プログラマーを目指しているけれど、自分には向いていないのでは?と感じている方向けに、向いていないと感じやすい要因と対策方法を紹介。さらに、セルフチェックの方法も紹介します。プログラマーを目指したい未経験者の方必見です。プログラマカレッジキャリアアドバイザーのアドバイス付き!
なお、プログラミングスキルを身につけてプログラマーを目指したいと考えている方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」がおすすめです。
最終更新日:2024年5月29日
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 阿部倫子
未経験からIT業界にチャレンジされる皆様が第一歩を踏み出せるよう、背中を押すことが私の使命です!転職には不安がつきもの。他の業界からチャレンジするのであればなおさら「知らないこと」による不安が大きいと思います。皆様と細やかなコミュニケーションを取る中で、一人ひとりの不安を取り除き、納得してご自身のキャリアを選択いただけるようにお手伝いさせていただきます。共に頑張りましょう!
目次
プログラマーになるために必要とされている基本的なスキルは以下の5つです。
• プログラミングスキル
• デバッグスキル
• 論理的思考力
• コミュニケーションスキル
• 情報収集スキル
次のようなとき「自分はプログラミングに向いていないのではないか」と感じる人が多いようです。
各項目について、実際の意見や体験談を交えて紹介します。
プログラミング学習を進めていると、複雑で理解が難しい事柄にぶつかってしまうことも少なくありません。
参考書を読んでもなかなか理解が追いつかないとき「自分はプログラミングに向いていないのではないか」と感じる人は多いようです。
また、エラーがでてしまいなかなか解決できない時に、悩んでしまう人も少なくありません。
実際に、SNS上には次のような声がありました。
何回やっても出てくるエラーに毎回ブチ切れてるからちょっとプログラミングは向いてないかもしれない
原因不明の構文エラーやめて▸ 出典:X
特に、何度も繰り返し同じエラーが出てしまうと、向いていないと感じる人が多いようです。
頑張っているのに成果が出ないときも「プログラミングに向いていない」と感じてしまう人は多くいます。
例えば、コードが自分の意図した通りに動かない場合や、プロジェクトが停滞してしまった場合に悩んでしまうケースもあるでしょう。
実際にSNS上には、次のような声がありました。
つくづくワイプログラミング向いてないな…学部生の間ちょいちょい色んなプログラミングをやってみたけど、ほぼ全て何故か動かないし、なんか何が分からないのかすら分からないんだよなあ。おそらく何かの適性が無いってこういうことなんだなあと感じている
▸ 出典:X
思うように動かないだけでなく、動かない原因を突き詰められないとフラストレーションが溜まって「向いていない」と感じてしまうケースが多いようです。
プログラミングでは、数学的な考え方を求められる場面があります。数学の知識そのものは必要ありませんが、考え方が似ているために特に文系出身者の場合には、不安を感じてしまうことが多いようです。
実際にSNS上には、次のような声がありました。
プログラミングを勉強して分かったことは、私はプログラミングにものすごく向いてないということ。何か一つサービスを作りたいけど、作れるか分からないけど、もう作ったらプログラミングはいいかなー、という気がしてる。やはり超文系の人間にプログラミングは難しい😂
▸ 出典:X
学習やサービスの構築を頑張ってみたものの、継続を諦めてしまったという文系出身者の声も多くありました。文系出身者がプログラミングに向いていないとは言えません。むしろ、文系出身者の方が強みを持っている部分もあります。
しかし、プログラミングの考え方が難しいと感じた時に「自分は文系だから」と感じてしまう人は多くいるようです。
プログラミング学習の中で、周囲の人とスキルや習熟度を比べて「向いていない」と感じてしまう人もいます。同じ頃に学習を始めた人がどんどん学習を進めてスキルを磨いていると、焦りを感じてしまうのは当然のことです。
しかし、それによって自信を失ってしまうと「向いてない」と感じる原因になります。
実際にSNS上には、次のような声がありました。
pythonの勉強を始めた訳だけど、とても進みが遅い。
