「既卒になってしまったら人生終了」と聞いて不安を感じている方向けに、既卒でも人生終了ではない理由を解説。さらに、既卒者が就活を成功させるためのポイントも紹介します。既卒での就職活動に不安を感じている方はぜひご覧ください。
なお、既卒からITエンジニアを目指したい方には就職率98.3%無料のプログラミングスクールプログラマカレッジがおすすめです。
最終更新日:2024年10月2日
目次
既卒になったからといって、それだけで人生が決まってしまうことはありません。しかし、既卒になると自信をなくし、ネガティブな気持ちになって行動を起こせなくなってしまう人が多くいるのも事実です。
就職しないまま時間がすぎると、この先の見通しが立たず不安に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、既卒から就職を成功させた人も多くいます。既卒に合った方法で正しく就職活動を進めれば、就職を成功させられる可能性は十分にあります。
既卒になってしまったから人生終了だと考えてしまわずに、正しい活動の方法を知って行動してみましょう。
既卒とは、学校を卒業後に正社員として就職した経験がない人のことです。「就職浪人」と呼ばれることもあります。卒業後にアルバイトなどをしている場合にも、既卒と呼ばれます。
よく似た言葉に「第二新卒」があります。第二新卒とは、学校を卒業後に一度就職したものの、数年以内に転職をする人のことです。明確な定義はないものの、一般的には卒業して3年以内に転職する場合第二新卒として扱われるケースが多い傾向にあります。
既卒が人生終了と考えられるようになってしまったきっかけは、2000年頃の就職氷河期にあります。
就職氷河期の時期には新卒でもなかなか正社員としての就職ができませんでした。既卒になってしまうと、正社員になるのにはさらに難易度が高いものだったのです。そのため就職が決まらないまま既卒になってしまうと、その後正社員になるための道がほとんどなかったことから、既卒は人生終了という考え方が広がりました。
出典:2023年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査|マイナビキャリアリサーチLab
現在は就職氷河期ほどの就職難ではないものの、既卒の就職状況はここ10年ほど厳しい状況となっています。2023年に実施された「既卒者の就職活動に関する調査」では「内定を保有している」と回答した人の割合は34.8%でした。2017年に実施された同調査では44.0%だったことを考えると、既卒の就職活動は厳しいものになりつつあると考えた方がよいでしょう。
そのため、既卒の就職活動では既卒にあったやり方と工夫が必要です。
既卒が人生終了と言われてしまうのには、就職活動にデメリットが発生することも理由として挙げられます。具体的には、次のようなデメリットがあります。
しかし、これらのデメリットはどれも克服できるものです。諦めず就職活動を続けましょう。各項目についての詳細と、克服する方法を紹介します。
履歴に空白期間があると、企業からはマイナスな印象をもたれがちです。特に既卒の場合、「なぜ卒業後すぐに就職しなかったのか」という疑問をもたれてしまうケースも少なくありません。
空白期間が長い場合には、特に不利になりがちです。どうしても空白期間は「スキルを積み重ねていない期間」と見なされてしまいやすいため、同じ期間にスキルを磨いていた応募者との差が生じてしまいます。
多くの企業では、新卒を中心に採用活動を行っています。そのため、既卒者向けの求人は少なくなりやすい傾向があります。
厚生労働省の労働経済動向調査(令和5年8月)によると、令和4年に新卒者の募集を行った事業者のうち、既卒者の応募を可能としていた企業は70%でした。つまり、残りの30%の企業はそもそも既卒者の応募を受け付けていないのです。
さらに、既卒者の応募を受け付けていた企業のうち、実際に既卒者を採用した企業の割合は38%でした。このことから、既卒者は応募できる企業が少ないだけでなく、採用率も低いことがわかります。
新卒の場合には、周囲の人も自分と同様に就職活動を行っています。また、学校のキャリアサポートセンターなどの支援を受けながら就職活動を進められます。
しかし、既卒になってしまうと周囲で就職活動をしている人が減るばかりでなく、学校の支援を受けられないケースも多いため、孤立しやすくなってしまうのです。
さらに、既卒者の抱えている状況は人それぞれです。たとえ既卒者同士で相談し合える環境があったとしても、既卒で就職活動を進めるに至った背景や周囲の環境が異なる場合も多く、悩みにズレが生じるケースも少なくありません。
先にも紹介した通り既卒者の就職活動にはさまざまなデメリットがあるものの、既卒だからといって人生終了ということにはなりません。その理由は次の通りです。
それぞれ、詳しく解説します。
