専門学校を辞めることは、人生の中でも大きな決断です。この記事では、辞めた後の進路選択や就活を有利に進める方法について詳しく解説します。
専門学校を辞める前に考えるべきことや、進路選択のポイント、成功する就活のためのポイント、未経験からでも成功しやすい職種なども紹介。就職支援サービスの利用を推奨し、おすすめの無料サービスも紹介するので、安心して次のステップに進むことができます。
なお学費が厳しくて辞めることを検討している方や、IT業界に進路変更を考えているという方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」もおすすめです。
最終更新日:2023年6月7日
目次
専門学校を辞めることで、まず学費の支払いやストレスから解放されます。
※令和3年度の平均納付額から、入学金は2年次にはかからないとして計算しています。
※学校へ納付する費用のみの金額です。この他に、教材購入費や実習に向かうための交通費など、諸費用がかかります。
これらの支出に加え、さらに生活費などの実費がかかります。この金額は学生にとっては大きなもので、家計の状況によっては「学校を中退し、就職して稼ぐ」方がはるかに良い状況となることもあります。しかしその一方で、就職が不利になる可能性もあります。
専門学校を辞めることで、フリーターになってしまう可能性もあります。
専門学校を途中で辞めると、最終学歴が高卒になります。さらに他の専門学校卒業生と異なり、就職活動時の材料となる学生時代の実績やポートフォリオ※、自己分析なども不十分なケースが多いためです。そのため、専門学校を辞める前には、しっかりと考える必要があります。
※ポートフォリオとは、自分の実力をアピールするための作品集のようなものです。デザイナーやエンジニアなどクリエイティブ系職種の就活では、提出を求められることがあります。
専門学校を辞める前には、辞める理由を整理することが大切です。たとえば「お金」が理由であれば、専門学校での専攻には必ずしもこだわらず、幅広い職種を対象に就職活動を行うなどの検討材料になるでしょう。お金が理由ならば、就職できる可能性を少しでも上げるべきだからです。
いずれにせよ中退理由が明確になれば、次の進路選択もスムーズに行えます。
休学を検討することも、一つの選択肢です。休学すれば時間的余裕が生まれる上に、学費の支出も大きく下がります。
休学期間中にまずはアルバイトを始めたり、就職活動を少しずつ始めるなど、次の進路選択がしやすくなります。
辞める前には周囲の人に相談することも大切です。辞める理由が論理的なものではなく、感情的で曖昧なものであれば、相談することで思い直すこともできます。
また辞めるとしても、周囲の人からのアドバイスが、次の進路選択の参考になります。
実は専門学校で必要な単位を一通り取得していると、大学へは一年生からではなく、三年生から編入することができます。そのため浪人して一年遅れるよりも、すぐに専門学校に入学して三年生からの編入を目指すという人もいます。つまり専門学校をやめる理由が「他のことをやりたくなった」という場合は、大学への編入という選択肢もあります。
とはいえ多くの場合、やはり「就職」を目指すケースが多いでしょう。学費の支払いやストレスを原因に専門学校を中退する場合、まずは働いて経済的な余裕を得たい人が多いと考えられるためです。この場合、就職後の雇用形態が「アルバイト」か「正社員」かは、大きな違いです。
厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査によると、正規雇用と非正規雇用では、生涯賃金に約1.5倍近くの差が生じています。このように経済面を重視するならば、やはり正規雇用を目指したいところです。
就活を成功させるためには、中退した理由を説明できるように準備することが大切です。その理由が明確であれば、企業側も納得しやすくなります。
たとえば「在学中に取得することを目標としていた資格を取得し終えたため、早く就職したいと思った」など、面接官にできるだけポジティブな印象を与えられるような説明を心がけましょう。
就活を成功させるためには、就職に有利な資格を取得することも有効です。たとえばIT業界であれば「ITパスポート」「Java Silver」「基本情報技術者試験」などが代表的です。資格があれば、企業側から見ても一定の能力があると評価されやすくなります。
早めに就職活動を始めることも、もちろん大切です。早くから始めれば、余裕を持って就職活動が行えます。時間的余裕をもって就職活動をするには、場合によっては「まずは休学する」ことも検討の価値があるでしょう。
未経験からでも正社員就職を成功しやすい職種として、営業職があります。具体的な例としては、保険営業や不動産営業が挙げられます。営業職は実務未経験であってもコミュニケーション能力が高ければ、人事担当者や上司から一定の評価を受けやすい職種です。
職種 | 営業職 |
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新卒1年目の月収例 | 21万円 |
保有しておくべき資格 | Microsoft Office Specialist、TOEIC、営業士、普通自動車第一種運転免許 など |
