IT業界はどのように分類でき、それぞれにどのような職種があるのか、業界構造を詳しく解説。さらに、最新のトレンドやIT業界で働くための方法も紹介します。
なお、未経験からスキルを身につけてITエンジニアとしての就職を目指す方には、就職支援付きのプログラミングスクールプログラマカレッジがおすすめです。
最終更新日:2025年1月14日
目次
「情報通信産業」とも呼ばれるIT業界は、情報技術を基盤として、ソフトウェアの開発、ハードウェアの製造、データ処理サービス、インターネット関連サービスなどを提供する企業群のことを指し、ビジネスの効率化、新しい顧客体験の創出、社会のデジタル化の推進に大きく貢献しています。
また、オンラインでの業務遂行が必要となったことで、クラウドサービス、セキュリティ対策、データ分析などの分野での投資が増加し、既存のビジネスモデルの見直しも求められるようになったことで、日々新たなビジネスチャンスが生まれています。
出典:ICT市場の動向|総務省
クラウドサービスやAIなどの情報技術(IT)に関連する商品やサービスをユーザーに提供するIT企業は、当然ながらIT業界に分類されますが、IT企業が取り扱う商材は、主に次のとおりです。
PC関連製品やIoTなどのIT機器 | ・パソコン、スマートフォン、周辺機器 ・ソフトウェア、スマホアプリ ・ロボット家電 など |
---|---|
ITを活用したネットサービス | ・動画配信 ・オンラインゲーム ・SNS ・インターネット広告 ・ショッピングサイト など |
ITを利用するための環境整備 | ・Wi-Fiやモバイル通信プランの提供 ・Webサーバーの構築・保守・運用 ・セキュリティシステムの構築・保守・運用 など |
このように、パソコンやスマホ、ショッピングサイトなど、さまざまな製品やサービスが今や私たちの生活に欠かせない存在となっていますが、これらのIT商品やデジタル技術を提供するIT企業には、どのようなビジネスモデルが存在するのでしょうか?
IT業界に限らず、企業が展開する事業は大きくBtoBとBtoCの2種類に分けられます。そしてIT業界は、この2つの他に「BtoBtoC」と呼ばれる企業も存在するため、全部で3種類のビジネスモデルから成り立っています。
また、「B」は”Business(ビジネス)” の略で「企業」を指し、「C」は”Consumer(カスタマー)” の略で「消費者となる個人」のことを指しています。
BtoB・BtoC とは?
BtoBtoC とは?
IT業界の歴史は、20世紀初頭のコンピュータの発明から始まります。1940年代には、エニアック(ENIAC)などの初期の電子計算機が登場し、計算能力が飛躍的に向上しました。1960年代には、IBMがメインフレームコンピュータを商業化し、企業の業務効率化が進みました。
日本におけるITの歴史も同様に重要です。日本では、1960年代にNECや富士通などの企業がメインフレームコンピュータの開発を進め、国内企業の業務効率化に貢献し、1970年代には、日本電信電話公社(現在のNTT)がデジタル通信技術を導入し、通信インフラの整備が進みました。
そして1980年代には、パーソナルコンピュータ(PC)が普及し、個人でもコンピュータを利用できるようになりました。当時、日本でもNECのPC-9800シリーズや富士通のFM-7などが人気を博しましたが、1990年代には、インターネットの普及が急速に進んだことにより、情報の共有と通信が劇的に変化します。
ここ日本においても1990年代後半から2000年代初頭にかけて、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が登場したことをきっかけに、Yahoo! Japanなどのポータルサイトが一般的にも普及しました。
そして21世紀に入ると、スマートフォンの普及やクラウドサービスの利用が急速に進みましたが、2020年代には、5G通信技術の導入が進み、超高速・低遅延の通信環境が整備されました。これにより、IoT(モノのインターネット)や自動運転技術が実用化され、スマートシティの構築が進んでいます。また、ブロックチェーン技術の普及により、金融業界や物流業界での透明性と効率性が向上しました。
さらに、リモートワークの普及に伴い、サイバーセキュリティの重要性が増し、セキュリティ対策が強化されています。現在は量子コンピュータの研究も進展しており、将来的には現在のコンピュータの限界を超える計算能力が期待されています。
