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プログラマの年収は低いの?低いと言われる理由と実態を解説!未経験者向け

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プログラマカレッジ編集部

未経験からプログラマーになりたいと考えてる皆さまに、プログラミング言語の基礎知識や、プログラマーとしての転職ノウハウ、転職に役立つ資格、IT業界情報など、お役立ちコラムを配信しています。

プログラマは年収が低いと思われがちな職業です。本記事では、その理由と実態について解説。さらに、年収が高いプログラマの特徴や、年収を上げるために身につけておくべきスキルについても紹介します。プログラマの年収について知りたい方必見です!

なお、未経験からプログラマをはじめITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。

最終更新日:2023年2月9日

1. プログラマの年収は日本の平均より若干低い

年収.jpによると、プログラマの平均年収は約426万円。日本全体の平均年収は令和元年度のデータで436万円ですから、プログラマの年収は日本の平均年収と比べるとやや低い水準です。
参照:
日本の平均給与|平均年収.jp
プログラマーの平均年収|平均年収.jp


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2. プログラマの年収が低い原因4つ

上記でプログラマの年収水準についてご紹介しましたが、プログラマの年収は本当に低いのでしょうか。

プログラマの年収が低いと思われがちなのはなぜか、日本の平均年収より低い水準になる理由と合わせて、データを元に実証します。

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2-1. プログラマの平均年齢が低い

厚生労働省の調査によると、給与所得者の平均年齢が46.7歳である一方で、プログラマの平均年齢は33.8歳です。

日本では特に、年齢が高くなるに従って年収が高くなる傾向があります。つまり、プログラマの平均年収が日本全体の平均年収より低いのは、平均年齢が低いためだと推測できます。

さらに、プログラマの年齢分布を見ると特に20代の人数が多い傾向があります。そのため実際には、若くからある程度高い年収水準であると言えます。

出典:
賃金構造基本統計調査|厚生労働省
令和元年分 民間給与実態統計調査|国税庁


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2-2. システム開発における下流工程が多い

システム開発は、要件定義や機能設計などの上流工程と実際にプログラムを作成する下流工程に分かれます。プログラマの仕事は、下流工程にあたる部分が多いため年収が低くなりがちです。

さらに、二次請け、三次請けといった案件が多いことも年収が低くなりやすい理由のひとつ。多重請負の構造になっている場合、元請け企業との間に挟んだ企業の数が多ければ多いほど交渉力が低くなりがちで、単価が下がる傾向があります。

プログラマは派遣社員である場合も多く、雇用形態の違いによって年収が変わるケースも考えられます。

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2-3. 残業時間や勉強時間が多く、コスパが悪い

プログラマ 年収 低い プログラマカレッジ
プログラマは残業が多く、勉強時間を確保する必要もあるためコスパが悪いと考える人もいます。

プログラマの残業が多くなりがちな理由のひとつが、納期までに仕事を終わらせなければならないこと。特に、下請けの会社では納期が厳しく設定されやすい傾向があります。

スケジュール通りに開発が進めば問題ありませんが、バグの発生や設計変更、機能追加などが発生するのもよくあることです。このような事態が起きても納期が延長されることはあまりないので、納期に間に合わせるために残業が発生します。

もともとのスケジュールが残業を前提に作られている場合もあります。

さらに、プログラマは自分のスキルを高めるため業務時間外に勉強が必要な職業でもあります。勉強によってスキルを高めればその後の年収アップに繋がる可能性がありますが、勉強時間に対して直接対価が支払われるわけではないため、コスパが悪いと感じる人もいます。

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2-4. 米国のエンジニアと比べて低い

米国ではエンジニアの評価や地位は日本に比べると高く、それに伴って年収も日本と比べると高くなっていることから、「日本におけるプログラマの年収は低い」と言われる一因になっているとも考えられます。

総務省の調査によれば、日本のIT人材の平均年収はアメリカに次いで2位ではあるものの、金額でみると米国の半分程度とその差は圧倒的です。アメリカのエンジニアの給与をイメージしていると、日本のプログラマの年収は低いと感じてしまうでしょう。

