プログラマーに向いている人や向いていない人の特徴を、弊社プログラマカレッジのキャリアアドバイザーがご紹介します。プログラミングの適性検査ができるサイトや、未経験からでも始められるプログラミングの効果的な学習方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2023年2月17日
目次
あの有名なプログラミング言語、Ruby(ルビー)の作者まつもとゆきひろ氏も、幼少期はマイクロコンピューター(PCの旧称)の学習キットに触れていたり、計算だけのゲームにはまったことがプログラミングのきっかけだったとも。
プログラミングを楽しいと思えることは一番の適性とも言えるでしょう。
また、CPU*、メモリ*、HDD*などを自分で購入しパソコンを自身で作成するくらいハードウェアが好きというならば、プログラマーにも向いているかもしれません。
Web系プログラミングでは、C言語*等のプログラミングとは違い、メモリ等を意識しなくてもプログラミングはできますが、組み込み系のプログラミングではハードウェアの知識が必要とされ、スキル・経験が豊富なプログラマーはハードウェアの知識も持っているものです。
*CPU
パソコンのハードウェアやソフトウェアから受け取る、全ての指示を処理するパーツ。製品例はintel COREi5、Celeronなど。
*メモリ
パソコンで作成する文章や様々な情報を、一時的に記録するためのパーツ。4GB、8GBなどの容量が主流。
*HDD
写真や動画などのデータを保存するためのパーツ。容量は128GB、256GB、512GBなど。
*C言語
実行速度が速く、主に組み込みソフトウェアを開発する際に使用されるプログラミング言語。
たとえば「ユーザーのログイン機能」を作る際は、以下のようにプログラミングをする必要があります。
• ユーザー名に△△、パスワードに○○が入力されて「ログイン」ボタンが押されたら、ログイン成功画面を表示する
• 入力されたユーザー名やパスワードが間違っていた場合は、エラーを表示する
このように、プログラミングでは「どのような要素(機能やデータ)をどのような順番で処理するか」を、明確に記述する必要があります。
プログラミングでエラーが発生した際も、「なにが原因で解決するためにはどのコードを修正すべきか」など、論理的思考を元に原因を突き止めて解決する必要があるのです。
また、プログラマーとして就職する際にも論理的思考力は必要とされます。プログラミングの向き不向きについては諸説あるものの、プログラマーの採用試験では、アルゴリズムのテストが実施されることもあるからです。
実施されるテストの例としては最大公約数を求める「Fizz/Buzz問題」、データベースの構築時に必要な考え方である「ER図作成問題」、「CAB」という適性診断テスト、「paiza」というプログラミング学習サイト内にあるアルゴリズム試験などが挙げられます。
参考までに紹介すると、「一般社団法人電子情報技術産業協会」が提供している「アルゴロジック」というサイトでは、ゲーム感覚でのアルゴリズムの基礎が体験できます。
参照:
✔ コミュニケーション力
近年は、Web系のシステム開発において「アジャイル開発」という手法が主流となっています。「アジャイル開発」では、以下の「アジャイルソフトウェア開発宣言」という考え方がベースになっています。
• プロセスやツールよりも個人と対話を、
• 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
• 契約交渉よりも顧客との協調を、
• 計画に従うことよりも変化への対応を、
上記にもあるように、実際の開発現場では個人との対話や、顧客との協調を重視しているのです。
✔ 協調性
また、多くのシステム開発プロジェクトには、チーム全体の成果を最大化するために各企業ごとのルールがあります。ルールの例として、以下のようなものが挙げられます。
実際のプロジェクトでも、「コードの変数名等の命名規則」が明確に定義されているものがあります。
たとえば「赤いリンゴ」を表現する際に、「red_apple」という変数名を正しいとする企業もあれば、「redApple」を正しいとする企業もあるのです。ルールを無視してしまうと、プログラムのソースコードを確認する工程で指摘を受けてしまい、修正しなければなりません。
また、ソースコードの管理ルールを守らないと「ソースコードが消えてしまった」「誰かに上書きされてしまった」といったトラブルが発生します。
これらのことから、協調性やコミュニケーションは「あったほうが良い」スキルではなく、「なくてはならない」スキルということがわかるでしょう。
実際に経済産業省の調査では、学習に費やす時間が長いエンジニアほど、スキルや年収が高いという結果が出ています。
学習に限らずたとえば、学生時代に受験勉強や部活動などに取り組み試行錯誤した人であれば、プログラマーに向いている可能性は高いでしょう。学習を継続するなかで挫折することもあるかと思います。しかし、何かを努力した、悔しさを味わったという行為は、受験勉強や部活動での経験と同様に決して無駄なものにはなりません。
挫折を糧に乗り越えるための学びを続けられる人は、IT業界はもちろん、一般社会でも重宝される人材になれるでしょう。
普段の生活でもそうですが、分からないことを放っておく、いつまでも一人で考え続けるなどの行為は、いつまでも問題が解決せず、非効率ですよね。プログラミングは効率のよさが大切です。たとえば予想外のエラーが発生したり、自分の知識では対応できない問題にぶつかったときに、ネットやSNSを駆使して解決策を探したり、誰かに質問したりするなどの行動をとれる人は、問題を早期に解決でき、次に進む道を切り開きやすい傾向にあります。
「自分だけでなんとかしなくては」と考えすぎず、柔軟に対応できることがプログラミングには大切です。
また、問題を解決するために「どのようなツールを使えばいいか」という情報にも、常にアンテナを張っていることが大切です。IT業界のエンジニアが日常使っていることが多いツールのひとつ「Stackoverflow」のように、プログラミングに関する質問ができるWebサイトもありますので、学習の際に役立ててください。
▶ 参考記事:
勉強ツール/【保存版】フリーランスエンジニアが快適に働けるお役立ちツール集|プロエンジニア
