プログラマーを目指しているけれど、どのくらいの年収がもらえるの?と疑問を感じている方向けに、プログラマーの平均年収を解説。企業から需要が高く高年収を目指しやすいスキルや、経験による年収の差も紹介します。
なお、未経験からプログラマーを目指したい方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」がおすすめです。
最終更新日:2024年5月29日
目次
出典:jobtag
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与は458万円であるため、プログラマーは平均と比べて年収が高い職業だといえるでしょう。
一般労働者 | 458万円 |
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プログラマー | 550万円 |
■ 地域による違い
東京都 | 600.3万円 ※37.7歳 |
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全国 | 550.2万円 ※38.1歳 |
鳥取県 | 354.4万円 ※38.3歳 |
出典:jobtag
■ 企業規模による違い
100人未満 | 540.0万円 |
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1000人以上 | 626.1万円 |
ここでは、以下の雇用形態別にプログラマーの年収が決まる要素を解説します。
• 正社員プログラマー
• 派遣社員プログラマー
• アルバイト・パートプログラマー
• フリーランスプログラマー
正社員プログラマーの場合、会社の規模や業績、ボーナスの金額、所在地の都道府県などが年収の変動要因です。
また、同じ企業に勤務していても、個人のスキルによって年収は変動します。高いスキルを習得し、キャリアを積めば年収が上がります。
派遣社員プログラマーの場合、派遣先や契約期間によって年収が変わります。
派遣社員の場合、短期の仕事の方が年収が高くなりやすい傾向があります。例えば1~3ヶ月程度の仕事であれば、時給が3,000円を超える求人もありました。
出典:求人ボックス
アルバイト・パートプログラマーの年収は、時給や勤務時間によって変わります。アルバイト・パートの時給は安い場合には1,000円程度、高い場合には1,500円程度のものがあります。
出典:求人ボックス
フリーランスプログラマーの年収は、受注する案件の単価によって変動します。フリーランスプログラマーの単価は高く、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」の調査によると、フロントエンドエンジニアの場合平均月額単価が76万円、最高月額単価が150万円です。
出典:プロエンジニア
安定して案件を受注できれば非常に高い年収が得られる一方で、常に案件を獲得できるとは限らず収入は不安定になりがちです。また、上記の単価はあくまでも売上であり、ここで得られた収入から経費や社会保険料を支払わなければなりません。
20~24歳 | 322.45万円 |
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25~29歳 | 434.18万円 |
30~34歳 | 518.27万円 |
35~39歳 | 601.69万円 |
40~44歳 | 625.56万円 |
45~49歳 | 685.98万円 |
出典:jobtag
各年代別の傾向や年収の変動要素については、以下で詳しく解説します。
20代のプログラマーは、前半と後半で平均年収が大きく異なります。平均で100万円以上の年収アップが見込める、年収が上がりやすい時期だといえるでしょう。20代プログラマーの年収は、経験年数によって左右されます。
また、賞与も20代プログラマーの年収を左右する要素です。特に大企業は給与だけでなく賞与も高い傾向があるため、高年収が得られやすいのです。基本給が同じであっても賞与に差がある場合も多いため、求人情報を見るときには注意してください。
30代のプログラマーの年収は、スキルや業種によって変動します。30代では、スキルを積んで高度な仕事に挑戦できるようになった場合や、チームリーダーを任されるようになった場合には年収が上昇します。
30代での年収アップを期待する場合には、需要が高い高度なスキルを身につけるとよいでしょう。
40代になると、役職がつく人も多くいます。役職がつき管理職になると、年収が上がるケースが多いでしょう。
また、開発においてどの工程を担当するかも重要なポイントです。上流工程を担当するようになると、年収は高くなる傾向があります。プログラミングのスキルを磨くとともに、上流工程を担当するための設計や要件定義についても学んでおくと、年収が上がりやすいでしょう。
プログラマーの年収は、他の職種や国と比較した場合どのような位置付けとなっているのか、次の3つの項目にわけて解説します。
