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スキルアップ

2021.02.08

客先常駐エンジニアってどんな仕事?未経験者におすすめの理由とは

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プログラマカレッジ編集部
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プログラミング未経験でITエンジニアを目指している方、客先常駐という働き方に興味を持っている方は是非ご覧ください。「そもそも客先常駐って何?」「客先常駐として働くメリットやデメリットを知りたい!」など、さまざまな疑問にお答えします。未経験でも働きやすく、大企業で働くチャンスも掴める働き方です。知っておいて損はないですよ!

最終更新日:2021年5月7日

目次

1. 客先常駐とは?
 1-1. 働く場所が客先であれば客先常駐
 1-2. IT業界には客先常駐が多い
 1-3. 客先常駐システムエンジニア(SE)の契約形態
 1-4. 客先常駐システムエンジニアの仕事内容
2. 客先常駐のメリット
 2-1. 様々な仕事を経験できる
 2-2. 残業が少ない
 2-3. 未経験でも働きやすい
 2-4. 大手企業で働けるチャンスがある
 2-5. 多くのエンジニアと関わることが出来る
3. 客先常駐のデメリット
 3-1. 現場が変わる
 3-2. スキルが伸びないことがある
 3-3. 自社の人とのかかわりが少ない
4. 客先常駐は未経験者におすすめの働き方
 4-1. 求人数が多いのでねらいやすい
 4-2. IT業界でエンジニアとしてのスタートを切れる
 4-3. キャリアアップを目指せる
 4-4. 客観的な評価を得られる
5. まとめ

1. 客先常駐とは?

プログラミング未経験の方には、「客先常駐って一体どんな働き方なの?」と疑問に感じている方も少なくないでしょう。まずはどんな働き方かを知ることからはじめていきましょう。

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1-1. 働く場所が客先であれば客先常駐

IT業界における客先常駐とは、自社でなく、顧客の現場(客先)で業務に就く(常駐)エンジニアを指します。働く場所が毎日クライアント企業の現場でありさえすれば、正社員、派遣社員、フリーランスを問わず、客先常駐と呼ばれます。

IT業界に限った働き方ではなく、顧客の現場で働いていれば職種・業種問わず客先常駐と呼ばれるのです。

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1-2. IT業界には客先常駐が多い

IT業界は、客先常駐という働き方が多い業界のひとつ。
市場規模は高まっているのに人材供給力が年々低下しているIT業界は、常に人手不足の状態です。ビジネスのIT化が進む一方で「正社員として雇う必要はないけれど、人材としてエンジニアに常駐してほしい」「サービスを開発する一定期間のみエンジニアが必要」という企業が多い傾向にあります。

参照:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省

そういった背景からIT人材を必要とする企業が”システムエンジニアリングサービス(SES)” というサービスを使い、客先常駐としてエンジニアに常駐してもらうケースが多くなっているのです。しかし、コロナの影響でこのSESの形も変わりつつあります。コロナ前は、SESと言うと客先常駐は必須でしたが、三密を避けるために、2021年2月8日現在、SESの7割が自社内(もしくは在宅)で仕事をする形となっているのです。また、これらの企業の多くは、コロナ後も継続してこの”客先常駐しない形のSES”を継続するようです。

出典:ITエンジニアが働く職場の現状|厚生労働省

厚生労働省の調べによると、情報システムの仕事で客先常駐をしている企業の割合は、全体の9割を超えていることが分かっています。また、客先常駐しているITエンジニアの比率が7割を超える企業は28.8%。いずれもIT業界において客先常駐という働き方がいかに多いかということを物語る結果です。

客先に常駐しない「自社内開発」として働くエンジニアと比べ、スポットで常駐してもらえる客先常駐は、企業にとって採用しやすい人材であることが伺えます。

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1-3. 客先常駐システムエンジニア(SE)の契約形態

ここでは、客先常駐システムエンジニア(SE)の契約形態について詳しくご説明いたします。
まず、先ほど出てきたSESというのは、IT業界用語であり、System Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)の略称です。

