プログラマーとして働くのは大変なことですが、その分やりがいもあります。この記事では、プログラマーのやりがいや魅力をプログラマカレッジ講師の意見と共に解説。さらに、プログラマーの仕事内容やプログラマーに向いている人の特徴も解説します。
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最終更新日:2024年5月29日
アドバイザー
プログラマカレッジ講師(元エンジニア) 江畠翔太
私自身、プログラミングを試行錯誤しながら学習してきました。その経験から ”どこでつまづくのか” ”どのような説明があればその時理解できたか” ということについて、客観的に把握できていると思います。皆様の「プログラミングを学びたい」という気持ちに精一杯応えていきますので、これから一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします。
目次
プログラマーの主な仕事は、SE(システムエンジニア)が作成した仕様書をもとに、プログラムを作成することです。作成したプログラムが正しく動くのか、テストまで行う場合もあります。
「エンジニア」とはすべての技術者を指す言葉です。IT業界では、単にエンジニアと言った場合には一般的にシステムエンジニア(SE)のことを指します。
システムエンジニアは「お客様の作りたいモノを図や言葉で整理してプログラマーに伝える人」、プログラマーは「システムをプログラミングする人」です。下記の図のように、それぞれが担当する工程により仕事内容が分かれています。
出典:仕事内容の違い/エンジニアとプログラマーの違いとは?仕事内容やスキル・年収を軸に解説|プログラマカレッジ
クライアントの要望を整理し、仕様書に落とし込むまでがシステムエンジニアの作業で、それ以降、実際にプログラミング言語を使い開発をおこない、プログラミングをテストすることがプログラマーの仕事内容といったところでしょうか。一般的なキャリアパスとして、プログラマーとして何年か働いた後、システムエンジニアの仕事を任されることが多いです。
✔ 以下の記事では、システムエンジニアとプログラマーの違いについて詳しく解説しています。
出典:プログラミングとは/プログラミングでできることとは?活用例や言語の種類別に特徴を紹介|プログラマカレッジ
プログラマーの代表的な仕事内容が、プログラミングです。
『プログラミング』とは、プログラミング言語を用いて、 コンピューターを動かすために必要な作業指示書(=プログラム)を書いていく作業です。
コンピューターは、人間が命令しなければ動きません。そのための指示を書き出すプログラミングは、システムやアプリーケーション、ソフトウエアを制作するうえで必要不可欠な役割を担っているのです。
プログラマーはシステムエンジニアが作成した仕様書を基に、最適なプログラムを組むことが求められます。
言語を用いてプログラミングを書き出すだけが、プログラマーの仕事ではありません。書き上げたプログラムに対しテストを繰り返し、システム上のバグを発見することもプログラマーの重要な仕事のひとつです。
セキュリティテストやパフォーマンステスト、総合テスト、単体テスト、結合テストなど。さまざまなテストを繰り返してバグを処理し、完成を目指します。数あるテストのなかで、プログラマーは主に単体テストと結合テストを担当します。システムが問題なく動作するために、テスト作業は欠かせません。極めて責任の大きな仕事といえるでしょう。
データベースの構築・データベース操作の実装もプログラマーの仕事内容のひとつです。
多くのアプリケーションはデータベースを使用することで、アプリケーション上のデータの編集や保存を可能にしており、プログラムを組む際にとても大切な役割を担っています。データベースを操作する言語はSQLと呼ばれ、プログラミング言語と合わせて使うことで、構築や操作の実装をおこないます。
大規模なシステムの場合、『データベースの構築』はデータベース経験が豊富なシステムエンジニアやデータベースエンジニアなどのスペシャリストが担当しますが、『データベース操作』においては経験の浅いプログラマーでも担当することがあります。
バージョン管理とは、誰が、いつ、どのようにソースコードを変更したかという履歴を記録・管理することです。ソースコードやSQLのファイルなど、さまざまな成果物の変更の履歴を管理します。
バージョン管理することで最新のソースコードを共有でき、不具合が発生した際には過去のソースコードに戻すことが可能になります。これらの管理を自動化したツールは数多く存在しており、プロジェクトによって利用するツールはさまざまです。代表的なものとしてはGitHubなどが挙げられますが、他にもSubversion、CVSといったツールも活用されています。プログラマーの仕事内容のひとつとして、知っておくとよいでしょう。
