【2024年度版】本記事では、ITエンジニアの平均年収を性別・年代別・業種別・職種別に紹介します。国内外におけるIT業界の主要企業と平均年収や、IT業界における主要27職種の平均年収のほか、高い年収を得るための方法についても解説するので、これからIT業界への転職を目指している方はぜひ参考にしてください。
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最終更新日:2024年8月23日
目次
出典:平均年収ランキング(業種別の年収情報)【最新版】|doda
そして、30代から50代以上の平均年収を見ると、512万円、642万円、717万円と、年齢とキャリアを重ねるごとに年収がアップしていることがわかります。
ここでは、業種別・職種別にみたITエンジニアの平均年収について紹介します。同時に、年代別の年収を比較しながら、年齢が上がるとどのように年収が変化するのかについても見てみましょう。
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ITエンジニアの平均年収を業種別に比較すると、全体では「ITコンサルティング」の475万円が最も高いことがわかりました。
そして、「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ」の471万円、そして企業からシステム開発を請け負うSIer(エスアイヤー)とも呼ばれる「システムインテグレータ」の465万円と続きますが、50代以上で最も年収が高い業種は、846万円の「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ」でした。
続いては、職種別・性別ごとにITエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
以下で紹介する職種は、いずれも現場で経験を積んだITエンジニアのキャリアパスとして人気のある仕事です。
これらの職種は、未経験からその仕事に就くというよりは、プログラマーやシステムエンジニア、プロジェクトリーダーなどを経てキャリアチェンジする人が多いため、平均年収も高めです。
将来的にキャリアアップを目指している方は、各職種の生涯年収についても参考にしてください。
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参考:年収の高い職業は? 平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
職種別・性別ごとにITエンジニアの平均年収を比較すると、全体では「プロジェクトマネジャー」の691万円が最も高いことがわかりました。女性でも592万円と一般的な職種に比べるとはるかに高額ですが、男性の場合は714万円で、平均より23万円も上回っています。
このように、IT業界は女性でも高い年収を得ることができる職種が多く、男性の年収も他の業界に比べて高額です。
日々技術革新が進んでいるIT業界では、新しい技術やシステムの導入が頻繁に行われるため、高度なスキルや専門知識を持つエンジニアが常に求められています。
未経験からITエンジニアを目指してみたい方は、ぜひこの機会に、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」でITに関する知識や技術を学んで、希望の就職を叶えてみましょう。
これから将来に向けて自分のキャリアパスを設計していく際に、主要企業の年収についても知っておくと、目指すべき企業や職種を明確にしやすくなります。また、代表的な企業の年収情報を知ることで、キャリアアップやスキルを向上させるためのモチベーションを高めることができるので、ぜひ参考にしてください。
企業名 | 特徴と平均年収 | 出典 | |
---|---|---|---|
国外企業 | Googleは世界的に有名なIT企業であり、エンジニアの平均年収は約1,200万円とされています。特に、AIやクラウド関連のポジションでは高い年収が期待できます。 | levels.fyin | |
Amazon | Googleは世界的に有名なIT企業であり、エンジニアの平均年収は約1,200万円とされています。特に、AIやクラウド関連のポジションでは高い年収が期待できます。 | payscale | |
Microsoft | Microsoftはソフトウェア開発やクラウドサービスで強みを持つ企業であり、エンジニアの平均年収は約1,000万円です。特に、Azure関連のポジションが高い年収を誇ります。 | levels.fyin | |
Facebook(Meta) | Facebookはソーシャルメディアのリーダーであり、エンジニアの平均年収は約1,150万円です。特に、データサイエンティストやAIエンジニアの需要が高いです。 | levels.fyin | |
Apple | Appleはハードウェアとソフトウェアの両方で強みを持つ企業であり、エンジニアの平均年収は約1,050万円です。特に、iOS開発者やハードウェアエンジニアが高い年収を得ています。 | levels.fyin | |
国内企業 | 富士通 | 富士通は、日本を代表するIT企業であり、システムインテグレーションやITサービスを提供しています。平均年収は878万円です。 | 求人ボックス |
NTTデータ | NTTデータは、システムインテグレーションやコンサルティングサービスを提供する大手企業で、平均年収は867万円です。 | 求人ボックス | |
日立製作所 | 日立製作所は、ITサービスやシステムインテグレーションを提供する企業で、平均年収は915万円です。 | 求人ボックス | |
NEC | NECは、通信機器やITサービスを提供する企業で、平均年収は842万円です。 | 求人ボックス | |
