プログラマーを目指したいけれど「やめとけ」と言う噂を聞いて悩んでいる方もいるでしょう。プログラマーに限らず、IT業界の仕事は「つらい」「きつい」と考えられがちです。そこでこの記事では、プログラマーが「やめとけ」と言われる理由と、プログラマーのメリット・魅力を徹底解説。プログラマーを目指すか悩んでいる方はぜひご覧ください。
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最終更新日:2024年5月29日
目次
各項目の詳細を以下で解説します。
所属するプロジェクトや会社にもよりますが、残業が発生しがちなのは次の時期。
• 納期前
• 年末
• 四半期末
• 月末
常に残業があって帰れないということは少なくなりましたが、時期によっては休日出勤・深夜残業を行うケースもありますので、やめとけと言われることもあるかもしれません。
【業種別の平均残業時間】
上のグラフを見て分かる通り、IT業界の残業時間は減少傾向にあり、他業種の残業時間と比較しても大差ないことが見てとれます。
そう考えるとプログラマーの残業は他の職種と大差はなさそうですが、下の例のように会社によって業務時間に幅があることがあるので、その点は要注意です。
例)
• 金融システムや学校関連のシステムを作っている会社は、連休前に勤務時間が増える
• インフラ系のシステム会社は不具合発生時に対応が終わるまで残業となる
IT業界でのシステム開発の構造は、大手SIerなど元請の企業から下請けの企業に外注を行うのが一般的です。そのため、案件数も二次請け、三次請けの数が多く、下請けになればなるほど給料は低くなっていくため、プログラマーは給料が低いからやめとけと言われてしまうことがあります。
しかし実際は、他の業種と平均年収を比較すると決して低い額ではありません。
SE/プログラマーの平均年収は413万円。未経験からでも始めやすい事務/アシスタント系(336万円)、営業系(439万円)、販売/サービス系(325万円)と比較すると、SE/プログラマーの平均年収は高水準に位置していることがわかります。
出典:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
プログラマーはデスクワークが多いため、長時間座ったままで仕事をすることも少なくありません。そのため、運動不足に陥りがちです。
運動不足はさまざまな疾病の原因にもなりますし、体力低下も引き起こします。健康的に過ごすためには、定期的に運動する習慣をつけておく必要があるでしょう。
客席常駐は、プロジェクトが変われば、常駐先も変わっていくため、人間関係が変わることや通勤時間が変わることにストレスを感じることも少なくないでしょう。また、下流工程の仕事が中心となるため、スキルアップしづらいと感じることなどからやめとけと言われることがあるようです。
一方で、客先常駐のプログラマーには次のようなメリットもあります。
• 様々な開発現場を経験できる
• 客先が変われば、煩わしい人間関係をリセットできる
• 大手企業で働けることもある
プログラマーというと、プログラミングスキルを活かして目的に合ったプログラムを作る仕事とイメージしている方も多いでしょう。しかし実は、プログラマーの仕事は非常に幅広く、他の職種との線引きも明確でないため、必ずしも希望した仕事ができるとは限りません。
特に、開発でなく保守・運用を担うプログラマーには、プログラミングの知識が求められないこともあります。また、プログラムの作成に集中したいと考えていても、チームリーダーなどマネジメント力が必要な役割を担当しなければならない場合もあるでしょう。そのため、プログラマーはやめとけと言われることがあるようです。
IT業界は慢性的な人材不足が深刻化しています。特に中小企業では、基本的にどのプロジェクトでも人が足りず、テスター要員や、仕様書・ドキュメントの作成などプログラミング以外の作業を担うケースもしばしば。必然的に仕事量が増えるため、やめとけと言われることも。
プログラマーは「デバッグ」と呼ばれる作業を行います。デバッグとは、システムを動かしてバグ(不具合)を見つけ、その原因を解消する作業。この作業を行う人のことを「デバッガー」ともいいます。
プログラマーはデバッガーを兼ねながらシステム開発を行うのが一般的ですが、バグが見つかると「修正→デバッグ」を何度も繰り返すことになり、それがきついと感じる人も多いようです。このことも、プログラマーがやめとけと言われるひとつの要因です。
プログラミングの技術は日々進歩するので、プログラマーは常に新しい情報をキャッチして自分のスキルをアップデートする必要があります。同じ作業を毎日繰り返しているようでは、スキルアップを望めません。プライベートの時間が削られることや、オンとオフとの切り替えがうまくいかなくなってしまう人もいるため、やめとけと言われることがあります。
経験の浅いうちは、仕事をこなすのに精一杯で学習する余裕がなく、きついと感じるかもしれません。ですが、経験を積み、余裕が出てくれば、新しい情報を日々キャッチアップできるようになるはず。
プログラマーは、稼働中のシステムに不具合が生じた場合は即座に対応を求められます。