▶ 参考記事:
GitHub 入門 ~アカウントを作成する方法~|プロエンジニア
✔ プログラマーの仕事内容についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
それぞれの項目について、詳しく解説します。
プログラミングは、ものづくりの一種です。自分の組んだプログラムが思い通りに動いたときには達成感があります。自分の仕事が多くの人の役に立っていると実感できること、仕事が形として残ることにやりがいを感じる人もいるのです。
また、プログラミングスキルは一度身につければ他のものづくりと同様に手に職をつけられます。手に職をつけられれば転職しやすいため、キャリアプランの幅を広げることが可能です。
プログラマーは、パソコンだけあればできる仕事も少なくありません。そのためリモートワークを導入し、場所を問わずに働ける企業も多くあります。完全リモートワークでなくても、フレックスタイム制が導入されていたり、服装が自由だったりと、他の業種よりも自由な傾向があります。
スキルを磨けば、フリーランスとして働くことも可能です。フリーランスになれば、さらに自分に合った働き方に近付けるでしょう。
IT業界は、人手不足の業界です。そのため、プログラマーの需要は高く、プログラミングスキルを身につければ就職・転職活動を非常に有利に進められます。
また、プログラマーとしてスペシャリストになるだけでなく、SEをはじめとした上流工程を目指す、マネジメント能力を身につけてITコンサルを目指すなど、幅広いキャリアパスがあります。
積極的なスキルアップが収入に直結し、将来的には高収入を目指せる点も、プログラマーの魅力です。
dodaによると、SE/プログラマーの平均年収は413万円です。同じくdodaが調査した日本の平均年収は403万円であり、プログラマーやSEの年収は平均より高いことがわかります。
また、上記の通り経験を積みスキルアップをすれば、高収入を目指せる職業でもあります。多くの収入が得られるのも、プログラマーの魅力のひとつだといえるでしょう。
出典:doda
それぞれの項目について、プログラマー経験者の声やプログラマー出身のプログラマカレッジ講師からのコメントを交えながら紹介します。
自分が書いたプログラムが動いたときの楽しさは、プログラマーの一番の醍醐味といえるでしょう。
やりがいは、構築していって、ちゃんと動くようになると嬉しく思います。
これでよし!って思ったプログラムでも、最初は変な動きをするんですよ。
それが、ちょっとずつ、ちゃんと動くようになり、完成したら達成感が魅力です。
出典:Yahoo!知恵袋
どんなに考えて書いたプログラムであっても、最初から理想通りに動くことはまずありません。想定と違った動きをする場合もあれば、エラーが出る場合もあります。それをひとつずつ修正しながら、時間をかけてプログラムを組み上げるのです。
また、仕事でプログラミングをする場合には、まずどのようにプログラムを組めばいいか考えることから始めなければならない場合もあります。複雑なシステムであれば、本当に完成させられるのか不安になってしまうこともあるでしょう。
書くのに時間や手間がかかる分だけ、理想通りにプログラムが動いた時には達成感を得られます。
最新の技術に携わることができるのも、プログラマーの楽しみのひとつです。
プログラマーとしてのやりがいは、自分の開発したものがユーザーさんに喜んでもらった時。本番反映して、自分の作ったものが動いている時は感動。もちろんものづくりがもともと好きなので仕事内容は苦じゃない。どんどん新しい技術を学んでいくのも刺激があって面白い。
出典:Twitter
特に、新しいものが好きな人にとっては、常に新しい情報をキャッチアップする必要があるプログラマーの仕事には刺激を感じられるでしょう。最先端の技術をどのように活用すれば良い製品ができるのか、新しい技術で画期的な製品を作れるのではないかなど、考えてみるのは非常にワクワクします。
仕事の中で、実際に最新の技術に触れる機会があれば、自分で学ぶよりもさらに深い知識が得られるでしょう。プログラマーは需要が高く、自分の興味がある分野で働きやすい職業でもあります。
バグを見つけて解決するのも、プログラマーの楽しみのひとつです。
今日もお疲れ様です!久々にやり切ったーって感じです!(^^♪
エラーで行き詰っていたところが、やっとできました!
エラーを乗り越えた瞬間はとても嬉しいです。プログラマーのやりがいのひとつですね!