ここでは、プログラマーに向いていない人の特徴を、2つご紹介します。
ただし、これから紹介する特徴に当てはまったからといって「プログラミングができない」というわけではありません。プログラミング学習をしながらでも改善できる内容ですので、参考までにご覧ください。
プログラマーに向いている人の特徴で「学習を継続できる人」を挙げましたが、逆に学習に対する意欲が低い人は、プログラミングの習得が難しい可能性があります。学習意欲が低いとスキルアップができず、プログラミングのエラーに悩まされ、挫折してしまうケースがあるからです。
エラーの例として
「Webページに画像を表示したいのに表示されない」
「電卓を作ったけど計算結果に誤りがある」
など、プログラミング学習では想定外のエラーが多々発生します。テキスト通りにプログラムを書いたはずでも、単純なスペルミスや文法ミスによって、上記のようなエラーは必ずと言っていいほど発生します。
そういったエラーが発生した時点であきらめてしまうようなら、プログラミング学習を続けていくことは難しいでしょう。
✓ 以下の記事ではプログラミング学習に挫折しないための方法について解説しています。
論理的に考えることが苦手な人は、プログラマーに向いていない可能性があります。プログラミングでは、論理的思考に基づいてコードを記述することが求められ、エラーを解決する際も論理的に考えることが重要だからです。
論理的思考が苦手だとエラーの原因特定に時間がかかったり、エラーとは関係のない箇所を修正してしまい、別の問題が発生する可能性もあるのです。
✔ 論理的思考の例
たとえば「電卓を作ったけど計算結果に誤りがある」というエラーが発生した場合、以下のように原因を特定し修正を行います。
• エラー(計算結果の誤り)は「足し算」と「引き算」どちらの機能で発生しているのかを確認する
•「足し算」機能に原因があった場合、さらに「足し算の算出方法に誤りはないか」や「入力した数値は正しく反映されているか」といった確認を行う
• 結果として「算出方法を間違ってプログラミングしていた」という原因であれば、その計算方法を修正してエラーを解決する
続いて、あなたの適性をさらに詳しく知るために、プログラミングの適性検査ができる無料サイトをご紹介いたします。プログラミングの適性検査には主に「能力的な適性を測るもの」と「性格的な適性を測るもの」があります。
それぞれの内容や、実際に行ってみた感想についての詳細は、リンク先でご案内しています。合わせてご覧ください。
適性検査サイト | この適性検査でわかること |
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『CABテスト』|マナラボ
▸ 公式サイト |
• 共通性や法則性を導き出す発想力 • 四則演算をはじめとする暗算力 • 順序立てて思考する論理的思考力 |
適性診断|一般財団法人エンジニアリング協会(ENAA)
▸ 公式サイト |
• エンジニアリング業界において、自分はどのような人材になれそうか • 自分の性格や仕事への向き合い方が、エンジニアリング業界に向いているか • エンジニアリング業界やプロジェクト業務における重要な考え方とはなにか |
プログラマー適性/想定年収診断|GEEK JOB
▸ 公式サイト |
• プログラマーとしての適性 • 未経験からプログラマーに転職した場合の想定年収 • プログラミングの適性 |
プログラマー無料適性チェック|プログラマスター
▸ 公式サイト |
• プログラマーとしての適性度 • 自分が持つ能力のうち得意・不得意なもの • プログラミングに必要とされる能力の傾向 |
✓ 以下の記事でもプログラミングの向き不向きのセルフチェックが出来ます。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
少しでも「自分はプログラマーに向いているな」と感じたなら、まずはプログラミング学習を始めてみましょう。とはいえ、いきなり勉強をスタートするのは金銭的にもハードルが高い…と思っている方も安心してください。
いまでは「Progate」や「ドットインストール」のように、無料でプログラミングを学習できるサイトがたくさんあります。数分で登録できる上に無料で利用できるため、プログラミング学習は手軽に始められるのです。
出典:Progate
出典:ドットインストール
✓ 初心者におすすめのプログラミング学習サイトは以下の記事で詳しくご紹介しています。
学習サイトを体験してプログラミングの楽しさを感じることができたなら、次はプログラミングスクールで本格的な学習をスタートさせましょう。
「独学だとプログラミングが難しく感じる」「効率的に学習したい」と感じたら、独学よりもスクールに通うことをおすすめします。プログラミングスクールでは、わからないことやエラーの解決方法などを講師に質問できるため、早期に問題を解決することができます。キャリアチェンジをしたいなら就職支援が充実している点もプログラミングスクールのメリット。転職に必要な面接対策や職務経歴書の書き方など、専任のスタッフが親切ていねいに教えてくれるスクールがほとんどですので、活用しない手はないでしょう。
プログラミングスクールを選ぶ際は、以下のようなポイントを基準に選ぶと良いでしょう。
【プログラミングスクールの選び方】
この記事を通して、あなたが「プログラマーに向いてるかも!」と思う要素が少しでもあれば、すぐにプログラミング学習を始めることをおすすめします。
もし向いている人の特徴に当てはまっていなくても、プログラミングに興味を持ったならまずはチャレンジしてみることが大切です。
実際にプログラミングに触ってみないと、向き不向きの判断は難しいものです。
また、近年はIT人材やエンジニアが不足しており需要が高いことからも、プログラミングスキルはこれからの社会においてあなたの将来の幅を広げるために持っていて損のないスキルです。
興味を持ったのなら、この機会を逃すことなくぜひチャレンジしてみてください。応援しています!
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さっそく、プログラマーに向いている人の特徴を5つ紹介します。
プログラミング学習に向いている人や、プログラマーとして働くうえで適正とされるポイントを紹介しますので、自身に当てはめながら確認してみてください。