インフラ系のように瞬時の対応が必要不可欠なシステムもあり、不具合対応はプログラマーとして大事な任務のひとつですが、急な対応がきついと感じる人からは、やめとけと言われることもあるでしょう。
プログラマーは体力が必要なことから、年齢を重ねると20代のプログラマーと同じように働くことは難しいと感じる人も多くなります。実際に、35歳前後で働き方を変える人も珍しくありません。
また、現在はAIが急激に発達しており、将来的にはAIがプログラマーの仕事を取って代わるのではないかとも言われています。そのため、プログラマーは将来性が不安なのでやめとけと言われることもあるようです。
しかし、どちらもプログラマーとしての経験を積み、新たなスキルを身につけていればそれほど心配する必要はありません。上流工程の仕事であれば、プログラミングの知識を活かしつつ、プログラマーほど体力を使わない働き方ができます。AIもプログラミングを活用して作られているため、プログラミングスキルを磨けばAIの開発者として働ける可能性もあります。
プログラマーには向き不向きがあります。仕事でプログラミングをしつつ、帰宅後や休日なども趣味のプログラムを組んで楽しむ人もいれば、仕事のために毎日勉強をしなければならないのが苦痛だと感じる人もいます。
不向きな人から見れば、時間外での学習も含めて仕事のために多くの時間を割かなければならない職業であることが、やめとけと言われるひとつの要因です。
プログラマーは、プログラミングの知識がなければ仕事ができません。まったくの未経験からプログラミングを習得するには時間がかかります。また、就職すれば終わりではなく、働き方によっては新しいツールの使い方を覚えたり、新しい言語を習得したりする必要もあります。
プログラミング習得までに必要な時間的コストが大きい上に、その後も学ばなければいけないことが多いのが、やめとけと言われる1つの要因なのでしょう。
それぞれの項目について、実際にプログラマーとして活躍しているプログラマカレッジ卒業生の声も交えながら紹介します。
私たちが生活の中で利用するありとあらゆるものに、プログラミングは組み込まれています。それだけ、プログラマーという仕事の需要は高く、多くのものづくりに携わることができる職業なのです。ゼロからシステムを組み上げ、完成させるまでのプロセスに関われるため、納期に追われることによる緊張感やプレッシャーに大変さを感じることがあるものの、その分やりがいを感じることができます。また、アプリケーションや、プロダクトをリリースした際には達成感もあります。
自分の作り上げたプログラムで社会に貢献できることも、プログラマーがやりがいを感じやすい理由のひとつです。開発に関わったものを街で見かけたり、利用したりする機会に恵まれやすく、仕事の成果を肌で感じやすいことがやりがいに繋がることも。
「学習や仕事における自由度が高い」こともプログラマーという仕事の魅力のひとつです。
プログラミングは、パソコン1台、そしてネットワーク環境さえ整えれば、場所を選ばず学び、仕事をすることが可能です。自宅や旅先で働くことを許可している会社もあるなど、業界自体の自由度も高めな傾向があります。
IT業界では慢性的な人材不足が続いていることから、プログラミングができると、それだけでさまざまな選択肢が生まれ、人材としての需要が高まる傾向にあります。今後も人手不足の状態が続く見込みとなっているため、プログラマーやITエンジニアが職に困ることは少ないでしょう。
日本で働く正社員の年収中央値は350万円、平均値は403万円です。それに対して、SE/プログラマーの平均年収は413万円です。
つまりプログラマーは、平均年収が高い職業です。プログラマーに転職すれば、給与アップの可能性があります。
日々どんどん進化するIT技術をキャッチアップしていくために、プログラマーは常日頃自己学習を求められます。技術の進化スピードが速い場合にはキャッチアップに時間と体力がかかりますし、継続的に勉強することは大変なことです。
しかしこれはプラスに捉えると、日々新しい技術を習得するスキルアップの機会に恵まれているとも考えられます。新しい技術や知識の吸収をし続けていけば、仕事においてもチャンスが掴みやすくなります。
また、新しいシステムの開発や未経験の言語への挑戦など、仕事を通してスキルアップのきっかけを得やすいこともプログラマーの魅力。
✔ 残業をしたくない人
日常的に残業がなかったとしても、納期前や、システムのバグが起こった際には残業を強いられることがあります。常に定時で帰りたいと考える人は向いていないでしょう。
✔ コミュニケーションを取るのが嫌いな人
プログラマーといえど、黙々とプログラムを組むだけが仕事ではありません。
他のプロジェクトメンバーやSE(システムエンジニア)などと関わる機会もあるため、あまりコミュニケーションを取らなくても良いと勘違いされている方は危険です。
✔ IT技術に興味のない人
そもそもIT技術に興味がない人は難しいかもしれません。
日々新しい技術をキャッチアップすることが求められるプログラマーにとって、興味ない技術を追いかけていくのはストレスになることでしょう。勉強を続けるのが辛いという理由で転職される方も少なくありません。
