Javaは汎用性が高いため求人数が多く就職にも有利なプログラミング言語です。しかし難易度が高い言語でもあるため、未経験者が習得するのは難しいのではないかと考える人もいるでしょう。この記事では、未経験者がJavaを習得するための学習方法を解説します。
なお、Javaを習得したい人には無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」もおすすめです。
最終更新日:2024年1月22日
目次
ただ、Javaを難しいと感じる方が多いことも事実です。未経験の方がJavaの習得を難しいと感じる理由を、3つ紹介します。
プログラミング初心者がJavaを難しいと感じる理由として、コード量が多いという点が挙げられます。Javaは比較的、文法やルールが多く、コード量が多くなりやすい言語の1つです。加えて後述しますが「コンパイル」という処理が必要な言語であり、たとえばJavaScriptのように「書いたコードをすぐに実行して結果を確認すること」ができません。
そのぶんできることも多く、汎用性が高い言語でもありますが、覚えることも多くなります。
Javaは「コンパイル(翻訳)」という、プログラムの実行前にソースコードを機械語に翻訳する処理が必要な言語です。ところが少しでもプログラムが間違っていると、コンパイルでエラーが出て詰まりやすいので、「何度修正してもエラーが消えず、実行すらできなくて心が折れる」という方も多いです。
Javaを使いこなすには「オブジェクト指向」という考え方をしっかりと理解する必要がありますが、この部分を難しく感じる方が多いようです。実際に未経験からプログラマーを目指すスクール「プログラマカレッジ」でも、オブジェクト指向の理解でつまずいた方が多くいらっしゃいます。
学習につまずいたとき、スクールなどに通っていれば知識のある人にすぐ質問し、効率的に学習を進めることが可能です。以下の記事では、Javaのオブジェクト指向で一度挫折しそうになったものの、無事に乗り越えた方の声を紹介しています。
このように、Javaは初心者にとって難しい言語ですが、それでもJavaを習得するメリットを3つ紹介します。
Javaは大規模な開発の案件に使われることが多く、エンジニア1年目からでも受け入れられる開発案件が豊富にあります。
これは汎用性が高く、なおかつコンパイルという工程があるJavaならではのメリットの1つと言えるでしょう。大規模開発を手掛ける企業側からすると、コンパイルの工程があることで初心者が書いたコードであってもエラーを事前に見つけやすいのです。
そのため、未経験者からエンジニアに転職する場合にも、比較的簡単に仕事を見つけられるのです。
大規模な開発案件には多くの人が関わるため、困った時に頼れる人が多くいる環境で仕事ができるのもメリットといえるでしょう。
求人ボックスによると、2024年1月現在Javaエンジニアの平均年収は491万円です。同じく2024年1月現在のシステムエンジニアの平均年収が504万円であるため、Javaエンジニアの年収はエンジニアの中では標準的な年収といえるでしょう。
一方で、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円です。Javaエンジニアは、日本の平均よりも高い年収が得られる仕事だといえるでしょう。
プログラミングに関する最新情報は、多くの場合英語で発信されます。そのため、新しい言語を習得する場合には英語の情報を確認しなければならないケースも珍しくありません。
しかし日本国内で長きにわたって多く使われてきたJavaは、無料で学べる教材や学習記事、意見交換ができるフォーラムなど日本語に対応したコンテンツが多数あり、日本語でも学習しやすい環境が作られています。
もっとも基本的な勉強方法は、開発環境を用意し、Javaの入門書を使って勉強するやり方です。開発環境の構築には、通常はEclipseのような統合開発環境を利用します。
Eclipseのダウンロードとインストールの方法については、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する次の記事も参考にしてみてください。
▶ 参考記事:
Eclipseのインストールから使い方まで~EclipseでJavaプログラムを実行してみよう!|プロエンジニア
とはいえ使用しているPCの環境によっては、思うように環境構築ができないことも多いでしょう。環境構築そのものにつまずいて、モチベーションが下がってしまったという人も。そのため「とにかくJavaプログラミングにチャレンジしてみたい!」という人には、仮想開発環境を使ってみるという方法もあります。
そこでおすすめの参考書が、「スッキリわかるJava入門 第4版」です。この参考書には購入者特典として仮想開発環境「dokojava」が付いており、開発環境なしでコードと実行結果を確認することができます。
参考書としても、約300点の豊富なイラストを用いて解説されており、ストーリーベースで学べる点が魅力です。未経験者でも、学習を始めやすい一冊といえるでしょう。
他にも、プログラミング初心者向けのJava入門書は数多くあります。
プログラマカレッジ(無料プログラミングスクール)の講師やキャリアアドバイザー、編集部員が担当する以下の記事で選び方や書籍を使った学習方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
開発環境の用意が難しいと感じた場合、仮想開発環境のほかにプログラミング学習サイトを利用するという方法もあります。学習サイトによっては、サイト上でプログラムの実行結果を確認できる機能が用意されています。
環境構築不要でJavaを学べるサイトとしては、次の3つが人気です。
