Javaプログラミング能力認定試験や基本情報技術者試験、Sun認定JavaプログラマやAndroid技術者認定試験…などなど。Javaの資格はいくつもありますが、今回はJava初心者に最もおすすめな「Oracle認定Javaプログラマ」について、資格の種類や難易度、合格率を上げる具体的な勉強方法を徹底解説。就職や転職に有利となるグレードや、試験対策に必携の参考書や問題集もまとめてご紹介。2020年から変わった申し込み方法も図解付きで解説します!
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2024年4月8日
目次
画像出典:Oracle University
「Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer:OCJP)」とは、日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格*1。
Javaのバージョンアップに合わせて、数年ごとに認定試験のバージョンも改定されるのが特徴で、2021年1月現在は「Java SE 11 認定資格」が最新の試験名称となりました。
「Java SE 11」は、2017年9月に発表された新しいモデルで、企業システムやクラウドサービス、スマートデバイスなどにおけるアプリケーション開発の生産性向上に重きがおかれています。
したがって、この資格を取得すると業界標準に準拠した高度なスキルを証明できるので、未経験からIT業界へ就職したい方やスキルアップ転職を目指すプログラマにとっても大変有益なライセンスと言えるでしょう。
難易度別の資格区分(グレード)は、次の3種類。
画像出典:Oracle University
またご自分のレベルや目的に合わせて、以下3つの認定資格の中から対応試験を選んで受験することが可能です。
※スマホからは横スクロールしてご覧下さい。
出典:Java SE 11 認定資格|Oracle University
こちらの一覧表にあるとおり、BronzeとSilverは対象者に当てはまればどなたでも受験できますが、Goldの場合のみ前提資格としてSilverを取得していることが必須条件。
とはいえ旧バージョンの対象試験に合格している場合は、Gold SE 11 への移行試験を受ける資格が付与されるため、新規の方よりも2%ほど低い合格基準で再受験することが可能です。
そして3つの試験のうち最も難易度が低い資格は、「Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE (Oracle認定Javaプログラマ Bronze SE)」。
2015年5月~2020年7月まで、この資格は「Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7/8 (1Z0-814-JPN)」という名称で、Java SE 7認定資格とJava SE 8認定資格を並行受験できる試験として開催されていました。
そして2020年8月、Java SE 11認定資格への仕様変更にともない「Java SE Bronze(1Z0-818-JPN)」という名称に変わり、Bronze SE 7/8の後継資格として現在にいたります。
画像出典:日本オラクル
Java SE 8認定資格からJava SE 11認定資格へのアップデートによる主な変更点は、Bronze試験がバージョン非依存になったこと。
よって、すでに「Bronze SE 6」や「Bronze SE 7」、「Bronze SE 7/8」といった旧バージョンのBronze資格を取得している場合は、自動的に「Bronze SE」の資格保持者として認定されるので、改めて受験する必要はありません。
またSilverとGoldに関しては、ひとつ前の「Java SE 8」も受験可能ですが、もしどちらか迷っている方は「Java SE 11」を選んでおくと、後々移行試験を受ける手間を省けるだけでなく、少しでも長く資格の鮮度をキープすることができるでしょう。
出典:Java SE 11 認定資格|Oracle University
続いては、Bronze・Silver・Goldの各グレード別に、それぞれの試験概要をチェックしていきましょう。
なお「Bronze」は日本独自に設けられた資格のため、国内のみで有効なライセンスとなりますが、「Silver」と「Gold」は全世界共通のグローバル資格です。
もし海外でも通用するライセンスを取得したい方は、上位資格も視野に入れながら試験対策をおこなっておくと、計画的に知識を身に付けられるでしょう。
