未経験からプログラマーやエンジニアを目指している方の中には「どんな就職先があるのか知りたい」と思う方も多いでしょう。本記事では一般的なプログラマーの就職先や、弊社が運営するプログラミングスクール「プログラマカレッジ」卒業生の就職先をご紹介します。就職先企業の探し方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2023年1月23日
一口にプログラマーと言っても、就職先の種類はさまざまです。
まずは、プログラミングスキルを身につけることで、どのような就職先で働くことができるのかを解説します。それぞれの代表的な企業や、就職先ごとの働き方についても触れていきます。
「プログラマー自体の仕事内容や、必要とされるスキルを詳しく知りたい」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
さまざまな企業から、システムの作成依頼を受けてクライアントに提供するのが、SIerの役割です。
有名なSIerとして「NTTデータ」「富士通」「NEC」などが挙げられます。
SIerにおけるプログラマーの主な役割は、SE(システムエンジニア)が設計したシステムを、実際にユーザーが使えるように構築すること。具体的には、プログラミングによるシステム構築や、正しく動くかをチェックするための「単体テスト*」や「結合テスト*」といった作業を行います。
SIerはさまざまな業界のクライアントから開発依頼を受けるため、開発するシステムの種類によって、使用するプログラミング言語も異なります。たとえば金融系システムであればJava、Web系のシステムならPHPなど。
また、クライアントから直接開発依頼を受ける企業を「元請け企業」、元請け企業から仕事を請け負う会社を「下請け企業」と言います。
NECや富士通といった大手企業にあたる「元請け企業」への入社難易度は高く、入社するには新卒や一流大学卒、高いプログラミングスキルを持った人でないと難しいと考えて良いでしょう。
*単体テスト
別名「ユニットテスト」。細かい機能単位で、正しく動作しているかどうかを確認する。
*結合テスト
複数のプログラム・機能を同時に稼働させて、正しく動作しているかどうかを確認する。
インターネットサービス会社とは、インターネットを通じたサービスを提供する会社のことです。主にWebサービスの開発を行い、他社からのサービス開発を請け負う会社と、自社サービスの開発を行う会社があります。
有名な企業には、「Yahoo!」「サイバーエージェント」「GMOインターネット」などがあります。
インターネットサービス会社におけるプログラマーの仕事内容は、新規サービスのシステム実装やWeb画面の作成、バグの修正、新機能の追加など。
Web・インターネットサービスの開発技術は、常に進化しているため「新しい技術にチャレンジし続けたい」という方には、自社サービスの開発を手掛ける企業がおすすめです。
インターネットサービス会社の中には、近年Webサイトで見かけることが多くなった「チャットボット」の開発を行っている会社もあるため、「AI(人工知能)」の技術に触れられる機会もあるでしょう。
web系・スマホアプリ受託開発会社は、主にSIerや自社サービス開発会社、非IT企業といった依頼主の企業からアプリの開発を依頼されて開発を行う会社です。今やWebアプリやスマホアプリは、私たちにとって身近な存在。それらのアプリを作る仕事と考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。また、現在の受託開発会社は、単に依頼されたシステムを納品して終わりではなく、戦略構築、広告、納品後の運用までサポートをするというケースが増えています。
例えば、老舗のweb系受託開発会社であり、現在はコンサルティング会社のアクセンチュアグループの一員である「アイ・エム・ジェイ」は、クライアントのマーケティングのパートナーとして、戦略、集客、分析、開発、運用までを一貫してサポートをしています。
「モンスター・ラボ」や「Sun*(サンアスタリスク」は、新規事業企画や新規サービスの立ち上げから関わり、さらに自社保有の海外の開発拠点を強みに、高品質かつスピーディな開発を得意としています。
これらの受託開発会社におけるプログラマーの主な役割は、設計書をもとにプログラミングを進め、デバッグ(プログラムのバグ修正)を行いながらアプリを構築することです。Webアプリを開発する会社で働く場合、使用する可能性の高いプログラミング言語はPHPやRuby、JavaScriptといった、Web開発向けの言語等が挙げられます。
一方でスマホアプリ開発のプログラマーとして働くなら、iOSアプリ開発によく使われるSwiftやObjective-C、Androidアプリ開発向きのJavaやKotlinといった言語に触れる機会が多いでしょう。
Web系・スマホアプリ受託開発会社には、プログラミング未経験者を募集している会社もありますが、これまでに何らかの形でのエンジニア経験を問われたり、今までの知識の応用が見込めるだけの学歴、経歴があることを求められる場合もあります。
