プログラマーを目指したいけれど、どのようなスキルを身につければ良いの?と感じている人向けに、必要なスキルを紹介。さらに、キャリアアップするために身につけるべきスキルや、スキルを身につけるための学習方法も解説しています。
なお、プログラミングスキルを身につけてプログラマーになりたいと考えている方には、就職率98.3%の無料プログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2024年5月31日
目次
プログラマーとは、プログラミング言語を用いてユーザーが意図した通りに動くシステムやソフトウェアを作り上げる仕事です。どのようなものを作るかによって、Webプログラマーやゲームプログラマーなど、さまざまな種類に分類されます。
IT技術者としてのキャリアをプログラマーとしてスタートさせる方も多く、スキルを磨くことで豊富なキャリアパスが視野に入る仕事でもあります。
プログラマーの仕事内容や種類についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラミングスキルは、プログラマーにとって必須のスキルです。プログラミング言語にも複数の種類があり、まずは自分の業務に必要な言語から覚えていくことになるでしょう。多くの言語を扱えるようになると、プログラマーとして活躍の幅が広がりますし、スキルアップにもつながります。
将来挑戦したい仕事があれば、その仕事に必要なプログラミング言語を習得しておくことで、仕事を任せてもらえる可能性が高まります。
デバッグとは、プログラム内にあるバグを見つけ、それを修正する作業です。一見正常に動いているように見えるプログラムでも、実はバグが隠れているケースは少なくありません。
デバッグに必要なのは、バグがなぜ起きているのか原因を突き止め、適切に修正できるスキルです。
デバッグスキルを磨くには、バグが発生している理由を考えながら、修正点を探していかなければなりません。挙動が怪しい箇所が見つかったら、その場所で起きていることをさらに細分化してひとつずつ正常に動くか確認することで、バグを見つけられます。
論理的思考力とは、論理に基づいて物事を考えられる力のことを指します。例えば、とあるトラブルの原因を考える際に、闇雲にいろいろなことを試してみるのではなく、複雑に絡んだ問題を分離し、一歩ずつ解決に近づけるような考え方です。プログラミングをする際には欠かせない考え方であるとともに、説得力のあるプレゼンを行うためにも必要なスキルです。
プログラマーは、黙々とプログラミングをしているという印象からコミュニケーションスキルは必要ないと考えている人も多いようです。しかし実際には、システム開発の現場はチームで動きます。リーダーからの指示を適切に理解するとともに、自分の考えを伝えられるコミュニケーションスキルが必要です。
また、顧客へのヒアリングや提案ができるコミュニケーションスキルがあると、エンジニアとしてのキャリアアップにもつながります。
コミュニケーションが苦手だと感じている人は、まず人の話を積極的に聞くことから始めてみましょう。適度に相づちを打ち、質問などを挟みながら会話をすることで、コミュニケーションが取れるようになります。
また、コミュニケーションが上手いと感じる人を観察し、どのような点がコミュニケーションが上手いと感じるポイントなのか考えてみましょう。できるところから、上手い人のテクニックを取り入れていくと、スムーズにコミュニケーションが取れるようになるはずです。
ITは、進化のスピードが速い分野です。常に情報収集を続けていないと持っている知識がすぐに古いものになってしまいます。また、新しい技術を取り入れて仕事をすることで開発効率が大幅に上がることも珍しくありません。
そのため、プログラマーは常に情報収集しながら新しい知識や技術を身につける必要があります。
効率の良い情報収集のためには、プログラミング学習中の人や、実際にプログラマーとして働いている人と交流するのが一番です。各自が常に情報収集を行っているため、最新の情報が手に入りやすくなります。
プログラマーがよりスキルアップするためには、以下のようなスキルや知識を身につけておくとよいでしょう。
それぞれ、必要な理由とあわせて詳しく解説します。
要件定義とは、システムにどのような機能を搭載するかを決めることです。ヒアリングでクライアントが求めているものを確認し、それを技術者側からの視点でまとめたものでもあります。
画面設計は、システムの画面をどのようにレイアウトするかを決めるものです。画面上にどのような情報を表示するのか、どのように画面が遷移するのかを決めます。どのようなレイアウトであればユーザーが使いやすいのか、考えながら整えることが重要です。
データ設計とは、システムを動かす際にどのようなデータが必要かをまとめ、作成すべきデータベースを決めることです。例えば会員登録が可能なシステムの場合には、ログインIDやパスワードといったデータが必要になるでしょう。システムごとに、必要なデータは異なります。