一回一回の集中時間が短い。すぐに他のことに気を取られてしまう。
もしかしてプログラミング向いてない…?▸ 出典:X
学習進度は人それぞれです。人と比べすぎずに自分のペースで学習を進めることを心がけましょう。
自己評価に活用できるチェックリストと、無料で利用できる適性検査を以下で紹介します。
プログラマーに向いているかどうか、自分でチェックできるリストを作成しました。向いている人の特徴、向いていない人の特徴を確認し、当てはまるかどうかそれぞれ確認してみてください。
プログラマーに向いている人の特徴 | プログラマーに向いていない人の特徴 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
集中力が高く1つの物事に没頭できる | そもそもパソコンが苦手である | ||||||||
本や活字が好きで読解力や理解力がある | 英語や英文字を読むことが苦痛である | ||||||||
妥協せず粘り強く根気もある | 論理的・建設的に考えることが不得意である | ||||||||
諦めることなく自分なりの答えを出せる | 何事も中途半端で終わらせてしまう | ||||||||
ロジカルシンキングが得意である | 細かく地道な作業が苦手である | ||||||||
結果をイメージする想像力がある | 常に人と会話をしていないと落ち着かない | ||||||||
自発的に学習する意欲がある | 「ものづくり」についての興味がない | ||||||||
好奇心旺盛でトレンドをキャッチアップできる | 学び続けることや探究することが苦手である | ||||||||
ルールやマナーを守れる・協調性がある | |||||||||
状況に応じて臨機応変に行動できる |
プログラマーに向いているかどうかは、無料の適性検査でもチェックできます。以下で、おすすめの無料適正検査を4つ紹介します。
出典:3分で力試し!エンジニアやプログラマーの適性がわかる『CABテスト』|マナラボ
■ どんな適性検査?
仕事や転職などに関する情報が掲載されているメディア「マナラボ」が提供している適性検査<CABテスト>には、全部で15個の問題が用意されており、3分間を目安に解答していきます。
企業の入社試験で実施されるCABテストと比べると、問題数は少なく簡易的な検査ではありますが、複数の図形から法則性を見出す問題や命令に従って図形を並べ替える問題、加えて暗算や暗号など幅広い内容が出題されます。
【Tips】CABって何?
CABはComputer Aptitude Batteryの略称であり、日本エス・エイチ・エル社が提供している適性検査です。主にインターネット上で行う「Web形式」と、筆記で行う「ペーパー形式」の2種類があります。
出題形式には、暗算や暗号の解読、法則性の理解や命令の実行結果を推測する形式などが用意されています。そしてこのテストは、プログラマーとしての適性検査だけではなく、企業の入社試験として利用されるケースも多いです。
■ この適性検査でわかること
• 共通性や法則性を導き出す発想力
• 四則演算をはじめとする暗算力
• 順序立てて思考する論理的思考力
■ 体験談・利用者の声
個人的には、数学のセンスを見るようなテストだと感じます。算数の基礎的な問題(兄が時速ほげほげで、弟が後でほげほげ)、というような問題ではなく、暗算能力を見る問題、IQテストまがいの規則性を発見する問題、命令の理解力などが見られる問題が出てきます。
▸ 出典:WEB-CABを受験しました!CAB試験の詳細と感想
出典:適性診断|一般財団法人エンジニアリング協会(ENAA)
■ どんな適性検査?
一般財団法人エンジニアリング協会が実施している<適性診断>では、自分の性格をもとにエンジニアリング業界への適性度をチェックできます。
物事に対する考え方や、仕事への姿勢などに関する質問が15問用意されており、制限時間は設けられていません。後半の質問では、プログラマーやエンジニアの業務で起こりがちなシチュエーションに対して、あなたがどのような行動を起こすかが問われます。
■ この適性検査でわかること
• エンジニアリング業界において、自分はどのような人材になれそうか
• 自分の性格や仕事への向き合い方が、エンジニアリング業界に向いているか
• エンジニアリング業界やプロジェクト業務における重要な考え方とはなにか
■ どんな適性検査?
