Web業界への就職・転職で、志望動機に何を書いたら良いのかわからないという方も多いですよね。本記事では、企業に自分の経験や熱意を伝えられる志望動機の書き方とポイントを紹介。志望動機から企業が知りたいと考えていることの本質や、職種別の例文にプロのアドバイスを添えてご紹介致します。
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最終更新日:2023年6月7日
志望動機は、その企業に対する熱意を伝えるアピールになると同時に、企業側も注目している重要なポイントです。
なぜWeb業界で働きたいのかは、志望動機において非常に重要なポイントです。「なんとなく」「給料が高いから」「需要がありそうだから」といった理由でWeb業界に興味を持つ人もいるかと思いますが、こういった理由が当てはまる業界はたくさんありますよね。
その中でもなぜWeb業界を選ぶのか、逆に言えばWeb業界以外ではダメな理由は何かを探し、明確にしてみてください。理由を具体的に伝えることで、熱量が相手に伝わります。
Web業界でなければならない理由を見つけるためには、Web業界の基本的な情報や、業界に関わるニュースなどの情報収集は欠かせません。
情報収集の手段としては、業界地図や就職情報サイト、新聞などがあります。SNSも重要な情報源になりますが、SNSを利用する場合にはフェイクニュースなどに騙されないよう、リテラシーを持って多角的に情報を見る力が求められます。
✓ Web業界について知りたい方は、以下の記事も是非参考にしてみてください。
Web業界の多くの企業の中から、なぜその企業を選んで応募したのかについても志望動機の中に盛り込んでおきましょう。
その際に重要なのは、どこに魅力を感じたのかというポイントよりも、なぜ魅力を感じたのかという理由。「なぜ」からは応募者の価値観が見えやすく、さらに応募者のモチベーションを知ることにも繋がります。
どの企業にも当てはまるような志望動機は避け、その企業ならではの魅力を見つけてみてください。複数の企業を受ける場合でも、ひとつひとつ丁寧に志望動機を作りましょう。
できれば、志望する企業の商品やサービスをユーザーとして体験しておきましょう。体験があることで、魅力を感じたポイントや理由によりリアリティを与えられます。
応募する企業全部の商品を体験するのが難しい場合、志望順位の高い企業のサービスだけでも利用してみてください。また、店舗に行く、パンフレットを読む、企業情報を調べるなどの情報収集も重要です。
情報収集によって他社との比較ができることに加え、応募する企業がどんなことを重視して運営しているのかを知ることができます。特に、パンフレットやWebサイトに何度も登場する言葉は、その企業にとって重要なものであると考えておいた方が良いでしょう。
志望動機を書く時には、入社してから戦力になれることをアピールするのも重要です。
例えば、Webエンジニアを目指すのであればWebアプリを作った経験、Webマーケターを目指すのであればトレンドの理解度などがわかる文章を盛り込みます。
志望動機には、入社してからしたいことや今後のキャリアパスをどう考えているかなど、Web業界で今後どのように活躍していきたいかも書いておきましょう。
これらを伝えることによってあなたのポテンシャルが伝わりやすく、企業から見れば将来にわたって活躍してくれそうかといったことを考える材料となります。まずは、将来どのような仕事をしたいのか、考えて言語化することから始めてみてください。
以下は、企業が採用活動の際に重視している項目です。グラフの通り、志望動機は採用活動において重視されているポイントであることがわかります。
企業側は志望動機から企業が何を知りたいと思っているのでしょうか?その本質を解説します。
出典:採用担当が履歴書や職務経歴書でチェックしているポイントは?|リクナビNEXT
企業は、自社でできるだけ長く働き、自社に貢献できる人材を採用したいと考えています。また、採用活動にも費用がかかるため、できるだけ内定を辞退されたくないとも考えています。
自社の社風や文化・理念にマッチする人材を採用したいというのも企業の考え方です。応募者がその企業でしたいことやできることを知って、ニーズに合う人材か判断します。
求められているものは、企業の種類によっても異なる傾向があり、Web業界の場合、スタートアップの場合には成果が出せるかどうかが重視されますし、ベンチャーや受託会社では、成果が出せることに加えて成長したいというマインドが求められやすい傾向があります。
一方下請け企業の場合には、長く働いてくれるか、勤怠が良好かという点が重視されがちです。また、下請け企業はクライアントの求めに従って仕事をするため自己主張が強すぎないかという点も注目されます。
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キャリアアドバイザー 松山 光
キャリアアドバイザーと個別研修担当として、受講生に寄り添った支援を心がけております。はじめてのプログラミング学習に苦手意識をもってしまう方、逆に得意だと感じる方もいます。面接が得意な方もいれば不安な方もいるでしょう。誰一人同じということはなく、様々な受講生がいらっしゃいます。そのようなひとりひとりの個性を大切にしながら、皆様が自信をもって就職活動に臨んでいただけるよう研修と転職のサポートをさせていただきますので安心してご参加ください。
◆ Webデザイナー向け:志望動機の例文
前職では商品パッケージを制作する会社におりましたが、その中でデザインとは美しく見せるためだけのものではなく、それによって製品が与える印象もアピールできるユーザ層も異なることを知り、デザインに興味を持ちました。
さらにデザインに関する職業を調べていく中で、Webであれば自分のデザインしたサイトがどんな人に使われているか、ユーザーがどんな風にWebサイト内を動いているかがわかりやすいという点に魅力を感じ、Webデザイナーとして働きたいと考えています。
