プログラマーの仕事はきついと噂されますが、それは本当でしょうか。この記事では、プログラマーの仕事がきついといわれる理由と実態を詳しく解説。さらに、プログラマーに向いている人・向いていない人の特徴や未経験からプログラマーになるためのコツを紹介します。プログラマーを目指したい未経験者の方必見です。プログラマカレッジキャリアアドバイザーのアドバイス付きです!
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最終更新日:2024年4月19日
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 大井雄介
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目次
プログラマーとは、プログラミング言語を用いてユーザーが意図した通りに動くシステムやソフトウェアを構築する仕事です。プログラムを組み立てるだけでなく、問題なく動くかテストし、エラーをなくすところまで担当します。
プログラマーの仕事について、詳しくは以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
プログラマーには、Webシステム開発を行うWebプログラマーやスマホアプリを開発するアプリプログラマー、ゲームを作るゲームプログラマーなど、さまざまな種類があります。
ひとことで「プログラマー」といっても、その中にはさまざまな種類の仕事があり、業務内容も異なるのです。
プログラマーの種類について、詳しくは以下の記事で解説しています。
プログラマーの仕事がきついと言われる理由と実態をお伝えする前に、まずはプログラマーの離職率が高いのか、低いのかを確認しておきましょう。
厚生労働省の「雇用動向調査」によると、プログラマーやITエンジニアを含む情報通信業全体の離職率は11.9%です。全体の離職率の平均が15.0%であることを考えると、決して高い数値ではありません。
ただし、企業によってはプログラマーの離職率が50%を超える場合もあるようです。また、35歳までに80%が離職するといわれる場合もあります。
システムのバグが発生したり、顧客から急な仕様変更があったりと、プログラマーは残業が発生しやすい仕事です。しかし、毎日遅くまで残業というのは過去の話で、現在は繁忙期だけバタバタするという会社がほとんどです。
所属するプロジェクトや会社にもよりますが、残業が発生しがちなのは次の時期。
• 納期前
• 年末
• 四半期末
• 月末
実際にSNS上には、残業しているプログラマーの声も見られます。
プログラマーになんてなるんじゃなかった…🫥(残業中)
しゃぴ🏎💨🏁@りおぺん🐱🐷午後7:08 · 2024年1月31日
出典:X
どこのIT会社も何かしらの原因でつよつよプログラマーが残業して成り立っているんだなぁ……俺も今日はしたけど、他の人毎日2時間ぐらいしてるもん。年末の繁忙期とは言え、これはなんか可哀想だし、俺が戦力外すぎて申し訳無さ過ぎる
柚原ゆずは@tolerant_mind午後7:13 · 2023年12月14日
出典:X
一般女性プログラマーが残業する夜。
(左のカップにカレー💪衛宮さら🏰🕛︎@emiyasara92午前0:13 · 2023年8月4日
出典:X
【業種別の平均残業時間】
上のグラフを見て分かる通り、IT業界の残業時間は減少傾向にあり、他業種の残業時間と比較しても大差ないことが見てとれます。
そう考えるとプログラマーの残業は他の職種と大差はなさそうですが、下の例のように会社によって業務時間に幅があることがあるので、その点は要注意です。
・金融システムや学校関連のシステムを作っている会社は、連休前に勤務時間が増える
・インフラ系のシステム会社は不具合発生時に対応が終わるまで残業となる
IT業界でのシステム開発の構造は、大手SIerなど元請の企業から下請けの企業に外注を行うのが一般的です。そのため、案件数も二次請け、三次請けの数が多く、下請けになればなるほど給料は低くなっていくため、プログラマーは給料が低くきついといわれています。
SE/プログラマの平均年収は422万円。未経験からでも始めやすい事務/アシスタント系(343万円)、営業系(456万円)、販売/サービス系(334万円)と比較すると、SE/プログラマの平均年収は高水準に位置していることがわかりま
