ITパスポート試験に独学で合格したい、できれば1ヵ月で!とお考えのプログラマ志望の方はぜひご覧ください。独学に向いているタイプや1か月で合格するための勉強法、独学で試験に合格するメリットなどさまざまな面からITパスポート試験合格に向けた独学勉強法をご紹介します。IT未経験者の方にもチャレンジしていただける内容ばかりです。
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2022年1月24日
目次
ITパスポートとはITに関する基礎知識を問う国家試験です。
試験勉強でIT業界で働く上での基礎知識が備わるため、プログラマ志望の方やIT未経験者にとっては資格取得以上のメリットがあると言えるでしょう。
では、どのような方がITパスポート試験に独学で合格しているのでしょうか。
上記のいずれかの条件に当てはまっていれば、あなたも独学で合格する可能性が十分にあります。そしてPCやネット、IT機器など、少しでもITに関連することに興味があれば、独学でも楽しみながら勉強することができるでしょう。
経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)※」によると、ITパスポート試験の認定レベルは最も簡単な「エントリレベル(レベル1)」となっています。しかし、IT系未経験の方にとっては専門用語や幅広い知識の習得が必要となるため、難易度は高めとなります。
※ITスキル標準とは:経済産業省が定めるIT関連能力を体系化したスキル指標
公式サイトで発表されている統計情報によると、ITパスポート試験合格率の推移は、次の表のようになっています。年々受験者数が増加すると共に、合格率も上昇しています。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2017年度 | 84,235 | 42,432 | 50.4 |
2018年度 | 95,187 | 49,221 | 51.7 |
2019年度 | 103812 | 56323 | 54.3 |
2020年度 | 131788 | 77512 | 58.8 |
2021年度 (4~6月分) |
34657 | 11924 | 57.5 |
未経験からITエンジニアを目指すスクール「プログラマカレッジ」の講師であり、自らも合格者である河村佳奈講師に、ITパスポートに合格した方の勉強時間の目安を聞いてみました。
資格を取得するなら、できるだけ短期間で取得したいですよね。ここでは『ITパスポートに独学1か月で合格するための勉強法』について解説します。
独学1ヶ月で合格を目指すには、まずは試験当日までの入念なスケジュールを立てることが大切。1日何時間勉強するか決め、試験日までに出題範囲のすべてを網羅できるスケジュールを立てましょう。
そして、忘れてはならないのが受験手続き。1ヶ月後が試験日となるよう、必ず事前に手続きを済ませておいてください。ITパスポート試験は受験日の3か月前から前日まで申し込みが可能ですが、直前に申し込むと希望日が定員オーバーとなっている可能性があります。目標をしっかり定めるという意味でも、1ヶ月後に合格を目指す!と決めたその日に手続きは済ませておきましょう。
ITパスポート試験を独学で合格するには、参考書と過去問題集が大いに役に立つでしょう。
基本、ITパスポート試験のテキストは参考書と問題集の2冊を購入することをオススメしています。参考書から知識を得てインプットした後に、問題集で試験形式に慣れるアウトプットを繰り返すことが、試験対策には効果的だからです。
IT初心者の方はイラストや図解で分かりやすく説明してあるなど、安心して読み進められるテキストを選びましょう。
以下にオススメの6冊をご紹介しますので、参考にしてみてください。
参考書にひと通り目を通したら、次は実践問題をひたすら解いていきましょう。
書籍の過去問題集と並行して、公式サイトの過去問を解くことをオススメします。公式サイトでは、平成21~23年度の筆記方式の試験に出題した試験問題6回分と、平成24年度以後のCBT方式の試験に出題した試験問題21回分の合計27回分の過去問題がダウンロード可能です。
過去10年分の過去問題集を繰り返し学習することで、自らの苦手分野を洗い出し、克服につなげましょう。また、本番さながらにCBT試験の受験画面を体験できる疑似体験用ソフトウェア「CBT疑似体験ソフトウェア」も公式サイトよりダウンロード可能です。試験勉強最後の総仕上げとしてぜひチャレンジしてみてください。
▸過去問題(問題冊子・解答例)|ITパスポート試験公式サイト
▸CBT疑似体験ソフトウェア|ITパスポート試験公式サイト
公式サイトの他にも、ITパスポート試験対策の無料学習サイトやアプリは多く存在しています。是非、自分に合ったものを見つけ、効率よく学習をすすめてみてください。
合格者の河村講師に、実際に利用した勉強サイトを聞いてみました。
▸ ITパスポート 試験ドットコム
▸ 全問解説付ITパスポート 一問一答問題集
▸ ITパスポート 過去問題
通勤や通学などの空いた時間にも試験対策をおこないたい方は、スマホアプリを活用した学習もおすすめです。
ここからはITパスポート試験を独学1か月で合格するためのコツをご紹介したいと思います。
資格勉強をはじめる前に以下の項目を確認し、日々心がけるようにしてみてください。下記のコツをスマホやPCのデスクトップ画面にして、意識的に実践できるようにしてみるのもオススメです。
ITパスポートを独学1か月で合格するには、苦手分野に時間をかけないことが大切です。
試験範囲すべてをパーフェクトにしようと思うと、かなりの時間と労力がかかります。しかし、『合格すること』に目標を変えると、合格基準を満たす点数分だけ勉強すれば良いので、かなり勉強時間を削減できます。
