「エントリーシートや履歴書に書く志望動機がまったく思い付かない…」と悩む未経験からIT業界へ転職・就職したい方たちに向けて、本記事では、IT業界専門のキャリアアドバイザーが書き方のポイントをレクチャーしながら、内定率が上がる志望動機の例文を徹底紹介。新卒の学生だけでなく20代や30代の転職にも人気のIT業界ですが、市場の動向や職種、求められる人物像も把握しておくことで、応募書類が書きやすくなるはずです。
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最終更新日:2023年6月8日
目次
IDC Japanの調べによると、2022年度における国内のIT市場は20兆962億円。携帯電話の通信料金の値下げによるスマートフォンの買い替え需要や、通信インフラの増強により2021年の19兆2363億から4.5%増となっていますが、こうした背景からもIT業界に対する前向きな流れは今後も続くと言われています。
参照:
・新型コロナウイルス感染症/ロシア・ウクライナ戦争の2022年3月末時点での影響を考慮した国内IT市場予測を発表
・2022年第2四半期国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表
また、新しい技術が絶え間なく生まれる大変刺激的な業界だけに現在も人材の需要が高いIT業界ですが、平成30年に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する可能性があるとも言われており、今後はさらに人材不足が深刻化していくと予想されています。
そしてまず最初に知っておきたいのが、日本のIT業界は主に5つの分野にわかれているということ。ここで「日本の」と明記しているのは、本場米国のIT業界とは産業構造が異なり、業界や職種分類も違うからです。
日本におけるIT業界をマップで表すと、以下の5つに分類されます。
各業界の詳細については、上記のリンク先でくわしく解説しています。IT業界で目指せる職種29種類の年収と関連資格を一覧表で比較検討したい方は、以下の記事も参考にしてください。
IT業界の将来性については、こちらの記事も参考にしてみましょう。
IT業界で働くエンジニアとは、一般的に”ITに関わる技術者全般” のことを指しており、プログラマー、システムエンジニア(SE)、Webエンジニア、ネットワークエンジニアなども含まれます。
いずれの職種も、私たちの暮らしや社会に役立つIT製品やITインフラを生み出すことに貢献していますが、実務経験を積みながら専門的なスキルを身に付けることで、将来的にキャリアの幅を広げることも可能です。
現場では新しい技術にチャレンジできる機会も多く、未経験者や文系出身者でも正社員として活躍できることから、現役大学生の間でも非常に人気の高い仕事です。
ITエンジニアの詳しい仕事内容や年収については、以下の記事で確認してみましょう。
ITコンサルタントやデータアナリスト、UI・UXデザイナーなど、IT業界の人気職種はITエンジニアだけではありませんが、そんなIT業界へ未経験から就職・転職したい方に向けて、続いては、未経験からIT業界へ転職する場合の志望動機例文を3パターンとNG例も紹介します。
弊社キャリアアドバイザーによる評価ポイントも参考にしてみてください。
◆ 例文(1)
✔ 評価ポイント⭕
◆ 例文(2)
学生時代にアルバイト先でオープニングスタッフとして働いた時、イチから作り上げることの楽しさややりがいに目覚めました。
貴社でもエンジニアとしてのものづくりはもちろん、新規顧客の開拓や、自分たちの働く環境づくりなどに積極的に取り組んでいきたいと思っております。
✔ 評価ポイント⭕
◆ 例文(3)
先輩のサポートのもと実務をしっかりと学べ、努力していけば早期成長が実現できる環境が御社にはあると感じました。
学生時代にコミュニケーション学部で学んだ知識を活かし、将来は、お客様の考えるシステムの要件を引き出せるようなネットワークエンジニアになりたいと考えています。
✔ 評価ポイント⭕
続いては、志望動機のNG例について見てみましょう。
◆ NG例(1)
・研修制度が整っているから志望しました。
・未経験からでも入社できると聞き、志望しました。
・AIに携わりたいから志望しました。
✔ 評価ポイント❌
◆ NG例(2)
・HPをみて楽しそうだから志望しました。
・ITが流行っているから志望しました。
・場所や時間にとらわれず自由に働けそうだから志望しました。
・残業が少なそうだから志望しました。
✔ 評価ポイント❌
そういう場合は、何がやりたくてその会社に志望したのかを具体的に述べると同時に、仕事への意欲や熱意も伝えられるとベターです。
現在フリーターの方が未経験から面接に挑む場合は、以下の記事も参考にしてみましょう。
IT業界は文系出身者だけでなく、女性でも働ける職種がたくさんあります。
ここからは、文系出身者や業界未経験者のための志望動機の書き方を紹介します。しっかりとPRポイントをおさえ、魅力的な志望動機を書く下準備をしましょう。
なぜIT業界に興味を持ったのか?