出典:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
また、同じプログラマーでも企業の規模や扱う言語によっても給与は異なってきますので、プログラマーの年収についてより詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
客席常駐は、プロジェクトが変われば、常駐先も変わっていくため、人間関係が変わることや通勤時間が変わることにストレスを感じることも少なくないでしょう。また、下流工程の仕事が中心となるため、スキルアップしづらいと感じることなどからきついと感じる方もいます。
実際にSNSでも、客先常駐がきついと感じているプログラマーの声がありました。
開発系でも客先常駐はお勧めしない。
何故なら雇用形態が正社員でも、扱いは派遣社員と変わらないからだ。それと歳を重ねると、現場が決まらずに、現場難民になり人も存在する。
一番の問題は、環境が頻繁に変わったり、現場の気まぐれに付き合わされることによるストレスはかなりある。イーグルマン@eagleman_gray午前3:43 · 2024年3月10日
出典:X
でも一番嬉しいのは客先常駐から社内seへ転職できた事だよね…
やっぱり勤務地固定は心の余裕になるむにょ氏@strczyi20午後6:33 · 2024年3月7日
出典:X
一方で、客先常駐のプログラマーには次のようなメリットもあります。
• 様々な開発現場を経験できる
• 客先が変われば、煩わしい人間関係をリセットできる
• 大手企業で働けることもある
インタビューの全文は、以下に掲載されていますのでぜひご覧ください。
▶ 参考記事:
客先常駐が辛い理由とは?環境改善やフリーランス転身で道は開ける!|プロエンジニア
IT業界は慢性的な人材不足が深刻化しています。特に中小企業では、基本的にどのプロジェクトでも人が足りず、テスター要員や、仕様書・ドキュメントの作成などプログラミング以外の作業を担うケースもしばしば。必然的に仕事量が増えるためきついと感じることも。
組み立てたプログラムが正しく動作するか確認するとともに、不具合が見つかった時には修正するのもプログラマーの仕事です。
数値や条件を変更しながら繰り返し動作させ、不具合が発生しないか確認するのが「テスト」です。テストで不具合が見つかったときには、エラーが発生した原因を追求し、修正を行います。この原因追求から修正、さらに正常な動作を確認するまでの作業をデバッグと呼びます。
修正が完了したら、再度テストを行い不具合が発生しないか確認します。修正後のテストでも不具合が発生し、何度もテストを繰り返すことも珍しくありません。
また、テストには単体テストと結合テストの2種類があります。多くのシステムは、複数のプログラムの部品を組み合わせて作られています。単体テストとは、そのプログラムの部品が単独で動くか確認するものです。結合テストでは、複数のプログラムの部品を組み合わせた状態で、正常に作動するか確認します。
一般的には、単体テストの後に結合テストを実施します。
単体テストで修正を繰り返し、やっとエラーが出なくなった後に、結合テストで再度テストと修正を繰り返さなければならないケースも少なくありません。人によっては、その繰り返しがきついと感じることもあるようです。
プログラミングの技術は日々進歩するので、プログラマーは常に新しい情報をキャッチして自分のスキルをアップデートする必要があります。同じ作業を毎日繰り返しているようでは、スキルアップを望めません。そのためプライベートの時間が削られたり、オンとオフとの切り替えがうまくいかなかったりしてきついと感じる人もいるようです。
プログラマーは、稼働中のシステムに不具合が生じた場合は即座に対応を求められます。
インフラ系のように瞬時の対応が必要不可欠なシステムもあり、不具合対応はプログラマーとして大事な任務のひとつですが、人によっては「急な対応」がきついと感じてしまうようです。
「未経験でプログラマーになるともっときついのでは?」
未経験からプログラマーを目指している人ならこんな不安もあるのではないでしょうか?
ここからは、プログラマー未経験者が抱える不安やストレスを確認してみましょう。また、不安やストレスを抱えないようにするためにはどうしたら良いのか?弊社プログラマカレッジのキャリアアドバイザーが回避策を教えます!