各業界の特徴や主な商材、および主な職種は、次のとおりです。
業界名 | どんな業界? | 主な商材 | 主な職種 |
---|---|---|---|
情報処理サービス業界 | データ処理やシステム運用、ITコンサルティングを提供する業界 | データセンターサービス、クラウドコンピューティング、ビッグデータ解析、ITコンサルティング、システムインテグレーション | SE、プログラマー、ネットワークエンジニア、セールスエンジニアなど |
インターネット/Web業界 | ウェブサイトやオンラインサービスの開発・運営を行う業界 | オンライン広告、ソーシャルメディアプラットフォーム、Eコマースサイト、ストリーミングサービス | Webエンジニア、Webデザイナー、Webディレクター、動画クリエイターなど |
ソフトウェア業界 | アプリケーションやシステムソフトウェアの開発・販売を行う業界 | OS、オフィススイート、セキュリティソフトウェア データベース管理システム、ゲームソフト |
SE、プログラマー、ネットワークエンジニア、ITコンサルタントなど |
ハードウェア業界 | コンピュータや電子機器の設計・製造・販売を行う業界 | パソコン本体、スマートフォン、プリンター、サーバー | ハードウェアエンジニア、組み込みエンジニア、セールスエンジニアなど |
通信業界 | 電話やインターネットなどの通信サービスを提供する業界 | モバイル通信プラン、インターネット接続サービス、Wi-Fiルーター、衛星通信システム | 営業職、企画職、技術職、カスタマーサポート、総務・人事・経理など |
出典:業界動向サーチ/2023年情報通信業基本調査|総務省/IDC Japan
続いて、国内の年間売上高が高いのは、通信業の約14兆8,300億円、ソフトウエア業の約4兆6,825億円という結果でしたが、これらの業種は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や5G、AIなどの技術革新により、今後も成長が期待されています。
情報処理サービス業界は、クライアントから依頼を受けたシステムに関して企画から保守・運用までを行うことが主な仕事です。
この業界は「SI(システムインテグレーション)業界」とも呼ばれ、BtoBのビジネスモデルがメインです。
・ユーザー系
・メーカー系
・独立系
・外資系
このように、SESとSIerはまったく意味合いが違いますが、SIerがSESを利用してエンジニアを確保することが多いため混同されがちです。SIerについての詳細や、SIerとSESの違いに関しては以下の記事で詳しく解説していますのでチェックしてみましょう。
▶ 参考記事:
• SIerとは何か-市場規模/仕事内容/業界地図など分かりやすく解説|プロエンジニア
• これでバッチリ!SIerとSESの違いを解説|プロエンジニア
インターネット/Web業界は、WebサイトやWebアプリなどインターネットを通じて商品やサービスを提供する業界です。
サービス名 | 概要 | 例 |
---|---|---|
ポータル | インターネットを利用する際の入口となる検索サイト | Google、Yahoo!Japan |
SNS | オンライン上での社会的ネットワークを構築し、コミュニケーションを促進するサービス | X、Instagram、LINE |
eコマース | インターネットを通じて商品やサービスを購入できるオンラインショッピングサービス | Amazon、楽天市場 |
Web広告 | インターネット上で展開される様々な形式の広告 | リスティング広告、SNS広告、バナー広告 |
キュレーションメディア | Web上に点在する情報をテーマごとにまとめて発信するサービス | Gunosy、SmartNews |
ソーシャルゲーム | SNSをプラットフォームとしてオンライン上で楽しめるゲーム | パズドラ、モンスト |
eラーニング | インターネットを活用したオンライン学習サービス | Coursera、スタディサプリ、DMM英会話 |
電子書籍 | 電子デバイスを通じて読書を楽しむことができるサービス | kindleストア、楽天Kobo電子書籍ストア |
IT業界とWeb業界の違いや、Web業界の仕事内容などについては、こちらの記事も参考にしてみましょう。
ソフトウェア業界は、コンピューター上でさまざまな処理を行うソフトウェアの設計・開発・保守を担う業界です。
