「フリーターから正社員に就職したい」と思っている方に向けて、おすすめの方法や職種、就職を成功させるためのコツを解説します。また、フリーターとして働くメリット・デメリットに触れていくとともに、フリーターから正社員になるにあたっての難易度や注意点、面接で必ず聞かれる質問とその回答例も紹介します。
なお、未経験からITエンジニアへの正社員就職に興味がある方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2025年1月23日
目次
「せっかく正社員になるのなら、希望に沿った仕事に就きたい」
「無駄なく効率的に就活して、できるだけ早くフリーターを卒業したい」
これから就職したいと考えているフリーターのみなさんは、きっとこんなふうに考えている方も多いのではないでしょうか?
フリーターの一般的な就職活動方法は、主に次の5パターンです。
• アルバイトから正社員に登用してもらう
• 転職サイトで求人を見つけてエントリーする
• ハローワークに相談して仕事を紹介してもらう
• 就職エージェントを利用して無料で就職支援を受ける
• 専門スキルが身につくスクールや職業訓練に通い求人を紹介してもらう
このようにさまざまな方法があるものの、次のような理由からうまくいかないこともあります。
• アルバイトから正社員入社を検討したが、入社条件が合わず断念
• 転職サイトから複数の求人にエントリーしたが、未経験ということで内定がもらえずに断念
• ハローワークで複数の就職先を紹介してもらったが、希望する企業との給与面や待遇が合わずに断念
これらのパターンも考慮したうえで考えてみると、未経験からの就職にオススメなのは、「就職エージェントを利用する方法」と「専門技術を身に付けながら就職先を紹介してくれるスクールに通う」方法です。
しかし、昨今では終身雇用の崩壊により、生涯安定して働ける企業は少ないだけでなく、早期退職者を募る企業やリストラによる解雇をおこなう会社も一般的に増えているため、たとえ正社員であっても誰もがフリーターになる可能性が高まっていますが、その逆も然りでフリーターから正社員になること自体はまったく難しいことではありません。
ただそのためには、以下のポイントに留意しながら応募する求人を選定することが重要です。
• 資格や実務経験が必要な仕事や即戦力が求められる職種を選ばない
• 就職を目指す業界と企業をしっかりと見極める
• 入社後のミスマッチを防ぐために企業理念や業務内容を入念に調べる
もしやりたい仕事が見つからない場合は、アルバイト生活で培った自分の強みや特技を活かせる職種を探したり、未経験から技術職に就きたい方は、プログラマカレッジのような無料で学べるプログラミングスクールで学んでから、就職先を紹介してもらう方法もおすすめです。
とはいえ、そもそもフリーターとはどんな人たちのことを指すのでしょうか?
内閣府の「平成15年版 国民生活白書」によると、フリーターの定義は「15~34歳の若年(ただし、学生と主婦を除く)のうち、パート・アルバイト(派遣等を含む)及び働く意志のある無職の人」と定めています。
これを踏まえた上で、アルバイトやパート、無職やニートとの違いについて見ていきましょう。
アルバイトとして働いている人は、法律上「パートタイム労働者(短時間労働者)」として区別されます。
フリーターと比べた場合に法律上の明確な違いはありませんが、主にアルバイトで生計を立てている若い学生がアルバイトと呼ばれる傾向にあります。すでに成人および大学を卒業しておりアルバイトとして働いている場合に、フリーターと呼ばれるのが一般的です。
パートは、アルバイトと同じく「パートタイム労働者」という区分にあたる働き方です。
パートについてもフリーターとの間に法律上の違いはありませんが、パートでは短時間のみ働く人が多く、フリーターと比べると1日あたりの労働時間が短い傾向にあります。
主に配偶者の扶養範囲内で働いている主婦や主夫、シニアといった人がパートと呼ばれています。
無職は定職に就いていない人のことを指し、ニートは厚生労働省によると、「15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」と定義されています。
フリーターとニートの大きな違いは、働く意思の有無でしょう。フリーターはアルバイトとして働いている人や働く意志のある無職の人を指しますが、ニートは求職活動をしていない人や就職意思がない人を指すことが一般的です。
ではフリーターの方が未経験から正社員になりたい場合は、どのような職種だと就職に成功しやすいのでしょうか。ここでは、資格がなくてもなれる、フリーターの方にもおすすめの職種を紹介します。
営業職とは、自社の商品やサービスを提案・紹介して契約を結び付ける職業のこと。
営業にはさまざまな手法がありますが、飛び込み営業やメディア広告営業、電話営業のテレアポなどもその一種です。
■ 営業職で働くメリット
• 顧客の希望を汲み取れる提案力やコミュニケーション能力が培われる
• 成果を上げることでインセンティブがつき、未経験でも高収入が狙える
■ 営業職にはこんな人が向いてる!