ITエンジニアも、専門学校を中退後に就職できる可能性がある職種の1つです。なぜならITエンジニアは、2030年には最大79万人の不足が予測される慢性的な人手不足の職種であるためです。
とはいえITエンジニアは「スキル」が重要視される職種でもあり、人によって向き不向きもはっきりとしています。就職活動の前にはできるだけ自学自習してみたり、プログラマカレッジをはじめとするITエンジニア志望者向けに開講される研修の説明会に参加するなど、充分に準備をしておくことがおすすめです。
職種 | ITエンジニア |
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新卒1年目の月収例 | 21万円 |
保有しておくべき資格 | ITパスポート、Java Silver、基本情報技術者 など |
工事現場などの施工管理職も、専門学校を中退後に就職できる可能性がある仕事です。ITと同じく建設関連の職種についても、慢性的な人手不足の傾向が強いためです。
施工管理職は工事現場の指揮監督が主な業務であり、専門知識は就職後に身につけられます。具体的に言うと、普通科高校卒の場合は就職してから4年6カ月以上の実務経験を積むことで「施工管理技士」の受験資格を得られ、合格すると仕事の幅が広がります。
最終学歴によって資格取得に必要な実務経験の長さは変わりますが、就職すること自体は学歴や経験を問われないため、就職活動の際は選考を受ける価値がある職種の1つでしょう。
職種 | 施工管理職 |
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新卒1年目の月収例 | 21万円 |
保有しておくべき資格 | 施工管理技士 など |
就職支援サービスを活用することは、中退などで就業経験がない方には特におすすめです。多くの就職支援サービスでは、就職に必要なスキルを学べる研修が用意されています。
また「ITエンジニア志望者向けの研修」「総合職向けの研修」など、職種ごとに就職支援の中身は異なります。そのため自分にマッチする就職支援サービスをしっかりと見つけることで、就職活動を有利に進めることができます。
出典:プログラマカレッジ
ITエンジニア(プログラマー、クラウドエンジニア)になるための研修を、完全無料で受講することができる就職直結型のプログラミングスクールです。卒業後は専門のキャリアアドバイザーが付き、資格取得の補助や、就職活動に必要なポートフォリオや履歴書の作成、面接対策までしっかりサポートします。さらにJavaSilverやITパスポートなどの資格受験料も、スクールが負担しています。
なぜ完全無料で運営できるのか、仕組みを知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
サービス名 | プログラマカレッジ |
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URL | https://programmercollege.jp/ |
コース概要 | ・プログラマーコース(60 or 90日間) ・クラウドエンジニアコース(60日間) |
料金 | 完全無料(※資格試験の受験料補助あり) |
受講資格 | 30歳まで 受講後は東京で就職可能な方 |
就職率 | 98.3% |
中退時の違約金の有無 | なし |
出典:ネットビジョンアカデミー
ネットワークエンジニアになるための研修を、無料または有料で受講することができる就職直結型のプログラミングスクールです。受講生のCCNAという有名資格の合格率は、なんと99%。プログラマカレッジと違い年齢制限がなく、31歳以上の方も料金を支払うことで受講可能という特徴があります。
サービス名 | ネットビジョンアカデミー |
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URL | https://www.netvisionacademy.com/ |
コース概要 | ・無料コース(最短2ヶ月) ・有料コース(最短2ヶ月) |
料金 | ・無料コース:無料(※CCNAの受験料は自己負担) ・有料コース:15万円 |
受講資格 | 18歳~31歳は無料、32歳以上は有料で受講可能 受講後は東京または大阪で就職可能な方 |
就職率 | 98% |
中退時の違約金の有無 | あり(15万円) |
出典:就職カレッジ
各種学校の中退者に特化した、就職・転職をサポートするサービスです。中退者を専門とした就活講座を開講しており、正社員になるために必要なビジネスマナーを身につけた上で、中退という経歴を活かす就職活動のやり方を学べます。
サービス名 | 就職カレッジ |
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URL | https://www.jaic-college.jp/second/ |
コース概要 | ・未経験者コース ・中退者コース |
料金 | 無料 |
受講資格 | 18歳~29歳 |
就職率 | 90.7% |
中退時の違約金の有無 | なし |
出典:キャリアスタート