・OS(オペレーティングシステム)
OSとは、コンピューターを作動させ、アプリケーションソフトウェアを動かすための基盤となる基本的なソフトウェアです。
例:Windows、macOS、Linux、Android、iOSなど
・アプリケーションソフトウェア
アプリケーションソフトウェアは、特定の作業や目的に応じて作られたソフトウェアです。
例:Microsoft Office(Word、Excel、PowerPointなど)、Photoshop、Illustratorなど
・ミドルウェア
ミドルウェアは、OSとアプリケーションの中間で動作し、両者の機能をサポートするソフトウェアです。
例:アプリケーションサーバー(Tomcat)、データベースサーバー(MySQL)、データベース管理システム(DBMS)など
・デバイスドライバ
デバイスドライバは、周辺機器やコンピューター内部の装置をOSが制御できるようにするソフトウェアです、ハードウェアとソフトウェアの橋渡しを行います。
例:ディスプレイモニター、プリンター、イーサネットボード、拡張カードなど
・ファームウェア
ファームウェアは、コンピューターの内部に組み込まれた内蔵ソフトウェアです。コンピューターを起動・動作させるためには欠かせないもので、ハードウェアに近い性質を持っています。
例:BIOS(読み方:バイオス)、ルーター(ファームウェア内蔵機器)、ネットワークプリンタ、光学ドライブ(ファームウェア搭載機器)など
この成長は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や、アフターコロナにおけるデジタルビジネス拡大、サイバーセキュリティや技術革新と市場の需要の増加によるものですが、ソフトウェア業界は今後も成長を続けると予想されています。
参照:国内ソフトウェア市場は2027年まで年平均6.7%で成長─IDC|IT Leaders
ハードウェア業界は、パソコンやスマートフォン、PC周辺機器などのハードウェアを製造・販売する業界です。
スマホ端末においても、米国のAppleや韓国のSamsung、台湾のASUSや中国のHuaweiが優位性を持つなど、国内ハードウェア業界は、世界において苦戦が続いていましたが、IoT製品の販売が活発な日本のハードウェア業界においては、現在巻き返しのチャンスが到来していると予測されています。
2025年の通信業界は、固定電話やパソコン、携帯電話に関する通信やインターネットへの接続など、多様な通信インフラを提供する業界として、BtoBおよびBtoCの両方のビジネスモデルを展開しています。
5G技術は、高速・大容量、低遅延、多数端末同時接続という特徴を持ち、AIやIoTとともに、産業や社会を支える基盤技術として期待されています。総務省によると、5Gは自動車、産業機器、ホームセキュリティ、スマートメーターなどの分野での活用が期待されており、これらの技術革新が加速し、さらに、次世代情報通信インフラBeyond 5G(6G)の実現に向けて、今後も通信業界は大きく変化していくであろうと予想されています。
参照:第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望|総務省/Beyond 5G(6G)に向けた技術戦略の推進|総務省
生成AI(ジェネレーティブAI) | 生成AIは、学習したデータを使ってオリジナルのコンテンツを生成するAI技術です。例えば、テキスト生成AIのChatGPTや画像生成AIのDALL-Eなどがあり、ビジネスやクリエイティブ分野での活用が進んでいます。 |
---|---|
マルチモーダルAI | マルチモーダルAIは、音声や画像など複数のデータを同時に処理するAI技術です。これにより、より高精度なデータ解析や予測が可能となり、様々な分野での応用が期待されています。 |
エッジAI | エッジAIは、クラウドではなくユーザーのデバイス上でAI処理を行う技術です。これにより、リアルタイムでのデータ処理やプライバシー保護が強化されます。自動運転車やスマートホームなどでの利用が進んでいます。 |
量子コンピューティング | 量子コンピューティングは、量子の性質を利用して高速で複雑な計算を行う技術です。暗号解読や薬物設計、気象予測などの分野での応用が期待されており、今後の技術革新が注目されています。 |