• お客様の要望を汲み取るコミュニケーション能力のある人
• お客様の要望に沿った提案のできる提案力のある人
• 自己管理能力があり、数字への高い意識がある人
■ 営業職の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 395万円 | 523万円 | 469万円 |
平均月収 | 約33万円 | 約43万円 | 約39万円 |
出典:doda
営業職の平均年収は、勤め先の企業や業種によっても大きく変わります。
たとえば現在急成長しているIT業界では、インセンティブや固定給も高いのが特徴。未経験者でも高収入を狙えるチャンスが数多くあるので、フリーターから就職するならこうした業界を狙うと良いでしょう。
事務職の仕事は、企業のオフィス内で電話応対やパソコンを使ったデータ集計や書類作成がメイン。
いわば企業全体のサポートをする職業で、一般事務のほか、経理、労務、法務といった専門性の高い事務職もあります。
■ 事務職で働くメリット
• 細かい数字やデータを集計しながら書類を作成することで、正確性や緻密さが培われる
• 日々の電話応対や来客対応のなかで、コミュニケーション能力やビジネスマナーが培われる
■ 事務職にはこんな人が向いてる!
• 真面目にコツコツとルーティンワークを正確にこなせる人
• 部署全体のバランスをみながら、その場の流れに合わせて指示を仰いだり確認ができる人
■ 事務職の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 318万円 | 357万円 | 356万円 |
平均月収 | 約27万円 | 約30万円 | 約30万円 |
出典:doda
先ほどご紹介したように、一口に事務職と言ってもさまざまな職種がありますが、経理事務や、労務・法務といった専門性の高い事務職になるほど、平均よりも高い給与がもらえる傾向にあります。
プログラマーとは、システムエンジニア(SE)が設計した指示書をもとに、プログラミング言語を用いてさまざまなシステムを作る職業のこと。
スマホアプリやゲーム、オンラインショップなどのIT技術を駆使したサービスは、近年私たちの生活に欠かせない存在となりました。
■ プログラマーとして働くメリット
• プログラミング技術を習得することで、「手に職」が付く
• プログラミングを学ぶことで、ビジネスに欠かせない「論理的思考力」が身につく
• Webやパソコンのセキュリティ対策を自分でできるようになる
■ プログラマーにはこんな人が向いてる!
• 新しいことを学んでいく向学心や好奇心のある人
• 細かい作業や地道な積み重ねが苦にならない人
■ プログラマーの平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 382万円 | 489万円 | 425万円 |
平均月収 | 約32万円 | 約41万円 | 約35万円 |
出典:doda
プログラマーは残業も多いので、基本給以外に残業手当が付くケースがほとんど。そのため、未経験者でも手取り額は高めになる傾向にあるようです。
今後さらに需要が高まるプログラマーは、学歴や職歴を問わずに採用する企業が年々増えているので、フリーターからの転職者も大勢活躍しています。フリーターからプログラマーになる方法については、以下の記事を参考にしてみましょう。
介護職とは、特別養護老人ホームなどの高齢者向けの介護施設で、お年寄りの身の回りのお世話に従事する職業のことです。
総務省統計局の調査によると、2022年時点で65歳以上の高齢者人口は、前年に比べて6万人も増加し、3,627万人と過去最高を更新。今後もさらに増加すると予想されることから、資格不問で未経験からチャレンジできる求人も豊富にあります。
■ 介護職で働くメリット
• 実務経験を積みながら、国家資格である「介護福祉士」の資格を取得できる
• 現在人材不足かつ需要が高い職種であるため、未経験者でも就職しやすい
■ 介護職にはこんな人が向いてる!