要件定義、画面設計、データ設計は、いずれも本格的なシステム開発を始める前に取り組まなければならない作業です。これらのスキルを身につけておくと、上流工程の仕事ができる可能性が高まります。
システム開発には、さまざまな手法があります。一般的に、よく使われるのは次の4つです。
アジャイル型 | 計画から実装、テストまでの開発工程を機能ごとに進める |
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ウォーターフォール型 | 要件定義、設計、実装、テストを順に進める |
スパイラル型 | 機能ごとにプロトタイプへのフィードバックを受け、改善を繰り返しながら開発を進める |
プロトタイピング型 | 要件定義後にプロトタイプを作成し、クライアントの承認が得られてから設計や開発を進める |
各開発手法ごとに、メリットやデメリットがあります。
制作するシステムの規模や人員、ベンダーコントロールの体制などをふまえたうえで、適した開発手法がアジャイルなのかウォーターフォールなのかを判断できるスキルがあると、対応できる仕事の幅が広がります。
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの間をつなぐソフトウェアのことです。例えば、Webサーバーやデータベース管理システムなどは、ミドルウェアの一種です。
システムは単体で動いているわけではありません。さまざまなミドルウェアを組み合わせることで、システムが完成します。
そのため、多くのミドルウェアに関する知識やスキルを持っているほど、対応できる業務の幅が広がります。つまり、より多くのプロジェクトに参加できる可能性が高まるのです。
ハードウェアとは、パソコン本体やサーバー、スマートフォンなど、実体として目に見えるIT機器のことを指します。
パソコンの場合にはハードウェアの中にソフトウェアをインストールして利用しますが、あらかじめハードウェアにシステムが組み込まれたタイプのものもあります。例えば、家電はその代表的な例です。
また、IoT機器のようにインターネットに接続して利用する機器を開発するためには、ネットワークの知識が欠かせません。
そのため、特にIoT機器や高性能な家電の開発をしたいと考えている人は、ハードウェアやネットワークに関する知識を積極的に得ておくと良いでしょう。
システム開発には、セキュリティの知識も欠かせません。
特に企業で活用するシステムの場合、外部からの攻撃や情報漏洩を防ぐための対策を念入りに行わなければなりません。
セキュリティの知識があると、システムやネットワークの脆弱性に事前に気付き、トラブルを防ぐのに役立ちます。
さらに専門的な知識を身につければ、セキュリティエンジニアへのステップアップも可能です。
プロジェクトマネジメントとは、ひとつのプロジェクトを期間内に完了させるための取り組みを指します。例えば、人員の確保や予算の管理、進捗管理などがプロジェクトマネジメントに含まれます。
一般的に、システムを開発する際にはチームで作業を行います。全員が目的に向かって遅れのないよう作業を進めるためには、プロジェクトマネジメントが欠かせません。
プロジェクトマネジメントのスキルがあると、マネジメントの視点から自分がどのように行動すべきか、何をすればチームが円滑に業務を進められるかがわかるようになります。
特に、将来マネジメント系の職種を目指したいと考えているのであれば、プロジェクトマネジメントスキルは必須です。
未経験からプログラマーを目指すなら、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
それぞれの資格について、以下で詳しく解説します。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験。ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき知識のほか、企業活動、経営戦略、会計や法務など、ITを活用する上で前提となる幅広いスキルをバランス良く習得できます。
対象者 | ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生 |
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ITスキル標準 (ITSS) |
レベル1 |
合格率 | 社会人(IT系):53.6%、社会人(非IT系):52.6%、大学生:52.0% ※令和6年2月度 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 100問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること |
受験日程 | 全国各地のプロメトリック認定会場で随時実施 |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 情報処理の知識がある場合、約30時間程度(1日3~4時間で2週間程度) 情報処理の知識がない場合、約180時間程度(1日2時間で約3ヶ月ほど) |
公式サイト: ITパスポート|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門とも言われている王道資格。未経験からITエンジニアになりたい方は、ぜひこの資格からトライしてみましょう。しっかりとした基礎を身につけることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。試験は科目A試験と科目B試験に分かれており、両方の対策が必要です。
対象者 | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけたい者 |
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ITスキル標準 (ITSS) |
レベル2 |
合格率 | 44.8%(令和6年2月度) |
問題形式 | 多肢選択式 |
問題数 | 科目A試験:60問 科目B試験:20問 |
試験時間 | 科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
受験日程 | 通年(任意の日程で受験可能) |
合格ライン | 60% |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 情報処理の知識がある場合、50時間程度(1日3~4時間で2週間程度) 情報処理の知識がない場合、100~200時間程度(1日5~6時間を週3~4日で2ヶ月程度) |
公式サイト:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer)は、日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格。「Bronze」「Silver」「Gold」の3種ありますが、日本国内でのみ有効な「Bronze」は自宅受験ができるかつ難易度が低め。したがって就活でも評価対象になりにくいため、就職や転職に活用するなら「Silver」がおすすめです。Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミング知識を持ち、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができることを示す初心者向け資格なので、未経験からでも十分に狙えるでしょう。
対象者 | 初級Javaプログラマ |
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ITスキル標準 (ITSS) |
レベル2 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 80問 |
試験時間 | 180分 |
合格ライン | 63% |
受験日程 | 全国のピアソンVUE公認試験会場で随時実施 |
受験料金 | 37,730円(税込) |
勉強時間の目安 | 未経験者は80~100時間程度(1日2時間で約3ヶ月) 経験者は20~30時間程度(1日2時間で約2週間) |
公式サイト:Java SE 11 認定資格|Oracle University
他のプログラマー向けおすすめ資格については、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
まずは、プログラミングスキルを身につけましょう。体系的に学ぶためには、資格の取得も有効です。プログラミングを学ぶには、主に次の2つの方法があります。
それぞれの方法について、詳しく解説します。
プログラミングは、独学で習得することも可能です。独学でプログラミングを学ぶのであれば、書籍かWebサイトを利用すると良いでしょう。
書籍を使えば、プログラミングだけでなく、ITに関するさまざまな知識を体系的に学習できます。
書籍よりさらに手軽に学習できるのがWebサイトです。Progateやドットインストールなどのサービスを使えば、実際に手を動かしながらプログラミング学習を進められます。Webサイトの中には、基礎的な部分を無料で学習できるものもあるので、まずは気になる学習サイトを試しに利用してみてください。
ドットインストールとProgateの評判については、以下の記事で紹介しています。
また、書籍やWebサイトを活用して学びながら、資格の取得を目指すのもおすすめです。資格を取得するために学習を深められることに加え、知識が身についたかどうかの確認にも役立ちます。