ITパスポートの合格基準は、以下のように比較的低めです。総合得点で6割、各分野別の得点も3割を満たせば合格することが可能なのです。
苦手な分野を克服することに時間をかけるより、一問でも多く過去問や予想問題を解いた方が効率的と言えるのではないでしょうか。 苦手分野に時間をかけず、捨てる勇気を持つことも合格には必要なのです。
合格基準 | ▸総合評価点 600点以上(1,000点満点) ▸分野別評価点 ※総合評価点が600点以上でも、分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は不合格となります。 |
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1か月という短期スケジュールで合格を目指すには、スキマ時間の有効活用がかなり重要になってきます。
電車での移動中、お風呂に浸かっている時間、起床後、就寝前の数分など、一日のなかにスキマ時間は結構存在するものです。「ITパスポート試験の勉強ができる無料学習サイト・アプリで勉強する」でご紹介したようなスマホのアプリを使えば、「今ちょっと時間がある!」といった時にすぐ勉強ができるので、ダウンロードしておくと便利です。
前半2週間は暗記ものを中心に、後半は試験に向けて過去問をひたすら解くなど、あらかじめ大まかなスケジュールも立てておくと良いでしょう。
ITパスポートの試験勉強は『インプット(知識を覚える)→アウトプット(覚えた知識を実践する)』をバランスよく繰り返すことが大切です。
1ヶ月で合格を目指す場合、限られた時間をどのようにインプットとアウトプットで配分するかが、合格の鍵となってきます。
IT未経験者の場合は、暗記などのインプットに重きをおいた時間配分がよいでしょう。
ある程度知識がある経験者の場合は、過去問を解くなどのアウトプットを重点的におこない、分からなかった部分を後からインプットすることがオススメです。勉強時間を短縮できるうえ、早くから問題に慣れることもでき一石二鳥です。
まずは勉強をスタートさせる前に、自分にはどんな勉強方法が合っているかを確認してみるとよいでしょう。
そもそも初心者が独学でITパスポートを取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
◆ 独学で取得するメリット
『通信講座などに比べて安価に資格を取得できる』
通信講座は直接指導で疑問点を即座に解決できるなどのメリットがありますが、やはり費用は独学に比べてかかってしまいます。ITパスポート試験の出題はほとんどが暗記系のため、独学で合格を目指すことをオススメします。
◆ 就職・転職でのメリット
『自分の持っているスキル・知識を証明することができる』
IT業界は特に資格を持っていなくても通用する業界ではありますが、ITパスポートを取得していると、就職や転職の際に「自分の持っているスキル・知識」を証明することができ、就活を有利に進めることが可能となります。
◆ ITエンジニアとしてのメリット
『ITパスポートで得た知識は、基本情報技術者試験にも役立つ』
ITパスポート試験で基礎的な知識を身につけておくと、ITエンジニアの登竜門と言われる「基本情報技術者試験」を受験する際に大いに役立つでしょう。 基本情報技術者試験では、さらに専門性の高い知識が必要とされるため、ITパスポートで基礎的な知識を身につけておくと、勉強もスムーズになります。
受験者の方々が実際に感じているメリットをご紹介します。
【受験者の声1】
「資格取得で得たIT知識は自分の財産になる」
資格を取得したことで、お客様とのお打合せで飛び交うIT用語を理解でき、瞬時にレスポンスを返すことができるようになった。ITパスポート試験で基礎的な知識を学べたことが自分の財産となっています。
▸引用:合格者の声|ITパスポート試験公式サイト
【受験者の声2】
「就活時の”説得力” になった」
文系学部からSEを目指しました。当然面接官に「文系なのになぜSE志望なの?」と聞かれるのですが、ITパスポートの資格を持っていたことでやる気を証明でき、内定をいただくことができました。
▸引用:合格者の声|ITパスポート試験公式サイト
ITパスポート試験全体の合格率は、前述したとおり50%前後となります。合格者はIT系の社会人が大半を占めるかと思いきや、そうではありませんでした。2020年8月のデータにて、合格率が高いのは『非IT系社会人』、次いで『大学生』という結果が出ています。これはIT未経験者であっても、しっかり勉強すれば合格できる資格であることを証明しています。おそらく仕事や学生生活と両立しながら、みなさん合格されたのでしょう。
今回ご紹介した「ITパスポートを独学1か月で合格するためのコツ」を参考にしていただければ、この記事を読んでいるあなたも短期間で、スキマ時間を利用して合格を目指すことができると思います。
資格取得は、自分の持っているスキル・知識を証明することができ、今後のキャリアアップにもつながるとても有意義なものです。未経験だけどエンジニアになりたい、プログラマになりたい!という方は、ぜひこの機会にITパスポートの資格取得を目指してみてください。応援しています!
なおITパスポートを足掛かりにいずれプログラマを目指したいという方には「プログラマカレッジ」もおすすめです。「プログラマカレッジ」は、本気でプログラマを目指す方のための受講料無料の研修所です。基礎から始める豊富なカリキュラムで、IT初心者からWebプログラマとして就職するまで、プロが完全にサポートします。本気でプログラマとして就職・転職したいという方は、一度のぞいてみて下さい。
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