• お年寄りと話すことが好きな人や、日常生活において危機管理能力がある人
• 相手の目線にたって気配りができる人や、誰かの役に立つことが好きな人
■ 介護職の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 310万円 | 349万円 | 342万円 |
平均月収 | 約26万円 | 約29万円 | 約29万円 |
出典:doda
勤める職場により、日勤のみ、または夜勤もある交代シフト制なのかどうかによっても、毎月の手取り額に差が出てくるようです。
また資格を取得することで、資格取得手当が支給される企業もあるので、働きながらキャリアアップしたい方にもおすすめの職業と言えるでしょう。
販売職は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなど街の店舗で、商品やサービスをお客様に販売する職業です。
学生アルバイトや主婦のパートが働く仕事というイメージが強いですが、正社員の場合は主に管理がメイン。そのため販売のスペシャリストとして、幅広い商品知識やマネジメントスキルが身につきます。
■ 販売職で働くメリット
• 自社商品の幅広い知識が身につく
• 高いコミュニケーション能力・提案力が身につく
■ 販売職にはこんな人が向いてる!
• お客様の要望を、汲み取るコミュニケーション能力のある人
• 相手の目線に立って提案する提案力のある人
• 人と接するのが好きな人
■ 販売職の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 307万円 | 366万円 | 339万円 |
平均月収 | 約26万円 | 約31万円 | 約28万円 |
出典:doda
持ち前の対人スキルを活かしながら経験を重ねキャリアアップすれば、ゆくゆくは高収入を望める可能性も十分にあります。
販売職は、いわば「企業の顔」。笑顔や清潔感といった第一印象が、採用のカギとなるでしょう。
ホールスタッフやキッチンスタッフ、受注受付スタッフやデリバリースタッフなど。ファーストフードからミシュラン認定の3つ星レストランまで幅広いお店がある飲食業界は、アルバイトの接客経験を活かして働ける職業で、最も正社員になりやすい仕事のひとつ。
新型コロナウィルスの影響でデリバリーの求人が増えつつありましたが、最近はホールやキッチンの求人も復活し、飲食店で働きたい20代に人気が戻りつつあるようです。
■ 飲食業で働くメリット
• さまざまな料理やその作り方に関する知識が身につく
• 接客スキルが身につくだけでなく、体を動かして働くので健康的な心身をキープできる
■ 飲食業にはこんな人が向いてる!
• 美味しい料理やお酒が好きな人
• 基本的にシフト勤務のため、体力や気力に自信がある人
• 体を動かすことや人と接することが好きな人
■ 飲食業の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 308万円 | 384万円 | 353万円 |
平均月収 | 約26万円 | 約32万円 | 約29万円 |
出典:doda
飲食業の給与は、お店の営業時間や勤務形態によって変動することも。
また職務経験が長くなるとマネージャーや店長に昇格できるチャンスもあるので、飲食で働くフリーターの方は今の職場でキャリアアップを目指してみても良いでしょう。
学歴別フリーターにおすすめの仕事については、以下の記事もご参考に。またコロナ禍の現在、一時的にフリーターとなる方も増えつつありますが、20代フリーターの割合や未経験からの就職におすすめな職種と将来性のある仕事や業界については、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
建築・土木・インテリアは、住宅や建物、設備を作ったりインテリアに関するアドバイスをしたりする職業です。
近年は建築業界が人手不足ということもあり、未経験を多く採用しようとしている企業が増えてきています。
建築士や測量士などになるには資格が必要となるものの、未経験からでも大工職人に弟子入りして経験を積むことで、ゆくゆくは専門性の高い職種にキャリアアップできるチャンスもあります。
■ 建築・土木・インテリアで働くメリット
• 国家資格である「建築士」「測量士」などの取得を目指せる
• 人手不足と言われている業界なので、未経験・フリーターからでも比較的就職しやすい
■ 建築・土木・インテリアにはこんな人が向いてる!