5Gの普及と応用 | 5Gは次世代の通信技術であり、高速で低遅延の通信を可能にします。これにより、IoT(モノのインターネット)の発展や自動運転車、スマートシティなどの分野での革新的なサービスが実現します。 |
クラウドコンピューティングの進化 | クラウドコンピューティングは、データやアプリケーションをインターネット経由で提供する技術です。マルチクラウド環境やハイブリッドクラウドの普及、AIや機械学習を活用したクラウドサービスの拡大が進んでいます。 |
サイバーセキュリティの強化 | デジタル技術の普及に伴い、サイバー攻撃の脅威も増加しています。AIや機械学習を活用したセキュリティソリューションの開発が進み、企業や組織のデータ保護が強化されています。 |
ブロックチェーンの活用拡大 | ブロックチェーンは、データの改ざんや不正アクセスを防ぎ、信頼性と透明性を確保する技術です。金融業界や供給チェーン管理、不動産取引など、様々な分野での利用が期待されています。 |
参照:DEHA MAGAZINE/CMC Japan/令和6年版 情報通信白書|総務省
これからIT業界を目指すのなら、これらのトレンドについても一通り頭に入れておくと良いでしょう。
✔ 人工知能(AI)
機械学習やディープラーニングを活用したAI技術が進化し、自動運転車や音声認識、画像認識など多岐にわたる分野で利用されています。
✔ インターネット・オブ・シングス(IoT)
家電や自動車、産業機器などがインターネットに接続され、データの収集・分析が行われることで、スマートホームやスマートシティの実現が進んでいます。
✔ ブロックチェーン
分散型台帳技術であるブロックチェーンは、金融業界を中心に、取引の透明性やセキュリティを向上させる技術として注目されています。
✔ クラウドコンピューティング
データやアプリケーションをインターネット経由で利用できるクラウドサービスが普及し、企業のITインフラの柔軟性と効率性が向上しています。
矢野経済研究所調べ
出典:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2023年)|株式会社矢野経済研究所
そして、2024年度以降は、基幹システムやサーバー、PCのリプレイスや、システムのクラウド移行の他、大手企業を中心に実践的なDXへの投資が進むことが予想されているとのことですが、このように急速に拡大している国内のIT業界の成長を牽引している主な要因は、次のとおりです。
✔ 企業や政府のデジタル化
✔ テレワークの普及とオンライン教育の推進
✔ 5GやIoTの普及、クラウドサービスの需要の増加
✔ AI技術の進化と機械学習の普及
✔ サイバー攻撃の増加に伴うセキュリティ対策の需要の増加
✔ IT人材を育てるための教育やトレーニングの市場の拡大
これらの要因により、IT市場は今後も持続的な成長が見込まれており、企業や政府のデジタル化がさらに進展することで、将来的にも経済全体の効率化と競争力の向上が期待されています。
職種 | 仕事内容 | 平均年収 | |||
---|---|---|---|---|---|
マネジメント系 | プロジェクトリーダー | 開発チームのメンバーをリーダーとして率いる現場責任者 |
約639万円 (出典:Indeed) |
||
プロジェクトマネージャー | プロジェクト全体の進行を統括する管理者 |
約679万円 (出典:Indeed) |
|||
Webディレクター | Web制作スタッフを取りまとめるリーダー的存在 |
約566万円 (出典:Indeed) |
|||
ブリッジシステムエンジニア | 日本企業と海外企業の開発者を橋渡しするコミュニケーター |
約558万円 (出典:プロエンジニア) |
|||
営業系 | IT営業 | ITビジネスに関連する企業の営業職 |
約479万円 (出典:Indeed) |
||
セールスエンジニア | IT営業とクライアントの元へ訪問し技術面の説明を行うエンジニア |
約525万円 (出典:Indeed) |
|||
コンサルティング系 | ITコンサルタント | クライアントが抱えている課題を、IT技術を活用して解決する専門家 |
約570万円 (出典:Indeed) |
||
マーケティング系 | Webマーケター | Web上でマーケティングを戦略し企業の利益を上げる仕事 |
約453万円 (出典:Indeed) |
||
データアナリスト | データを収集・分析し、ビジネスの意思決定を支援するための洞察を提供する仕事 |