参照:IT人材に関する各国比較調査結果報告書|経済産業省

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3. プログラマの年収に差が出る理由3つ

同じプログラマであるにも関わらず、年収が高いプログラマと低いプログラマがいるのはなぜでしょうか。ここでは、プログラマの年収に差が出る3つの理由を紹介します。

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3-1. プログラミングスキルや使用するプログラミング言語の差

プログラミングスキルの差
プログラマの年収に差が出る理由の1つ目は、プログラミングスキルの違いです。

プログラマの種類は、ゲームプログラマやWebプログラマ、組み込み系プログラマなど様々。開発するシステムや仕事の内容によって、使用するプログラミング言語も求められるスキルも異なります。

そのため、スキルが高く幅広い言語に対応できるプログラマほど年収が高くなる傾向があります。

使用するプログラミング言語の差
また、開発に使用するプログラミング言語によっても平均年収に差が出ます。TECH Streetの調査によれば、20代のプログラミング言語別年収ランキングの1位は「R」の476万円。その後、Scalaの440万円、Objective-Cの407万円と続きます。
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出典:2020年プログラミング言語別年収ランキング|TECH Street

1位から3位の言語だけ見ても、使う言語によって差が出ることがわかります。プログラマは、どのようなプログラミングスキルを持っているかで、収入が変わる職業だと言えるでしょう。

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3-2. 雇用形態で年収は変わる

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プログラマの年収は、雇用形態によっても差が出ます。プログラマの働き方は、主に正社員、派遣社員、フリーランスの3種類。フリーランスは、会社に属さず自分自身で案件をこなす働き方であるため、実力次第で年収が大きく変わります。

正社員と派遣社員を比較すると、同様の仕事内容であっても派遣社員の方が賃金が安くなります。派遣社員の場合は、派遣先企業が派遣会社にマージンを支払う必要があるためです。

また、男女を比較すると女性の方が平均年収が低い傾向があります。これは、妊娠や出産によるキャリアの中断が影響していると考えられます。

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3-3. 企業規模によって年収は変わる

就職した企業の規模によってもプログラマの年収に差が出ます。厚生労働省の調査によれば、社員数と平均年収の関係は以下の通りです。

  • 社員数100人未満:平均年収389.8万円
  • 社員数1,000人未満:平均年収427.4万円
  • 社員数1,000人以上:平均年収547.7万円

ご覧の通り、企業規模と年収には相関関係があります。これは、規模の大きな会社の方が金銭的な余裕があり、人材確保のためにお金を使えることに加えて、大きな企業になるほど平均の勤続年数が長くなることも年収に差がでる要因だと考えられます。

参照:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

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4. 年収が高いプログラマの特徴3つ

年収が高いプログラマには、3つの特徴があります。その特徴とはどのようなものかご紹介します。

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4-1. スキルが高い

年収が高いプログラマの特徴1つ目は、スキルが高いことです。プログラマは、開発に関するスキルだけでなく、コミュニケーションに関するスキルも求められます。開発スキル、コミュニケーションスキルについて、年収が高いプログラマの特徴をそれぞれ解説します。
 

開発スキル

  • 市場価値が高いプログラミング言語を扱える
  • 新しいシステムを考え、作成できる
  • 専門分野に関して非常に高いスキルを持っている

市場価値が高いプログラミング言語とは、具体的にはJavaPHPRubyなどです。これらのプログラミング言語を使えるプログラマの求人件数は多く、需要の高さがうかがえます。

指示通りにプログラムを組むだけでなく、自分自身でどんなシステムを作るか考え、実際に商品として提供できるスキルも、年収を高めてくれる可能性があります。特に、競合のいないサービスを作る力がある人材は、高い評価を得られやすいでしょう。

プログラミングに関して幅広い知識を持っていることもひとつの武器になりますが、それだけでなく1つの専門分野に関して高いスキルを持っていることも年収の高さにつながります。
 