• 肉体労働が苦にならない人
• コミュニケーション能力や手先の器用さに自信がある人
■ 建築・土木・インテリアの平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 380万円 | 471万円 | 443万円 |
平均月収 | 約32万円 | 約39万円 | 約37万円 |
出典:doda
建築業界は、資格の有無や経験年数などによって年収が変わります。未経験から就職した場合は少なめの収入からスタートとなるケースが多いものの、経験を積んで専門性のある資格を取得することで、年収アップが期待できるでしょう。
建設業界のリアルな情報はこちらのサイトをチェックしてみてください。
▶ 参考:新しい働き方を支援する総合人材エージェント-株式会社ビーバーズ
清掃スタッフは、高層ビルや駅、病院、学校などさまざまな公共施設の清掃をする職業です。床や窓、階段、トイレなど幅広い場所の汚れに適した方法で清掃を行い、清潔に保つという重要な役割を担っています。場合によってはホテルや民家、スタジアムといった場所などの清掃も行います。
資格はもちろん、学歴や経験も不問という場合が多いため、未経験からでも就職しやすいと言えるでしょう。
■ 清掃スタッフで働くメリット
• あらゆる汚れをきれいにするための技法が学べる
• 同僚や上司、施設の利用者などと会話する機会が多いので、コミュニケーション力を磨ける
■ 清掃スタッフにはこんな人が向いてる!
• 街や建物をきれいにしたい人
• 体力があり、コツコツと取り組める人
■ 清掃スタッフの平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 318万円 | 359万円 | 337万円 |
平均月収 | 約27万円 | 約30万円 | 約28万円 |
出典:doda
他の職種と比べると、全世代における年収はやや低い傾向にありますが、「建築物環境衛生管理技術者」や「ビルクリーニング技能士」などの国家資格を取得することで、キャリアアップや資格取得手当の支給などが期待できます。
SD(サービスドライバー)職は、中型・大型のトラックを運転して荷物を届けたり集荷したりする職業です。
佐川急便やヤマト運輸といった大手運送業者にもある職種であり、運搬だけではなく商品やスケジュール、人員配置の管理なども行います。近年はインターネットショッピングの普及などにより運送業の需要が伸びているものの人手が足りていないため、未経験からでも就職できる可能性が高いと言えるでしょう。
■ SD職(運送業)で働くメリット
• 1人で車を運転している時間が長く、人とコミュニケーションを取る時間が少なめ
• 運転技術を磨くことができる
■ SD職(運送業)にはこんな人が向いてる!
• 運転が好きで体力に自信がある人
• 落ち着いて冷静に仕事ができる人
■ SD職(運送業)の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 340万円 | 423万円 | 389万円 |
平均月収 | 約28万円 | 約35万円 | 約32万円 |
出典:doda
SD職の年収は、就職する企業によって異なります。固定給を採用している企業ではある程度決まった額となりますが、歩合給制度を取り入れている企業であれば、荷物を多く運んだり営業成績を上げたりすることで年収アップが期待できます。
軽作業員とは、工場・倉庫での運搬や検品、ピッキング、梱包、仕分けなどを行う人のことを指します。
その他にもイベントの設営やポスティングなどを行うこともあり、業務内容は多岐にわたります。未経験・無資格からでも就職できるケースが多いのが特徴です。
■ 軽作業員で働くメリット
• 集中力や忍耐力、正確さなどが身につく
• 同じ作業を繰り返すことで効率が上がり、成長を実感できる
■ 軽作業員にはこんな人が向いてる!