ソニー | ソニーは、エレクトロニクスやエンターテインメント分野で有名ですが、ITサービスやソフトウェア開発も行っています。平均年収は1,102万円です。 | 求人ボックス | |
ソフトバンク | ソフトバンクは、通信サービスやインターネットサービスを提供する企業で、平均年収は804万円です。 | 求人ボックス | |
楽天 | 楽天は、インターネットサービスや電子商取引を提供する企業で、平均年収は662万円です。 | openwork |
● 年収の差
国内企業と国外企業の間で、年収に大きな差が見られます。特に、GoogleやAmazon、Microsoftなどの国外企業は、富士通やNECなどの国内企業に比べて高い年収を提供しています。これは、国外企業がグローバルな市場で競争力を持ち、高い収益を上げているためと考えられます。
● 職種による年収の違い
同じIT企業内でも、職種によって年収に差があることがわかります。特に、AIやクラウド関連のポジションは高い年収が期待できる一方で、一般的なITエンジニアの年収はそれほど高くない場合もあります。
● 企業の規模と年収の関係
大手企業ほど高い年収を提供する傾向があります。例えば、GoogleやAmazonなどの大手企業は、スタートアップや中小企業に比べて高い年収を提供しています。これは、大手企業がより多くのリソースを持ち、従業員に対して高い報酬を支払う余裕があるためです。
● 地域による年収の違い
国外企業の中でも、特にアメリカの企業は高い年収を提供しています。これは、アメリカのIT業界が非常に競争力があり、高い技術力を持つ人材を確保するために高い報酬を支払う必要があるためです。一方で、日本の企業は比較的低い年収を提供する傾向があります。
高い年収を提供する企業は、将来性のある分野に注力していることが多い傾向にあります。例えば、AIやクラウドコンピューティング、サイバーセキュリティなどの分野は、今後も成長が期待されるため、そのようなスキルを持つ人材に対して、企業側も高い報酬を支払う傾向にあると言えます。
「情報通信産業」とも呼ばれるIT業界は、情報技術を基盤として、ソフトウェアの開発、ハードウェアの製造、データ処理サービス、インターネット関連サービスなどを提供することで、ビジネスの効率化や新しい顧客体験の創出、社会のデジタル化の推進に大きく貢献しています。
出典:ICT市場の動向|総務省
出典:業界動向サーチ/2023年情報通信業基本調査|総務省/IDC Japan
続いて、国内の年間売上高が高いのは、通信業の約14兆8,300億円、ソフトウエア業の約4兆6,825億円という結果でしたが、これらの業種は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や5G、AIなどの技術革新により、今後も成長が期待されています。
IT業界の仕事は、プログラマーやエンジニアだけでなく、ソフトウェア開発やネットワーク管理、データ分析、サイバーセキュリティなど、さまざまな職種が存在します。
職種 | 平均年収 | ||
---|---|---|---|
開発系 | プログラマー | システムエンジニアが作成した仕様書をもとにプログラミングする技術者 |
約419万円 |
システムエンジニア | クライアントのヒアリング内容を元にシステムの設計書を作成する技術者 |
約496万円 |
|
Webエンジニア | Webシステムやアプリに関わるシステムエンジニアやプログラマー |
約503万円 |
|
フロントエンドエンジニア | Webシステムの目に見える部分の設計や構築を行うエンジニア |
約549万円 |
|
バックエンドエンジニア | Webシステムの目に見えない部分の設計や構築を担当するエンジニア |
約660万円 |
|
制御・組み込みエンジニア | ハードウェアの制御システムと、その中に組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニア |
約550万円 |
|
テストエンジニア | システムの動きや不具合などないかをチェックするエンジニア |
約452万円 |
|
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計、構築、運用保守を担当するエンジニア |
約446万円 |
|
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築や運用・保守を担当するエンジニア |
約454万円 |
|
セキュリティエンジニア | 情報セキュリティに特化した専門のエンジニア |
約487万円 |
|
データベースエンジニア | 膨大なデータを管理するためのデータベースを開発し運用する専門職 |
約412万円 |
|
サポートエンジニア | IT製品に対する問い合わせを担当する仕事で、別名ヘルプデスクとも呼ばれる |
約345万円 |
|
フィールドエンジニア | 現場に出向し問題を解決する専門家、別名カスタマーエンジニア |
約448万円 |
|
社内システムエンジニア (社内SE) |
社内の情報システム部門で働くシステムエンジニア |
約497万円 |
|
クリエイティブ系 | Webデザイナー | Webサイトにおけるデザイン全般を担当する仕事 |
約433万円 |
UIデザイナー | ITサービスやWebデザインを担当するUI(ユーザーインターフェイス)と、商品やサービスを体験する構築するUX(ユーザーエクスペリエンス)を担当する専門職 |
約605万円 |
|
UXデザイナー |
約649万円 |
||
マネジメント系 | プロジェクトリーダー | 開発チームのメンバーをリーダーとして率いる現場責任者 |
約623万円 |
プロジェクトマネージャー | プロジェクト全体の進行を統括する管理者 |
約691万円 |
|
Webディレクター | Web制作スタッフを取りまとめるリーダー的存在 |
約406万円 |
|
ブリッジシステムエンジニア | 日本企業と海外企業の開発者を橋渡しするコミュニケーター |