コミュニケーションに関するスキル

  • 顧客の要望を適切に読み取れる
  • 論理的思考ができる
  • マネジメントに関われる

指示通りにプログラムを組めることは、プログラマの第一歩としては大切です。しかし、そこにとどまっているだけでは年収を高めることは難しいでしょう。

顧客と直接話し、要件定義などの上流工程に関われるプログラマになるためには、顧客の要望を適切に読みとるスキルや論理的思考が必要です。

また、マネジメントスキルがあれば、チーム内でメンバーをまとめるような立場を任される可能性も高まります。

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4-2. 評価が高い企業に転職している

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先にも述べたように、同じスキルを持っていたとしても企業の規模や業種、業界によって年収が異なります。そのため、自らのスキルを活かして上手に転職することで年収が高くなる可能性があります。

上手に転職するためには、自分がどんなスキルを持っているかのアピールが欠かせません。仕事の中だけでなく、転職の場面でもコミュニケーションスキルが必要だと言えるでしょう。

自己PRや交渉がうまくできれば、年収が高くなる可能性が上がります。転職エージェントなどを上手に活用し、自分のスキルを企業に伝えてもらうこともひとつのやり方です。

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4-3. フリーランスとして独立している

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会社に所属せず、フリーランスとして独立すると年収は高くなります。しかし、フリーランスのプログラマは営業やトラブルの際の解決も自分の力で行わなければならず、会社で働く場合よりさらに多くのスキルが求められます。

また、実績のないフリーランスプログラマに仕事を頼みたいという顧客も少ないでしょう。知識や経験を得るために、会社に所属して下積みを重ねることは必須です。

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5. 他の職種と比較したプログラマの年収は低くない

プログラマは、未経験からでも目指せる職種です。同様に未経験から目指せるとされている職種の年収とプログラマの年収を20代の時点で比較した場合は下記の表の通り。

職種 年収(20代)
SE/プログラマ 363万円
営業事務 308万円
ヘルプデスク 301万円
一般事務 301万円
店長/販売スタッフ 299万円
カスタマーサポート 288万円

参照:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda

プログラマの年収は決して低くなく、むしろ高いことがわかります。

また、これらの職種と比較すると現時点ではいずれの年代でもプログラマの年収が最も高く、将来的にも高い水準での年収推移が期待できます。

IT業界には、プログラマ以外にも数多くの職種があります。プログラマと他のITエンジニアの年収比較については、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

▶ 参考:

コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
ヘルプデスクフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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6. プログラマは未経験者におすすめ

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上記で紹介した通り、未経験から別の職種へ転職を目指すのであれば、プログラマは他の職種よりも稼ぎやすくおすすめです。ここでは、プログラマを特におすすめする理由と、プログラマを目指すための学習方法について解説します。

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6-1. スキルがあれば年収アップできる

5. 他の職種と比較したプログラマの年収は低くない」でも解説した通り、未経験で目指せる他の職種と比べた時、プログラマの平均年収は年を重ねても高い傾向があります。

IT業界は常に人手不足の業界であり、学歴や経歴不問の求人が多くあります。特別な資格や免許も必要ないため、特別なスキルや資格を持っていない状態からでも目指しやすい職種です。

プログラマとしてスキルアップできれば、平均よりさらに上の年収を目指すことも可能。さらに、プログラマはエンジニアとしてのキャリアパスも多く、未経験からエンジニアを目指すための第一歩としてもおすすめです。

プログラマがキャリアパスを目指せる職種については以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

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6-2. プログラミングを学ぶならスクールがおすすめ

プログラマには、プログラミングスキルが必須です。全く未経験の状態でも応募可能な求人もありますが、プログラミングを学ぶと転職活動をより有利に進められます。

知識ゼロからプログラミングを学ぶなら、プログラミングスクールを活用すると学習効率が高まります。

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7. まとめ

ここまで、プログラマの年収について解説してきました。プログラマは年収が低いと思われがちな職種ですが、データを深く読み込んでいくと、年齢が若くても比較的高い水準の年収が得られる職種であることがわかります。

プログラマはキャリアパスが豊富で、未経験でも目指せる職種でもあるため、エンジニアを目指す第一歩としてまずはプログラマを目指すのもおすすめです。

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