経験が浅いうちは分からないのが当たり前。プログラミングに限らず、どの業種においても最初は「分からないこと」がきついと感じるはずです。
未経験の場合、覚えなければいけないのはプログラミングの知識だけではありません。基本的なIT用語であったり、インフラ周りの知識、データベースの知識など覚えることがたくさんあります。
また、IT業界は技術の進歩も速いため、一度覚えたら終わりというわけではなく、日々勉強し続ける必要があります。学習し続けることが苦手な方はきついと感じるかもしれません。
未経験であっても、プロジェクトチームの一員として仕事に取り組まなければならず、経験や知識が未熟ゆえに、他のメンバーとの差を感じ孤独感を味わうこともあります。
そんな時は、遠慮せずに分からないことをどんどん他のメンバーに聞いていきましょう!聞くことで学びもありますし、それ自体がメンバーとのコミュニケーションにも繋がります。
「20分悩んで解決できなかったら質問する」などの自分のルールを決めておくのも良いかもしれません。
ただし、質問時に気を付けることもあります。
“現在〇〇な状態で、✕✕が原因と考えています。結果として△△にの状態にしたいのですが・・・”
というように予め調べた結果を伝えたうえで質問するようにしましょう。他のメンバーの時間を奪うことになるため、全く自分で何も努力していない段階で質問をするのは、良く思われないので注意が必要です。
プログラマーに向いているのはどのような人なのでしょうか。向いている人であれば、他の人が辛いと感じることも面白いと感じられる可能性があります。
プログラマーに向いている人の特徴は次の通りです。
それぞれ、詳しく解説します。
プログラマーやエンジニアは、情報に敏感なことが求められる仕事です。プログラマカレッジの卒業生は、インタビューで次のように語っています。
最先端の技術が好きな人であれば、技術のキャッチアップや新言語の学習も苦に感じないでしょう。むしろ「面白さ」を感じながら取り組むことが出来るのではないでしょうか。
インタビューの全文は、以下の記事でご覧いただけます。
論理的思考力とは、筋道を立てて物事を考える力のことです。効率よくプログラムを組むためには、論理的思考力が欠かせません。
論理的思考力とプログラミングの関係については、以下の記事で詳しく解説しています。
システム開発をはじめとしたプログラマーの仕事は、基本的にチームで行うため、チームメンバーをはじめとした周囲の人との協調は欠かせません。また、顧客とのコミュニケーションも必要です。
そのため、コミュニケーション能力や協調性がある人はプログラマーに向いています。
未経験でもプログラマーになることは可能ですが、プログラマーというイメージや響きだけでプログラマーを目指し、向いていない人がプログラマーになると、きついと感じることが多いかもしれません。
では一体どんな人が向いていないのでしょうか?
✔ 残業をしたくない人
日常的に残業がなかったとしても、納期前や、システムのバグが起こった際には残業を強いられることがあります。常に定時で帰りたいと考える人は向いていないでしょう。
✔ コミュニケーションを取るのが嫌いな人
プログラマーといえど、黙々とプログラムを組むだけが仕事ではありません。
他のプロジェクトメンバーやSE(システムエンジニア)などと関わる機会もあるため、あまりコミュニケーションを取らなくても良いと勘違いされている方は危険です。
✔ IT技術に興味のない人
そもそもIT技術に興味がない人は難しいかもしれません。
日々新しい技術をキャッチアップすることが求められるプログラマーにとって、興味ない技術を追いかけていくのはストレスになることでしょう。勉強を続けるのが辛いという理由で転職される方も少なくありません。
参照:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省
経済産業省のIT人材の最新動向と将来推計に関する調査によると、2030年には約79万人の人材が不足すると予測されています。今後も人材需要は増えると予測されているので、未経験でプログラマーを目指すハードルは低いといえるでしょう。
そうならないためにも、次の4つのコツを押さえて自分にあった仕事を探すことが重要です。
4つのコツについて、プログラマカレッジキャリアアドバイザーのコメント付きで詳しく解説します。
プログラマーにもさまざまな種類があります。どのプログラマーを目指すのがよいか選ぶ前に、まずは自己分析をしてみましょう。
自己分析をすることで、自分の強みがわかります。さらに、どのような仕事が自分にあっているのかも把握できます。
自分の強みや適性を把握したうえで、プログラマーの種類を調べてみましょう。各プログラマーがどのような仕事をしているのか、どのようなスキルが求められるのかを知ることで、自分に合ったプログラマーの仕事が見えてくるはずです。
業界についての理解も深めておきましょう。プログラマーになりたいけど、IT業界のことを何も知らないという状態だと「本当にIT業界に就職する気があるのかな?」と熱意を疑われてしまいます。面接においてもIT業界について聞かれることもありますので、業界研究はしておきたいところです。
未経験からの採用の場合には、プログラマーとして仕事を長く続けられるかが注目されます。
プログラマーの仕事に対する意欲と、身につけたスキルを示せるのがポートフォリオです。ポートフォリオとは、自分が作った成果物をまとめた作品集のようなものです。
ポートフォリオを作成するためには、ある程度のまとまった時間がなければなりません。そのため、ポートフォリオを作成することで、スキルだけでなくプログラマーの仕事に対する意欲を示せるのです。
実際に、ポートフォリオが就職の役に立ったとの声もあります。
ほんげー!就職決まったぁー!