IT業界における客先常駐の契約において、口頭では「SES契約」や「業務委託」と言われますが、実際の契約書では、「準委任契約」という形をとっています。
但し、口頭ではSES契約と言いながらも、実際の契約書では、「業務請負契約」となっている場合もあるで注意が必要です。SES契約は、派遣契約、業務請負契約と混同しやすいために、ここでは一つひとつを簡単に解説していきます。

◆ 派遣契約
顧客から直接作業指示を受ける契約形態。顧客への成果物の納品はありません。

◆ SES契約
IT業界用語であり、正式な法律用語ではありません。
多くの場合が、準委任契約。場合によっては業務請負契約。

◆ 業務委託契約
正式な法律用語ではありません。準委任契約のこと。

◆ 準委任契約
仕事の実施義務に関する契約。例えば、医者が手術をする、弁護士が裁判をするなども準委任契約。
但し、「手術を成功させなければいけない」、「裁判に勝たなくてはいけない」という契約ではなく、あくまでも、常識の範囲内で責任をもってその仕事をやるという契約。(善管注意義務違反の責任と言う)準委任契約の場合でも、契約内容によっては成果物の提出が必要。

◆ 業務請負契約
予め発注者との間で決めた仕事(=仕様=成果物=納品物、品質、納期等)の完成に対して対価が支払われる契約。予め決めた仕事が完成しない限り、報酬は支払われない。

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1-4. 客先常駐システムエンジニアの仕事内容

客先常駐システムエンジニア(SE)の業務内容は、要件定義、設計、開発、テストといった開発に関わる業務や、ネットワークやサーバーの設計・構築、運用などのインフラ業務に関わる内容まで多岐に渡ります。依頼された作業をこなすだけのものもあれば、提案やコンサルティング行うケースや、マネジメントを行うケースもあります。

常駐する企業によって開発内容や必要とされるスキルは異なり、勤めている会社と依頼先であるクライアントが結んだ契約内容によっても仕事内容は変わります。

そのため、それぞれのスキルによってできる仕事の幅が変わることが特徴です。

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2. 客先常駐のメリット


では、客先常駐という働き方には一体どのようなメリットがあるのでしょうか。下記に主なメリットをまとめました。

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2-1. 様々な仕事を経験できる

数ヵ月~数年スパンで常駐先が変わるため、客先常駐ではさまざまな仕事を経験することができます。
一般的に、自社内で開発を行う場合は、ある程度固定化された技術や特定のサービスに携わることが多い為、スキルや業務知識を深めていくことなります。反対に、客先常駐では、常駐先ごとに必要なインフラ環境、使用言語・フレームワーク、業務知識等が異なる為に、スキルや知識の幅を広げていくことができます。

幅広いスキルや業務知識を身に着けたいと考えている方にとっては、とてもおすすめの働き方です。

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2-2. 残業が少ない

客先常駐は通常140-180時間または150-200時間という基準時間が設けられている為、残業時間が少ない傾向にあります。
契約の段階で自社とクライアント間で基準時間(稼働時間)が定められており、時間を超えるとクライアントに超過料金が発生します。

そのため、残業が必要な案件でも客先常駐に残業を任せるケースは少なく、溢れた部分は別要員でカバーするクライアントが多いのです。

自社内開発や、受託契約をしている企業の社員の場合は、期限内に納品できるまで残業が発生しますが、SES契約の場合はよっぽどの炎上案件でない限り大丈夫でしょう。

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2-3. 未経験でも働きやすい

受託開発会社や自社サービスの会社と比較すると、客先常駐型の会社は未経験者も積極的に採用しています。
受託開発会社は、請負った業務の完成責任がある為に、業務を拡大するには、多くのプロジェクトを可能な限り早く完了させ、1人当たりのエンジニア当たりの生産性を高める必要があります。
つまり、未経験という生産性が低いエンジニアを採用してしまうと会社としては、生産性が落ちてしまうのです。もちろん全く未経験者を採用しないわけではありませんが、積極的に採用している会社は客先常駐型の会社よりも少なくなります。
同様に自社サービスの会社でも、変化が激しく未経験者ではついていくことが困難な為に、採用される可能性はかなり低いと言えます。