• 指示に沿って、細かい点に配慮しながら仕事ができる人
• 地道な作業にもコツコツ取り組める人
■ 軽作業員の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 326万円 | 383万円 | 365万円 |
平均月収 | 約27万円 | 約31万円 | 約30万円 |
出典:doda
軽作業員として働く場合は、基本的に経験年数によって収入が上がる傾向にあります。さらに、「フォークリフト運転技能者」資格を取得して業務の幅を広げたり、「倉庫管理主任者」を取得して管理職にキャリアアップしたりすることで年収アップが期待できるでしょう。
調理補助とは、調理を行う人がスムーズに作業を進められるようサポートする職業です。具体的な作業としては、調理器具の準備や食材の仕込み、料理の盛り付け、食器洗いなどを行います。
調理のプロである調理師になるには資格が必要ですが、調理補助のスタッフとして経験を積み、将来的に調理師の資格を取得してキャリアアップするケースも多くあります。
■ 調理・調理補助で働くメリット
• 調理に関する幅広いスキルが身につく
• 調理師にステップアップできるチャンスがある
■ 調理・調理補助にはこんな人が向いてる!
• 衛生管理の意識が高く、料理が好きな人
• チームでの作業に抵抗がない人
■ 調理・調理補助の平均年収と平均給料
20代 | 30代 | 全世代 | |
---|---|---|---|
平均年収 | – | – | 373万円 |
平均月収 | – | – | 約31万円 |
出典:求人ボックス
調理補助の年収は上記の通りとなっており、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、調理師の平均年収は約340万とされています。
参照:賃金構造基本統計調査
では、正社員にならずフリーターとして働くことにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。まずフリーターのメリットは以下の通りです。
■ フリーターとして働くメリット
フリーターは正社員と違い拘束時間が短いため、時間を自由に使える点が大きなメリットと言えるでしょう。働く曜日なども決められるので、趣味や複業に取り組むことも可能です。
次に、フリーターとして働くデメリットを見てみましょう。
■ フリーターとして働くデメリット
フリーターの場合は、アルバイトとして働くことになるためボーナスが支給されませんし、収入が安定してしない傾向にあります。また、年齢を重ねるごとに正社員への就職が困難になるケースもあるので、できるだけ若いうちに就職活動を始めたほうがよいでしょう。
フリーターから正社員になることで、以下のようにさまざまなメリットを得ることができます。
✓ やりがいのある仕事を任せてもらえる
✓ 毎月安定した収入を得られ、ボーナスももらえる
✓ 雇用保険や厚生年金に加入できるので将来も安心
✓ 社会的信用力が上がり、ローンが組みやすくなる
正社員はアルバイトと違って責任のあるポジションに就く場合が多いため、裁量権が大きくやりがいのある仕事を任せてもらえます。
また、正社員になれば毎月ある程度固定の給料がもらえるので安定した収入を得ることができます。ボーナスも支給されるため、フリーターの頃よりも高い年収が期待できるでしょう。
さらに雇用保険や厚生年金にも加入できるため、たとえ失職した場合でも失業手当を受給できたり、老後にもらえる年金額が増えたりといったメリットもあります。そして正社員になると社会的信用度が上がるため、車や家などを買う際のローンの審査に通りやすくなります。
これまで就職経験のないフリーターの方にとって、「正社員になるために就活をしなくては」と考えるだけで何だか不安に思えてくるかもしれません。
それに「実際の面接では、採用担当者にどんな質問をされるのだろう…」と不安な気持ちにもなるでしょう。
ここからは、フリーターの就活でよく聞かれる5つの質問とその回答例を紹介。事前に質問の内容と回答を把握しておけば、安心して本番に挑めるでしょう。
A:大学時代から歌手を目指していたが、自分のスキルでは本業として食べて行けそうにないとわかった。そのためこれからは会社の一員として、仕事を通じて世界の人たちに貢献する夢を叶えたいと思った。
A:ずっとやりたいことが見つからず、明確な意思を持てないまま正社員になるという決断ができずにいた。しかしフリーター生活の中で仕事の面白さに気付き、今後は正社員として責任のある仕事にもチャレンジしていきたいと思った。
