ITコラム

column_main39422

スキルアップ

2022.03.01

ITエンジニアに資格はいらない?未経験者に取得をおすすめする理由

この記事の監修者
藤岡 弘大
藤岡 弘大

キャリアアドバイザーとして求職者の面談や就職支援をおこなっています。
お互いの趣味など雑談しながら、本人も気が付いていない強みを把握し、面接本番でどうアピールしていくか一緒に考えることを心がけています。

ITエンジニアはスキルがあれば資格は不要と言われることがあります。しかし、未経験者がエンジニアを目指すなら資格の取得がおすすめです。この記事では、ITエンジニアに資格はいらないと言われる理由や未経験者に取得をおすすめする理由を解説します。さらに、未経験者におすすめの資格も紹介します。ぜひご覧ください!

最終更新日:2022年7月11日

1.【結論】ITエンジニアに資格はいらないのか

ITエンジニアには資格よりも経験が重要だと聞きました。IT系の資格はいらないというのは本当ですか?

ITエンジニアになるために、資格は必ずしも必要なものではありません。
しかし、資格を取得することにはメリットがあり、「いらないですよ」と断言してしまうものでもありません。

例えば、転職を目指す場合には自分のスキルを客観的に示せる根拠となります。また、資格手当を支給する会社もあります。

▲目次へ戻る

2. なぜITエンジニアに資格はいらないと言われるのか

IT 資格 いらない プログラマカレッジ

では、資格を取得することにはメリットがあるにも関わらず、なぜITエンジニアに資格はいらないと言われるのでしょうか。

ITエンジニアに資格がいらないと言われるのには、以下の4つの理由があります。

それぞれの項目について、実際のエンジニアの声とともに解説します。

▲目次へ戻る

2-1. IT資格は免許ではないから

医師や弁護士などの仕事の場合、その仕事をするためには必ず資格が必要です。しかし、IT資格はそれらの資格と異なり「免許」というわけではありません。つまり、その資格がなければつけない仕事があるわけではなく、あくまでもスキルや知識を示すための1つの基準でしかありません。

実際に、スペシャリストと呼ばれる優れた技術を持つエンジニアの中にも、資格を持っていない人もいます。

エンジニアの仕事をするために絶対必要な資格がないこと、また実際に資格を取得せずに仕事をしているエンジニアが多いことが、ITエンジニアに資格はいらないと言われる理由のひとつです。

▲目次へ戻る

2-2. ITエンジニアに必要なのは資格よりも実績やスキルだから

ITエンジニアの評価においては、何ができるのかが一番の物差しとなります。また、それまでに培ってきた経験も重要です。それらに比べると、資格の評価は低くなる傾向があります。また、知識だけを詰め込んで資格を取得しても、実際の業務ができなければあまり意味はありません。

実際のITエンジニアの声として、以下のような意見があります。

📣 ITに関する知識を体系的にムラなく習得し、アウトプットできることを確認し、知識レベルを端的に第三者に伝えやすいために資格を取得している。一方でITに関する実務を経験しなければその知識を生きたものにすることができないことも理解している。

📣 IT技術者としての基礎を身につけるという意味で必要。また、ユーザーに対しスキル保有の証明として役立つ。 ただし、資格を取得したからといってIT技術者として活躍できるわけではない。必要だが十分ではない。

参照:「IT資格」を取得する意義を問う、技術者345人の本音|日経クロステック

これらの声の本質は、資格試験に合格することだけを目的とした勉強や、アウトプットできない知識ばかりを詰め込むのは無意味であり、エンジニアとしては不要だということです。

つまり、もっとも必要なのは実務に役立つスキルや実績であり、例え資格を持っていてもスキルや実績がなければ役に立たないため、ITエンジニアに資格はいらないと言われるのです。

▲目次へ戻る

2-3. IT資格の数が多く効果を評価しづらいから

IT資格にはたくさんの種類があります。そのためどの資格がどのような目的・効果・レベルのものかわかりづらいため、資格を持っていても評価が難しいのが実情です。そのため、評価されないのであれば資格は必要ないと考える人もいます。

実際のエンジニアの声として、以下のような意見があります。

📣 IT関連資格の数が多すぎるのもありますが、取得しても何らメリットがないことが多いように感じています。 資格を取ればいいというものでもありませんが、給与や評価、待遇などにもっと反映されるようになればより活性化するのではないかと思います。