約621万円 (出典:Indeed) |
|||
開発系 | プログラマー | システムエンジニアが作成した仕様書をもとにプログラミングする技術者 |
約460万円 (出典:Indeed) |
||
システムエンジニア | クライアントのヒアリング内容を元にシステムの設計書を作成する技術者 |
約486万円 (出典:Indeed) |
|||
Webエンジニア | Webシステムやアプリに関わるシステムエンジニアやプログラマー |
約475万円 (出典:Indeed) |
|||
フロントエンドエンジニア | Webシステムの目に見える部分の設計や構築を行うエンジニア |
約561万円 (出典:Indeed) |
|||
バックエンドエンジニア | Webシステムの目に見えない部分の設計や構築を担当するエンジニア |
約660万円 (出典:マイナビエージェント) |
|||
制御・組み込みエンジニア | ハードウェアの制御システムと、その中に組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニア |
約496万円 (出典:Indeed) |
|||
テストエンジニア | システムの動きや不具合などないかをチェックするエンジニア |
約443万円 (出典:Indeed) |
|||
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計、構築、運用保守を担当するエンジニア |
約493万円 (出典:Indeed) |
|||
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築や運用・保守を担当するエンジニア |
約509万円 (出典:Indeed) |
|||
セキュリティエンジニア | 情報セキュリティに特化した専門のエンジニア |
約527万円 (出典:Indeed) |
|||
データベースエンジニア | 膨大なデータを管理するためのデータベースを開発し運用する専門職 |
約504万円 (出典:Indeed) |
|||
サポートエンジニア | IT製品に対する問い合わせを担当する仕事で、別名ヘルプデスクとも呼ばれる |
約415万円 (出典:doda) |
|||
フィールドエンジニア | 現場に出向し問題を解決する専門家、別名カスタマーエンジニア |
約390万円 (出典:Indeed) |
|||
社内システムエンジニア(社内SE) | 社内の情報システム部門で働くシステムエンジニア |
約576万円 (出典:Indeed) |
|||
事務系 | ITサポート事務 | 一般的事務とシステム開発の現場で発生する庶務を担当する仕事 |
約470万円 (出典:Indeed) |
||
クリエイティブ系 | Webデザイナー | Webサイトにおけるデザイン全般を担当する仕事 |
約424万円 (出典:Indeed) |
||
UIデザイナー | ITサービスやWebデザインを担当するUI(ユーザーインターフェイス)と、商品やサービスを体験する構築するUX(ユーザーエクスペリエンス)を担当する専門職 |
約621万円 (出典:求人ボックス 給料ナビ) |
|||
UXデザイナー |
約645万円 (出典:求人ボックス 給料ナビ) |
※2025年1月調べ
各職種の仕事内容やキャリアパス、必要なスキルについては、それぞれのリンク先で確認してください。
IT業界の職種については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
同じIT業界の仕事でも人によって年収に差が出る理由については、以下の記事も参考にしてみましょう。
IT業界は、人手不足もあり需要が高い業界です。
企業のDX化においては「2025年の崖」と呼ばれる問題があり、対応できなければ大きな損失が発生するとされています。そのため、2025年上半期にはDX化への対応のためにインフラエンジニアの需要が特に高まると考えられています。
また、アプリエンジニアも長らく需要の高い職種です。特に、生成AIを活用してアプリ開発を進められる人材のニーズが高まっており、今後も重宝されるでしょう。
IT業界では、資格は必須ではありません。
しかし、資格を持っていると客観的なスキルや知識の証明となるため、就職活動の場面で評価されるケースも少なくありません。特に「基本情報技術者試験」や「Oracle Certified Java Programmer」などは評価されやすい資格です。自分が目指す職種も考慮しながら、取得する資格を検討してみるとよいでしょう。
