数学が得意でないとプログラミングはできないの?と疑問を感じている人向けに、数学が苦手でもプログラミングができる理由を解説。さらに、エンジニアになるために本当に必要なスキルや初心者におすすめのプログラミング言語も紹介します。ぜひご覧ください!
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最終更新日:2023年3月24日
目次
数学が苦手でもプログラミングはできますし、文系出身者でもプログラミングを活かして活躍している人は多数います。
もしあなたが数学が苦手でも、プログラミングが苦手とは限りません。プログラミング学習を考えているのであれば、諦めずチャレンジしてみてください。以下で、プログラミングは数学が苦手でもできる理由について、より詳しくお伝えします。
プログラミングには数学が必要だと思われがちですが、特定の分野以外では高度な計算式は必要ありません。
例えば、未経験からでも目指しやすいWebプログラマーの仕事では、中学や高校で学習するような証明、微分積分などの難しい計算式や物理などの高度な知識は不要です。
プログラミングに必要なのは、数学よりもむしろ小学校で習うような算数の知識や考え方です。
プログラミングに必要なのは、数学よりも論理的思考力です。論理的思考力とは、物事を筋道を立てて考え、整理していくような考え方のこと。
一般的に論理的思考力が高い人は数学が得意と思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
計算問題を解くスピードが速い人でも論理的な思考が苦手な方はいます。また逆に、公式を覚えておらず計算に時間がかかってしまう人でも、論理的な思考が得意な人はいます。論理的思考力を求められるのは理系科目だけではありません。文章を読解するためにも論理的思考力は必要です。
実際に、IT業界でエンジニアとして活躍している文系出身者はたくさんいます。
独立行政法人 情報処理推進機構が発表したIT人材白書によると、IT企業で働いている人のうちおよそ3割は文系出身者。企業によっては、半分以上が文系ということもあります。
先にも紹介した通り、プログラミングにとって数学は必須ではありません。しかし中には、数学的知識が必要とされる部分や重要とされる分野があります。さらに、数学ができれば、より幅広い分野のプログラミングに対応できるというメリットもあります。
以下で具体的にお伝えします。
プログラマーやエンジニアが活躍する分野の中には、一部高度な数学の知識が必要になる分野があります。例えば、以下のような分野です。
• ゲームプログラミング
• AI(人工知能・機械学習)
• 統計処理
しかしこれらの分野は、プログラミング初心者がいきなり目指すのは難しい分野でもあります。ある程度エンジニアとしての経験を積んでいく中で、上記のような分野に挑戦したいと思ったら、高度な数学の知識があるに越したことはありません。
数学の知識は、プログラマーとしての幅を広げるのにも役に立ちます。
例えば、プログラミングでは配列を使うことがよくあります。これは、高校数学の範囲である行列や数列の知識が頭に入っていると習得しやすくなります。同様に、数学の知識があることで理解しやすくなる処理は数多くあります。数学の知識がないと使えないわけではありませんが、理解し使いこなせるようになるまでの時間に差が出ます。
結果的に、数学の知識があった方がプログラミングの習得にかかる時間が短くなり、同じ時間でも多くのことを学習できるため、プログラマーとしての幅を広げることが可能になります。
プログラミングには、数学よりも必要とされるスキルがたくさんあります。数学を学ぶことも大切ですが、それより前にここで紹介するスキルを身につけておくと、プログラミング学習をスムーズに進められます。
どのようなスキルがプログラミングに必要とされるのか、具体的に解説します。
論理的思考力とは、筋道を立ててものごとを考える力のこと。一見複雑に見える問題を、一歩ずつ解決に近づけていく力とも言えます。
例えば、「夏になると知覚過敏用の歯磨き粉が売れる」というデータがあります。「夏」と「知覚過敏」には一見なんの関係もないように思えます。
この現象が起きる理由は以下の通りです。
このように、順を追って考えられる力を論理的思考力と呼びます。プログラミングはそれ自体が論理的な構造となっているため、論理的思考力が欠かせません。
✔ プログラミング言語は英語で出来ている
繰り返し出てくる単語はプログラミングを学んでいるうちに覚えられるので、改めて英語学習の時間を確保する必要はありません。ただし、文献を参考にしてプログラミングを進めようとする場合にはさらなる英語力が必要になる場合があります。
✔ マニュアルは英語の場合がある
プログラミングを習得するためには、長い時間の学習が必要です。さらに、プログラミングにつきものなのがエラーです。
プログラミング学習の中で、エラーがたくさん出てしまうと「自分はプログラミングに向いていないのではないか」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、それを乗り越えて学習を続けられる人だけがプログラミングを習得できます。
プロのエンジニアでも、エラーと戦いながらプログラムを作成しています。エラーが出るのは当然だということを知っておくだけでも、学習を続けやすいでしょう。
長時間エラーが解決できないことも学習を断念してしまうきっかけとなるので、困った時に相談できる人を見つけておくのも重要です。
プログラミングを使いこなすには、膨大な知識が必要です。大きなシステムを何も調べずに組み上げるのは、熟練のエンジニアでも難しいでしょう。
プログラミングをある程度学んでも、続けていくうちにわからないことは次から次へと出てきます。そんなときに、すぐ調べられる人はプログラミングスキルが伸びやすい傾向があります。調べてみて自分だけで解決できないときには、ためらわず人に聞けることも情報収集力の一種です。
プログラマーやエンジニアは、黙々とパソコンに向かって仕事をしていて、コミュニケーションが必要ない仕事というイメージを持っている人も多くいます。しかし、ほとんどの場合仕事はチームで行うため、チーム内でのコミュニケーションは欠かせません。