▶ 参考:スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
ITコンサルティング会社とは、ITを利用することによってクライアント企業の課題を解決することを役割としている会社です。有名な企業として、「アクセンチュア」や「アビームコンサルティング」などがあります。
主にITを活用して業務改善を図るクライアントや、システム開発前のクライアントに対して、システムの提案や要件のすり合わせを行います。クライアントとやり取りする業務が多いため「プログラミングスキルが活かせないのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、ITコンサルティング会社の中には、クライアントへの提案からシステム開発までを一貫して請け負う会社もあります。そのため、プログラミングを身につけておけばプログラマーとして入社し、システム開発の経験を積むことが可能です。
また、プログラミングスキルを活かして、将来的にはシステムの設計を行う上流工程や、クライアントへの提案を行うコンサルティング業務を任される可能性もあるでしょう。
実際に、弊社の運営する「プログラマカレッジ」の卒業生にも、ITコンサルティング会社への就職を成功させている方もいます。
ソフトウエア会社は、コンピューター上で動作するソフトウエアや、コンピューターなどの機器を動かすためのシステムを開発する会社です。
主な仕事内容として、自社ソフトウェアの開発や販売、クライアントから依頼を受けて自社のソフトウエアをカスマイズ開発などが挙げられます。有名なソフトウエア会社は、「オラクル(Oracle)」「マイクロソフト(Microsoft)」「セールスフォース(Salesforce)」など。
ソフトウエア会社におけるプログラマーの役割は、自社のソフトウェアの研究開発、新製品の開発、カスタマイズ開発など多岐にわたります。
開発するソフトウエアにはさまざまな種類があり、携わるソフトウエアの種類によって、使用するプログラミング言語も異なります。たとえば、コンピューター上で動作する業務用ソフトウエアを開発するのであれば汎用性の高いJava、家電製品やIoT機器に組み込むソフトウエアであれば、実行速度が速いC言語やC++などを使うことが多いでしょう。
プログラマーの就職先として、自動車メーカーや病院、運送会社といった非IT企業も挙げられます。多くの非IT企業にも、IT関連の業務を担当する「情報システム部門」という部署が用意されており、プログラミングスキルがあれば、その部署で社内SEとして活躍することも可能なのです。
社内SEとは、社内システムの開発や運用・保守、インフラ構築などを担う職種のこと。非IT企業の社内SEは、社内のシステム管理を一手に担っていることが多く、設計・開発・運用など、仕事の幅が広いことや、自身の作ったシステムが社内の他部署で使われるために成果が見えやすいといった点が人気となっています。
人気である一方で、未経験者を募集している求人は少ないのが実情です。
▶ 参考:社内SEフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
システムエンジニアリングサービス企業とは、クライアントの会社にエンジニアを派遣する形式で仕事を請け負う会社です。通称「SES(System Engineering Service)」企業と呼ばれており、自社の開発センターで受託開発を行っている会社もありますが、基本的にはプログラマーとしてクライアントのオフィスに常駐して業務を行います。
(現在は新型コロナウイルスの影響もあり、現在は常駐型の働き方でも、7割が在宅からのリモート勤務を行っています。)
さまざまな会社のプロジェクトを経験できるため、幅広い業務やプログラミング言語に触れる機会があるでしょう。プログラマーとしての仕事内容は派遣先のプロジェクトによって異なりますが、未経験の場合はテストやプログラミング、リリース済みシステムの修正などからのスタートとなるでしょう。
SES企業は未経験者を育てる環境が整っていることもあり積極的に採用することが多く、プログラマーとしての第一歩として選んでも良いかもしれません。
就職先ではありませんが、レベルの高いプログラミングスキルを身につけると選べるのが、フリーランスという働き方。会社には所属せず、個人や法人などさまざまなクライアントと契約し、システム開発を行います。
常駐型でクライアントの企業に行ったりと、SES企業と似た形態の仕事もありますが、中には完全在宅でできる仕事もあります。フリーランスは個人事業主であるため、会社勤めのプログラマーと比べて高収入を狙えることや、受注する案件を自分で選べるという点がメリットです。
その一方で、経費の計算や確定申告といった事務手続きを全て自分でしなければいけなかったり、損失を出した時に補償する責任を負ったりというデメリットもあります。
フリーランスの働き方に憧れる人は多いのですが、残念ながら未経験からいきなりフリーランスになるのは難しいでしょう。未経験の場合はクライアントに提示できる実績がないため、開発案件を獲得できる可能性が低いからです。