A:在学中も就活はしていたが、企業研究や自己分析の対策が不十分だったため内定をもらえなかった。その後フリーターとして働くうちに、自分が興味がある分野や業界がわかり企業研究をしていたところ、御社の求人に惹かれて応募した。
A:在学中にやりたいことが見つからず、当時は就活に踏み出せなかった。しかし正社員として働いている同級生を見て自分も何か一つの仕事に打ち込んでみたいと思ったところ、御社の求人を見つけ「この仕事ならやってみたい」と思い応募した。
A:雑貨店で接客販売のかたわら、レジ打ちや店内のディスプレイ、SNSの配信なども行っていた。今後お仕事をするにあたってはバイト生活で培ったコミュニケーションスキルを活かし、社内のチームワークを大事にしながら業務を進めていきたいと思う。
A:子供の頃からものづくりに興味があったが、御社の○○を使っているうちに「自分もこのような商品を開発してみたい」と考えるようになり、製品づくりの工程に自分も携わってみたいと思った。
A:以前から御社の商品を愛用していたが、素材や製造技術だけでなく、斬新な発想で常に時代の一歩先をリードする企業姿勢に大変興味を持った。
A:ホームページの企業理念にもあるとおり、○○というキャッチコピーどおりのクリーンなイメージに惹かれ、自分もぜひ御社の一員として社会に貢献できたらと思い応募した。
さらにくわしい質問と回答例や、面接地に到着したあとの受付から退室までの基本的な流れ、また面接に行く際の服装マナーと身だしなみについては、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
でもいざ就活しようと思っても、「これまで一度も正社員経験がないと、採用担当者はどう思うのだろう?」と考えてしまい、次の一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
厚生労働省が全国の中小企業3,120社を対象に「フリーターを正社員として雇用することへの意向」を伺ったアンケートによると、「新卒や第二新卒を優先して採用したい」と答えた企業は約50%という結果に。
ということは、約50%の企業は「正社員経験がないフリーターを積極的に採用したい」と考えているということ。またそのうち53%は「同業種の他社でパート、アルバイトとして働いていたフリーターを優先的に採用したい」と思っているのだそう。
反対にフリーターの採用に対して消極的な企業にその理由を聞いてみたところ、「採用要件に当てはまる人材が少ないこと」や「勤務態度が良くない場合が多い」ことを挙げている割合が多かったようです。
このことからも、正社員経験がない応募者について、約半数の企業は特に何とも思っていないけれど、もしフリーターから正社員として就職したいならやる気や熱意をアピールすることは必須。
また同じフリーターでも同業種でのアルバイト経験があると、内定率がさらにアップすることがわかります。
もし確実な就職を目指すのであれば、IT業界や介護業界、建築業界のように、学歴や職歴不問で働ける業界を選ぶと、未経験のフリーターでも安心して応募することができると言えるでしょう。
「採用において、企業側がフリーターをどのように評価するか?」を年齢別にみた割合については、ぜひ以下の記事も参考にしてみましょう。
高卒フリーターであっても大卒フリーターであっても、20代フリーターが就職するうえで、業界選びは最も重要。せっかく苦労して希望の企業から内定をもらえたとしても、業界全体が不況では将来も不安ですよね。
イギリスのオックスフォード大学で人工知能の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授によると、今後20年の間に今ある職業の約47%が、AI(人工知能)によってオートメーション化される可能性があるとのこと。
では、AIには決してできない残りの53%にはどんな仕事があるのかというと、それは次の5つです。
• AIでは代わりが効かない「人」しかできない仕事
• ルーティン作業ではできない「パターン化」していない仕事
• トレンドに左右されない「普遍的」な仕事
• 人間の生命維持に欠かせない「衣食住」に関わる仕事
• 人工知能では生み出せない「クリエイティブ」な仕事
引用:フリーターから正社員への就職を目指しやすい仕事の条件は3つ!/大卒でフリーターになる人の割合は?メリットデメリットや就職方法も調べました
このように将来的にはAIと人間が共存して働くことになると予想されていることから、現在は産業用のロボット業界が最も将来性があると言われているようです。