プログラミングスクール「GEEK JOB」が提供している<プログラマー適正>では、自身の考え方や能力、論理的思考力などをもとに適性を診断することができます。
適性診断を開始したら、まずは自分の能力(問題解決能力や好奇心、ストレス耐性など)を、5段階で自己評価します。次にプログラミング適性をチェックする問題が10問出題され(制限時間5分)、すべての解答が終わったら、プログラマーとしての適性がA・B・Cなどで表示されます。
■ この適性検査でわかること
• プログラマーとしての適性
• 未経験からプログラマーに転職した場合の想定年収
• プログラミングの適性
■ 体験談・利用者の声
プログラマー適性 / 想定年収診断
Aランクだった〜 https://diagnosis.geekjob.jp▸ 出典:X
■ どんな適性検査?
プログラマスターが提供している<プログラマー無料適性チェック>では、CABテストを簡略化したような問題が出題されます。下記4つの分野から各4問ずつ出題されるため、合計で16の問題に解答します。
• 暗算
• 法則性
• 命令表
• 暗号
正答率や解答にかかった時間をもとに、プログラマーとしての適性を診断することができます。
■ この適性検査でわかること
• プログラマーとしての適性度
• 自分が持つ能力のうち得意・不得意なもの
• プログラミングに必要とされる能力の傾向
■ 体験談・利用者の声
プログラマー無料適性チェック STEP1 | ひきこもりサポート特別コース | プログラマスター | フロンティアリンク ビジネススクール / https://progra-master.com/hk/aptitude_step1.php
やってみた結果
総合適性レベル:3各項目の評価レベル
暗算:2
法則性:4
命令表:4
暗号:1▸ 出典:X
プログラミングが「向いていないかも」と感じて挫折しそうになっている人でも、実際はエラーへの対処法を知らないだけということも少なくありません。
挫折しそうになっている人は、次の6つを試してみてください。
それぞれの方法がなぜ有効なのか、アドバイスを交えながら解説します。
プログラミング学習の目的が明確になっていないと、何のために頑張って学習しているのかが曖昧になり挫折してしまう可能性が高まります。
また、プログラミング言語にはそれぞれ得意分野があります。目的が明確になっていないと、自分のやりたいことにあったプログラミング言語を学べていないケースもあるでしょう。
さらに、プログラマーにも種類があります。今学習している内容が合わないと感じた場合には、他の制作物を作るのにチャレンジしてみても良いでしょう。
プログラマーの種類については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
自分に合ったプログラミング言語が見つかると、プログラミングを楽しめるようになるかもしれません。
プログラミングの学習方法が合わないことが「向いていない」と感じる原因となってしまうケースもあります。
そんな時には学習方法を見直し、再度基礎からプログラミングを学び直してみると、スムーズに理解できるケースも少なくありません。
また、最初に見つけた学習方法にこだわるのではなく、まずは作りたいものや興味があることから学習を始めてみるのもおすすめです。楽しみながら学ぶことで、知識が身につきやすくなります。
初心者におすすめの学習方法には、次のようなものがあります。
• 参考書
• 学習サイト
次の記事では、プログラミング初心者におすすめの参考書や、スマホでも利用できるおすすめのプログラミング学習アプリを紹介していますので、ぜひ自分に合うものを見つけてみてください。
基礎に戻って学習をやり直すと「遅れをとってしまうのでは」と不安を感じるかもしれません。しかし、他人と比較するのではなく、自分自身の成長に目を向けることが重要です。
プログラミングスキルの習得には、継続的な学習が欠かせません。継続的な学習のコツを知らないことが「向いていない」と感じる要因になっている可能性もあります。
プログラミング学習を継続するためには、失敗を恐れず積極的に挑戦しましょう。以前失敗して苦手意識を持っていることであっても、細分化して少しずつ取り組むことで、成功に近づける可能性があります。
いきなり大きな課題に取り組もうとするのではなく、少しずつ取り組み小さな成功体験を積み重ねながら学習を続けてみてください。
初心者向けのプログラミング学習のコツは以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションがアップし結果的にプログラミング学習を続けやすくなります。
「文系だからプログラミングが苦手」と思っている人は、まず「文系だから」と考えるのをやめてみましょう。
一般的にプログラミングは、数学が得意な人にしかできないと考えられがちです。しかし実際には、多くの場合プログラミングに高度な数学の知識は必要ありません。初心者がプログラミングを学ぶ範囲で、専門的な数学の知識が必要になるケースはまずないでしょう。