そのため「フリーランスとして働きたい」という希望があるなら、まずは企業に就職して経験・実績を積むことから始めると良いでしょう。
プログラマーの就職先をいくつかご紹介しましたが、主に未経験者を対象としているプログラミングスクールでは、卒業後にどのような企業で働くことができるのでしょうか。
ここでは、弊社が運営するプログラミングスクール「プログラマカレッジ」における、プログラミングを学んだあとの「就職先の業態」と「実際に卒業生が就職した企業」について解説します。
近年、数多くのITサービスが普及しているなかで、IT業界は人材不足が問題となっています。経済産業省が行った「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には約45万人ものIT人材が不足すると言われています。
そのような中、「ポテンシャルに期待できる」「長期的なキャリア形成ができる」とされる若手、特に20代の需要が高まっています。これらの背景から、未経験者を歓迎しているプログラマー求人は多い傾向があるのです。
つぎに、プログラマカレッジ卒業生の求人状況や就職先ごとの働き方、新型コロナウイルスの影響について解説します。
プログラマカレッジを卒業後に就職できる会社の業態と割合は以下の通りです。
出典:インターノウス自社内調査(2020年)
1. SIer向け常駐型(65%)
未経験からの就職先でもっとも多いのが、SIer向け常駐型のSES企業です。システム開発会社(SIer)から依頼を受ける元請け企業への就業は難易度が高く、新卒や一流大卒がほとんど。
未経験(中途・第二新卒)が狙えるのは、実際の技術的な業務を行う2次請け・3次請けを行っている会社へ就職するケースがこの65%にあたります。
情報システムの仕事で客先常駐をしている企業の割合は、全体の9割を超えているということからも、未経験者の採用枠にも多い傾向があります。
二次請け・3次請けの企業は20~30名程度の規模でも、ハイレベルの仕事を行っている企業もたくさんありますし、2000名程度でも4次請けの企業も存在しています。
新型コロナウイルスの影響もあり、現在は常駐型の働き方でも、7割が在宅からのリモート勤務を行っています。ただし、コロナ後もリモート勤務が続くかどうかは、今のところ不明です。
2. Web自社サービス向け常駐型(15%)
次に未経験者が狙いやすいのは、Web自社サービス向けの常駐型のSES企業です。Web系自社サービス向け常駐型の場合は、SIer向け常駐型とは異なり、努力次第では元請企業に入社することも可能です。元請企業に就職するためには、レベルの高いプログラミングスキルを習得したり、高いコミュニケーション力などをアピールできると良いでしょう。
Web開発案件を取り扱うことが増えることから、優秀層を求める傾向が強くなるため、未経験者の採用枠は、SIer向けの常駐型と比べると少ない傾向にあります。
現在の働き方についてはSIer向け常駐型と同じく、新型コロナウイルスの影響により7割がリモート勤務となっています。コロナ後の就業形態については現時点では未定です。
3. Web系受託(社内持ち帰り型)開発(15%)
Web系受託開発会社とは、企業から依頼を受けてシステム開発を行う会社です。主にSIerや自社サービス開発会社、非IT企業などから依頼を受けて受託開発を行いますが、中には自社サービスを開発している会社もあります。
基本的には社内に持ち帰ってシステム開発を行うため、クライアント先に常駐することは少ないでしょう。
未経験者の採用枠は、これまでの常駐型と比べると少ない傾向にあります。
4. Web自社サービス(5%)
Web自社サービス会社は、企業や一般ユーザーに向けた、さまざまなサービスを提供する会社です。
たとえば企業向けサービスの例を挙げると、Fintech*やAI(人工知能)、マーケティングツールなど。一般ユーザー向けのサービスとしては、SNSやゲーム、情報サイトアプリなどが挙げられます。
提供するサービスの要件や納期は自分たちで決められるため、クライアントに縛られない開発ができるでしょう。
限られた人員の中で自社の利益を出すことが最優先のため、受託開発の企業同様未経験からの採用枠は少なめです。未経験者の場合、ITスキルが未知な分、これからの伸びしろやポテンシャルに期待するしかありません。
そのため学歴や経歴といったことが採用基準となっています。
*Fintech
金融サービスとIT技術を結びつけた、革新的なサービスや動きなどを指す言葉。例としてはスマートフォン決済や仮想通貨など。
参照:フィンテック【FinTech】|ITパスポート試験 用語辞典
ここでは、プログラマカレッジ卒業生の就業先や、実際に就職成功した卒業生の声を紹介します。
プログラマカレッジ卒業生が「どのようにプログラミングを学んだのか」「学習や就職活動で意識すべきことはなにか」といった点に注目しながら、ご自身の将来をイメージしてみてください。
【企業の声:株式会社グローバルウェイ】
海外からの新サービス導入に強みを持つグローバルウェイが求める人材とは?
