Javaを勉強したいけれど、「何から始めたら良いのか分からない」「どうやって学習したら良いのか分からない」というプログラミング学習初心者の方へ。おすすめの勉強の始め方から、業務で役立つ実践的なスキル習得を目指すまで、学習の流れを詳しく解説します。Javaを学びたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
なお、未経験からJavaを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2024年1月25日
目次
Javaとは、1995年にリリースされて以来高い人気を保ち続けている、オブジェクト指向に対応したプログラミング言語です。オブジェクト指向プログラミングには、大規模開発における作業分担や、メンテナンス、カスタマイズなどが行いやすいという利点があります。
またRubyやPythonといったスクリプト言語に対して、JavaやC言語はコンパイラ言語と呼ばれています。コンパイラ言語とは、プログラムを実行するために「コンパイル」というひと手間が必要な言語のことで、複雑な文法も多く、習得難度も高いとされています。その代わりに実行速度が速く、汎用性も高いという特徴があります。
• Webアプリケーション
• Androidスマホアプリ
• ゲーム(PCやWebブラウザ、スマホ上で動作するもの)
• ネットバンキングやATMなど金融機関のシステム
• クレジットカードの決済システム
• 信号機の管理システムなどの組み込みシステム
• 企業各社の業務システム
Javaは実行速度が速く、セキュリティ面でも信頼性の高い言語のため、銀行のシステムやクレジットカード決済など、高い堅牢性を必要とするシステムに採用されています。また組み込みシステム開発にも利用でき、信号機の管理システムなどに使われています。
JavaはAndroidアプリの開発言語としても有名で、2017年にKotlinが公式開発言語に追加されるまでは、AndroidアプリといえばJavaでした。そのため数多くの有名アプリが、Javaで開発されています。
▶ 参考:
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• ゲーム系エンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• 制御・組み込みエンジニアの案件|プロエンジニア
Javaを習得するメリットには、次のようなものが挙げられます。
• 汎用性が高いため、役立つてられる業界が幅広い
• 幅広い業界で役立つてられるため、国内の求人数が最も多い(2022年時点)
• 求人数が多いため学びたい人も多く、勉強する環境が整っている
前項であげたようにJavaは幅広い業界で利用できるため、今後も多くの求人が見込めます。さらにキャリアを積むことで、年収が順調に上がっていきやすい言語でもあります。
またJavaプログラマーは正社員だけでなくフリーランスの求人も多いため、いずれフリーランスプログラマーになりたいと考えている方にもメリットがあるでしょう。
もし「目的がよく分からない」という場合は、1-2. Javaで開発できるもの の中から「これを作れるようになりたい」というものを探してみてください。例えばゲームの場合は、ブラウザ上でプレイするものならばWebアプリ、Android上でプレイするものならAndroidスマホアプリ開発を目的に設定します。求人が多い企業の業務システム開発も、Webアプリ開発が目的になります。
なお組み込みシステム開発は未経験者が個人で学ぶには開発環境の用意が難しいため、迷った場合はWebアプリやAndroidアプリから基礎の勉強を始めることがおすすめです。
■ 独学の場合
独学でJavaを学ぶ場合、各レベルに到達するまでの学習時間の目安は次の通りです。
• 基本的な文法を理解するまで:1~2ヶ月
• 簡単なアプリやWebサイトが作れるまで:6ヶ月~1年
• プログラマーとして就職できるまで:1~2ヶ月(基礎構文の習得)
• エンジニアとして一人前になるまで:3~5年
上記は1日8時間/週5日間かけて、継続的に学習する場合の目安です。実際には、Javaだけを学んでもアプリは作成できません。そのため上記の時間には、未経験からHTML/CSSなどのWeb技術や、データベースに関する技術を習得する時間も含んでいます。そのため他言語の経験がある場合、必要な学習時間は目安より短めになります。
■ プログラミングスクールに通った場合
プログラマカレッジの場合、約20営業日(140~150時間)でJavaの基礎構文からフレームワークを使用したWebアプリケーション作成までを学びます。
この場合のアプリ作成はオリジナルのアプリを作るのではなく、教材の書き写しが中心です。書き写す中でエラー(バグ)が発生したら表示されるメッセージを読み解いてミスした場所を見つけて修正し、エラーを解決することができるレベルを目標とした時間設定になっています。つまり、これは「教材通りに書き写していけば誰でも完成できるものを作れるまでの時間の目安」です。ここまでできればJavaプログラマーとして就職できる可能性も高まるでしょう。
プログラミングを学ぶ場合、なにはともあれ実際に書いて動かしてみることが重要です。Javaのコードを書いたらすぐに実行できるように、はじめに開発環境を構築しましょう。
開発環境として、一般的に次のようなものを用意します。