✔ 最先端の技術が好きな人
最先端の技術が好きな人であれば、技術のキャッチアップや新言語の学習も苦に感じないでしょう。むしろ「面白さ」を感じながら取り組むことが出来るのではないでしょうか。
✔ 楽をしたい人
「この作業を自動化できないかな?」「もっと効率的に出来る方法はないかな?」と常に効率性を追求し、新しい方法を考えられる人にとって、プログラマは向いている職種の一つです。
✔ コツコツとした努力が苦でない人
大きなプロジェクトであれば、半年や一年など長期間にかかるものもあります。短期間で作業が終了するわけではないので、コツコツと努力が出来る人は向いているといえるでしょう。
論理的に考える力さえあれば、文系・理系を問わずプログラマーを目指せます。コミュニケーションや読解力など、文系ならではのスキルを活かせるシーンも多くあります。そのため、文系であることを理由にプログラマーになることを諦める必要はありません。
文系の人や数学が苦手な人がプログラマーを目指すことについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。
プログラミングは、パソコンやスマホ、ゲームだけでなく、家電や自動販売機などありとあらゆる身近な場所で使われています。プログラミングスキルを身につけると、Webサイトの作成や、ちょっとした事務作業の自動化も可能です。
プログラマーと一言で言っても、Webプログラマーやアプリプログラマー、通信系プログラマーなど、さまざまな種類があります。また、プログラミングスキルを活かせる仕事はプログラマーだけではありません。他にも、フロントエンドエンジニアやデータベースエンジニア、セールスエンジニアなどの選択肢があります。
プログラミングやプログラマーの仕事に興味を持てば、より学習へのモチベーションが高まるでしょう。楽しみながら学べれば、より転職成功に近づけます。
業界についての理解も深めておきましょう。プログラマーになりたいけど、IT業界のことを何も知らないという状態だと「本当にIT業界に就職する気があるのかな?」と熱意を疑われてしまいます。面接においてもIT業界について聞かれることもありますので、業界研究はしておきたいところです。
適性を確かめるためにも、まずは独学でプログラミングに挑戦してみましょう。
プログラミング学習は、簡単なことから始めてみてください。いきなり難しい問題に取り組んでしまうと、挫折の可能性が高まります。とはいえプログラミングの独学に挫折はつきものなので、途中で壁にぶつかっても「自分はプログラミングに向いていないのではないか」と心配する必要はありません。独学でわからなかったことも、誰かに質問できる環境があればすぐに解決する可能性は大いにあります。
独学でプログラミングを学ぶなら、学習サイトを利用すると便利です。以下の記事では、無料で利用できるプログラミング学習サイトを紹介していますので、ぜひご覧ください。
転職を成功させるためには、自分に合う企業を探すことが重要です。また、自分の持っているスキルでどんなところに就職できるのか、希望する仕事のためにはどんなスキルが必要なのか知っておくことも欠かせません。
しかし未経験者の場合、上記の情報を自力で手に入れるのは難しいでしょう。特に、自分のスキルが客観的に見てどの程度評価されるものなのか、判断するのは難易度が高いと言えます。そのため、転職を成功させたいなら、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを活用すれば、自分に合った企業に就職できる可能性が高まります。
プログラミングスクールを活用すると、要点をおさえて学習できるため、独学の場合よりも効率良く短時間でスキルを身につけられます。また、わからないことがあれば講師に質問できるため、悩む時間が少なくなり、挫折の可能性も下げられるでしょう。
プログラマーに限らず、仕事に集中する上では、仕事を離れた時にストレス発散ができる趣味を持っておくことは大切です。特にプログラマーはストレスが溜まりやすいと言われる職業であるため、面接などでストレス発散の方法や趣味を聞かれることもあります。
特に趣味がない場合には、日常生活の中で何が楽しいと感じるか、何をしている時に集中できるか、自分を観察してみるとよいでしょう。
自分がプログラミングに向いているのか、プログラマーに転職できるのかと不安を抱えている人もいるでしょう。そんな人は、まず独学でプログラミング学習を始めてみましょう。プログラミングとはどのようなものか、触れてみて楽しいと思えるか確認してみてください。
少しでも楽しいと思えたら、そのまま学習を続けてみましょう。
プログラマーは簡単な仕事ではありません。そのため「やめとけ」と言われることも少なくありません。しかし、多くの魅力もあります。
プログラマーを目指したいと考えているなら、まずはプログラマーの仕事やIT業界について調べてみましょう。さらに、独学でプログラミング学習を始めてみるのがおすすめです。
この記事を参考に、プログラマーへの転職について考えてみてください。
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