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【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説

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プログラマカレッジ編集部

国内最大級の就活直結型無料プログラミングスクール「プログラマカレッジ」の編集部です。プログラミング及びスクール選びの専門知識を持つ編集部が当スクールの講師及びキャリアアドバイザーの監修の元、ITの基礎知識やプログラマーとしての転職ノウハウ、スクールの選び方などお役立ちコラムを配信しています。

「ITエンジニアの登竜門」として知られる国家試験、情報処理技術者試験がいま、大きな転換期を迎えています。2026年度から応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験がCBT方式へ移行し、2027年度には新試験制度への見直しが予定されています。これからIT業界を目指す方にとって、「どのタイミングで、どの試験を受けるのがよいか」は重要な戦略です。

本記事では、経済産業省およびIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公表した最新の見直し案に基づき、2027年に向けた変更ポイントを解説します。

※なお、ここで示されている内容は現時点での案であり、今後変更される可能性があります。

最終更新日:2026年4月27日

1. なぜ今、試験が変わるのか?

2026年3月31日にIPAが発表した「試験区分体系などの見直し(案)」によると、背景にはデジタル人材の育成強化と、AI・データ活用を前提とした技術環境への急速な変化があります。

【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】


1-1. 生成AIの普及とサイバー脅威

生成AIの急速な普及により、AIを「利活用するスキル」だけでなく、AIを高度なフィッシングに悪用するなどサイバー攻撃への防御策などが、企業だけでなく、その従業員、また個々人にも問われる時代になりました。つまり情報処理技術者試験は、こうした劇的な技術環境の変化に対応することを目的に、生成AIの普及を前提とした試験内容に刷新されると言えるでしょう。


1-2. DXの深化

すでに多くの業界でデジタル化が進んでいますが、今後は単なるシステムの導入(IT化)から、蓄積されたデータをいかにビジネス価値や社会課題の解決につなげるかという深化が問われています。そのため、非IT部門を含む全層に、より実践的なデータ活用の基礎知識が求められています。


1-3. 受験スタイルの近代化

2026年度から、応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験はCBT方式に移行します。これにより、従来のペーパー方式の試験も含め、全試験区分をCBT方式で受験できるようになります。


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2.【2027年度版】刷新案の全体像と新設試験

2027年度からは、従来の試験区分がより「現代の役割」に即した形に再編されます。現時点の案では、応用情報技術者試験と高度試験を大括り化し、3つの領域に再編する方向です。


①「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」の新設

現在の応用情報技術者試験と高度試験を再編し、「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3区分に分ける案が示されています。なお、これは確定ではなく、今後さらに調整される可能性があります。

3領域に再編し、CBT方式に適した出題形式へ見直す案です。論述試験のあり方は2028年度以降に向けて継続検討とされています。

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②「データマネジメント試験(仮称)」の誕生

ITパスポートの次のステップとして、非エンジニアも含む幅広い層を対象とした「データの整備・管理」に特化した試験が新設される案です。

データマネジメントの基礎を、より実務に近い形で問う方向が示されています。

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③ 試験内容のアップデート一覧

区分 2027年以降の方向性
ITパスポート 「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理され、DXで求められるマインド・スタンスやデータマネジメントの基礎に関する内容が追加・強化される方向です。
基本情報技術者 体系の見直しが進み、出題構成がより現在の学習内容に即した形へ整理される方向です。
応用・高度(新試験) 専門性を維持しつつ、マネジメント、データ・AI、システムの3領域で横断的な知識も評価する案です。


【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】

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3. 受験生が注意すべき「3つのリアルな変更点」

【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】


① 試験実施方式の統一(CBT移行)

2026年度から、応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験もCBT方式に移行します。これにより、多くの区分で「決まった日に一斉受験」から、期間内で「都合の良い日程を選んで受験」するスタイルへの柔軟性が高まることが期待されています。


② 生成AIリテラシーの必須化

刷新案では、AIを業務にどう安全かつ適切に活用するかという視点が強まっています。具体例として、AIが生成したアウトプットの妥当性確認、著作権や倫理への配慮、誤情報(ハルシネーション)への対策など、実務で直面する課題が重視される方向です。


③ セキュリティ知識の「共通基盤化」

これまで専門資格に委ねられがちだったセキュリティ知識が、全ての試験区分の「土台」として再定義されます。

新制度では、ITパスポートのような基礎レベルであっても、最新の攻撃事例や法規制の遵守、情報漏洩を防ぐための倫理観などがより厳密に問われるようになります。


【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】

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4. 試験区分別:刷新で何が変わる?合格のための準備ポイント

【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】

これから学習を始める方は、以下のポイントを意識してください。現在は「見直し案」の段階であるため、IPAから順次発表される正式なシラバス(試験細目)の更新情報を注視しながら学習を進めるのが確実です。

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4-1.【ITパスポート・基本情報】今後公開される新シラバスを見据え、最新情報の確認を

今回の刷新案では「AI・データ活用」や「倫理」の強化が方針として掲げられています。今後、IPAから正式な新シラバス(試験細目)が公開された際に、どのような具体的項目が追加されるかを注視し、その時点での最新情報を反映した教材を選ぶことが重要になります。

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4-2. 【応用情報技術者】CBT移行で変わる解答スタイルに備え、PC上での論理的思考に慣れる

2026年度から「筆記(記述式)」を伴うペーパー試験からCBT方式へ完全に切り替わるため、解答の仕方が根本から変わります。
手書きで文章を埋める従来の対策から、PC画面上で複雑な事例を素早く読み解き、適切な選択肢を選び取る、あるいは入力する形式に即した「思考の瞬発力」を養っておくことが不可欠です。

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4-3. 【高度試験(スペシャリスト系)】専門性を軸に、隣接領域まで視野を広げた対策を

2027年度以降は「3つの領域」へと再編が進むため、自分の専門分野だけに閉じこもらず、クラウドやデータ利活用といった周辺領域の知識もあわせて押さえておくことが、新試験へのスムーズな適応につながります。


【2026年~2027年刷新まとめ】情報処理技術者試験はどう変わる?受験検討者向け解説【プログラマカレッジ】

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5. まとめ:今すぐ受験すべきか、刷新を待つべきか?

多くの受験検討者が抱く疑問、「刷新されるまで待った方がいいのか?」に対する答えは、「今すぐ学習を開始し、受けられるタイミングで受けるべき」です。

理由は以下の通りです。

❶ 普遍的な基礎知識

ネットワーク、データベース、アルゴリズム等の根幹知識は、制度が変わっても価値は変わりません。

❷ 新制度直後のリスク回避

刷新直後は過去問や対策教材が不足し、傾向が読みにくくなります。確立された対策がある今のうちに取得するメリットは大きいです。

❸ キャリアへの影響

制度変更を待つ1〜2年の間に、資格を活かして実務経験を積む方がキャリア形成には有利です。

今回の見直し案は、IT人材の価値を時代に適合させるためのポジティブな変化です。今後発表される正式な実施スケジュールを確認しつつ、まずは目の前の試験に向けて着実に準備を進めていきましょう。

出典・参照情報
経済産業省「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)について」
IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」
IPA「令和8年度(2026年度)応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の実施予定について」

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