こうした業界で働くには、ITに関する知識やプログラミングのノウハウが必須。「今のうちにITスキルを身につけて将来に備えたい」と思われた方は、ぜひ無料のプログラミングスクールで知識と技術を習得しておくのもおすすめですよ。
フリーターから正社員への就職を成功させるためには、以下3つのコツを押さえておきましょう。
✓ 自己分析を行う
✓ 企業調査や面接対策に力を入れる
✓ 最低限のビジネスマナーを身につけておく
まず就職活動の第一歩として、自己分析を行いましょう。経歴やスキルの棚卸しをした上で、自身の強み・弱み、どんな企業に就職したいのかを明確にすることが重要です。自己分析が不十分だと、面接での質問に対する答えが曖昧になってしまったり、たとえ就職できたとしてもミスマッチを感じてしまう可能性があります。
そして応募したい企業が見つかったら、入念に企業調査や企業研究を行いましょう。というのも、企業が掲げるミッション・ビジョンや求めている人物像などを把握することで、自分が本当に就職したい会社かを見極められますし、どういったアピールをすべきかが見えてくるからです。
また企業を調査するだけではなく、面接対策もしっかり行い、面接に臨む前には、最低限のビジネスマナーを身につけておきましょう。
面接の回答方法をしっかりと暗記していたとしても、言葉づかいや身だしなみだけでなく、入室の流れや挨拶の仕方といった一連のマナーがなっていないと、第一印象が悪くなるだけでなく、あなた自身の評価を落としてしまう恐れもあります。
そのため自己分析や面接対策、ビジネスマナーなどに不安がある方は、就職活動をサポートしてくれるエージェントに相談する方法がおすすめですが、では「就職エージェント」とは一体何でしょうか?
就職エージェントとは、就職や転職に特化した専門のキャリアコンサルタントが無料で就職活動を支援してくれるサービスのこと。
そんな就職エージェントでは、以下のようなサポートを受けることができます。
✓ キャリアアドバイス、自己分析サポート
✓ 希望に合った求人の紹介、個性に合った適職の紹介
✓ 履歴書や職務経歴書の添削、応募書類の作成代行
✓ 面接時のアドバイス、模擬面接
✓ 面接日や入社日の調整、給与交渉
✓ 入社後の就業サポート
こうした支援を無料で受けられるので、「就職活動の進め方がわからない」「本当に正社員になれるか不安」という方には特におすすめです。
とはいえ、就職エージェントにはさまざまな種類があるので、どのサービスを選ぶべきか悩んでしまう方も多いでしょう。フリーターが就職エージェントを選ぶ際には、以下のポイントを基準に選定することをおすすめします。
• 未経験可の求人が豊富か?
• 就職成功率は高いか?
• 自分が就職したい職種・業界に特化しているか?
• サポート内容が充実しているか?
なお「希望する業界がまだわからない」「やりたい仕事が見つからない」という方は、無料でプログラミングスキルを身につけながら正社員就職が目指せる就職エージェントもおすすめです。
少しでも興味のある方は、ぜひ一度IT業界の専門家にご相談ください。
今回は、20代フリーターの就職におすすめの職種と就活方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
フリーターでも就職しやすい仕事はまだまだたくさんありますし、正社員として就職して社会人経験を積むことで、アルバイトでは得られないようなスキルや経験が身につきます。
「どうしてもやりたい仕事が見つからない。でも将来性のある業界で、手に職を付けて働きたい!」
そんな方は、ぜひ「プログラマカレッジ」で私たちと一緒にプログラマーを目指してみませんか?
気になる正社員就業率は、驚きの98.3%。パソコンのスキルを基礎から習得できるだけでなく、経験豊富なプロの講師陣と専門アドバイザーが未経験からの就職を一緒にサポートしてくれます。
またご自宅にいながらオンラインでも受講できるので、自粛期間であっても人気のIT業界で内定をもらえる絶好のチャンス。
→ 就職支援付き無料プログラミングスクール「プログラマカレッジ」
人間一人ひとりに個性があるように、どんな方にもその人に合った適職や天職が必ず存在します。とはいえ最初の一歩を踏み出さなければ、現実はなにも変わりません。
できる限りのことを尽くしたうえで自分に自信をもって就活すれば、フリーターから憧れの職業や希望する会社の正社員になることもきっと叶うはずですよ。
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