参照:「IT資格」を取得する意義を問う、技術者345人の本音|日経クロステック

逆に言えば、資格が評価されるとわかっているところを狙うのであれば、非常に有効です。転職を目指す企業の求人情報などに、資格に関する記載があればその資格の取得を目指すのがおすすめです。

▲目次へ戻る

2-4. 資格よりもポートフォリオ作成の優先度が高いから

IT 資格 いらない プログラマカレッジ
ポートフォリオとは、自身の制作物をまとめた作品集のことです。エンジニアを目指す際にはポートフォリオの提出を求められることが多くあります。

ポートフォリオを見れば、その人がどれだけ実務に役立つスキルを持っているか、業務遂行能力があるかなどがわかります。面接で話をしただけではわかりづらいプログラミングスキルも、ポートフォリオを見れば一目瞭然です。

就職・転職活動の際には自分が持っているスキルや知識を相手にうまく伝えることが必要です。資格もそれらを伝えるためのひとつの手段ではありますが、資格よりもポートフォリオの方が伝わりやすく、優先度が高いと言えます。

▲目次へ戻る

3. IT資格を取得するメリット

IT 資格 いらない プログラマカレッジ

ITエンジニアになるために資格は不要と考える人は多いようですが、それでも資格を取得するべきなのでしょうか?資格を取得するメリットはどのようなことですか?

それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。

▲目次へ戻る

3-1. 資格取得の学習を通じて業務知識の幅を広げたり、不足している知識を学べたりする

業務の中で身につける知識は、どうしても関わりが深い分野のものに偏ってしまいがちです。一方で、資格を取得する際にはその分野の知識の全体像をつかみ、体系的に学ぶ必要があります。

そのため、業務知識の幅を広げたい場合や、不足している知識を学ぶために資格取得を目指すのは有効な方法です。

実際のエンジニアの声として、以下のような意見があります。

📣 資格は自己研鑽のために取得している。ただ資格を取得するだけでは評価にはつながらない。評価につなげるには良質なアウトプットが必要だが、そのために継続してインプットすることが必要であり、その手段として資格の勉強、取得は有用であると考えている。

📣 資格取得を目指す意義は学ぶためのモチベーションの維持にあると考えています。広範囲に及ぶさまざまなIT関連の知識を学ぶには、高いモチベーションを長期間維持することが不可欠です。

参照:「IT資格」を取得する意義を問う、技術者345人の本音|日経クロステック

現場で働くエンジニアは、資格そのものが役立つというよりも、知識のインプットや学習のモチベーションをキープするために資格の存在が重要だと考えています。

▲目次へ戻る

3-2. スキルレベルを客観的に証明できるため就職や転職に有利になる

資格は、自身が持っているスキルを客観的に証明するためのツールとして利用可能です。また、企業によっては資格を保有していることでより有利に転職活動を進められる場合もありますし、そもそも資格がなければ応募できない場合もあります。

実際のエンジニアの声として、以下のような意見があります。

📣 保有するスキルを客観的に証明するためのツールとして必要だ。職務経歴書だけではスキルを読み取りきれないことが多い。

📣 資格が実力を測る物差しにはならないかもしれないが、仕事できる人には資格所有者が多い。向上心を見る物差しにはなるかもしれない。

参照:「IT資格」を取得する意義を問う、技術者345人の本音|日経クロステック

政府・公共系の仕事や、金融系の仕事などでは参画するエンジニアの条件として資格取得が定められているケースが多くあります。そのため、仕事の幅を広げるために資格取得は有効な方法です。

また、AIやクラウドについては現時点で案件実績の多いエンジニアが少ないため、資格取得によって知識を持っていることを示せるだけでも重宝される可能性がありますよ。

▲目次へ戻る

3-3. 自己のスキルアップにつながる

エンジニアは、常にスキルアップを求められる職業です。資格取得のための勉強は、自身のスキルアップにつながります。
また、資格を取得したことによって新しい案件に参画できる可能性もあります。今までと違った案件に関わることも、経験やスキルを得るための良いチャンスです。

実際のエンジニアの声として、以下のような意見があります。

📣 自己の業務知識の幅を広げたり、不足している知識を学べたりするメリットがあるので、資格試験の学習を続けている。

参照:「IT資格」を取得する意義を問う、技術者345人の本音|日経クロステック

特に、何か新しいことにチャレンジしたいときには、資格取得を目指してみるのもひとつの方法です!