「Oracle認定Javaプログラマ Bronze SE」は、Javaを学びはじめたばかりのプログラミング入門者に向けた低難易度のエントリー資格。
「Java言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本知識について評価する」ことを目的とし、Java言語の基本文法(変数宣言や制御文)とオブジェクト指向プログラミングの基本に関する理解を図ります。
✔ 試験概要
認定資格名 | Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE |
---|---|
試験名称 | Java SE Bronze 試験 |
試験ID | 1Z0-818-JPN |
前提資格 | 特になし |
受験料 | 14,630 円(税込) |
制限時間 | 65 分 |
出題形式 | CBT形式の選択問題 |
出題数 | 60 問 |
合格ライン | 60 % |
試験日程 | 随時(受験方法によって異なる) |
試験会場 | オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験 |
✔ Bronze試験の出題内容
「Oracle認定Javaプログラマ Silver SE 11」は、上級者の指導にしたがって実行コードやテストコードを書ける初級Javaプログラマに向けた資格。
「日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価する」ことを目的とし、Java言語の基本文法とオブジェクト指向プログラミング(クラス・インターフェース・例外処理)について正確に理解できているかを図ります。
Java SE 8からの新機能であるラムダ式の基本的な書き方だけでなく、Date and Time APIの基本など、Javaプログラミングにおける必須の仕様についての理解度も問われる中難易度の試験内容となっています。
✔ 試験概要
認定資格名 | Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 |
---|---|
試験名称 | Java SE 11 Programmer I 試験 |
試験ID | 1Z0-815-JPN |
前提資格 | 特になし |
受験料 | 37,730 円(税込) |
制限時間 | 180 分 |
出題形式 | CBT形式の選択問題 |
出題数 | 80 問 |
合格ライン | 63 % |
試験日程 | 随時(受験方法によって異なる) |
試験会場 | オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験 |
✔ Silver試験の出題内容
「Oracle認定Javaプログラマ Gold SE 11」は、設計者の意図を正しく理解して自力で機能実装がおこなえる中級~上級Javaプログラマ向けの高難易度資格。
「Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える能力を評価する」ことを目的とし、設計から実装までの総合的なスキルが身に付いているかどうかを図ります。
コレクションAPIやファイルI/O、並行処理やJDBC(Java Database Connectivity:Javaアプリケーションからデータベースを操作するAPIのこと)に加え、ラムダ式やゲームでお馴染みのSteam APIを使った関数スタイルのプログラミングについての理解度を測る問題なども出題されます。
なお新規で受験する場合と移行試験を受ける場合では、試験名称・試験ID・合格ラインが異なりますので、くれぐれもご注意ください。
✔ 試験概要
認定資格名 | Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 | |
---|---|---|
試験名称 | 新規 | Java SE 11 Programmer II 試験 |
移行 | Upgrade OCJP Java 6, 7 & 8 to Java SE 11 Developer 試験 | |
試験ID | 新規 | 1Z0-816-JPN |
移行 | 1Z0-817-JPN | |
前提資格 | 新規 | Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格 Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格 Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7 認定資格 |
