プログラマの仕事に興味はあるものの「プログラマの仕事はきつい」「プログラマはやめとけ」などと耳にして不安に思ったりしていませんか?本記事では、プログラマの仕事がきついと言われる理由とその実態について解説。プログラマの向き不向きや、未経験からでもなれるのかについて、プロのキャリアアドバイザーの意見とともにお伝えします。
なお、未経験からプログラマをはじめITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2023年3月13日
目次
プログラマがつらい、きついなどといわれる理由として、次のようなことが挙げられます。
システムのバグが発生したり、顧客から急な仕様変更があったりと、プログラマは残業が発生しやすい仕事です。しかし、毎日遅くまで残業というのは過去の話で、現在は繁忙期だけバタバタするという会社がほとんどです。
所属するプロジェクトや会社にもよりますが、残業が発生しがちなのは次の時期。
【業種別の平均残業時間】
上のグラフを見て分かる通り、IT業界の残業時間は減少傾向にあり、他業種の残業時間と比較しても大差ないことが見てとれます。
例)
• 金融システムや学校関連のシステムを作っている会社は、連休前に勤務時間が増える
• インフラ系のシステム会社は不具合発生時に対応が終わるまで残業となる
IT業界でのシステム開発の構造は、大手SIerなど元請の企業から下請けの企業に外注を行うのが一般的です。そのため、案件数も二次請け、三次請けの数が多く、下請けになればなるほど給料は低くなっていくため、プログラマは給料が低くきついといわれています。
SE/プログラマの平均年収は413万円。未経験からでも始めやすい事務/アシスタント系(336万円)、営業系(439万円)、販売/サービス系(325万円)と比較すると、SE/プログラマの平均年収は高水準に位置していることがわかりま
出典:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
また、同じプログラマでも企業の規模や扱う言語によっても給与は異なってきますので、プログラマの年収についてより詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
客席常駐は、プロジェクトが変われば、常駐先も変わっていくため、人間関係が変わることや通勤時間が変わることにストレスを感じることも少なくないでしょう。また、下流工程の仕事が中心となるため、スキルアップしづらいと感じることなどからきついと感じる方もいます。
一方で、客先常駐のプログラマには次のようなメリットもあります。
IT業界は慢性的な人材不足が深刻化しています。特に中小企業では、基本的にどのプロジェクトでも人が足りず、テスター要員や、仕様書・ドキュメントの作成などプログラミング以外の作業を担うケースもしばしば。必然的に仕事量が増えるためきついと感じることも。
プログラマは「デバッグ」と呼ばれる作業を行います。デバッグとは、システムを動かしてバグ(不具合)を見つけ、その原因を解消する作業。この作業を行う人のことを「デバッガー」ともいいます。
プログラマはデバッガーを兼ねながらシステム開発を行うのが一般的ですが、バグが見つかると「修正→デバッグ」を何度も繰り返すことになり、それがきついと感じる人も多いそう。
プログラミングの技術は日々進歩するので、プログラマは常に新しい情報をキャッチして自分のスキルをアップデートする必要があります。同じ作業を毎日繰り返しているようでは、スキルアップを望めません。そのためプライベートの時間が削られたり、オンとオフとの切り替えがうまくいかなかったりしてきついと感じる人もいるようです。
プログラマは、稼働中のシステムに不具合が生じた場合は即座に対応を求められます。
インフラ系のように瞬時の対応が必要不可欠なシステムもあり、不具合対応はプログラマとして大事な任務のひとつですが、人によっては「急な対応」がきついと感じてしまうようです。
「未経験でプログラマになるともっときついのでは?」
未経験からプログラマを目指している人ならこんな不安もあるのではないでしょうか?
経験が浅いうちは分からないのが当たり前。プログラミングに限らず、どの業種においても最初は「分からないこと」がきついと感じるはずです。
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
未経験の場合、覚えなければいけないのはプログラミングの知識だけではありません。基本的なIT用語であったり、インフラ周りの知識、データベースの知識など覚えることがたくさんあります。
また、IT業界は技術の進歩も速いため、一度覚えたら終わりというわけではなく、日々勉強し続ける必要があります。学習し続けることが苦手な方はきついと感じるかもしれません。
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
未経験であっても、プロジェクトチームの一員として仕事に取り組まなければならず、経験や知識が未熟ゆえに、他のメンバーとの差を感じ孤独感を味わうこともあります。
そんな時は、遠慮せずに分からないことをどんどん他のメンバーに聞いていきましょう!聞くことで学びもありますし、それ自体がメンバーとのコミュニケーションにも繋がります。
「20分悩んで解決できなかったら質問する」などの自分のルールを決めておくのも良いかもしれません。
ただし、質問時に気を付けることもあります。
“現在〇〇な状態で、✕✕が原因と考えています。結果として△△にの状態にしたいのですが・・・”
というように予め調べた結果を伝えたうえで質問するようにしましょう。他のメンバーの時間を奪うことになるため、全く自分で何も努力していない段階で質問をするのは、良く思われないので注意が必要です。
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
未経験でもプログラマになることは可能ですが、プログラマというイメージや響きだけでプログラマを目指し、向いていない人がプログラマになると、きついと感じることが多いかもしれません。
では一体どんな人が向いていないのでしょうか?
