Javaの資格を取りたいけど「どのくらい時間がかかるのか分からない」や「何から手をつけていいのか分からない」ということはありませんか?この記事では、初心者がOracle認定JavaプログラマのBronze試験に合格するまでの勉強手順と必要な時間を、経験者が具体例を挙げてご紹介します。
なお、これからJavaプログラマーになりたいと考えている方には、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」もおすすめです!
今ならJava Silver試験などの、受験料キャッシュバックキャンペーンも実施しています。
最終更新日:2024年1月25日
目次
*1:ベンダー資格とは、その製品を開発した企業が自身で実施する民間資格のこと
難易度(グレード)は簡単な方から、Bronze(ブロンズ)・Silver(シルバー)・Gold(ゴールド)の3種類。中でも「Java SE Bronze」は、Javaからプログラミングを学びはじめたばかりの入門者に向けたエントリー資格と設定されています。
各区分の難易度や試験時間、出題数、受験料は、次の通りです。
グレード | 難易度 | 試験時間 | 出題数 | 受験料 |
---|---|---|---|---|
Bronze | 低 | 65 分 | 60 問 | 14,630 円 |
Silver | 中 | 180 分 | 80 問 | 37,730 円 |
Gold | 高 | 180 分 | 80 問 | 37,730 円 |
出典:Java SE 11 認定資格|Oracle University
なお「Silver」と「Gold」は全世界共通のグローバル資格ですが、「Bronze」は日本だけで実施されている試験です。そのため、日本国内のみで有効な資格となっています。
もし海外でも通用する資格を取得したい方は、Bronzeの勉強時点からSilverを意識しておくことがおすすめです。
また、Java SE Bronzeはベンダー試験のため、受験料が高めです。Javaの学習経験、特に実務経験がある方は、Silverからの受験も検討してみてください。Silver試験は、就職活動時に評価される企業も多いのでおすすめです。
資格の種類や難易度などを詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
Bronze試験の申込方法を詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
また、Java自体をこれから勉強したいという方は、次の記事も参考にしてみてください。
実のところ、筆者は同じ手順でBronzeを飛ばしてSilver試験に合格しました。ただ、Javaは未経験でしたが直前に基本情報技術者試験に合格済だったので、一般的なプログラミングの基礎知識がある状態からのスタートでした。そのため完全に未経験の方がBronzeを目指す場合ならどのくらい時間がかかりそうか、差分を考えて作った計画表になっています。
今回は1ヵ月で50時間勉強するとして、スケジュールを表にしてみました。まとまった時間の確保が難しい場合も、あまり日数をかけすぎると勉強効率が落ちてしまいます。少なくとも1ヵ月、30日以内には一通りの勉強を終えるつもりで、毎日1~2時間程度は落ちついて勉強できる時間を確保してからスタートすることがおすすめです。逆に1日5時間確保できるという場合は、同じスケジュールを10日でこなすこともできます。
30日かけて勉強する場合、スケジュール例は次のようになります。
Java SE Bronzeの学習スケジュール例 | |||
---|---|---|---|
① 1日目~7日目 | 参考書を最初から最後まで通読する | ||
② 8日目~14日目 | 書籍の問題集とスキマ時間向けアプリを併用して、問題を解く 間違えたところはすぐに参考書でそこの解説を読み返す |
||
③ 15日目 | 問題集に付録の模擬試験を、時間を計って解く | ||
④ 16日目~29日目 | 書籍の問題集とスキマ時間向けアプリを併用して、問題を解く | ||
⑤ 30日目 | 前回とは別の模擬試験を、時間を計って解く |
それぞれの段階について、気をつけるポイントを詳しく説明します。
① 1日目~7日目
「スッキリわかるJava入門」などのJava入門書や、「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(通称:紫本)」などの教科書を、とにかく一通り最後まで読みます。
※参考書について詳しくは、後ほどご紹介します。
ただしオブジェクト指向の考え方などは本を読むだけでは理解が難しいので、移動中などのスキマ時間に動画サイトなどの解説を見ておくのがおすすめです。
またプログラムの動作は実際に書いて動かしてみた方が理解しやすいので、Javaの開発環境を用意してから勉強を始めると理解がはかどります。
Javaの開発環境の準備の仕方は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する次の記事も参考にしてみてください。
▶ 参考記事:
Eclipseのインストールから使い方まで~EclipseでJavaプログラムを実行してみよう!|プロエンジニア
開発環境の構築って難しい……という方は、次の記事を参考に、環境構築なしで動作確認ができるプログラミング学習サイトを探してみてください。
② 8日目~14日目
「徹底攻略Java SE Bronze問題集(通称:黒本)」や「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE スピードマスター問題集(通称:白本)」を使って問題の数をこなし、理解不足な部分があれば参考書を読み返します。
ここであまり期間を開けすぎると参考書のどこに何の説明が載っていたのか忘れて効率が悪くなってしまうので、忘れないうちに集中して学習するのがおすすめです。
③ 15日目
紫本、黒本、白本には、それぞれ模擬試験が2回分ついています。そのうちの1回分を、本番と同じように時間を計って解きます。
時間が足りず最後まで解けなかった場合は、時間内ではそこまでだったと記録した上で、最後まで解いて点数を比べてみましょう。
