
お知らせ
2022.05.24
スキルアップ
2022.05.02
最終更新日:2022年5月2日
目次
通称Iパス(アイパス)とも呼ばれているITパスポートは、入門レベルのIT基礎知識を証明できる、経済産業省認定の国家資格。IT未経験者や初心者向けの試験であることから、情報処理技術者試験の中でも入門者向けの資格として位置づけられています。
ビジネス社会に必須のIT基礎知識が学べることから、社内研修に取り入れる企業も多く、さまざまな業界や業種で導入されるだけでなく、最近ではプログラミング教育の始まった学生層にも支持されているため、幅広い年齢層の受験者が増えつつあります。
ITパスポート試験の合格条件は、総合評価点600点以上、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上です。なお、公式が定めている合格基準の詳細は、以下のとおり。
■ 合格基準
総合評価点 | 600点以上/1,000点(総合評価の満点) | ||
---|---|---|---|
分野別評価点 | ストラテジ系 | 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) | |
マネジメント系 | |||
テクノロジ系 |
では、試験に合格できる人は実際にどれぐらいいるのでしょうか?
こちらは、ITパスポート試験を主催するIPAが公式に発表した「応募者・受験者・合格者の累計」から過去5年間のデータデータを抜粋したグラフです。
出典:ITパスポート|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
直近2年間の受験者数が減少しているのは社会的なパンデミックの影響も考えられますが、過去5年間の平均合格率は34.67%。
6年前の平成29年度の合格率は29.79%で、令和2年度には48.09%まで上昇しているため、合格難易度は年々低くなっていると言えるでしょう。
前述した合格率からも分かるように、不合格者の割合は受験者の約65%。試験範囲が大変広く、また専門用語も多く出題されるため、IT未経験者にとっては難易度は高めと言えるでしょう。
また、社会人と学生の合格率を比較した表は以下のとおり。
■ 令和3年4月~令和4年2月の合格率
社会人 | 58.7% |
---|---|
学生 | 41.5% |
平均合格率 | 50.1% |
出典:ITパスポート|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
属性別の合格率を見るとその割合は50.1%なので、しっかりと試験対策さえすれば、学生やIT未経験者でも合格することは可能です。
弱点を補うためには、学生の方はビジネス分野を、そしてIT未経験者はテクノロジー系の知識を重点的に勉強すると、合格できる可能性がさらにアップするでしょう。
ITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)とは、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力をレベル別に明確に数値化した指標のこと。
資格の難易度を知るための目安としても知られていますが、代表的な情報系資格を比較した一覧表は、以下のとおりです。
ITスキル標準 | 同レベルの主な試験 |
---|---|
エントリレベル (レベル1) |
ITパスポート試験、Ruby技術者認定試験 Silver、ORACLE MASTER Bronze など |
エントリレベル (レベル2) |
基本情報技術者試験、CCNA、Ruby技術者認定試験 Gold、PHP準上級、ORACLE MASTER Silver など |
ミドルレベル (レベル3) |
応用情報技術者試験、CCNP、PHP上級、ORACLE MASTER Gold など |
この表を見ると、ITパスポート試験はエントリレベル(レベル1)に分類されており、情報系の資格の中では最も入門者向けの難易度であることがわかるでしょう。
なおITパスポート試験に合格した人が次のステップとして目指す人気の資格は、基本情報技術者試験です。資格の詳細については、こちらの記事を参考にしてください。
では、ITパスポート試験に合格するためには、どれほどの学習時間が必要なのでしょうか?
そこで今回は、未経験からITエンジニアを目指すスクール「プログラマカレッジ」の講師であり、自らも合格者である河村佳奈講師に、ITパスポートに合格した方の勉強時間の目安を聞いてみました。
以上、河村講師の解答をまとめると、ITパスポートの合格に必要な勉強時間は、
・未経験者や初心者の場合:1日2時間/週5~6日かけて勉強するなら「約2ヶ月間」
・IT経験者や学生の場合:1日2時間/週5~6日かけて勉強するなら「約1ヶ月間」
と考えておけば良いでしょう。
具体的な勉強方法については、以下の記事も参考にしてください。
さいごは、ITパスポートの試験内容と出題範囲も確認しておきましょう。その概要をまとめた表は、以下のとおり。
■ 試験内容
試験時間 | 120分 |
---|---|
出題数 | 小問:100問(*1) |
出題形式 | 四肢択一式 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出 |
(*1)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。
■ 出題範囲
出題分野 | 内容 | 出題数の目安 |
---|---|---|
ストラテジ系(経営全般) | 企業と法務、経営戦略、システム戦略 | 35問程度 |
マネジメント系(IT管理) | 開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント | 20問程度 |
テクノロジ系(IT技術) | 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素 | 45問程度 |
※出題範囲の詳細はこちらをご参照ください
なお、上記3つの出題分野についての詳細は、次のとおり。
✔ ストラテジ系(経営全般)
✔ マネジメント系(IT管理)
✔ テクノロジ系(IT技術)
冒頭でも解説したとおり、総合評価点が合格ラインの600点以上でも、分野別における評価点のいずれかが300点以下の場合は残念ながら不合格に。
したがって、バランスよく知識を身につけられるように心がけながら試験対策をしておくと万全です。
ITパスポート試験対策におすすめの参考書と問題集については、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
今回はITパスポート試験の難易度について解説しました。
ITパスポートは未経験からIT企業に就職する際のアピール材料としては少々弱めの資格ではありますが、この資格を取得することでIT業界で働くための基礎知識が身につくだけでなく、今後高難易度のIT資格を取得する際の土台作りにも最適な試験なので、経験の浅い方はぜひ合格を目指してみてはいかがでしょうか。
もしあなたが、未経験からIT業界への就職や転職を目指しているのであれば、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒に基礎からプログラミングを学んでみませんか?
パソコンにはじめて触る高校生や、デスクワーク経験のないフリーターの方でも大丈夫。パソコンに関する基本知識から実務に対応できるITリテラシーまで、まったくの未経験からマスターできますよ。
またプログラマカレッジでは、Java Silverを取得して入社決定に至ると、受験料金を全額キャッシュバック。
さらに業界に精通したアドバイザーや経験豊富なプロの講師陣が未経験からの就職を完全バックアップしてくれるので、スキルの習得や資格取得に専念できるのも嬉しいですね。
→ 就職支援付き無料プログラミングスクール「プログラマカレッジ」
未経験者や初心者の方は、ぜひこの機会にITパスポート試験から挑戦し、段階を追って高難易度の資格取得へつなげるための基礎固めを始めてみてはいかがでしょうか。
お知らせ
2022.05.24
スキルアップ
2022.05.24
スキルアップ
2022.05.24
スキルアップ
2022.05.23
スキルアップ
2022.05.23
スキルアップ
2022.05.23
INTERNOUS,inc. All rights reserved.