また、立場によってはクライアントとのコミュニケーションも必要です。クライアントは必ずしもプログラミングの知識を持っているわけではないので、技術に関する知識がない人にもわかりやすく説明できるスキルを身につけておくと役立ちます。
数学が苦手かどうかに関わらず、初心者がプログラミングを学習し、習得するためには次の3つのポイントが重要です。
• 正しい手順で学習を進めること
• 実際に手を動かしてたくさんコードを書くこと
• 学習を継続すること
ここでは、初心者でも取り組みやすい3つの学習方法を紹介します。
出典:Scratch
ひとつめは、プログラミングゲームアプリで学ぶ方法です。プログラミングゲームアプリで学ぶメリットは次の通りです。
• ゲームなので楽しく学べる
• 隙間時間でも学習しやすい
• 無料で遊べるゲームも多い
例えばScratchは、日本語でプログラミングの練習ができるアプリです。ブロックを組み合わせてプログラムを作っていくアプリで、小学生でも理解できるほど簡単な部分からプログラミングの学習を始められます。
プログラミングの考え方に慣れてきたら、CODE COMBATのような少し難易度の高いゲームに挑戦してみるのがおすすめ。RPGで遊びながら、それぞれのステージに設定された課題をクリアして進めます。
アルゴリズムを学べるアプリなどもあり、どれもゲームとは言っても楽しみながらしっかり勉強を進められるようなものとなっています。
出典:Progate
学習サイトを使ってプログラミングを学ぶ方法もあります。学習サイトで学ぶメリットは次の3つです。
• 自分のペースで学習できる
• 隙間時間を活用できる
• 自分に合った難易度で学習できる
プログラミング学習サイトとして特に有名なのがProgateです。初めてプログラミングに触れる初心者から上級者まで学習できます。環境構築不要で、スマホアプリもあるので移動中などの隙間時間も活用しやすいのが特徴です。
忙しくてなかなか学習時間が確保できない人にはCODEPREPがおすすめ。1日10分の学習でも達成感を得られるよう作られています。ディスカッションボードと呼ばれる掲示板機能があり、わからないところはすぐに質問できるのもメリットです。
プログラミング学習は、手を動かして実際にコードを書きながら学ぶことが重要です。特に数学が苦手な人の場合、頭で考えるよりも手を動かす方が頭に入りやすい傾向があるので、アプリなどを使ってプログラミング学習を進めてみてください。
おすすめのプログラミング学習アプリは、以下の記事でも紹介しています。
本格的なプログラミング学習を考えているなら、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。プログラミングスクールで学ぶメリットは次の3つです。
• 専門的なカリキュラムに沿って効率よく学べる
• 挫折する可能性が低い
• 困ったらすぐ相談できる
独学でのプログラミング学習は、挫折してしまいやすい傾向があります。しかし、プログラミングスクールであればサポートを受けながら学べるため、挫折しにくいのがメリットです。また、独学では目的に対して遠回りな学習になってしまうこともありますが、プログラミングスクールであればカリキュラムに沿って効率よく学習を進められます。
弊社が運営するプログラマカレッジは、完全無料のプログラミングスクールです。仲間と共にプログラミングを学べるのはもちろん転職サポートのサービスがあるため、エンジニアやプログラマーを目指す人にぴったり。
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プログラミング言語にはさまざまな種類があります。初心者が学習するプログラミング言語を選ぶときには、次のような点に注目してください。
• 習得難易度
• 需要の高さ
• 汎用性の高さ
• 今後の将来性
それぞれの基準についてはこちらで詳しく解説しています。
◆ HTML・CSS・JavaScript
HTML・CSS・JavaScriptは、どれもWebページを作る時に使われる言語です。それぞれ、次のような役割があります。
HTML:文章の構成をコンピューターに伝える
CSS:Webページのレイアウトを作る
JavaScript:Webページに動きを与える
HTMLとCSSは、Webサイトを作るのに必須とも言える言語です。普段何気なく見ているWebページにもHTMLやCSSが使われています。
JavaScriptも、世界中の非常に多くのWebページで使われている言語です。JavaScriptを使うと、ポップアップの表示やカーソルを合わせて開くメニューの作成が可能です。
どれも比較的習得難易度が低いため、初心者におすすめ。また、自作のアプリなどをWebに公開する時に役立つ言語でもあります。
◆ Ruby
Rubyは、Webアプリの作成やスマホアプリの作成に適した言語。日本生まれで、コードの記述量が少なくてすむのが特徴です。
Rubyを使うと、SNSやショッピングサイト、チャットボットなどを作成可能。また、Webの情報を収集するスクレイピングや、ゲームの開発もできます。クックパッドやGunosyなどのサービスも、Rubyを使って作られています。
記述量が少ないため覚えやすく汎用性が高いことに加え、日本語の情報が多いことが初心者におすすめする理由です。
◆ PHP
PHPは、JavaScript同様Webサイトに動きを与える言語です。JavaScriptがブラウザ上で動くのに対して、PHPはサーバー上で動きます。PHPを使うことで、予約システムの作成や問い合わせフォームの作成が可能。Facebookやぐるなびといったサービスも、PHPを使って作られています。
習得が比較的容易で、需要が高いことが初心者におすすめする理由です。
数学が苦手でも、プログラミングはできます。数学とプログラミングがまったく無関係というわけではありません。しかし、論理的思考力や継続学習力など、数学よりもプログラミングに必要な知識は他にもたくさんあります。もしもあなたに数学の知識がなかったり、数学が苦手だったとしてもプログラミングをあきらめる必要はありません。
この記事を参考に、勉強を簡単に始められるゲームや学習サイトなどからプログラミング学習に是非チャレンジしてみてください!
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