【卒業生の声:オチアイさん】高校教師からプログラマーへ転身!最初の2ヶ月は理解に苦しむ日々。楽しめるまでに至った秘訣とは?
【卒業生の声:福島さん】
芸能事務所マネージャーからプログラマーへ転身!最速2ヶ月で転身を可能にした学習法と心構えとは?
【企業の声:株式会社デリバリーコンサルティング】
求める人材は、プログラマーをゴールではなくスタートだと捉えられる人
【卒業生の声:山崎さん】
エンジニアらしくない私がエンジニアになれた理由
【卒業生の声:古林さん】
IT留学で英語×プログラミングを習得。不動産営業からWEB系プログラマーへ転身
さいごに、プログラミング未経験の方に向けて、プログラマーの求人・就職先の探し方を解説します。数ある探し方の中でも、特に未経験者へおすすめできる方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
未経験者がプログラマー求人を探す際に有効なのが、以下3つの方法です。
それぞれのメリットやポイントを確認しておきましょう。
■ 転職サイト
転職サイトには数千件を超える求人が掲載されているため、多くの求人を探せる点がメリットです。一方で、就活支援が受けられないというデメリットもあります。自分の力で就職活動を進めなければならないため、応募メッセージの作成から面接日程の調整、面接対策などを、すべて一人で行う必要があります。
■ 転職エージェント
転職エージェントに相談すれば、担当のキャリアコンサルタントがあなたに合った求人を探して紹介してくれます。面接対策も受けられるため、転職サイトよりも手厚いサポートが期待できるでしょう。
転職エージェントにはさまざまな種類があり、エージェントごとに保有している求人は異なります。そのため、プログラマー求人を探すなら、IT業界に特化したエージェントを利用しましょう。また未経験者向けの求人があるかどうかも確認しておくべきポイントとなります。
就活支援があるプログラミングスクールに通うことで、未経験からプログラミングを身につけられる上に、その後の就職活動までサポートしてくれます。受講費用がかかるプログラミングスクールもありますが、中にはプログラマカレッジのような無料で受講できるスクールもあります。
プログラマー求人を探す方法の中で、プログラミング未経験者に特におすすめなのが、就活支援があるプログラミングスクールを活用する方法です。
就活支援があるプログラミングスクールなら、プログラミングスキルを身に付けられることはもちろん、IT業界に詳しいアドバイザーが求人を探してくれる上に、あなたに合った面接対策を用意してくれます。しかし「プログラミングスクールに興味はあるけど、お金はかけたくない」という方も多いでしょう。そんな方には「プログラマカレッジ」がおすすめです。
プログラマカレッジなら、プログラミング学習はもちろん、学習後の就活支援もすべて無料で受けられます。履歴書・職務経歴書の作成や、面接対策といったサポートも受けられるため、未経験から就職する際のあらゆる不安を解消してくれるでしょう。
今回ご紹介したように、プログラマーの就職先はさまざまです。
就職先を選ぶ際は「どんな分野で活躍したいのか」「どんな仕事がしたいか」などを考えて選ぶと良いでしょう。
迷いや不安があるなら、転職エージェントや就活支援があるスクールを利用してみてはいかがでしょうか。
ITサービスの普及などにより、プログラマーをはじめとするIT人材の需要は伸びているものの、人材は不足しているのが現状です。そのため、未経験であってもプログラミングスキルを身につければ、就職活動で有利になるでしょう。
「プログラマーになりたい」「プログラミングを学習したい」と思っている方は、まずはプログラミングスクールで技術を身につけてみてはいかがでしょうか。
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