貴社はIT業界という最先端かつ流れの早い業界の中、30人という少数精鋭でお客様のニーズに応えているという点に興味を持ち、応募いたしました。Webデザイナーを目指すにあたってプログラミングスクールでWebデザインについて学んだため、デザインの作成だけでなくコーディングも可能です。
求められるターゲット層にぴったりなデザインを作れるデザイナーを目指すとともに、将来的にはUXについても考えられるデザイナーになりたいという希望があります。
この志望動機には
• デザインに興味を持った理由
• なぜWeb業界を選んだのか
• 会社の特徴を捉えた志望動機
• 将来の展望
など、志望動機に必要な要素が多く含まれている点が評価出来ます。
一方で、Webデザイナーの志望動機として使うのは避けたいものもあります。例えば「子供の頃から絵が好きで、デザインに関わる仕事をしたかった」というもの。定番のように思えますが、なぜWeb業界を選んだのかわかりません。
また、「成長できそう」というような志望動機は「あなたの都合」という判断をされてしまいがちです。例えば、「やる気がある人が評価される環境があり、共に切磋琢磨でき成長できそう」など、会社の環境にマッチしていて貢献できます、といったことまで具体的に掘り下げて伝えられると良いでしょう。
◆ Webエンジニア向け:志望動機の例文
個人で趣味のWebサイトを運営する中で、さまざまな機能を持たせたいと思ったことからWebアプリに興味を持ちました。最初は独学でWebアプリ開発を学び、その後さらに本格的に学びたいと考えプログラミングスクールでも学習しています。
貴社のWebサイトに掲載されている採用担当の方の記事で書かれていた「自分たちのファンを増やす」という点は、私が以前所属していた社員数7人の会社で基礎としていた考え方に共通しており、非常に親近感と興味が湧きました。
Webエンジニアとして、Webアプリをきっかけにファンを獲得できるようなエンジニアとして活躍できたらと思っております。また、将来的にはWebプロデューサーとしてWebサービスやプロダクト全体をみたいという希望もあります。
この志望動機には3つの評価ポイントがあります。
• 独学からはじめ、スクールに通う熱意があることをアピールできている
• 採用担当の記事を読み、それに共感できたことをアピールできている
• 将来やりたいことを伝えられている
プログラミングスクールで作った作品などがあれば、あわせて提出するとさらに良いでしょう。
Web業界は、技術の進化が非常に早いのが特徴です。モノ作りを行う業界ではあるのですが「じっくりモノを作るのが好き」というような理由は、Web業界の志望動機としてはあまり適していません。
モノ作りが好きという点に焦点を当てるのであれば、「作ったものを多くの人に使ってもらいたい」など、結果として起きることへの期待を語る方がスマートです。
◆ Webマーケター向け:志望動機の例文
学生時代から、欲しい人に適切に情報を届けるための広告に興味を持っていました。大学でマーケティングを学ぶ中で、ただ情報を流しているだけだと思っていた企業のSNSアカウントは、実はさまざまな戦略のもとで運用されていることを知り、Webマーケティングに関わりたいと考えるようになりました。
貴社のSNSに投稿されている内容はつい拡散したくなるようなもので、実際に自分自身は××に関する投稿を広告目的のものと知らず拡散したこともあります。そうしたコンテンツは、どのように考え、どのように生まれているのか学びたいと考えています。
もともと広告に興味があったため、独学でセールスライティングを学びました。その経験を貴社のお仕事でも活かせればと思います。
また、個人でブログの運営をしており、Googleアナリティクスやサーチコンソールから得られるデータを元に分析し、仮説を立て、その効果を検証するという行動は私にとって日常的なものです。
貴社でお仕事をさせていただく中で、現在貴社のSNSに投稿されているような内容を自分自身で作り上げられるマーケターになりたいと考えています。また、将来的にはWebだけでなく、商品にもアドバイスができるようなコンサルタントになりたいと考えています。
この志望動機の評価ポイントはこれまでに紹介したポイントが抑えられていることに加え、
• 実体験が混ざっていることで言葉に説得力が出る
• 分析や仮説・検証をすでに実践していることをアピールできる
という点です。
Webマーケターの志望動機を書く際のNG例としては「SNSが好きなのでWebマーケターになりたいと思った」といったような内容のものです。
SNSを楽しみのために使うのと、マーケティングのために使うのとでは大きな違いがあります。「SNSが好き」というだけでは、その違いについて知っているのかという点が伝わりません。
SNSが好きだということを書くこと自体に問題はありませんが、なぜSNSが好きなのか、普段どのようにSNSを使っているのか、それをどのようにマーケターの仕事に活かせると考えているのかなど、さらに掘り下げて書くと良いでしょう。
志望動機を書く際に大切なのは、自分自身の強みを整理し、応募する企業の興味をひくアピールをすること。
Web業界の志望動機には、なぜWeb業界で働きたいのか、なぜその企業を選ぶのかといった「なぜ」の部分を意識しながら伝えてみてください。その企業への入社意欲や今後どんなことを貢献できるのかという要素も加えて、あなたの熱意やスキルをアピールしましょう。
例文やアドバイスを参考にして、採用担当者の興味・関心を引ける魅力的な志望動機を作成してみてください。
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Web業界の志望動機に入れるべきポイントは次の4つ。
1. なぜWeb業界で働きたいのか
2. なぜその企業を選んだのか
3. Web業界で活かせる経験やスキル
4. Web業界で今後どのように活躍したいか
以下で詳しく解説します。