バックエンド諦めてweb制作戻ろうとしたら、デザインやりながらバックエンドやってもいいよって会社から内定もらったぁ😭ポートフォリオにアプリいっぱい載せてて良かった。
プログラマー目指してる人、ポートフォリオちゃんと見てくれる会社はあるから充実させとけよぉサブロー/ WEB屋さん@iroenpitu122午後0:30 · 2022年2月3日
出典:X
参照:就活サポート(企業面接の練習風景)|プログラマカレッジ
転職活動では、書類選考のための履歴書・職務経歴書の作成や面接対策など、さまざまな作業が必要です。より良い企業を選ぶためには、企業研究や業界研究も欠かせません。こうした作業を、1人ですべて行うのは大変です。
転職エージェントに登録すると、下記のようなサポートを受けられます。
• カウンセリングによる希望の確認やアドバイス
• 履歴書・職務経歴書の添削
• 模擬面接をはじめとした面接対策
• 面接日程の調整
• 求人の紹介
プログラマーの仕事に「きつい」側面があるのは事実ですが、それだけでなく次のようなやりがいやメリットもあります。
それぞれ、詳しく解説します。
自分の組んだプログラムが形となり、動いたときには他の職種では感じることのできない達成感を得られます。
医療現場の機器などの開発であれば、社会貢献に繋がっていると感じるかもしれません。
また、「メルカリ」などのサービスのように、自分の開発したアプリが多くの人に使用されたときには何にも代えがたい遣りがいを得ることでしょう。
プログラマーの主な仕事はプログラミングです。仕事をこなすことが、そのままスキルアップにつながります。
IT業界は人材不足が深刻なため、一度スキルを身につけさえすれば、様々な会社・職種に挑戦可能です。
プログラマーから目指せるキャリアパスは多く存在します。
プログラミングを極めるもよし、SE(システムエンジニア)にキャリアアップして上流工程に携わるのもよし。様々なシステム開発を経験すればその分スキルも身について、将来的に給与アップもねらえるでしょう。
以下は、プログラマーから目指せるキャリアパスの一例です。
ITエンジニアの職種 | 20代の平均年収 | 全体の平均年収 |
---|---|---|
運用/監視/保守 | 336万円 | 373万円 |
テクニカルサポート | 358万円 | 415万円 |
SE/プログラマ | 375万円 | 422万円 |
スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア | 401万円 | 461万円 |
システム開発/運用 | 386万円 | 472万円 |
Webサービスエンジニア | 377万円 | 424万円 |
ネットワークエンジニア | 376万円 | 446万円 |
サーバーエンジニア | 393万円 | 454万円 |
研究開発(AIエンジニア) | 456万円 | 562万円 |
ITコンサルタント | 474万円 | 602万円 |
プロジェクトマネージャー | 507万円 | 691万円 |
プログラマーの種類や会社の規模によっても年収に違いが出てきますので、年収データを参考にしつつ自分がどのキャリアパスを描きたいのか考えておくとよいでしょう。フリーランスになり高収入を目指すというのもひとつの選択肢です。
プログラマーは、客先常駐やフレックスタイム制、リモート勤務など、他の職種と比較しても、いろんな働き方で対応しやすい仕事です。現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、リモート勤務をしている方が多いことでしょう。
まずは経験を積むことが先決ですが、将来的には上司に交渉したり、転職したりして自分に合う働き方を自由に選べるといった選択肢も広がるでしょう。
未経験からプログラマーになるための、主な学習方法は次の3つです。
それぞれ、詳しく解説します。
未経験で応募可能なプログラマー求人があるとはいえ、全くプログラミングを経験したことないでは、採用してもらえる可能性は低くなってしまいます。
企業が求める「未経験」というのは「実務未経験」を意味していることがほとんどで、ある程度プログラミングを勉強するのはマスト。
独学で学べる書籍や無料で学べる学習サイトも充実していますので、まずは少しでもプログラミングに触れてみましょう。未経験者の場合、学習に取り組んだ姿勢もプラスに評価されることもあるでしょう。
プログラミングの学習サイトについては、下記の記事もご参照ください。
独学では不安という方には、プログラミングスクールの利用をおすすめします。
プログラミングスクールに通うメリットは大きく2つ。
✔ プログラマーを目指すのに必要なスキルを体系的に効率良く学べる
プログラミングの学習を独学で始めてみたものの、「何を学習してよいのか分からない」「学習の方向性が正しいのか分からない」なんてことがありませんか?