一方で、客先常駐型の会社の場合は、未経験者でも自社の経験者からサポートを受けながら経験を積んでいくことが可能です。
客先常駐型の会社は、「常駐するエンジニアの人数×単価」が売上となる為に、1人でも多くのエンジニアを採用したいと考えています。
未経験者を客先に常駐させても、顧客から貰える単価はかなり少ない(又は、当初は貰えないこともあります)のですが、数か月の経験をそのプロジェクトで積ませることが出来れば、その後は、しっかりと1人分の単価を請求することが出来るので、未経験者でも積極的に採用する会社が多いのです。

このような理由から、未経験者にとっては、自社内開発や自社サービスの会社よりも、客先常駐のほうが入社しやすいわけです。

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2-4. 大手企業で働けるチャンスがある

新卒、一流大卒などでないと難しいのでは…とみなさんが感じているであろう、大手企業で働くチャンスも客先常駐にはあります。
前述したとおり、IT企業の大半は客先常駐を行っており、またNTTデータ、富士通、日立、NEC、IBM等の大手SIerも下請け企業に依頼し、自社に常駐(下請け企業から見ると、客先(=大手SIer)に常駐)して貰う形でプロジェクトを推進しています。
また、仕事を評価されれば、現場の責任者からスカウトされ、そのまま大手企業の正社員になれるケースもあります。

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2-5. 多くのエンジニアと関わることが出来る

客先常駐という働き方は一定期間で現場が変わるため、自社の社員以外にもさまざまエンジニアと関わる機会が多くあります。
一緒に働くエンジニアはもちろん、相手企業の担当者ともうまく関係をつくることができれば、今後のキャリア形成にもつながるよき人間関係をつくれるでしょう。

フリーランスエンジニアにとっても、仕事につながる出会いがたくさん得られる働き方として客先常駐の案件は人気です。

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3. 客先常駐のデメリット


次に、客先常駐におけるデメリットをいくつかご紹介いたします。デメリットにならないように回避するためのポイントもご紹介しますので、あわせてご覧ください。

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3-1. 現場が変わる

メリットでは客先常駐はさまざまな仕事ができるとご紹介しましたが、案件ごとに仕事が変わるということは、それだけ現場も変わるということです。

案件が変わるたびに通勤時間や仕事環境が変わり、常駐先の企業のルールなども覚え直さなくてはならないというストレスも発生します。仮にやりがいを感じていた仕事であっても、任期がくればそこで終了してしまうケースも多いのです。

ただし、必ずしも、客先常駐の働き方は、短期間で現場が変わるかというとそうでもありません。客先で高い評価をされていれば、仮に初回の契約期間が3か月であっても、更新をし続けて長期間そのプロジェクトに関わることも可能です。また、仮にそのプロジェクトが終了したとしても、同じ常駐先の別のプロジェクトから声がかかるというケースも珍しくありません。 

実際、当社には、同じ会社で8年間継続して働いている客先常駐のフリーエンジニアがいます。因みに、長く同じ現場にいると、下請けという立場であっても、現場のマネジメントから、客先の新人教育、予算管理まで任されるというケースもあります。

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3-2. スキルに一貫性がなくなることがある

前述したように、短期間で現場が変わることが多い客先常駐。さまざまな経験が出来る反面、スキルに一貫性がなくなってしまうというケースもあります。
これは、所属している会社の営業力がなかったり、営業がIT技術に疎かったりすると起きてしまうのですが、入社して1年目はweb系のコーダーとしてプロジェクトに携わり、次の半年はプロジェクトマネージャの補佐として働き、その次の1年間は組込み開発の検証業務を行っているなどというエンジニアも稀にいます。

このようにスキル領域がバラバラになりそうな場合は、1日でも早く別の営業に担当を変えてもらうか、転職を考えたほうが無難でしょう。

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3-3. 本社の人とのかかわりが少ない

客先常駐エンジニアは常駐先での勤務が基本となるため、本社との関わりが薄くなりがちです。
所属している本社へ出勤するのは帰社日(常駐しているエンジニアが一斉に本社に集まる日の事)くらいで、勤務時間のほとんどを常駐先で過ごします。そのため、自社への帰属意識を持ちにくく、働く上で人間関係を重視したい方にとってはデメリットを感じてしまうかもしれません。