④ 16日目~29日目
模擬試験の結果を考えながら、苦手分野を中心に問題の数をこなします。
それでも苦手な分野や得意な分野があれば意識しておき、本番での戦略を立てておきます。
⑤ 30日目
前回とは別の模擬試験を、時間を計って解きます。
ここでは、必ず時間内に最後の問題まで到達するように、意識して解くようにしてください。それでも時間が足りなかった場合は、「すぐに分からなければおもいきって飛ばす問題」を、しっかり決めておくのがおすすめです。
それぞれ詳しく解説します。
Java SE Bronze試験は過去問が公開されていません。問題集の勉強が中心になりますが、その問題がそのまま出題されるわけではありません。またひっかけ問題も多く含まれていることから、次のポイントを押さえて勉強してください。
• 問題集を丸暗記して解けた気分にならないように気をつける
• 問題文のコードは、コードレビュー※ をするつもりで読む(同じ条件で、もし自分が書いたらどんなコードになるのか考えて、その違いを考えるようにする)
※コードレビューとは、誰かが作成したソースコードを他者がチェックし、問題のある記法やバグがないかを確認することです。
コードレビューは、プログラマーとして現場で活躍するために重要なスキルです。
今のうちに、コードを見たらまず読み解いて「自分ならこうする」と考える練習をしておくと、今回の試験対策だけでなく、後々に現場でも役に立つのでおすすめです。
Java SE Bronzeの試験時間は65分で、出題数は60問です。そのため、1問あたり約1分で解いていかなければ、すぐに時間切れになります。特に初めて受験する方は感覚がつかみにくく、時間切れになりやすいようです。
合格ラインは60%なので、完璧を目指す必要はありません。少し考えて分からなければスキップして次の問題へすすみ、とにかく最後まで解答できるよう、気をつけてください。
ここで、学習スケジュールで使うことを想定していた参考書や問題集をご紹介します。
スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)
中山 清喬(著)/国本 大悟(著)
▸単行本(ソフトカバー):768ページ
▸出版社:インプレス
▸発売日:2019/11/15
出典:Amazon
Javaにはオブジェクト指向という仕組みがあり、その理解がとても重要です。しかし初心者がオブジェクト指向を理解するのは、とても難しいです。そういう時におすすめしたいのが、この「スッキリわかるJava入門」です。この本ではJavaの仕組みを基礎から丁寧に紹介してくれるので、試験の参考書を読んでも「意味がよく分からなかった…」という方におすすめです。
オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818)
山本 道子(著)
▸単行本(ソフトカバー):400ページ
▸出版社:インプレス
▸発売日:2020/7/20
出典:Amazon
通称「紫本」と呼ばれているこの参考書は、テキストに問題集まで付いて、これ一冊で合格も可能な資格の教科書です。特にJavaは初心者だという方は、問題集を解く前に、こちらを一通り読んでおくことがおすすめです。
この教科書の特徴として、登場する全てのサンプルコードがWebからダウンロード可能という点が挙げられます。難しく感じたコードでも、実際に動かしてみると「すんなりと意味が分かった」ということがあるので、おすすめです。
さらに模擬試験が2回分付いているので、試験直前の総仕上げにも役立ちます。
徹底攻略Java SE Bronze問題集[1Z0-818]対応
志賀澄⼈(著)/⼭岡敏夫(著)/株式会社ソキウス・ジャパン(編集)
▸単行本(ソフトカバー):334ページ
▸出版社:インプレス
▸発売日:2020/6/19
出典:Amazon
通称「黒本」と呼ばれており、プログラミング経験のある方なら、これ一冊で合格できる方も多い問題集です。書籍に1回分の模擬試験が付いている上に、さらにWebから1回分の模擬試験をダウンロードすることができます。出題範囲を完全に網羅しつつ、さらに解答だけでなく解説が丁寧なので、Java SE Bronze試験では一番人気の問題集になっています。
オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE スピードマスター問題集(試験番号1Z0-818)
日本サード・パーティ株式会社(著)
▸単行本(ソフトカバー):384ページ
▸出版社:翔泳社
▸発売日:2020/8/26
出典:Amazon
こちらは通称「白本」と呼ばれる、問題集です。こちらも模擬試験が2回分付録しています。黒本を解いたものの、まだ物足りないという方におすすめです。
ほか、Javaの参考書選びや学習アプリについて知りたい方は、次の記事もごらんになってみてくださいね。
Bronzeはエントリーレベルの資格とされていますが、独学の難度が高いJava、特にオブジェクト指向をしっかりと理解することは、とても難しく感じられるかもしれません。実際に筆者もなんとかSilverに合格したものの、意味をちゃんと理解できたのは実務に入ってしばらく経ってからでした。でも「よく分からないまま実務に入って、現場で焦るのは怖いな…」という方も、多いのではないでしょうか。
そんな時は、受講料が無料の「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒にJavaを基礎から学んでみませんか?これまでITの経験や知識が全くなかった方でも大丈夫。パソコンの基本知識から実務に対応できるスキルまで、プロの講師陣が就職に必要な知識をゼロから全てお教えします。
さらにIT業界に特化したキャリアアドバイザーが、エントリーシートの書き方や面接での受け答えの練習まで、就職活動をしっかりサポートします。
まずはプログラマカレッジがどんなところか知りたいという方は、体験レポや卒業生インタビューものぞいてみてください!
独学では理解が難しい部分もあるJavaですが、基本が理解できるとプログラミングがどんどん楽しくなります。この機会に、ぜひJavaの学習にチャレンジしてみてくださいね。
INTERNOUS,inc. All rights reserved.