移行 | Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8 認定資格 Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7 認定資格 Oracle Certified Professional, Java SE 6 Programmer 認定資格 |
|
受験料 | 共通 | 37,730 円(税込) |
制限時間 | 共通 | 180 分 |
出題形式 | 共通 | CBT形式の選択問題 |
出題数 | 共通 | 80 問 |
合格ライン | 新規 | 63 % |
移行 | 61 % | |
試験日程 | 随時(受験方法によって異なる) | |
試験会場 | オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験 |
✔ Gold試験の出題内容
続いては、Oracle認定Javaプログラマ試験の申込方法について確認しておきましょう。
2020年8月16日以降、以下3パターンのユーザー状況別に、申込方法が変更となりました。
1:2020年8月15日以前にCertViewにログインしたことがある方(CertViewの初回認証がお済みの方)→★
2:CertViewにはじめてログインする方(過去にピアソンVUEで試験を予約したことがある方)→★
3:CertViewにはじめてログインする方(過去にピアソンVUEで試験を予約したことがない方)
手順が複雑なため、以前より「Oracle認定Javaプログラマ試験の申込み方法はわかりにくい」という声が、Web上でも多く見られました。
そこで今回は、はじめて試験を受ける新規受験者のために、最も手順が複雑な「3:CertViewにはじめてログインする方(過去にピアソンVUEで試験を予約したことがない方)」向けの申し込み方法を図解付きでくわしく解説します。
上記の1と2に該当する経験者の方は、右側にある★印より公式ページで確認しましょう。もしまだ Oracle.com アカウントをお持ちでない場合は、このあとの解説も参考にしてください。
まずは、Oracle.com のアカウントを作成しましょう。
(1)はじめにこちらのページを開き、以下画面の右上にある人型アイコンをクリックし「アカウントを作成」を押下します。
(2)メールアドレスやパスワードなど、*印の必須項目をすべて入力し、「同意してプロファイルを作成」をクリックします。
*ここで登録する電子メールアドレスがユーザー名となります。
*個人で申し込む方は、会社名には個人名、勤務先電話番号にはご自宅の電話番号を入力します。
(3)以下の画面に遷移するので、登録したメールアドレスの受信トレイを確認します。
(4)「お客様のOracleプロファイル – 電子メール・アドレスの確認」という件名のメールを開くと以下の画面が表れるので、「電子メール・アドレスの認証を行う」をクリックします。
(5)ブラウザに遷移したら、「次へ」をクリックしましょう。
(6)トップ画面からログインし、ページ上部にご自分のアカウント名が表示されていることを確認できたら成功です。
以上で、Oracle.com のアカウント作成は終了です。
続いては、Oracle認定アクティビティ用のWebポータル「CertView」 にログインしましょう。
(1)こちらを開いて、以下の画面を表示します。
(2)画面右上の「Select Language」をクリックして「日本語」を選択し、画面左下の「CertView へのログイン」ボタンをクリックします。
(3)Oracle.com アカウントのログイン画面で、3-1で作成したユーザー名(メールアドレス)とパスワードを入力してサインインしましょう。
(4)以下の画面に遷移したことを確認したら、「ピアソン VUE のアカウントをお持ちですか?」に対して「 I am a new Candidate」を選択し、「送信」ボタンをクリックします。
*CertViewの初回ログイン画面が英語表記の場合は、画面右上のログイン名をクリックし、プルダウンリストから日本語を選択します
以下のダイアログが画面右上に出てきたら「OK」を押下してください。
(5)続いて表示される「同意書」の内容を確認して□にチェックを入れ、「同意します」をクリックします。
(6)すると「CertView 登録情報の作成/更新」画面に遷移するので、画面に表示される登録内容を確認し、必要事項を追記します。
*グレーアウトされている欄は、初回ログイン手続き後(この画面の「送信」ボタンをクリックした後)、CertView画面左側の「アカウント情報」の「アカウント情報の表示/編集」メニューから編集可能です。