✔ 残業をしたくない人
日常的に残業がなかったとしても、納期前や、システムのバグが起こった際には残業を強いられることがあります。常に定時で帰りたいと考える人は向いていないでしょう。
✔ コミュニケーションを取るのが嫌いな人
プログラマといえど、黙々とプログラムを組むだけが仕事ではありません。
他のプロジェクトメンバーやSE(システムエンジニア)などと関わる機会もあるため、あまりコミュニケーションを取らなくても良いと勘違いされている方は危険です。
✔ IT技術に興味のない人
そもそもIT技術に興味がない人は難しいかもしれません。
日々新しい技術をキャッチアップすることが求められるプログラマにとって、興味ない技術を追いかけていくのはストレスになることでしょう。勉強を続けるのが辛いという理由で転職される方も少なくありません。
では反対にどんな人がプログラマに向いているのでしょうか?
向いている人であれば、他の人が辛いと感じることも面白いと感じることがあるかもしれません。
✔ 最先端の技術が好きな人
最先端の技術が好きな人であれば、技術のキャッチアップや新言語の学習も苦に感じないでしょう。むしろ「面白さ」を感じながら取り組むことが出来るのではないでしょうか。
✔ 楽をしたい人
「この作業を自動化できないかな?」「もっと効率的に出来る方法はないかな?」と常に効率性を追求し、新しい方法を考えられる人にとって、プログラマは向いている職種の一つです。
✔ コツコツとした努力が苦でない人
大きなプロジェクトであれば、半年や一年など長期間にかかるものもあります。短期間で作業が終了するわけではないので、コツコツと努力が出来る人は向いているといえるでしょう。
出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省
結論からいうと未経験からでもプログラマになることは可能です。
経済産業省のIT人材の最新動向と将来推計に関する調査によると、2030年には約79万人の人材が不足されると予測されています。今後も人材需要は増えると予測されているので、未経験でプログラマを目指すハードルは低いといえるでしょう。
ただし、何の情報も得ずに未経験可のプログラマ求人に応募すると、結果的に「きつい」と感じる職場や仕事、自身の希望に見合わない企業にあたる可能性もあります。
そうならないためにも、正しいステップを踏んで未経験からプログラマを目指すことが重要です。未経験からプログラマを目指すための正しいステップはこの後の「未経験からプログラマになるためのステップ」で解説します。
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
社内環境・現場環境を考えると、年齢が高くなるにつれてそれなりの社会人実績と人柄、経験、コミュ力、人としての若さを求められます。
世間では一般的に20代では若い、30代だと若くないっといった認識があることも。
IT業界のエンジニアは特に、新しい技術を勉強できるバイタリティが求められることからも、20代は重宝されることが多いのです。
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
(プログラマカレッジキャリアアドバイザー 六角裕昭)
◆ 未経験からプログラマになるメリット4つ
プログラマの主な仕事はプログラミング。仕事をこなすことが、そのままスキルアップにつながります。
IT業界は人材不足が深刻なため、一度スキルを身につけさえすれば、様々に会社・職種に挑戦することが出来ます。プログラミングを極めるもよし、SE(システムエンジニア)にキャリアアップして上流工程に携わるのもよし。様々なシステム開発を経験すればその分スキルも身について、将来的に給与アップもねらえるでしょう。
ITエンジニアの職種 | 20代の平均年収 | 全体の平均年収 |
---|---|---|
運用/監視/保守 | 333万円 | 383万円 |
テクニカルサポート | 351万円 | 419万円 |
SE/プログラマ | 366万円 | 422万円 |
スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア | 370万円 | 442万円 |
システム開発/運用 | 371万円 | 471万円 |
Webサービスエンジニア | 372万円 | 429万円 |
ネットワークエンジニア | 373万円 | 457万円 |
サーバーエンジニア | 385万円 | 467万円 |
研究開発(AIエンジニア) | 426万円 | 554万円 |
ITコンサルタント | 463万円 | 611万円 |
プロジェクトマネージャー | 472万円 | 656万円 |
上の表で挙げられているものは、ITエンジニアの一部の職種ですが、プログラマから目指せるキャリアパスは多く存在します。
プログラマの種類や会社の規模によっても年収に違いが出てきますので、年収データを参考にしつつ自分がどのキャリアパスを描きたいのか考えておくとよいでしょう。フリーランスになり高収入を目指すというのもひとつの選択肢です。
プログラマは、客先常駐やフレックスタイム制、リモート勤務など、他の職種と比較しても、いろんな働き方で対応しやすい仕事です。現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、リモート勤務をしている方が多いことでしょう。