新卒だけでなく、20代の第二新卒、既卒、フリーターなどを対象に、キャリアアドバイザーから適した求人の紹介や、徹底した面接対策を受けることができます。特にマッチング分析に尽力し、入社後の定着率が92%以上と高いことが特徴です。
サービス名 | キャリアスタート |
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URL | https://careerstart.co.jp/ |
コース概要 | 就職支援のみ |
料金 | 無料 |
受講資格 | 20代の新卒、第二新卒、既卒、フリーターなど |
就職率 | 86% |
中退時の違約金の有無 | なし |
出典:就職Shop
登録者の9割が20代、書類選考なしで、いきなり面接から始めることができるという特徴がある就職支援サービスです。書類上のデータではなく、まず人柄に自信があるから見てほしいという方におすすめです。
サービス名 | 就職Shop |
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URL | https://www.ss-shop.jp/ |
コース概要 | 就職支援のみ |
料金 | 無料 |
受講資格 | 既卒、フリーターなど問わず、未経験者 |
就職率 | 非公開 |
中退時の違約金の有無 | なし |
出典:UZUZ(ウズウズ)
ITエンジニアを目指すための多彩なコースを、有料で受講することができるプログラミングスクールです。卒業後には、20代の新卒、第二新卒、既卒、フリーター向けに就業サポートを実施している「ウズウズキャリアサポート」というサービスで、就職支援まで一貫して受けることも可能です。
サービス名 | UZUZ(ウズウズ) |
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URL | https://uzuz.jp/ |
コース概要 | ・CCNAコース ・Javaコース ・IoT/組み込みコース |
料金 | ・CCNAコース:33,000円/月 ・Javaコース:44,000円/月 ・IoT/組み込みコース:33,000円/月 (最大6ヵ月分、条件付でキャッシュバック制度あり) |
受講資格 | 誰でも(ただしキャリアサポートは20代が対象) |
就職率 | 97% |
中退時の違約金の有無 | なし(受講は有料、キャッシュバック制度あり) |
出典:ハタラクティブ
就職支援のみのサービスですが、担当のキャリアアドバイザーが付き、マンツーマンで就職へ向けてのサポートを行います。メールや電話、LINEなどでいつでも相談可能です。
サービス名 | ハタラクティブ |
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URL | https://hataractive.jp/ |
コース概要 | 就職支援のみ |
料金 | 無料 |
受講資格 | 誰でも(ただし20代対象の求人が多め) |
就職率 | 80.4% |
中退時の違約金の有無 | なし |
18歳~28歳までの就職/転職支援実績は22,500人を超え、そのうち職務経験なしからの就職実績は10,000人を突破した、20代に特化した就職・転職サポートです。
サービス名 | 第二新卒エージェントneo |
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URL | https://www.daini-agent.jp/ |
コース概要 | 就職支援のみ |
料金 | 無料 |
受講資格 | 20代の第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター |
就職率 | 非公開 |
中退時の違約金の有無 | なし |
就職支援エージェントを上手く活用するポイントとしては、2社~3社程度に並行して登録し、比較してみることが挙げられます。就職サポートだけでは希望する条件の就職が難しいと感じたら、スキルアップのための研修を受講することも検討してみましょう。
20代を対象としたサービスが多いことから分かるように、就職活動を始めるのは早ければ早いほど有利です。そして就活を一人で進めるのが難しいと感じたら、無理なく就職支援サービスやスキルアップのための研修を活用することをおすすめします。
もしあなたが「専門学校で手に職をつけたかったけど、学費の問題で続けるのが難しい」と考えているのなら、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒にプログラミングを学んでみませんか?
これまで全く違う専門を学んでいたり、パソコンを使い慣れていなかったりする方でも大丈夫。パソコンの基礎知識から実務に対応できるITリテラシーまで、まったくの未経験からまるごとマスターすることが可能です。
専門学校を辞めたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にITエンジニアへの道も検討してみてくださいね。
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