jobtagによると、システムエンジニア(SE)の平均年収は550.2万円です。システムエンジニアとは、顧客の要望をもとにどのようなシステムを構築するか、それをどのように実現するかを考え、設計を行うのが主な仕事です。システムエンジニアの設計に基づいて、プログラマーがプログラミングを行いシステムを構築します。
SEとプログラマーの年収は、厚生労働省の統計上は差がありません。これは、SEとプログラマーを厳密に分けずに業務を行っている企業が多いためです。職種としてはSEとして求人募集が行われていても、プログラマーとしての業務を行うケースも少なくありません。
しかし一般的に、入社してすぐは下流工程であるプログラマーの仕事を担当します。スキルを積んで上流工程であるSEの仕事を担当できるようになると、年収は上がります。
また、同じくjobtagによると、Webデザイナーの平均年収は480.6万円です。Webデザイナーとは、Webサイトのデザインを制作する仕事です。デザインを決めるのはもちろん、実際にHTMLやCSSなどを用いて実装を行うケースもあります。プログラマーの平均年収は550.2万円であるため、Webデザイナーと比べると高いといえるでしょう。
一般職種といっても、さまざまな職業があります。そこで一般職種の一例として3つの職業をピックアップし、年収を比較しました。
地方公務員 | 437.4万円 |
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中学校教員 | 739.7万円 |
看護師 | 508.1万円 |
プログラマーの平均年収は550.2万円であるため、地方公務員よりも高い水準であることがわかります。一方で、資格が必要な職業である中学校教員よりは、平均年収は低い水準です。
同じく資格が必要な職業である看護師より、プログラマーの平均年収の方が高い点は、意外に感じられる人も多いかもしれません。実は、プログラマーの平均労働時間が167時間であるのに対して、看護師は158時間となっています。つまり看護師は、短時間で働く人が多い分平均年収がプログラマーより低いと考えられるのです。
また、一般職とプログラマーの違いとして、一般職は年齢や勤続年数に応じて年収が上がる傾向がありますが、プログラマーはスキルや経験によって年収が上がります。また、一般職は正社員として働くことが多いのに対して、プログラマーはフリーランスや派遣で働くことが多いのも特徴です。さらに、日本だけでなく海外で働きやすいのも、プログラマーの特徴だといえるでしょう。
ヒューマンリソシア株式会社の調査によると、海外プログラマーの年収上位10カ国は次の通りです。
出典:ヒューマンリソシア
このデータを見ると、日本よりプログラマーの年収が多い国は多数あり、特にスイスやアメリカ、イスラエルといった国ではプログラマーの年収が高いことがわかります。
ただし、年収が高い分プログラマーとして働くために高度なスキルが求められる国も少なくありません。国によっては、ITエンジニアとして働くために学位が必要なケースもあります。
プログラマーの年収が高い国では、高い年収に見合うものを提供できなければならないのです。
文系・理系や最終学歴によってプログラマーの年収に差が出るのか気になる方も多いでしょう。そこでここでは、次の2つの項目に分けてプログラマーの年収を解説します。
文系と理系で、プログラマーの年収に大きな差はありません。ただし、初任給は理系の方が少しだけ高い傾向があります。とはいえその差は月に1万円のケースがほとんどです。
理系の方が初任給が高くなりやすい理由として、プログラマーの年収がスキルを重視して決まることが挙げられます。理系の場合、在学中にプログラミングスキルを身につけているケースも多いため、初任給が高くなりやすいのです。
就職後にスキルを磨けば、文系・理系を問わず同様の年収を得られます。
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、情報サービス業における最終学歴別の平均年収は次の通りです。
中学 | 514.9万円 |
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高校 | 571.4万円 |
専門学校 | 520.3万円 |
高専・短大 | 579.0万円 |
大学 | 597.4万円 |
大学院 | 667.4万円 |
プログラマーの年収ではなくあくまでも情報サービス業全体の平均年収であるため参考値ではありますが、最終学歴が中学卒業の人と大学院卒業の人では、平均年収に150万円以上の差があります。
最終学歴による年収の差は、ある程度存在すると考えてよいでしょう。
完全未経験からのプログラマー転職の待遇は、多くの場合月収にして18万円~20万円程度、年収に換算すると220~240万円程度です。ここに残業代やボーナスも加わるため、実際はもう少し高い年収を得られます。
この金額では、現在の年収と比較すると転職を躊躇してしまう人もいるかもしれません。しかし、未経験プログラマーの待遇は上昇傾向にあります。また、平均年収が高い職業でもあるため、一時的に年収が下がったとしても、スキルを磨けば高年収を得られる将来性が高い職業でもあります。