*氏名の欄がローマ字表記であることを必ず確認してください(ローマ字表記でない場合は、受験時に本人確認ができないため試験を受けられません)。
さいごに「通信の設定」と「秘密の質問」を入力し、画面最下部の左側にある「送信」ボタンをクリックしましょう。
(7)以下の画面が表示されたら、初回ログイン時の手続きはすべて完了です。なおこれらの手続きが完了すると、Oracle Testing ID が自動的に割り当てられ、画面右上に表示されます。
なお、ここまで解説した初回ログイン時の手続きについては、受験日時の 48 時間前までに済ませておくことが必須です。
また初回ログインの手続き完了したら、CertView 画面左側にある「アカウント情報」の「アカウント情報の表示/編集」メニューをクリックし、ご自分のお名前がローマ字表記であることを必ず確認してください。
もし氏名がローマ字表記でない場合は、本人確認ができないため試験を受けることができません。
姓名をローマ字に変更する場合は、CertViewの画面左側「アカウント情報」→「氏名の変更」を選択し、ローマ字表記に変更しておきましょう。
3-1と3-2の作業が完了したら、いよいよ試験の申し込み手続きを完了させましょう。
(1)3-2で登録したオラクル認定システム(CertView)にログインし、画面左側の「ピアソンVUEサイト」を選択してクリックします。
(2)以下の表示どおり「ピアソンVUEサイト」に遷移するので、表示言語を英語から日本語に変更しましょう。
(3)ダッシュボード内にある Oracle 認定プログラム試験/「試験を表示」ボタンをクリックし、受験する試験名を選択します。その後、画面にしたがって必要な手続きを行ってください。
以上で試験の申込みは完了です。
試験日は特に定められていないため、基本的には申請した日程で受験できますが、万が一に備えるためにも希望する日の1〜2ヶ月前を目安に予約しておくと万全です。
試験当日は、ダッシュボードの「今後の受験予約」 に表示されている試験名を選択して受験を開始します。もし試験の申込みや受験の際にエラーが発生した場合は、以下の連絡先に問い合わせて確認しましょう。
なおピアソンVUE公認テストセンターで受験する場合は、試験開始の15分前までに試験会場へ入室することが必須です。
当日は、署名と身分証明書の提示が必要となります。公式に認められている身分証明書については、ピアソンVUE社のサイトで確認してください。
続いては、Oracle認定Javaプログラマの受験方法と合否結果の確認方法についてもチェックしておきましょう。
Oracle認定Javaプログラマの受験方法は、以下の2種類。
これまで監督付きの試験を受ける場合はピアソンVUE社テストセンターに出向いて受験しなくてはなりませんでしたが、2020年5月4日より「自宅または職場」にてオンラインでも監督付き試験が受験可能となりました。
監督付き試験(オンライン)では、英語と日本語のどちらの言語でも受験可能ですが、本人確認などの手続きについては英語でのコミュニケーションのみとなりますのでご注意ください。
またオンラインと試験会場では受験方法が異なるため、くわしい内容については、以下の公式サイトで事前に確認しておきましょう。
参考:
• 試験のお申込みと受験|Oracle University
• オラクル認定試験のオンライン試験(監督付き)での受験が可能になりました|Oracle Master[]
Oracle認定Javaプログラマの合否結果は、試験終了後30分後に発表されます。その際は、以下の手順で確認ししましょう。
(1)試験受験後、試験結果(合格/不合格)とスコアレポートが閲覧可能になったら、3-1で登録したOracle.comアカウントのメールアドレス宛てに、「【重要】オラクル認定資格試験合否のお知らせ」という件名のメールが届きます。
(2)メールの確認ができたら、CertViewにログインし、画面左側の「試験結果」メニューより合否結果を確認しましょう。
もし万が一、メールが届かない場合でも、受験後 30 分が経過した後であれば、CertViewにて確認することが可能です。
この CertView では、認定試験の合否結果をはじめ、 スコアレポート・認定済み資格や合格済み試験の一覧・認定ロゴのダウンロード・資格証明書の発行など、認定資格に関するすべての情報を把握することができます。
さらにくわしい内容については、以下の公式ページにてご確認ください。
出典:オラクル認定試験 – 試験結果の確認方法およびガイドライン|Oracle University