• Java Development Kit(Java開発キット:JDK)
• 統合開発環境(Eclipseなど)
• バージョン管理システム(Gitなど)
この中でインストールが必須なのは、Javaの開発キットであるJDKです。これがなければ作ったプログラムが動作しません。
統合開発環境であるEclipseは必須ではありませんが、開発やテストがとてもやりやすくなるため、ほぼ必須と言ってもよいでしょう。
コードを書いて実行できる環境が整ったら、Javaの基礎構文を学びましょう。
まず初めに、次のような文法を学びます。これらはJavaだけでなく、他の言語にも共通するプログラミング全体の基礎のような部分です。
• 変数やデータ型
• 演算子
• 配列
• 制御文
• 入出力 ・・・など
簡単な文法を理解できたら、次にJavaならではの基礎を学びます。
• オブジェクト指向に関する知識(クラスやメソッド、インタフェースなど)
• ライブラリ
• フレームワーク
ライブラリやフレームワークについては、実践的な開発を行いながら必要に応じて調べていくのがオススメです。
基礎構文の学習と並行して、実際に学んだ通りに動くか、プログラミングして確認してみましょう。プログラミングすることを、コードを書く、またはコーディングすると言います。
教材などに掲載されているサンプルプログラムがあれば、全て書き写すつもりで数をこなすことが重要です。プログラミングは机上で勉強した量よりも、とにかくコードを書いた行数の方が経験値に反映されると言っても過言ではありません。
ここで重要なのは、エラーメッセージを読み解く力を付けることです。確実に動くはずのサンプルプログラムでも、書き写す際のささいなミスでエラーが発生します。そんなとき、どんなミスをしたのか、プログラムのどの部分を間違えているのかなどを、コンソールに表示されたエラーメッセージから解読して、素早く修正できる力が重要となります。
基礎構文を一通り動かしてみたら、次は実務で役立つような実践的な知識を学んでいきましょう。あわせて学んでおくと良い知識には、次のようなものがあげられます。
• サーバーサイド:Webアプリケーションの内部処理をJavaで作るための知識
• フロントエンド:Javaとセットで使うHTMLなど画面表示を作るための知識
• フレームワーク:プログラミングのひな型の種類や使い方
• ライブラリ:プログラミングで使える部品の種類や使い方
▶ 参考:
• サーバーサイドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• フロントエンドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
人気の言語であるJavaは、無料の学習サイトがとても充実しています。無料のサイトは、Javaやプログラミングとはどんなものなのか、本当に自分のイメージに合っているのかを知りたい方にも便利です。多くのサイトでは、Javaの基本だけでなく、Webアプリケーション作成に必要なHTML/CSSなども一緒に学べます。
無料学習サイトの代表的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
• Progate
• ドットインストール
• CODEPREP
各サイトの詳細は、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
学習に本を使うメリットは、自分のペースで勉強を進められるという点です。他の教材が決められた順番に沿って進めて行くことが多いのに対し、本であれば簡単に前に戻って確認したり、一度読み終わった後でも辞書のように使ったりすることもできます。
また隙間時間に少しずつ勉強を進めていきたいという方にも、本がおすすめです。例えば学習サイトで高度な講座を受講しようとすると、月額料金が必要になる場合があります。それに対して本は買い切りなので、学習に時間がかかってもかかる費用は変わりません。
Javaのおすすめの入門書は、次の2冊です。
『スッキリわかるJava入門』
『スラスラ読める Javaふりがなプログラミング』
詳細は次の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
直接Javaの文法を学ぶだけでなく、プログラミング的思考そのものをゲーム形式で学べるサイトやアプリも充実しています。
人気のプログラミング学習ゲームには、以下のようなものが挙げられます。
• paizaラーニング
• Scratch
• トライビットロジック
例えばpaizaラーニングは学習サイトですが、コードクロニクルやSILVER BULLETといった本格的なゲームでJavaを学ぶことができます。Scratchは子ども向けのビジュアルプログラミング言語として有名ですが、プログラミング的な考え方を身につけながら、驚くほどハイレベルなゲームや映像作品を作ることも可能です。またトライビットロジックのように、プログラミングにかかせない論理演算に特化して学べるゲームもあります。
各ゲームの詳細は、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
出典:App Store
近ごろは、スマホやタブレットでJavaの基礎を勉強できるアプリが次々とリリースされています。プログラミングアプリは、端末さえあれば時間や場所を問わず手軽に学習できるのが特徴。アプリにはさまざまな種類があり、動画やテキスト形式で学ぶだけではなく、ゲームやパズルのように実際に手を動かして遊びながら学習できるアプリもあります。