約558万円 |
|
営業系 | IT営業 | ITビジネスに関連する企業の営業職 |
約319万円 |
コンサルティング系 | ITコンサルタント | クライアントが抱えている課題を、IT技術を活用して解決する専門家 |
約647万円 |
マーケティング系 | Webマーケター | Web上でマーケティングを戦略し企業の利益を上げる仕事 |
約321万円 |
データアナリスト | データを収集・分析し、ビジネスの意思決定を支援するための洞察を提供する仕事 |
約696万円 |
|
事務系 | ITサポート事務 | 一般的事務とシステム開発の現場で発生する庶務を担当する仕事 |
約395万円 |
経理・人事・その他 | 企業の財務管理や人材管理を行い、組織の運営を円滑にする仕事 |
約350万円 |
※2024年7月調べ
• データアナリスト:約696万円
• プロジェクトマネージャー:約691万円
• バックエンドエンジニア:約660万円
• UXデザイナー:約649万円
• ITコンサルタント:約647万円
• プロジェクトリーダー:約623万円
• UIデザイナー:約605万円
とはいえ、これらの職種は管理職や専門職も含まれるため、知識や経験を持ち合わせていない未経験者が就くことは難しい仕事でもあります。そのため、未経験からIT業界に就職する場合に期待できる年収は、プログラマーの約419万円、システムエンジニアの約496万円、Webデザイナーの約433万円、IT営業の約319万円などが妥当と言えるでしょう。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• サーバーサイドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• Webデザイナーフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• ITコンサルタントフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• プロジェクトマネージャーフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
平均年収600万円を超えるITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの職種は、幅広く高いレベルのスキルが求められます。システム開発などの経験に加えて、マネジメントスキルやコミュニケーション能力、提案力などが必要となるので、その分得られる収入も高めとなっています。
一方でプログラマーやテストエンジニアなどは、最低限のスキルを身につければ未経験からでも就職しやすいため、平均年収はやや低めです。
クライアントから直接依頼を受ける一次請け企業であれば比較的高い年収が期待できますが、二次請けや三次請けとなると企業が得られる利益が減ってしまい、年収も下がってしまう可能性があるのです。
したがって、SIerで高年収を目指すためには、一次請け企業での経験を積むことや、専門的なスキルを磨き、プロジェクトマネージャーやコンサルタントなどの上流工程の職種にキャリアアップすることが重要です。
未経験からIT業界への転職を成功させた体験談については、こちらの記事を参考にしてみましょう。
IT業界で高年収を狙うために押さえるべきポイントは、以下3つです。
• できるだけ大企業に勤める
• 可能な限り元請けに近い企業に就職する
• 語学力を身につけて外資系企業に入社する
大企業であるほど知名度やリソースがあるため、より単価・規模の大きい案件を受注しやすくなります。単価の高いプロジェクトを扱う企業であれば、その分従業員に還元される可能性があるので、高い年収を得たい場合はできるだけ大企業に勤めるとよいでしょう。
また、システム開発などのプロジェクトでは、直接依頼を受けた元請け企業が二次請け・三次請けの企業に業務を依頼することがあります。先ほど解説したように、下請け企業であるほど高収入が期待しにくくなるため、できる限り元請けに近い企業に就職するという方法もおすすめです。
さらに、外資系のIT企業は日系企業に比べて、給与水準が高い傾向にあります。外資系企業は実力主義の給与査定を行っていることも多いのでそのぶん評価もシビアではありますが、スキル・成果次第で高年収を目指しやすいというメリットもあります。
「高い年収を得たいけれど、いきなりこういった企業に就職するのは難しいと思っている方は、まず中小企業などで経験を積み、その後に大企業や元請け企業などに転職するという方法もあります。
適切な経験やスキルを身につける前に転職してしまい、結果的にキャリアアップが難しくなってしまうということがないように、焦らず着実にステップアップできるキャリアプランを描いてみましょう。
▶ 参考記事:
年収500万円以上にする方法3選【元社長(従業員400人)がわかりやすく解説】転職・副業・独立がオススメ|専門家の相談室
IT業界は職種や働く企業によって得られる年収が異なり、30代・40代と年齢を重ねるごとに上がっていく傾向にあります。また、経験を積んで転職することで年収アップも狙いやすい業界でもありますが、そのためにはできるだけ早いうちから十分な実績と高度な技術を身につけておくと良いでしょう。
とはいえ、未経験者が独学でプログラミングを習得しつつ希望の就職を叶えることは、現実的に見ると相当ハードルが高いことも事実です。
これまでデスクワーク経験がまったくない方でもご安心ください。未経験者でも正社員として就職しやすく、実績を積みながら安定した収入を得やすいSIerの案件から、自社開発の仕事まで、個人の特性やスキルにあった企業を幅広く紹介してもらえるので、卒業まで安心して学習に専念することができますよ。
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