ここまで、Oracle認定Javaプログラマ試験の種類や申し込み方法についてご説明してきましたが、いざ受けるとなると「転職の履歴書で評価されるのはどのグレードから?」「未経験から就職するならどの資格から受ければいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
冒頭でもご説明したとおり、Bronzeはプログラミング初心者向けに設けられた日本独自の資格です。したがって、すでにプログラマ経験のある方が就活でアピールするなら、Silver以上の資格は必須。
それにSilver試験なら前提資格も必要なく、少しでも経験のある方にとってはそこまで難易度も高くないので、高額な受験料金を節約するためにもSilverから目指してみるのがおすすめです。
とはいえBronzeは、初心者の方にとってJavaの基本である「オブジェクト指向の概念」がしっかりと身につく非常に良い試験。
またBronzeとSilverは、出題内容の粒度は異なるものの、試験範囲の多くが重複しています。したがって最初にBronze試験の対策勉強をしっかりとおこなっておくと、上位試験も目指しやすくなるというメリットも。
初心者の方は試験対策に向けて一から勉強することで実務に必要なスキルを段階的に理解できるので、「これからJavaを学んで未経験からIT業界に就職したい」と考えている方は、ぜひBronze試験からトライすることをおすすめします。
Oracle認定Javaプログラマの試験対策方法は、一般的に次の流れでおこないます。
というのも、Javaは文法やルールが他の言語に比べて多いので、初心者にとっては比較的難易度が高め。
その理由は、コンピュータプログラムの設計や実装についての考え方の一つである「オブジェクト指向」の考えに対して「取っつきにくい」と感じる方が多いためです。とは言うものの、比較的簡単といわれるRubyやPythonでも採用されているので、誰もが「オブジェクト指向言語=プログラミング言語が難しい」と判断するとは限らないかもしれません。
しかしSilverを受験するに当たっては、まず文法やルールを覚え、そのあとはひたすら問題集を解きながら、わからない所を減らしていく方法がおすすめですが、そんな初心者の方が用意すべき試験対策本は、次の4冊です。
試験対策本の詳細は各リンク先にて紹介します。Javaの基礎をわかりやすく説明した参考書からJava資格対策の定番書まで、現役エンジニアの視点を交えつつ解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Java Silverに最短で合格するための勉強時間は、これまで一度もプログラミングを学んだことがない未経験者か、もしくはすでにJavaの勉強をしているかによっても異なります。
■ プログラミング未経験者の場合
プログラミング未経験の方の勉強時間は、100~120時間程度が必要です。
個人差はありますがJavaの文法やルールを覚えるのに時間がかかるため、理解度によってはこれ以上に勉強時間が長くなる可能性も。
とはいえ、1日2時間程度の学習を3~4カ月ぐらい続ければ、合格できるレベルのスキルが身につくでしょう。
■ Javaの入門書で勉強したことがある方の場合
Javaの入門書を独学で理解した方の勉強時間は、20~30時間が目安です。
少しでも知識のある初心者の方は、未経験者と違って試験問題の対策のみに集中できるため、人によってはこれよりも短い勉強時間で済む場合も。
一般的には、1日2時間程度の学習を約2週間程度続けることで、合格レベルに達することができるでしょう。
Java Silverでは、問題のパターンがある程度決まっています。したがって出題傾向のパターンに慣れることが合格への近道となるため、問題集が掲載されている参考書を買うのがおすすめです。
その際、特に問題の解説がわかりやすい対策本を買うといいでしょう。
なぜなら、試験対策本の問題は試験に似た問題が出ることが多く、試験に出題される可能性があるため。
Java SilverではBronzeと比べて一気に問題が難しくなるため、回答がわからない問題に必ず直面します。そのため、じっくりと解説を読んで問題の意味を理解した状態で試験に望むのがベストです。
現役エンジニアの筆者がJava Silverを受験した時の経験では、時間に余裕があれば、試験本番までにJava Silverの問題が掲載された紫本と黒本の2冊を解いておいた方がいいでしょう。
紫本と黒本を解くことで、試験に出題される大体の問題は網羅できるので、合格する確率も飛躍的に向上します。
未経験者の方や時間に余裕がない方は、2冊を解くのは時間的に厳しい場合もあるでしょう。そういう時は黒本を解かずに、紫本でわからない問題はない状態になるまで、周回することをおすすめします。