• Progate(プロゲート)
• CODEPREP(コードプレップ)
• paizaラーニング(パイザラーニング)
それぞれの特徴を紹介します。
■ Progate(プロゲート)
スライドによる学習パートと、コーディングの実践パートから構成された、プログラミング学習サイトです。各言語における基礎レベルの17レッスンはすべて無料で、有料会員登録すれば基礎から実践まで全レッスンが受講可能となります。
■ CODEPREP(コードプレップ)
スライド式のブックを利用して、穴埋め形式で学習できるサイトです。穴埋め形式だけでなく、自由編集モードでは穴埋め以外の部分を書き換えてみることにも対応しています。そのため、どこを書き換えたらどの部分に影響するのかを確認しながら、Javaの仕組みを学習することができるようになっています。
■ paizaラーニング
無料でプログラミングを学習できるだけでなく、ITエンジニアとしての就職に役立つ講座が公開されているのが特徴の学習サイトです。アルゴリズムやAWSの入門講座も一部無料で公開されているほか、有料講座ではポートフォリオの作り方も学べます。
独学はプログラミングの雰囲気をつかむにはいいのですが、未経験から理解を深めようとすると、Javaは難しい部分が多くて大変です。そのため、プログラミングスクールに通う方が効率良く学習を進められる場合もあります。
例えばオブジェクト指向の理解やエラー対策など、つまずいたときすぐに質問できることに加え、一緒に学習する仲間を作ることでモチベーションをキープしやすいのもメリットだといえるでしょう。
ただし、スクールによっては高額な受講料がかかる場合もあります。そのため、本気でプログラミングスキルを身につけたい方におすすめです。
なおプログラマカレッジでは、受講料無料でJavaを学習できます。プログラマカレッジでは就職のサポートも実施しており、卒業生の就職率は98.3%です。気になる方は、以下の「卒業生の声」や「講師の回答」も、ぜひご覧ください。
Discordをはじめとしたさまざまな場所で、プログラミングを勉強する人たちのコミュニティが作られています。独学で挫折してしまいがちな方は、仲間と一緒に学習するだけでもモチベーションが維持され挫折しにくくなります。
また、コミュニティに参加しているとトレンド情報などが手に入りやすい点もメリットです。同じようにプログラミング学習をしている人と悩みを共有し情報交換をしながら学習することで、孤独感がやわらぐでしょう。
Javaに挫折してしまう原因として多いのが、参考書通りにコーディングしたはずなのにエラーが発生し、解決できないことを繰り返すうちに諦めてしまうことです。そのため、挫折を避けたいならエラーへの対処法を見つけておかなければなりません。
コミュニティやスクールで質問するのもひとつの方法です。また、参考書であれば上記でも紹介した「スッキリわかるJava入門 第4版」が、エラーへの対処法もわかりやすく解説しています。
エラーが出た時には何を確認すべきなのか、エラーの原因を突き止めるためにはどうしたらいいのかを早めに見つけておきましょう。
資格がなくてもIT業界への転職は可能です。しかし、コロナ禍を経て在宅で働ける仕事の人気が高まった結果、IT業界への就職を希望する人は増えています。そのため、特に人気の企業では、書類を送っても資格がないと面接依頼が入らない場合もあります。
資格がないと就職活動に時間がかかってしまうこともあるため、できれば取得しておくのが望ましいといえるでしょう。
企業によっては、資格手当を支給している場合があります。そうした企業では、資格の有無によって入社後の給与に少し差が出る場合もあります。
とはいえ、資格手当の有無による給与の差はそれほど大きなものではありません。多くの場合、数千円から数万円程度です。また、入社してから資格を取得するのもひとつの方法です。
就職や転職に役立つポートフォリオ例についてはプログラマカレッジ(無料プログラミングスクール)の講師やキャリアアドバイザー、編集部員が担当する以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ポートフォリオとは、自分の作った作品を掲載した作品集のようなものです。スキルセットとともに掲載することで、自分のスキルや考え方を示せます。
学習してスキルを身につけても、そのスキルがどの程度のものなのかを客観的に示すのは難しいものです。資格もひとつの指標ではありますが、資格取得のためだけでなく他にもさまざまな面でスキルを磨くケースもあるでしょう。
ポートフォリオがあれば、どのようなスキルを持っていてどのようなプログラムを作れるのかを示せます。また、ポートフォリオを作っておくことで制作に対する熱意も示せるのです。
作成方法など、ポートフォリオの詳細については以下の記事で解説していますのであわせてご覧ください。
Javaは難易度の高い言語ですが、未経験者が習得することも不可能ではありません。しかし、エラーの解決方法が見つけられない場合や、オブジェクト指向につまずいてしまった場合には挫折してしまう可能性もあるでしょう。
挫折が不安な方は、プログラミングスクールを活用するのがおすすめです。プログラミングスクールなら、わからないことはすぐに質問して解決できます。講師やメンターのサポートを受けながら学べるため、モチベーションもキープしやすいでしょう。実際に働く現場では、エンジニアは一人きりではありません。本気でJavaエンジニアを目指している方は、現場さながらに先輩エンジニアである講師や仲間たちと協力しながら学べるスクールへ通ってみてはいかがでしょうか。
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