資格があれば、就職・転職活動を有利に進められる点もメリットです。
より効率良く学習を進めたいなら、プログラミングスクールを利用するのがおすすめです。プログラミングスクールを利用すれば、講師のサポートを受けながら要点を押さえて学習を進められます。
気になること、解決できないことがあればzoomの個別ルームにて講師と1対1でのやり取りができます
プログラマカレッジ プログラマーコース受講風景
また、独学では一度つまずくとわからないままになって挫折してしまう人も多いのですが、プログラミングスクールなら分からないことを質問できる環境があるため、挫折の可能性を下げられます。
資格取得を目指すのであれば、適したコースがあるプログラミングスクールを選びましょう。まずは取得したい資格を決め、その資格が取得できると明示されたコースを選ぶのがおすすめです。迷う場合には、無料カウンセリングで確認するのもひとつの方法です。
プログラマーを目指すなら、プログラマカレッジのような就職支援を行っているプログラミングスクールを選びましょう。未経験からの転職では業界の慣例などわからないことも多いものですが、面接対策や効果的な職務経歴書の書き方などを知っておくと、転職の成功率を高められます。また、自分のスキルにあった会社の紹介などが受けられるのも魅力です。
企業ごとの面接対策やキャリアカウンセリングも、1対1で就活のプロ(アドバイザー)が対応します
プログラマカレッジ 就職サポート風景
プログラマカレッジでは、受講生全員がJavaの技術レベルを認定する資格 「Oracle Certified Java Programmer Silver SE11」を取得した後に就職活動を行っています。受験料はプログラマカレッジが負担しますので、スクールでプログラミングスキルを身につけながら資格を取得したい方にもおすすめです。
就職支援を行っているプログラミングスクールの比較は、以下の記事で紹介しています。
未経験者がプログラマーになれるのには、次のような理由があります。
• プログラマーの需要は高く、未経験者を採用する企業が増えている
• プログラミングの学習環境が整っている
• 未経験プログラマーはポテンシャル採用が可能
IT業界全体で人手が不足していることに加え、スキルを身につけるために必要なプログラミングの学習環境が整っているため、未経験からでもプログラマーを目指しやすい環境です。
ポテンシャル採用が行われるのも、未経験からプログラマーを目指しやすい理由のひとつです。ポテンシャル採用とは、経験・スキルよりも、潜在能力や将来性を判断基準とする採用方法のこと。やる気や意欲をアピールできれば、プログラマーになれる可能性があります。
上記項目の詳細については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
気になること、解決できないことがあればzoomの個別ルームにて講師と1対1でのやり取りができます
プログラマカレッジ プログラマーコース受講風景
未経験から最短でプログラマーを目指すなら、プログラマカレッジを利用するのがおすすめです。
プログラマカレッジなら、経験豊かなプロのアドバイザーがプログラミングに関する知識はもちろん、就職に関するサポートも親身に対応致します。就職率も98.3%を誇り、受講料は無料です。
企業ごとの面接対策やキャリアカウンセリングも、1対1で就活のプロ(アドバイザー)が対応します
プログラマカレッジ 就職サポート風景
プログラマカレッジ卒業生の声
森さん
つまずいた時に相談できる存在がいることがとても心強かったです。気兼ねなく質問できる環境があったことは、プログラミングを学ぶ上でとてもよかったと思っています。
プログラマカレッジ卒業生の声
二瓶さん
一人で勉強していたらモチベーションも下がって、ここまで頑張れなかったと思います。仲間と勉強できたことはすごくよかったですね。
プログラマカレッジ卒業生の声
ツヅクさん
オンラインであっても仲間と協力しあって開発を進めることができ、よかったなと感じています。完成した時は本当に清々しい気持ちでしたね。
この記事ではプログラマーに必要なスキルを紹介しました。
プログラマーを目指すためには、プログラミングをはじめとしたさまざまなスキルが必要です。資格を取得しておくと、就職・転職活動で有利になります。プログラミングスキルを身につけたいなら、資格取得を目標として学習を進めてみるのもひとつの方法です。
独学でもプログラミングの習得は可能ですが、より効率よく学習したいのであれば、プログラミングスクールの活用もおすすめです。プログラマーを目指すのであれば、就職支援付きのスクールを選ぶとさらに良いでしょう。
この記事を参考に、プログラマーに必要なスキルの習得を目指してみてください。
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