これからも積み上げていきます
出典:Twitter
プログラムにはバグがつきものです。どんなに熟練のプログラマーであっても作ったプログラムにバグが発生してしまうことはあります。
バグを解決するためには、まずバグが発生している原因を見つけなければなりません。さらに、そのバグを解決するためにはどのような修正が必要か考え、実際に作業をします。一度でバグが解決すればよいのですが、修正を加えたことでさらに予期せぬバグが発生してしまうことがあります。
とくにスキルが低いうちはなかなかバグが解決できず、作業が行き詰まってしまうことも多いものです。しかしだからこそ、バグを解決したときには爽快感にも近い達成感を得られます。
どんな場面でも、人から感謝されるのはうれしいものです。
やりがいとしては、「以前は、結果が出るまでに日数がかかって大変だった。その結果も不正確なことが多かった。貴方がシステム化してくれたので、数日後には結果が出るし、その結果も正確になった」などと、システムのユーザさんが感謝してくれたりするときですね。
出典:OKWAVE
プログラマーであれば、プログラムを納品したクライアントから感謝される場面があります。
システムを導入したことでどんな風に便利になったのか、それによってどのような変化が生じたのかといった話を聞けるとやりがいを感じられますし、モチベーションアップにもつながります。
特に社内向けのプログラムを作る仕事の場合には、実際にプログラムが稼働する様子や、使っている人の様子を間近で見られます。直接感謝の言葉をかけてもらえる機会も多いでしょう。
プログラミングには、クリエイティブな一面もあります。アイデアを組み合わせれば、今までに無かったようなシステムやアプリを作成することも可能です。
プログラマーのやりがいは、目に見える形でプログラムが完成したときの達成感やと思う。
全体像が見えない部品をひたすら作る仕事だとモチベーションが下がってしまう。個人的には、上流から下流まで全工程に関われるのが一番楽しい😄
出典:Twitter
仕事の中では、最初はなかなか自分のアイデアを活かしてプログラムを組むのは難しいかもしれません。しかし、スキルアップして上流工程に関われるようになれば、クライアントの課題を解決するためにどのようなシステムを作れば良いのか考え、それを実現するためにはどんなプログラムが必要かアイデアを出す部分も担当することがあります。
上流工程でアイデアを出し、さらに下流工程にも関わってアイデアを形にするのが、プログラマーの仕事の醍醐味だと感じている人も多くいます。
新しい仕事を任せられた場合や、今までと同じ仕事を短時間でできるようになった場合など、自分のスキルアップを感じられるのも、プログラマーの楽しみです。
多種多様なプログラム言語を扱ったり、アルゴリズムを考えたり、オブジェクト指向などコーティングする上での考え方や、テクニックを身に着けることが、とにかく楽しかった。
出典:Yahoo!知恵袋
プログラマーに必要な知識は、新しいプログラミング言語や、ITに関する知識など数多くあります。勉強すればするだけ実力が伸び、スキルアップできるため、仕事が楽しいと感じられやすいでしょう。
さらに、プログラマーはスキルアップすればそれに見合った分だけ給与も上がります。また、スキルさえあれば給料の高い会社に転職することも可能です。
努力してスキルを身につければ、それが給与に反映されやすいのも、プログラマーのメリットといえます。
それぞれ、詳しく解説します。
ものづくりが好きな方は、プログラミングに向いていると言えるでしょう。小さい頃に機械いじりやゲームのしくみを考えることが好きだったり、DIYが趣味だったなど、何かをつくりあげることに楽しさを感じられる人なら、プログラミングもきっと楽しめるはずです。
プログラミングを楽しいと思えることは一番の適性とも言えるでしょう。
また「ここを工夫したらもっと効率化できるのではないか」などと考え、そのために工夫するのが好きな人も、プログラマーに向いています。
論理的思考力がある人も、プログラマーに向いていると言えるでしょう。効率的なプログラムを書くためには、論理的思考力が必要だからです。
プログラミングでは「どのような要素(機能やデータ)をどのような順番で処理するか」を、明確に記述する必要があります。
プログラミングでエラーが発生した際も、「なにが原因で解決するためにはどのコードを修正すべきか」など、論理的思考を元に原因を突き止めて解決する必要があるのです。
プログラミングを身につけ、プログラマーとして働くなら、コミュニケーション力や協調性のある人が求められます。基本的にシステム開発は個人作業ではなく、チームで行うためです。
実際の開発現場では個人との対話や、顧客との協調を重視しています。また、ソースコードの管理ルールを守るといった協調性がないと、「ソースコードが消えてしまった」「誰かに上書きされてしまった」といったトラブルが発生します。
プログラマーは技術職です。新しい技術や自分が持っていないスキルを、積極的に学ぶ姿勢が必要です。