また、自宅のPC環境で仮想のサーバーやネットワークの環境構築を行う、個人でアプリを開発するといった経験も、未経験者の就職においては評価されやすいポイントです。
初心者向けのおすすめ資格については、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。
IT業界に向いている人の特徴は、主に次の7つです。
✔ IT業界に興味がある人
✔ 継続的に学習を続けられる人
✔ 論理的思考力がある人
✔ 自分で考えて行動できる人
✔ 柔軟性がある人
✔ コミュニケーション能力がある人
✔ デジタルリテラシーが高い人
まずは基本的なことですが、「新しいIT技術やプログラミング言語に関心がある」といったように業界そのものに興味がある人は、IT業界に向いているといえます。逆に「将来性がありそうだからなんとなく」という理由で就職すると、IT技術を学んだり扱ったりすることが苦痛だと感じてしまう可能性もあるでしょう。
また、IT業界は技術やトレンドの移り変わりが早いため、継続的に学習をしてスキルをアップデートしていける人も向いています。
特にこれからIT業界で働くにあたっては、論理的思考力が重要です。エンジニアやプログラマーとして働く場合は、期待する結果からやるべきことを逆算し、筋道を立てて設計やコーディングを行う必要があります。エラーや問題が発生したときも「なにが原因で解決するためにはどのコードを修正すべきか」といった論理的思考をもとに解決する必要があるので、論理的思考力がある人はIT業界で働く適性があると考えられるでしょう。
さらに、自分で考えて行動できる人や柔軟性がある人もIT業界に向いているでしょう。IT業界は、仕様の変更や納期の前倒し、突発的なトラブル、システム開発におけるエラーなどさまざまな問題が頻発する業界でもあります。急に問題が起きても、自分で解決策を模索して臨機応変な対応ができれば、いち早くトラブルを解消でき業務がスムーズに進みやすくなります。
そして、IT業界で働くにはコミュニケーション能力も欠かせません。というのも、IT業界の仕事はただ1人でパソコンに向かって行うだけではなく、チームで進めていくことが多いからです。社内のメンバーはもちろん、社外の顧客とやり取りすることも多いため、コミュニケーション能力に長けている人もIT業界で活躍しやすいでしょう。
現代のIT業界では、データの取り扱いやセキュリティ意識も含む、基本的なデジタルリテラシーが求められます。また最近のトレンドとして、リモートワークが増加しているため、リモート環境での自己管理能力やコミュニケーション能力も重要です。
ITスキルを身につける方法として、主に以下の3つの方法があります。
学習サービスやアプリは、ゲーム感覚で学習を進められる点がメリットです。書籍を利用すれば、基本的な部分から体系的に知識を身につけられます。スマートフォンを利用すれば、移動中などの隙間時間を有効活用して学習を進めることも可能です。
プログラミングの独学については、以下の記事で詳しく解説しています。
ITパスポート試験については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
わからないことがあればすぐに質問できるため、悩んだまま時間だけが過ぎて行ってしまうこともありません。
企業ごとの面接対策やキャリアカウンセリングも、1対1で就活のプロ(アドバイザー)が対応します
プログラマカレッジ 就職サポート風景
未経験からITエンジニアを目指すには、就職支援付きの無料プログラミングスクール、プログラマカレッジがおすすめです。
気になること、解決できないことがあればzoomの個別ルームにて講師と1対1でのやり取りができます
プログラマカレッジ プログラマーコース受講風景
IT業界には、クラウドやソフトウェアはもちろん、IoT機器やPC関連商品の販売、通信環境の整備など、幅広い仕事があります。仕事によって求められるスキルが異なるため、まずはIT業界の構造を理解し、自分がどのような仕事をしたいのか考えてみましょう。
IT業界は将来性が高く、2025年の上半期には求人の増加も期待できる業界です。ITエンジニアを目指すのであれば、まずは必要なスキルを学ぶところから始めてみてください。
INTERNOUS,inc. All rights reserved.