厚生労働省は、雇用対策法第7条および第9条に基づいて「青少年雇用機会確保指針」を設けています。2010年には青少年雇用機会確保指針が改定され、新卒募集の際に少なくとも卒業後3年間は応募できるよう事業者に求められるようになりました。
この指針に基づいて、既卒者を新卒枠で採用する企業が増えています。既卒者も新卒者と同様に応募できる企業が増えたため、既卒になってしまったからといってすぐに諦める必要はありません。
既卒者の中には、学校卒業後にさまざまな経験を積み重ねている方も多いでしょう。
履歴書上ではブランク扱いされてしまうとはいえ、学校を卒業してからのアルバイトや留学、資格取得のための学習はムダにはなりません。
まずは学校を卒業してからどんなことをしていたかリストアップし、強みとしてアピールできそうな点を見つけてみましょう。自分の持つ強みと企業が求める人材がマッチすれば、就職活動を有利に進められるはずです。
就活の際に就職サイトを利用した人も多いかと思いますが、多くの就職サイトは新卒を対象としています。既卒者が利用すると、合わない箇所が出てくるケースもあるでしょう。
そこで既卒者におすすめしたいのが、転職エージェントです。転職エージェントとは、求人の紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策などの面で就職活動をサポートしてくれるサービスです。
企業との日程調整や交渉も依頼できますし、何か困ったことがあれば相談もできます。
正社員として働くことにとらわれるのではなく、幅広い働き方を視野に入れて考えてみるのも一つの方法です。
例えばアルバイトや契約社員、派遣社員、業務委託など、企業で働く場合にも契約形態はさまざまです。また、フリーランスや起業など、自分のスキルを活かして働く方法も考えられるでしょう。
既卒になったからといって必ずしも人生終了というわけではありません。しかし、既卒での就職活動がうまくいかない人には、次のような共通の特徴があります。
それぞれ、詳しく解説します。
正社員として働かなくてもすぐに困るような状況にない場合、危機感がなく就職活動に本気で取り組めないケースもあります。
例えばアルバイトだけでも生活費をまかなえている場合や、実家からの援助を受けて生活できている場合には、正社員として就職しなければならないという意識が薄くなってしまうこともあるでしょう。
将来的にその生活を続けられるのであれば、絶対に正社員として就職しなければならないということはありません。しかし、就職活動は卒業から時間が経てば経つほど厳しいものになります。
就職活動において、自己分析は非常に重要な要素です。自己分析が、就職活動の結果を左右するといっても過言ではありません。
自己分析によって、自分の強みがわかります。さらに、自分の強みを知ることによって企業に対して適切なアピールができるのです。
しかし自己分析が不足していると、自分の強みを企業に対してうまくアピールできません。結果として、採用されにくくなってしまうのです。
就職先として大手企業や有名企業だけを狙っている場合、就職に失敗する可能性が高まります。
大手企業や有名企業での仕事は確かに魅力的ですが、その分人気があるため応募倍率も高くなるのです。十分なスキルや経歴がなければ選考を通過するのは難しいでしょう。また、そうした強みを適切にアピールすることも重要です。
倍率の高い企業だけを受け続けていると、その分選考通過の可能性が下がります。自分では頑張っているつもりなのに結果が出ない状態が続くことで、就職活動に対するモチベーションも下がってしまうのです。
就職活動を自分ひとりだけで進めていると、方向性のズレに気づかずなかなか就活が成功しないケースもあります。
例えば、自分が思う自分自身の強みと、周囲の人から見た強みが異なる場合も少なくありません。また、自分が力を入れるべきだと考えている項目と、企業が求職者に求めている項目に差異があるケースも考えられます。
既卒者の中には、就職活動をしなければならないと頭ではわかりつつも実際の行動に移せない人もいます。
しかし、就職活動をしないまま過ごしている間にも、どんどん時間が経ってしまいます。時間が経つとブランクの期間が長くなるばかりでなく、年齢を重ねてしまうことにもなるため、就職活動に不利な要素が増えてしまうのです。
既卒の就職活動を成功させるポイントは次の6つです。
それぞれ、詳しく解説します。
卒業から時間が経てば経つほど、年齢は上がりブランクは長くなります。行動を起こさず時間ばかりが過ぎていくと、それだけでもどんどん就活が不利になってしまうのです。
まずは、就職に向けて意欲を高めることから始めてみましょう。このまま就職せずに生活すると将来どうなるのか、就職するとどのようなメリットがあるのか考えてみてください。
モチベーションが高まったら、情報収集から始めて自己分析を行い、自分に合う企業探しを始めましょう。
自己分析の際には、次のようなポイントに注目して自分なりの答えを出してみましょう。
• 自分の強みは何か
• その強みを志望企業でどのように活かせるのか