また、大きなプロジェクトに関わる場合には、半年や1年などの長期で同じ案件に関わる場合もあります。そのため、新しいものに飛びついて学習するだけでなく、コツコツと学習を継続できる力も求められます。
学習意欲の高さに加え、一度勉強すると決めたことを地道に学習し続けられる人は、プログラマーに向いています。
IT業界は、進歩が早い業界です。すぐに新しい技術が登場し、仕事を取り巻く環境が変化しやすい業界ともいえます。
新しい技術に対してアンテナを張り、積極的に学習するとともに、技術によって起きた変化を楽しめるような人は、プログラマーに向いています。変化した後、素早く状況を把握し、すぐに適切な行動が何かを考えるのが得意な人にもおすすめです。
それぞれの項目について、解説します。
ただし、これから紹介する特徴に当てはまったからといって「プログラマーになれない」というわけではありません。プログラミング学習をしながらでも改善できる内容ですので、参考までにご覧ください。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーに向いている人の特徴として「ものづくりやハードウェアに興味がある人」を挙げましたが、逆にIT技術に興味のない人は、プログラマーとして働くのは難しい可能性があります。IT技術に興味がないとスキルアップができず、プログラマーに必要な技術の習得に時間がかかってしまうためです。
IT業界は変化が早く、プログラミング言語やツールなどの技術は年々進化を遂げています。そのため、ITに興味を持って積極的に学習できる人でないと、プログラマーの仕事にもついていけなくなってしまうでしょう。
論理的に考えることが苦手な人は、プログラマーに向いていない可能性があります。プログラミングでは、論理的思考に基づいてコードを記述することが求められ、エラーを解決する際も論理的に考えることが重要だからです。
論理的思考が苦手だとエラーの原因特定に時間がかかったり、エラーとは関係のない箇所を修正してしまい、別の問題が発生する可能性もあるのです。
しかし、論理的思考力はプログラミングをしながらでも身につくスキルであるため、現時点で苦手でも、心配する必要はありません。
プログラミングを仕事のためのものと考えてしまうと、休みの日は触れたくないと感じてしまうこともあるでしょう。プログラミングに興味を持ち、趣味のためにプログラミングスキルを活かせないか考えてみると、楽しみながら知識を身につけられます。
例えば、趣味のために使えるアプリを作るのも良いでしょう。プログラミング自体を趣味として楽しみ、自分の作りたいアプリやサービスを作って提供している人もいます。
プログラマーは新しい技術の習得が欠かせない仕事です。しかし「覚えなければいけない」と思ってしまうと、学習が辛いと感じることもあるでしょう。新たな知識を得て、その活用を楽しめるようになると、積極的に学習に取り組めます。
プログラマーは、パソコンに向かって黙々と作業をする職業というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし実は、プログラマーはチームで仕事をすることが多く、コミュニケーション能力が重要な職業です。
日々の仕事の中でコミュニケーションをしておくと、困った時に助けてもらえる可能性があります。
プログラマーは長時間労働になりやすいこともあり、ストレスが溜まりやすい職業です。また、長時間同じ姿勢での仕事も多いため、肩や腰などを中心として体が疲れやすい傾向があります。ストレスをため込みすぎるとちょっとしたミスが増えがちになり、それがさらにストレスとなってしまう場合もあります。
そのため、意識的に体を動かす、リラックスする時間を作るなど、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
プログラマーは、やりがいや魅力が多い仕事です。しかし、未経験者がプログラマーになるのは難しそうだと感じる人もいるでしょう。
実は、プログラマーは未経験からでも目指せる職業です。IT業界全体が人手不足なこともあり、プログラミングスキルがあればIT企業での業務経験がなくてもプログラマーを目指せますよ。
プログラミングを楽しく学びたいのであれば、プログラミングスクールに通うことがおすすめです。同じ志を持ってプログラミングを学ぶ仲間に出会え、講師が勉強をしっかりサポートしてくれます。
プログラマカレッジなら、日々の勉強で不安に感じていること、就職のことなどさまざまな相談に講師がお応えいたします。
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この記事では、プログラマーのやりがいや魅力について紹介しました。
プログラマーには、多くのやりがいがあります。どんな点にやりがいを感じられるかは人によって違います。また、プログラマーの仕事を楽しむには、コツがあります。
この記事を参考に、プログラマーの仕事が自分に合っているか、楽しみながら働ける職業か考えてみてくださいね。
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