デメリットを感じないようにする回避策としては、自社のリーダーや営業とのコミュニケーションを自ら積極的にとっていくことが挙げられます。チームで常駐している場合はリーダーと普段から積極的にコミュニケーションを取り、自社の方向性などを確認するのが良いでしょう。

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4. 客先常駐は未経験者におすすめの働き方

さまざまなメリット・デメリットを挙げてきましたが、客先常駐は実は未経験者にこそおすすめしたい働き方であるのです。以下でその理由について解説しますので、ご覧ください。

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4-1. 求人数が多いのでねらいやすい

前述したように、客先常駐という働き方が浸透しているITエンジニア。なかでも未経験・第二新卒の就職先の割合は常駐型が全体の約8割を超えており、求人数も多く狙い目です。

一方で自社勤務の求人倍率は非常に高く、新卒や一流大学卒業でなければかなり難しいと言えるでしょう。

将来的に元請け企業や自社開発企業へのステップアップを考えて働けば、客先常駐は未経験者にとってチャンスのある働き方。まずは経験値を積むと考えてチャレンジしてみることをおすすめします。

参照:インターノウス自社案件保有数より算出

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4-2. IT業界でエンジニアとしてのスタートを切れる


前述しましたが、客先常駐を主とするSES企業は、未経験者を積極的に採用してイチから育ててくれる企業が多いので、エンジニアとしてのスタートを切るのにぴったりです。

まだ年齢的に若く、多くのことを学びたい人、自分にマッチする仕事内容を模索している人に特に適している働き方と言えるでしょう。

また、客先常駐で現場経験を積むことはスキルだけでなく、コミュニケーション能力アップも期待できます。さまざまな企業と関わることは、社会人としての素養を身に付けることにも繋がるのです。

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4-3. キャリアアップを目指せる


多くのスキルや対人能力が身につく客先常駐は、ITエンジニアとしてのキャリアアップが目指せる点においても未経験者におすすめです。

客先での働き方が認められると正社員として引き抜かれる可能性も高くなりますし、転職の際にも実績を評価してもらいやすくなります。常日頃、仕事におけるスキルアップを心がけ、クライアント先の社員と良好な人間関係を築くことを意識すれば、将来キャリアアップに必ず役立つことでしょう。

実際に、客先常駐の仕事からキャリアをスタートさせ、エンジニアのキャリアとして到達点の一つでもあるCTO(最高技術責任者)として活躍している人も多くいます。

▸参考記事:アルサーガパートナーズ株式会社 代表取締役CEO/CTO 小俣泰明氏
▸参考記事:Allied Tech Camp Co.,Ltd. CTO 岩間 亮氏
▸参考記事:ユニファ株式会社 取締役CTO 赤沼 寛明氏

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4-4. 客観的な評価を得られる


クライアント企業から能力やスキルについて客観的な評価を得られる点も、未経験者に客先常駐をおすすめしたい理由のひとつです。

常日頃スキルのアップデートが必要とされるエンジニアにとって、具体的かつ客観的な評価は、自身の強みやウイークポイントを知るよい機会です。 「次もぜひお願いしたい」「継続してお任せしたい」と言ってもらうことができたなら、自社での評価も上がりやすいですし、何よりやりがいを感じることができてうれしいですよね。

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5. まとめ

ネット上では”客先常駐は悪” などという意見もありますが、それは一部の話です。未経験者にとっては避けて通れない道であり、実際にメリットも多くあります。エンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず客先常駐型で経験を積み、その後にそのまま客先常駐型のフリーランスになるか、受託開発、自社サービスの会社にステップアップするのが良いでしょう。もちろん、客先常駐型のままキャリアを積んでいくというのも1つだと思います。

全くの未経験で不安がある方は、プログラミングも学べて就活支援もしてくれるプログラマカレッジを活用して、客先常駐の仕事を探すのはいかがでしょうか。知識が身につくとともに、自身のスキルやキャリアプランに合った企業を専任のアドバイザーが紹介してくれるのでおすすめですよ!

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