文系プログラマーの長所については、以下の記事で詳しく解説しています。
文系学部の出身者で、プログラマーやエンジニアとして活躍している人も多くいます。まずは「文系だから」という思い込みをやめて、プログラミング学習に取り組んでみてください。
プログラミング初心者が長く悩んでいる問題でも、周囲の人に聞けば簡単に解決することもあります。また、問題が解決すれば、その後の学習をスムーズに進められるケースも多いものです。
なかなか問題が解決できずに「向いていない」と感じている人の場合、質問できる環境を用意すると、効率よく学習できる可能性があります。
質問できる環境を作るためには、プログラミング学習のコミュニティやメンターを活用しましょう。セミナーやオンラインサロンに積極的に参加したり、質問サイトを活用したりしてみてください。気軽に購入できるSNSも便利です。
また、課題の解決には検索スキルの習得も欠かせません。例えばエラーが出た時には、エラーメッセージをまるごとコピーして検索すると、解決策が見つかる可能性が高いでしょう。質問できる環境を整えつつ、検索スキルも磨いてみましょう。
良いメンターの探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
学習コミュニティでは、質問するだけでなくお互いに成果物や学習の進捗を報告し合うのもモチベーションアップにつながります。
すでにプログラマーとして働いているけれど「プログラマーに向いていない」と感じた時には、他の職種への転職もひとつの方法です。
IT系企業には、プログラマー以外の仕事も数多くあります。例えばセールスエンジニアやWebデザイナーであれば、プログラマーとしてのスキルを活かしつつ、これまでとは異なる仕事にチャレンジできます。
IT系の仕事について、詳しくは以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
プログラミングを学習した経験は、たとえまったく別の職種に転職したとしてもむだにはなりません。自分にはどのような仕事が合っているのか、じっくり考えてみるとよいでしょう。
プログラミングが向いていないと感じた時には、あきらめてしまう前にプログラミングスクールの利用も検討してください。
プログラミングスクールには、次のようなメリットがあります。
• 講師に質問しながら学習できる
• カリキュラムにそってステップバイステップで学習できる
• プログラミングに対する向き・不向きを客観的に判断してもらえる可能性がある
• IT職種に詳しいアドバイザーがいる
• 周囲の人から刺激を受けてモチベーションを高められる
さまざまなプログラミングスクールがあるため、自分にあったスクールを選びましょう。
未経験者におすすめのプログラミングスクールは、以下の記事で紹介しています。
企業ごとの面接対策やキャリアカウンセリングも、1対1で就活のプロ(アドバイザー)が対応します
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未経験からプログラマーを目指すのであれば、完全無料で受講できるプログラマカレッジがおすすめです。
プログラマカレッジは、プログラミング学習のサポートだけでなく面接対策や履歴書の添削、キャリアカウンセリング、各受講生のスキルに合わせた企業紹介といった就職サポートが充実しているのが特徴です。
学習中に不明点があればすぐに質問できる環境も整っていますし、エラーを解決するための考え方や調べ方も学べます。
プログラマーやエンジニアを目指したいと考えている方は、ぜひ一度無料オンライン説明会にご参加ください。
気になること、解決できないことがあればzoomの個別ルームにて講師と1対1でのやり取りができます
プログラマカレッジ プログラマーコース受講風景
プログラミング学習に行き詰まった時「自分はプログラマーに向いていないのではないか」と考えてしまう人は少なくありません。
しかし「向いていない」と感じてしまう原因を追求し、対策を取ることでその後の学習をスムーズに進められる場合もあります。プログラミング学習を諦めてしまう前に、まずはこの記事で紹介した対策を試してみてください。
1人で解決するのが難しいと感じた時には、プログラミングスクールの利用もおすすめです。
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しかし、これらのスキルよりもまず大切なのは、コードを書くことに対する情熱があるかどうかです。情熱を持ちプログラミングを楽しめれば、スキルは後からでもついてきます。
プログラマーが身につけるべきスキルについて、詳しくは以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。