まずは経験を積むことが先決ですが、将来的には上司に交渉したり、転職したりして自分に合う働き方を自由に選べるといった選択肢も広がるでしょう。
自分の組んだプログラムが形となり、動いたときには他の職種では感じることのできない達成感を得られます。
医療現場の機器などの開発であれば、社会貢献に繋がっていると感じるかもしれません。
また、「メルカリ」などのサービスのように、自分の開発したアプリが多くの人に使用されたときには何にも代えがたい遣りがいを得ることでしょう。
一口にプログラマといっても様々な種類のプログラマが存在します。どんな種類があるのか事前に調べたうえで、自分が目指したいプログラマの志望理由をはっきりさせておきましょう。
また、未経験からの採用の場合、プログラマとして働き続けるやる気と覚悟があるのかを見られることがあります。ポートフォリオなどを作るなどして、やる気と覚悟があることをアピールできるようにしておきましょう。
業界についての理解も深めておきましょう。プログラマになりたいけど、IT業界のことを何も知らないという状態だと「本当にIT業界に就職する気があるのかな?」と熱意を疑われてしまいます。面接においてもIT業界について聞かれることもありますので、業界研究はしておきたいところです。
また、プログラマはプログラミングスキルだけがあれば良いというものでもありません。他のメンバーとコミュニケーションを取ったり、段取りを組んでプロジェクトを進めていったりと、人間力やビジネス力が求められることも心得ておきましょう。
未経験で応募可能なプログラマ求人があるとはいえ、全くプログラミングを経験したことないでは、採用してもらえる可能性は低くなってしまいます。
企業が求める「未経験」というのは「実務未経験」を意味していることがほとんどで、ある程度プログラミングを勉強するのはマスト。
独学で学べる書籍や無料で学べる学習サイトも充実していますので、まずは少しでもプログラミングに触れてみましょう。未経験者の場合、学習に取り組んだ姿勢もプラスに評価されることもあるでしょう。
プログラミングの学習サイトについては、下記の記事もご参照ください。
独学では不安という方には、プログラミングスクールの利用をおすすめします。
プログラミングスクールに通うメリットは大きく2つ。
✔ プログラマを目指すのに必要なスキルを体系的に効率良く学べる
プログラミングの学習を独学で始めてみたものの、「何を学習してよいのか分からない」「学習の方向性が正しいのか分からない」なんてことがありませんか?
プログラミングスクールに通えば、エンジニア経験のある講師などが、効率よく実践で使えるスキルを教えてくれます。
✔ 就職支援付きのスクールを選ぶと安心して就活できる
就職に不安があるという方はぜひ就職支援付きのプログラミングスクールをご利用ください。専属のキャリアアドバイザーが就く場合が多く、就職先を紹介してくれるのはもちろん、履歴書・職務経歴書の添削、面接練習など就職まで丁寧にサポートをしてくれます。
プログラミングスクールは通常20~30万円ほど費用がかかりますが、中にはプログラマカレッジのように、無料で学べるプログラミングスクールもあります。
違約金などの縛りもなく、正社員就業率98.3%の実績を持つ就職サポートも受けられるので、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
「自分でもできるかな?」と不安に思う方は、プログラマカレッジの卒業生インタビューを参考にしてみてください。
プログラミングの知識をある程度身につけたら、いよいよ就活です。
就職支援付きのプログラミングスクールを利用する場合はプロのサポートを受けられるので安心ですが、そうでない場合は自分で受ける会社を見つける必要があります。
プログラマの職場環境や雇用条件などは、勤務先によって全く異なりますので、どんな会社で勤務したいか条件を決めておきましょう。
例)
• 残業時間がどれくらあるか
• 残業手当はつくのか(固定残業代かどうか)
• 有給休暇の取得率はどれくらいか
• 勤務体系はどうか(客先常駐・自社開発・請負開発…)
会社によっては、プログラマとして採用されても要件定義や基本設計といった開発以外の工程を担当することもあるので、ご自分のキャリアプランと照らし合わせて慎重に会社選びをしましょう。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
一概にプログラマがきついというわけではなく、それぞれの状況や向き不向きによってきついと感じる人がいたり、きついと感じる瞬間があることがお分かりいただけましたでしょうか。
これからプログラマを目指す方は、きついと感じる可能性があるポイントを押さえた上で、「自分がどういうプログラマになりたいか」を明確にしておきましょう。
未経験からプログラマを目指す方は、システム開発の現場で役に立つスキルを効率的に学べて、就活の際にも安心な「就職支援付きのプログラミングスクール」を利用するのがおすすめです。
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ここでは、プログラマがなぜきついといわれているのか、その理由と実態を確認してみましょう!