筆者はこの方法でJava Silverに合格することができたので、紫本でわからない問題はない状態まで周回できれば、合格が狙えるラインにたどり着けると言えるでしょう。
Java Silverを受験する方におすすめの問題集と参考書は、この4冊です。
これからJavaを学んでSilverを目指す初心者や未経験者の方に向けて、まずはJavaの入門書から紹介します。
あわせて、Java Silverの試験対策には欠かせない問題集も3冊ピックアップ。筆者の経験則を交えながら、勉強方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
タイトル名: スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)
中山 清喬(著)/国本 大悟(著)/株式会社フレアリンク(監修)
▸単行本(ソフトカバー):768ページ
▸出版社:インプレス
▸発売日:2019/11/15
出典:Amazon
また、本の解説がわかりやすいのはもちろん、付録にJavaを実際にプログラミングできる環境が付いてくるのも魅力です。
プログラミング学習では手を動かして学ぶことが一番効率的なので、ぜひ付録を利用して、頭だけではなく、手を使って文法やルールを覚えてみてください。
タイトル名: 徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応 徹底攻略シリーズ
志賀澄人(著)/株式会社ソキウス・ジャパン(編集)
▸単行本(ソフトカバー):605ページ
▸出版社:インプレス
▸発売日:2019/10/18
出典:Amazon
徹底攻略を謳うだけあって、問題の量も質も非常にいいでしょう。この問題集を使った基本的な勉強方法は、次の2つです。
• 巻末の総合演習以外の問題から始めて、わからない問題を解説を読み込んで徹底的に理解する
• 自信が付いたら、巻末の総合演習で力試しをする
問題の解説も丁寧で非常にわかりやすいところも、おすすめポイントです。
タイトル名: オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815)
山本 道子 (著)
▸単行本(ソフトカバー):560ページ
▸出版社:翔泳社
▸発売日:2019/11/18
出典:Amazon
問題の数は黒本に劣りますが、資格試験のポイントはしっかり押さえられた本です。この本の内容をしっかりと理解できれば、この一冊だけでも合格が狙えます。
タイトル名: オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11 スピードマスター問題集(試験番号1Z0-815)
日本サード・パーティ株式会社(著)
▸単行本(ソフトカバー):448ページ
▸出版社:翔泳社
▸発売日:2020/1/16
出典:Amazon
サンプルコードが豊富で、問題を解きながらプログラムを動かし、動作を確認しながら学びたい人にもおすすめの一冊です。
問題のボリュームは少ないため、試験対策としては網羅性が低め。そのため、この本でJava Silverの問題の傾向や取っ掛かりを掴んだあとに、黒本で仕上げをすると、効率よく学べるでしょう。
Bronzeから目指す未経験〜初心者の方は、以下の記事を参考にしてください。
Oracle Javaの資格試験について解説してきましたが、「そもそもOracle Javaとは?」と疑問に思う方も中にはいるでしょう。
Oracle Javaとは、Oracle社が提供するプログラミング言語「Java」のこと。
以前は商用目的の無料サポートをしていましたが、2019年1月で終了しました。それ以降、商用目的のサポートを受けるには有償契約が必要ですが、個人利用の場合は引き続き無償で利用することが可能です。
また、Oracle Javaの他にも「OpenJDK」というオープンソースのJavaがあります。オープンソースとは、ソースコードが公開されている無償で利用できるソフトウェアのこと。
そのOpenJDKを元に、Red Hat社やMicrosoft社からディストリビューションという形の配布形態で提供および商用目的のサポートをしていますが、そもそもJavaとはどのような特性を持つ言語なのでしょうか?
■ Javaとは?
Javaとは、Sun Microsystems社が1995年にリリースしたプログラミング言語。2010年に米Oracle社に吸収合併され、それ以降は米Oracle社が開発を引き継ぎました。
リリースされてから現在にいたるまでに、金融機関の基幹システムやAndroidアプリなどにも活用されています。
■ Javaのメリットとは?