多くの人事担当者は、あなたが「そもそも、なぜこの業界を選んだのか」についてを知りたがります。「なんとなくカッコよかったから」「人手不足で需要がありそうだったから」では当然熱意を感じることができず、内定にもつながりません。
したがって、IT業界についてしっかり理解を深めたうえで、具体的な理由も述べられるようにしましょう。もしすぐに理由が浮かばない場合は、実はあなたのやりたいことではないかもしれませんし、もしかしたら他の業種に興味があるのかもしれません。
その場合は、自分の気持ちとしっかり向き合って実現したい目的を明確にしたうえで、再度目指す業界について検討し直す必要があるでしょう。
IT業界を選んだ理由が明確になったら、次は志望する企業を選んだ理由を明確にしましょう。会社のどこに魅力を感じたのか、きっかけとなるエピソードを交えて考えつつ、同時に言語化しておくと良いでしょう。
企業のHP等を見て魅力を探したり、転職エージェントを利用して企業情報を得たりするなど、しっかりと企業研究をしたうえで、「この企業でなければいけない」という確固たる想いが伝わる理由を考えることが大切です。
企業側からすれば、自分の会社が第一志望かどうかは志望動機で分かるもの。他の企業に提出しても使えるような志望動機にならないよう、注意が必要です。
応募する際は、その企業に興味や関心を持ち、意欲をもって応募をしている、と人事担当者に伝わるようにアピールすることが重要です。
そのため、とにかくあなたの前向きな姿勢が伝わる内容を心がけることが大切ですが、その際、エントリーする企業のサービスや、希望職種の業務内容を理解したうえで、自分の得意分野についてPRすると良いでしょう。
特に文系出身者や業界未経験者の場合、「IT知識を学ぶために資格取得に挑戦している」「仕組みを理解するために、最近プログラミングの本を読みはじめた」など、普段から意欲的な行動を起こしているエピソードなどを盛り込む(もちろん、実際に資格取得や勉強に取り組んでいなければなりません)ことをおすすめします。
会社の将来性と自分のキャリアプランを一致させ、今後どのようになりたいかを伝えるようにしましょう。
面接官は、「あなたが同じ目標に向かって共に働ける仲間かどうか」を見ています。したがって、あなたが想い描く将来や目標が、企業の目指す方向性とマッチすればするほど先方からの評価は高くなるでしょう。
そのためには、入社後、あなたがどれくらいその企業に貢献することができるのかを、ありきたりな言葉ではなく自分オリジナルの言葉で採用担当にアピールするつもりで書くと良いでしょう。
志望動機に具体的な経験が加わっていると、説得力が増すのでおすすめです。
応募する企業での仕事につながる経験談は、面接官に本気度が伝わります。たとえば「御社のアプリを使ったことでIT業界に興味が湧き、アプリの自作に挑戦しています」「少しでも早く即戦力として活躍したいので、基本情報技術者試験の資格を取得しました」など、自分が応募する企業で働くために何らかのアクションを起こしたエピソードは、高評価につながります。
また未経験から転職する場合は、事前に資格を取得しておくと書類選考が有利に進む傾向に。おすすめの資格については、以下の記事を参考にしてください。
続いては、IT業界において求められる人物像についても押さえておきましょう。
以下のタイプに当てはまる方は、IT業界に向いている傾向に。エントリーする前の判断材料として、ぜひご活用ください。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざの通り、IT業界に興味がある人は、エンジニアに向いています。エンジニアは常に最新の技術トレンドにふれ続ける努力が必要なため、業界について興味・関心があることがとても大切です。PCをいじるのが好きだったり、IT関連の情報をインプットするのが好きだったりする人は向いていると言えるでしょう。
意外と感じられる方も多いかもしれませんが、実はコミュニケーションスキルの高さは、エンジニアにとって重要ポイントです。チーム単位で働くプロジェクトも多く、クライアントの要望を汲み取る、プロジェクトに関わる仲間とのチームワークなど、高いコミュニケーション能力が必要とされるため、文系出身者の強みを活かすことも可能なのです。
エンジニアの仕事は、論理的に物事を考える力が必要です。プログラムを組む作業は、間違いのないよう論理的にコードを書く必要がありますし、作り上げるプログラム自体、数字やデータを見ながら、より利益が出るよう、論理的に施策を考えることが大切とされます。日頃から筋道を立てて物事を考えられるタイプの方は、エンジニアやプログラマーに向いていると言えるでしょう。
日々技術が進歩し続けるIT業界では、常に向上心をもって、継続的に学習に取り組める姿勢が求められます。エンジニアにとって、最新の専門的な知識を習得することは必要不可欠であるからです。常に高いモチベーションを維持し、新しい技術を積極的に取り入れる前向きな姿勢がエンジニアには必要不可欠です。
プレッシャーに打ち勝ち、最後までやり遂げられる忍耐力もまた、エンジニアには必要だと言われています。IT業界は単純に仕事量が多いだけでなく、突発的な問題が起きやすいのも特徴です。それに、システムエラーで昼夜問わず対処に追われることもありますし、金融システムや医療システムなどを受け持った場合は、ミスなく業務を遂行するための集中力も問われます。したがって、どんな状況下でもプレッシャーに打ち勝てる強い精神力も、エンジニアには欠かせません。
今回は、IT業界への志望動機の書き方を中心に、IT業界の動向や業界マップのほか、IT業界において求められる人物像について解説しましたが、あなたが今後目指す姿を具体的に描くことはできたでしょうか?
IT業界は人手不足が深刻化しているので、未経験からでも就職することは可能です。ただし、未経験の場合は若いほど有利になり、年齢を重ねるごとに転職の難易度が上がってしまうので早めに行動することをおすすめします。
もしあなたがこれから「未経験からIT業界に就職したい」「就職支援のあるスクールに通いたい」と考えているのなら、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒にプログラミングを学んでみませんか?
パソコンにはじめて触る高校生や、デスクワーク経験のないフリーターの方でも大丈夫。パソコンに関する基本知識から実務に対応できるITリテラシーまで、まったくの未経験からまるごとマスターできますよ。
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私も、今回未経験からエンジニアとして就職をします。実際に未経験からエンジニアとして活躍されている方が身近にいると刺激になり、私自身もいち早く成長できると感じた為、志望いたしました。
また、御社が社員のキャリアアップに向けてのサポートに力を入れておられることにも感銘を受けました。現在、基本情報技術者試験に向けて勉強中ですが、内定をいただけた際には資格取得補助制度を利用して、いずれはITストラテジスト試験に挑戦してみたいと思っています。