• 就職した後はどのように活躍したいのか
• なぜ卒業後ブランク期間ができてしまったのか
• ブランク期間に取り組んだことは何か
• ブランク期間の経験をどのように今後に活かせるか
上記のような項目に沿って自分のことを考えていく中で、自分にはどのような企業が合っているのか、何を大切にして就職活動に取り組むべきなのかが見えてきます。
就職活動を成功させるためには、既卒を積極的に採用している業種に目を向けるのもひとつの方法です。
特に人手不足が深刻な業界では、新卒だけでなく既卒を積極的に採用しています。また、現在人手不足を実感している業界だけでなく、今後人手不足が不安視されている業界でも、既卒が歓迎されやすい傾向にあります。
まずは、どのような業界で既卒を積極的に採用しているのか調査してみましょう。既卒者を積極的に採用している業種や職種については、以下の記事で詳しく紹介していますのであわせてご覧ください。
既卒を積極的に採用している業種のひとつがITエンジニアです。
IT業界はこれからも発展が見込まれている一方で、実際に採用できるエンジニアは増えておらず将来の人材不足が心配されています。
また、IT業界は学歴や経歴よりもスキルを重視する業界でもあるため、事前にスキルを身につけておくことで就職しやすくなるのです。
さらに、IT業界では仕事をしながらスキルを身につけられるため、将来のキャリアアップにも役立ちます。
以下の記事ではIT業界への転職の際に役立つ情報を紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
選考を受ける企業を研究することも忘れてはいけません。
企業の理念や強みを知るとともに、自分の強みを活かしてどのようにその企業に貢献できるのか、面接でアピールできるよう準備しておきましょう。
就職活動を進めると同時に、スキルの習得や資格取得のための勉強も進めてみましょう。たとえ就職に時間がかかってしまったとしても、スキルや資格があれば専門的な職種を目指せます。また、スキルの習得や資格取得のための勉強をしておけば「ブランクの間何をしていたか」という質問にも答えやすくなるのです。
とはいえ「スキルの習得や資格の取得をしてから就職活動を進めよう」と考えると、また就職活動が先延ばしになってしまいます。
そのため、就職活動と並行しながらの学習がおすすめです。就職に有利な資格は、次の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
既卒の就職活動では、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントを活用すると書類の添削や面接対策を受けられるだけでなく、自分のスキルや経歴に合った求人の紹介も受けられます。また、企業との交渉や面接日程の調整もエージェントが行ってくれるため、就職活動に必要な手間も減らせるのです。
転職エージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
• いい就職ドットコム
• Re就活エージェント
• ハタラクティブ
以下の記事では、他にも多数の就職支援サービスを紹介していますので、あわせてご覧ください。
既卒者がITエンジニアを目指すなら、就職支援付きの無料プログラミングスクール、プログラマカレッジがおすすめです。
企業ごとの面接対策やキャリアカウンセリングも、1対1で就活のプロ(アドバイザー)が対応します
プログラマカレッジ 就職サポート風景
プログラマカレッジでは、エンジニアを目指すためのITやプログラミングのスキルを身につけられます。さらに面接対策や書類の添削、求人紹介といった就職支援も実施しており、就職率は98.3%です。
「既卒でも人生終了じゃない」の項目で紹介した通り、既卒者の内定保有率が34.8%にとどまっていることを考えると、9割以上の就職率は非常に高いものであることがわかるでしょう。
IT業界はスキルが重視される業界でもあります。就職活動前にスキルを身につけておけば、成功の可能性をぐっと高められますよ。
プログラマカレッジには、既卒からプログラマーへの転職を成功させた人も多くいます。ここでは、大学中退やフリーターからプログラマーへの転職を成功させた人の体験談を紹介します。
既卒であっても、それだけで人生終了ということはありません。新卒採用と同時に既卒者の応募を受け付ける企業が増えていることもあり、既卒者に合った方法で就職活動をすれば、希望企業への就職も可能です。
卒業から時間が経ってしまうと、ブランク期間が長くなるとともに、年齢も上がってしまうため就職活動に不利になります。できるだけ早く、就職活動を始めましょう。
また、就職活動と並行してスキルの習得や資格の取得にチャレンジするのもおすすめです。この記事を参考に、まず何から始めるか考えてみてください。
INTERNOUS,inc. All rights reserved.