Javaのメリットは、以下の5つです。
• コンパイル型言語のため、処理速度が速い
• 一度コンパイルしたプログラムはどのOSでも動作する(コンパイルした時のOSに依存しない)
• メモリの解放などをJava側でコントロールしてくれる
• 文法やルールが厳しいので、誰が書いても同じようなプログラムになる
• 同時に同じプログラムを実行できる
■ Javaでできること
Javaでできることは、主に以下の4つです。
• パソコン上で動作するアプリケーションが作れる
• Webアプリケーションが作れる
• Androidアプリが作れる
• loT家電の組込みプログラムが作れる
• 金融機関の基幹システムのような大規模なシステムが作れる
■ Javaはどんな人におすすめ?
Javaの習得がおすすめなのは、こんな人です。
• 大規模な開発に関わりたい人
• Webアプリケーションを作りたい人
• Androidアプリを作りたい人
■ Javaのスキルを証明するOracle社の主な資格
• Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE
• Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格
• Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格
ここまで「Oracle Java」と「Java」について解説してきましたが、ところでGoogleで「Oracle」と検索すると、検索結果に「Oracle Database」に関する情報が多く表示されることについて、不思議に思う方も多いでしょう。
続いては、Oracle Databaseの機能やメリットを交えながら、その理由についても解説します。
■ Oracle Databaseとは?
Oracle DatabaseとはOracle社が開発・販売しているリレーショナルデータベースのことです。リレーショナルデータベースとは表でデータを管理するデータベースのことで、さまざまなシステムのデータを管理する際に利用されます。
なお、Googleで「Oracle」と検索すると「Oracle Database」に関する記事が多く表示される理由は、Oracle社の基幹事業が「Oracle Database」の開発・販売だったためです。
世界初の商用RDBMS(Relational DataBase Management System:SQLを利用したリレーショナルデータベースを管理するシステム)でもあるOracle Databaseは、リリースされてから現在にいたるまでに、Webシステムのデータ管理などに活用されています。
■ Oracle Databaseのメリットとは?
Oracle Databaseのメリットは、主に以下の4つです。
• 耐障害性が高い
• 複雑な処理が可能
• 処理速度が速い
• サポートが充実している
■ Oracle Databaseでできること
Oracle Databaseでできることは、主に以下の4つです。
• スマートフォンのアプリのデータを管理する
• パソコン上で動作するデータを集約・管理する
• Webアプリケーションのデータを管理する
• Iot家電から送られたデータを集約・管理する
■ Oracle Databaseはどんな人におすすめ?
Oracle Databaseの習得がおすすめなのは、こんな人です。
• システム開発に携わる人
• システム保守に携わる人
• インフラ構築や整備に携わる人
■ Oracle Databaseのスキルを証明するOracle社の主な資格
• ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
• ORACLE MASTER Silver DBA 2019
• ORACLE MASTER Gold DBA 2019
• ORACLE MASTER Silver SQL 2019
今回はOracle認定Javaプログラマの資格概要とJava Silverの試験対策方法、またOracle Javaについても解説してきましたが、いかがでしたか?
もしあなたが「Javaの基礎をマスターしながらSilver資格も取得して、未経験からエンジニア就職を成功させたい」と考えているのなら、受講料が無料の「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒に学んでみませんか?
パソコンが苦手な方やIT業界の経験がまったくない方でもご安心ください。パソコンの基本知識から実務に対応できるプログラミングスキルまで、すべてゼロからマスターできますよ。
プログラマカレッジでは、Silver資格を取得して入社決定に至ると、受験費用を全額キャッシュバック。
さらに業界に精通したアドバイザーや経験豊富なプロの講師陣が就職をしっかりとサポート。上京就活生にはホテルの宿泊費も負担してくれるので、地元から離れても安心して就職活動に専念することが可能です。
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ご自分に合った方法でJavaの基礎を学びながらSilver取得を目指し、これを足掛かりに、ぜひさまざまな資格取得にもチャレンジしてみてください。
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