プログラミングスクールに通えば、エンジニア経験のある講師などが、効率よく実践で使えるスキルを教えてくれます。
✔ 就職支援付きのスクールを選ぶと安心して就活できる
就職に不安があるという方はぜひ就職支援付きのプログラミングスクールをご利用ください。専属のキャリアアドバイザーが就く場合が多く、就職先を紹介してくれるのはもちろん、履歴書・職務経歴書の添削、面接練習など就職まで丁寧にサポートをしてくれます。
プログラミングスクールは通常20~30万円ほど費用がかかりますが、中にはプログラマカレッジのように、無料で学べるプログラミングスクールもあります。
違約金などの縛りもなく、正社員就業率98.3%の実績を持つ就職サポートも受けられるので、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
「自分でもできるかな?」と不安に思う方は、プログラマカレッジの卒業生インタビューを参考にしてみてください。
未経験者には、資格の取得もおすすめです。資格の取得が有効な理由は次の3つです。
プログラマーになりたいと考えて転職したものの、いざ仕事を始めてみたらつらくて挫折してしまう可能性もあります。しかし資格を取得していれば、ある程度の適性があることを示せるのです。
また、資格取得の過程で知識やスキルを体系的に身につけられる点もメリットといえるでしょう。資格取得には時間や費用が必要なため、熱意のアピールにもつながります。
未経験者におすすめの資格は「ITパスポート」と「基本情報技術者」の2つです。
■ ITパスポートとは?
ITパスポートとは、経済産業省認定の国家資格。IT系の国家試験の中では一番簡単なレベル1に該当する資格試験で、高難易度のIT資格に挑戦するための土台を固める入門資格としても知られています。
■ どんな人におすすめの資格?
この試験は、IT業界未経験者や初心者向けの試験なので、プログラマーに限らず、IT業界で働きたい人や、ITに関する一般的な知識を身につけたいと考えている人にもおすすめです。
■ 取得するメリットとは?
ITに関する幅広い分野の基礎知識を身につけられるだけでなく、事務系職種に応募する方にとってもパソコンの基本スキルを証明できるので、ITリテラシーを高めたい学生やすべての社会人にとって取得するメリットがあるでしょう。
合格率 |
社会人(IT系):53.6% ※上記は令和6年2月度の合格率 |
---|---|
出題形式 | CBT(選択問題) |
試験時間 | 120分 |
試験日 | 随時実施 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式サイトURL | https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html |
この試験は、コンピューターを利用する「CBT」という方式で行われます。出題分野はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3分野に分かれ、いずれも基礎的な内容を理解しているかが問われます。
なお、合格までの勉強時間は50〜100時間程度が目安です。ITエンジニアを目指す場合、ITパスポートは就職活動においてそれほど有利になる資格ではありませんが、現代の社会人にとって欠かせない「IT力」が証明できるので、取得しておいて損はないでしょう。
■ 基本情報技術者試験とは?
情報処理技術者試験は、ITパスポートと同じく、経済産業省認定のIT系国家資格です。ITパスポートの次に難易度が高い資格ですが、その名のとおり「ITエンジニアの基本」知識が問われる試験なので、これからITエンジニアとして働きたい方は、積極的に取得してみましょう。
■ どんな人におすすめの資格?
ITパスポートがITを利活用する人向けの資格であるのに対して、基本情報技術者試験はIT業界で働くための基礎知識を問う資格なので、ITエンジニアをはじめとした高度IT人材になるための基礎知識を身につけたい方におすすめです。
■ 取得するメリットとは?
基本情報技術者試験は「ITエンジニアへの登竜門」ともいわれている資格なので、ITエンジニアの就職・転職時のアピールにも十分な効力を発揮します。
合格率 |
経験なし:40.0% ※勤務経験年数別の合格率/上記は令和6年2月度の合格率 |
---|---|
出題形式 | 多肢選択式 |
試験時間 | 科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
受験日程 |
通年 ※2023年4月5日より年間を通じて試験が実施され、随時受験が可能 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |
プログラマーは、労働時間が長いイメージがあり「きつい」といわれやすい仕事です。特に、客先常駐でストレスを感じる人は多いようです。一方で、プログラマーの仕事は、スキルや経験に応じてキャリアアップでき、在宅勤務などの柔軟な働き方をしやすいといったメリットもあります。
未経験からプログラマーを目指すなら、まずはプログラミングのスキルを身につけましょう。資格の取得もおすすめです。
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プログラマーの仕事がきついと言われる理由として、次のようなことが挙げられます。
・離職率が高い
・労働時間が長い
・給与が低い
・客先常駐にストレスを感じる
・人手不足による負担が大きい
・何回もテストを繰り返すことがある
・新しい技術への対応が必要
・急な対応を求められることがある
実際、これらのイメージは本当なのでしょうか?
ここでは、プログラマーがなぜきついといわれているのか、その理由と実態を確認してみましょう!