スマホアプリを使った勉強は、移動時間や仕事・学校の休憩時間、就寝前などのスキマ時間を使って、少しずつ学習を進めていく方法がおすすめです。
Java言語の勉強ができるスマホアプリには次のようなものがあります。
以下の記事では、スマホで楽しめるプログラミング学習アプリをご紹介していますので、参考にしてみてください。
Javaの資格を取得すると、未経験者でもエンジニアとして就職しやすくなるというメリットがあります。さらに資格取得のために勉強することで、Javaの知識を体系的かつ偏らずに身につけることができます。Javaを学ぶ方におすすめの資格には、次のようなものがあります。
• Oracle認定Javaプログラマ
• 基本情報技術者試験
• Java™プログラミング能力認定
• Android™技術者認定試験(ACE)
特にOracle認定JavaプログラマのSilver(JavaSilver)は、未経験からエンジニアになる際に、履歴書でアピールできる最もおすすめの資格です。
各資格の詳細は、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
独学でプログラミングの勉強を進めていると、どうしてもエラーがクリアできないなど、行き詰ってしまう場合があります。その点プログラミングスクールであれば、メンターや現役エンジニアなどに分からないところをすぐに質問して解決することができます。
ITエンジニアという進路への関心が高まるにつれ、プログラミングスクールにも色々な選択肢が生まれています。中には、プログラマカレッジのように完全無料で充実したサポートを受けられるスクールもあります。
興味のある方は、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
プログラマカレッジ講師 風見 顕
元々IT業界での営業や人事として採用面接を行っていた経験から、プログラミングだけではなく、IT業界の話や面接のポイントについてもお伝えできればと思っています。私自身もゼロからプログラミングを学んだので、楽しいことも辛いことも含め同じ目線でサポートさせていただきます。
基礎構文を学習するには「ロジックを考えられるか?」が重要です。
基本的にはEclipseという統合開発環境でのコーディングになりますので、そこに吐き出されるエラーメッセージをいかに読み解けるかがポイントに。
また、一部の英文メッセージを訳す必要もありますが、より多くの種類のエラーメッセージを読みながら、同時にプログラムの流れを追っていくことで成長に繋がります。
したがって、とにかくエラーをいっぱい出すことが学習のコツと言えるでしょう。
3. 初心者におすすめのJava勉強方法6選 でご紹介した勉強法から、自分に合った方法で挑んでみてください。
独学で挫折しないコツは、簡単なものでいいのでサンプルプログラムを書き写し、とにかく動くものを作ってみることです。
サンプルを改造していくうちに、だんだん作りたいものを作れるようになりますよ。
まずは、サーバーサイドのJava(JSP、Servlet)とフレームワークの概念を理解していただきたいです。
また「Javaの基礎構文」と「サーバーサイドJava」は全くの別物です。
さらに実務では、ほぼ確実に何かしらのフレームワーク(JSP、Servletをシンプルに書ける技術)を使用しますので、ここらへんのスキルも身につけておくとなお良いですね。
まず何が作りたいのか、目的を明確にすることが大切です。作りたいものが決まったら、それを作りやすい方の言語を集中して学びましょう。
JavaとC言語は書き方が似ているので、先に学んだ方が無駄になることはありません。
「Javaを独学しているが挫折しそう」「独学で挫折しないか不安」という方は、プログラミングスクールに通う方法がおすすめです。Javaは無料で学習するための環境がとても整っているため、独学でも本格的に学ぶことができる点が魅力的な言語です。しかしプログラミング言語の中でも難度が高い方なので、一人で学んでいると行き詰ってしまう方が多いのも事実です。
その点プログラミングスクールなら、現役エンジニアや元エンジニアの講師が在籍しているため、わからないことはすぐに質問して解決できます。講師やメンターだけではなく、他の受講生と一緒に学ぶことも可能なので、モチベーションもキープしやすいでしょう。実際に働く現場では、エンジニアは一人きりではありません。本気でJavaエンジニアを目指している方は、現場さながらに先輩エンジニアである講師や仲間たちと協力しながら学べるスクールへ通ってみてはいかがでしょうか。
【プログラマカレッジ卒業生の声:森さん】
【プログラマカレッジ卒業生の声:菊地さん】
【プログラマカレッジ卒業生の声:野坂さん】
Javaはとても用途が多く人気の高いプログラミング言語ですが、同時に習得難度も高い言語です。そのため特に初心者の独学では習得まで時間がかかりすぎてしまったり、その途中で挫折してしまったりという方も。無料学習サイトや本などを使っての独学も可能ですが、より効果的に短期間で学びたい場合はプログラミングスクールの利用がおすすめです。
この記事を参考に、Javaの学習を是非始めてみてくださいね。
INTERNOUS,inc. All rights reserved.