年収を考える際には、現在だけでなく将来のことも考慮する必要があります。次の2つの項目に沿って、プログラマーの将来性を解説します。
プログラマーのの年収推移をみると、2012年には419万2600円だった平均年収が、2022年の550万2000円にまで上昇しています。つまりこの10年間では、およそ30%も平均年収が上昇しているのです。
残業が増えると年収が増えるケースもありますが、労働時間は2012年の161時間に対して2022年は167時間と、さほどの差はありません。労働時間が増えたわけではなく、純粋にプログラマーの価値が高まり平均年収が上昇したと考えてよいでしょう。
IT業界では、めざましい発展にともなって人材不足が深刻です。そのため、年収は上昇傾向にあります。さらに近年ではAIやIoTといった新しい技術も発展しており、特に高度なスキルを持つIT人材の需要はさらに拡大するとも考えられているのです。
近年ではコロナ禍やオリンピックなど、さまざまな社会情勢の変化がありました。IT業界では、そうした変化が生じるたびに新しいサービスの開発・提供を行い、プログラマーの評価を高めています。
実はプログラマーの年収は、日本よりも海外の方が上昇しています。ヒューマンリソシア株式会社の調査によると、主要国における現地通貨ベースでのITエンジニアの給与増減率は次の通りです。
出典:ヒューマンリソシア
日本では前回調査と比較して0.4%の上昇と、ITエンジニアの給与はやや伸び悩んでいます。それに対して大幅に上昇している中国をはじめ、フランスやアメリカなどの各国では、3%を超える上昇率を記録しています。
プログラミングのスキルを身につければ、日本だけでなく海外で働くことも可能です。日本にこだわるのではなく、外国でプログラマーとして働くことを考えてみるのもよいでしょう。
プログラマーの年収に影響する情報として、次の3項目をチェックしておきましょう。
近年、スタートアップ企業のエンジニア給与は大幅に上昇しています。スタートアップ企業とは、革新的なアイデアをもとにビジネスを進め、2~3年程度で急激に成長する企業のことです。
大手の企業では時間をかけて研修を実施し、エンジニアを育てる余裕があります。しかし、短期間で成功しなければならないスタートアップでは、じっくり人を育てている余裕はありません。
そのため、即戦力となる優秀なエンジニアを、高い給与で採用するのです。高い年収が得られる一方で、採用のハードルも上がります。中には、入社前に1000時間程度のプログラミング経験を求める企業もあります。
高い年収を得ようとするのであれば、就職前からスキルを磨いておきましょう。そうすれば、こうした高いスキルを求める企業に良い条件で採用される可能性があります。
参考:エンジニアtype
スタートアップだけでなく、既存の企業でも注目されているスキルや高度なIT技術を持つ人材には高い報酬を支払う動きがあります。
例えばGoogleでは、ホワイトハッカーに150万ドル(約1億6,000万円)の報酬を支払うと発表し話題になりました。
参考:AI時代の高額報酬 日本企業に必要な賃金改革|日本経済新聞
また、新卒のITエンジニアに高報酬を支払う動きも加速しています。日本では新卒の初任給は300~400万円程度が平均ですが、ITエンジニアの初任給は500万円を超えることも珍しくなく、中には800万円を超えるオファーを出す企業もあります。例えばソニーでは、AIなど最先端の領域で高いスキルを持つデジタル人材の初任給として、最大730万円を提示しているのです。
経験が浅くても意外とやっていけるのはいい面として感じましたね。
契約単価については、初めに提示された金額よりも安価で契約されるのではと少し疑っていたのですが、そのようなことはなく、事前に聞いていた通り収入がアップし、正社員の給料と比べ2~3倍になりました。
上記体験談の詳細は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
▶ 参考記事:
収入アップを目指してフリーランスのフルスタックエンジニアに!エージェントは商流が浅い直案件、高単価案件が豊富なプロエンジニア一択です|プロエンジニア
プログラマーは、年収1000万円を目指せる職業です。しかしそのためには、プログラマーとしての価値を高めなければなりません。プログラマーが年収1000万円を目指す方法を、次の2項目に沿って解説します。
プログラマーが年収を高めるためには、人気のあるプログラミング言語やフレームワークを習得しましょう。人気があるということは、それだけ需要が高いということでもあります。需要が高いスキルを学んでおくことで、就職や転職のチャンスが広がります。
プログラミング言語は、次の5つのうちいずれかを習得しておくとよいでしょう。
• Python
• Go
• Kotlin
• TypeScript
• Java
また、Spring BootやDjango、Flaskといった人気のフレームワークもあわせて学んでおきましょう。
詳しくは、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する以下の記事で解説しています。
▶ 参考記事:
フリーランスエンジニアが稼ぎやすいプログラミング言語をプロエンジニアが選定!おすすめBEST5|プロエンジニア
トレンドとなっている最新の技術に関するスキルや知識を身につけておくことも重要です。単純にプログラムを組むだけのプログラマーの仕事はなくなってしまう可能性がありますが、AIやブロックチェーンといった複雑な新技術に関わるエンジニアの仕事は将来的にも需要が高いと考えられているためです。
詳しくは、プログラマカレッジ(無料プログラミングスクール)の講師やキャリアアドバイザー、編集部員が担当する以下の記事で解説しています。
スキルを客観的にアピールするためには、資格や検定などの公的な認定を取得するのもひとつの方法です。特に、難易度の高い資格を取得しておけば、就職や転職の際に評価される可能性が高いでしょう。おすすめの資格は、以下の記事で紹介しています。
プログラマーの年収を高めるためには、会社員だけでなくフリーランスや副業で働く方法もあります。フリーランスや副業であれば、高い報酬を得られるだけでなく、自分の好きなタイミング・好きな場所で仕事を進められます。ただし、必ず案件を獲得できるとは限らず収入が不安定になりがちな点はデメリットといえるでしょう。
フリーランスや副業プログラマーの案件獲得方法は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 参考記事:
プログラマーは本当にクラウドソーシングで稼げる?案件獲得方法と良質な案件の探し方|プロエンジニア
プログラミングは、日本だけでなく世界に通用するスキルです。年収を高めるために、海外で働くことを検討するのもよいでしょう。英語が得意な方であれば、働き方の選択肢は大きく広がります。海外の企業で働くためには、日本とは違った文化を理解し、慣れていかなければいけない点は日本で働く場合より労力がかかるでしょう。
英語が得意なフリーランスエンジニアにおすすめの案件は、次の記事で詳しく紹介しています。
▶ 参考記事:
英語が得意なフリーランスエンジニアにおすすめのヘルプデスク/開発案件をプロが選定!|プロエンジニア
またプログラマカレッジ(無料プログラミングスクール)の講師やキャリアアドバイザー、編集部員が担当する以下の記事も参考にしてください。
さらには、プログラミングのスキルがあれば起業をして稼ぐことも可能です。
興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。
▶ 参考記事:
プログラミングで起業する方法と起業にはどのくらいのレベルが必要なの?|Dpro
ここまで、プログラマーの年収を上げる方法を紹介してきましたが、未経験からプログラマーになるにはまずはプログラミングを学ばなければなりません。
しかし、どのようにプログラミングスキルを身につければよいのか迷う方も多いでしょう。おすすめは、就職支援があるプログラミングスクールを利用する方法です。
就職のためのプログラミング学習の近道として、スクールをおすすめする理由を以下で解説します。
プログラミングは独学でも学ぶことができますし、実際に独学でプログラミング学習をしているという人もいるかもれません。しかし、独学でのプログラミング学習は挫折しやすいことに加えて、就職のために本当に必要な点を見極めづらいというデメリットも。
一方で、プログラミングスクールでは事前の知識がなくても就職に有利な実践的技術を効率よく学べます。
また、初歩から順を追って技術を学べることに加えて、講師陣のサポートがあることで挫折しにくい学習環境となることから、安心してプログラミングを学ぶことが出来るのでおすすめです。
ここまでプログラマーがスキルアップや年収アップする方法を紹介してきました。しかし、知識として分かっていても、それを実践できる会社を見極める力がなければ意味がありません。
就職・転職のサポートがあるプログラミングスクールでは、自分のレベルやスキルに見合う年収を提示してくれる企業の判断も可能です。特に未経験の業界では、「情報不足で転職に失敗してしまうのでは?」と不安な方も多いのではないでしょうか。
弊社が運営するプログラマカレッジでは、業界に精通したアドバイザーや経験豊富なプロの講師陣が就職をしっかりとサポートします。
もしもあなたがこれから初めてプログラマーとしての仕事にチャレンジするのでしたら、プログラマカレッジの就職サポートを利用して、あなたに見合った就活を見極めていくことをおすすめ致します。
【卒業生の声:二瓶さん】
【卒業生の声:太田さん】
プログラマーの平均年収は約550万円です。プログラマーの平均年収は、日本の平均年収より高い水準にあるといえるでしょう。
多くの国でIT人材の報酬を上げる動きがあるため、スキルを磨けばさらに高年収を得ることも期待できます。英語が得意な人であれば、日本よりもプログラマーの報酬の上昇幅が大きい海外で働くのもひとつの選択肢です。
未経験からプログラマーを目指すなら、まずはプログラミングを学ばなければなりません。就職サポート付きのプログラマカレッジで、私たちと一緒にプログラマーへの第一歩を踏み出してみませんか?
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