▲目次へ戻る

3-4. 基本給に加えて資格手当を支給する企業もある

企業によっては、基本給に加えて資格手当を別途で支給してくれる場合もあります。

そのため、希望職種に関連した資格を就活前に取得しておくと、就職・転職時も最初から手取り額のアップが期待できます。また難易度の高い資格ほど、考慮される額も上がる傾向に。

リクナビNEXTによると、平均的な相場はこれくらいとのこと。

基本情報技術者:月額4,650円

ORACLE MASTER silver:月額6,625円

Javaプログラミング能力検定試験1級:月額10,000円

CCNA:月額11,250円

資格取得の難易度による金額の違いはありますが、5,000円~10,000円程度の差だと考えておけば良いでしょう。

▲目次へ戻る

4. 未経験者の就職・転職には資格が有効

IT 資格 いらない プログラマカレッジ

未経験者がITエンジニアとして就職・転職する場合には、資格を取得した方がよいのでしょうか?

未経験者がITエンジニアを目指すなら、資格取得は非常に有効な方法です。資格取得が有効な理由は以下の通りです。

それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。

▲目次へ戻る

4-1. エンジニアとしての適性を知ることができる

興味を持ってエンジニアになったものの、いざ仕事を始めてみたら楽しいと感じない、勉強が辛くて挫折してしまうという可能性もあります。

しかし、事前に資格取得のための勉強をしていれば、その時点でエンジニアとしての適性がわかります。勉強を進めても辛くてなかなか前向きになれない、自分はエンジニアに向いていないと感じたら、その時点で別の職業を目指すなど方向転換が可能です。

未経験からエンジニアを目指すのであれば、資格の勉強を事前にしておくことで、失敗を防げる可能性があります。

▲目次へ戻る

4-2. スキルを体系的に身につけられる

資格取得のための学びは、エンジニアに必要とされる知識の習得に繋がっているため、スキルを体系的に身につけられるというメリットがあります。

特に、実務経験がない未経験者の場合には、どんなことをどの程度学習したらよいかわからないケースも多いため、資格の取得をひとつの目標とすると学習をすすめやすくなります。

実務経験ゼロからエンジニアを目指すのであれば、資格取得を目指すことで基礎的な技術や知識をしっかり身につけられるでしょう。

▲目次へ戻る

4-3. 知識や技術の証明、努力の姿勢をアピールできる

資格は知識や技術の証明となるだけでなく、努力のアピールにも利用できます。
IT業界はトレンドの変化が早く、就職や転職をしたあとも継続的に学習することが求められる業界です。資格を取得していると、スキルの証明とともに、目標の達成に向けて地道に学習をコツコツ続けられる能力があることを示せます。

採用の場では、資格の難易度よりも資格取得までの一連のプロセスを評価してもらえることも多いため、資格取得は転職にとても有効です。

また、プログラミングスクール卒業などの経歴は、スクールによってレベルに差が出てしまいがちなため、評価に繋がりにくいケースもあります。その点、資格取得は合格していることで一定の基準を満たしていることを証明しやすく、採用担当者にスキルを有していることをアピールしやすいのです。

▲目次へ戻る

5. 初心者・未経験者におすすめのIT系資格

IT 資格 いらない プログラマカレッジ
IT系資格には、国家資格とベンダー資格があります。

ベンダー資格とは、製品を製造・リリースする各メーカーによって実施される試験です。特定の製品やサービスに特化した資格で、それに関して特に高い技術を持っていることを示せます。
一方で国家資格は、信頼性や権威性が高く、資格に有効期限がないことが特徴です。
ベンダー資格については、実務上でどのようなスキルが必要になるのか、どのようなキャリアを目指すのかを考え、目的に応じて取得するのがおすすめです。
ベンダー資格を含め、IT業界に就職するのにおすすめな資格については以下の記事で詳しく紹介しています。

ここでは初心者・未経験者におすすめのIT系資格について紹介します。

▲目次へ戻る

5-1. ITパスポート

ITパスポートは、IT未経験者、初心者向けの試験です。国家試験の中では一番簡単なレベル1に該当する試験で、ITエンジニアに限らずIT業界で働きたい人、ITに関する一般的な知識を身につけたいと考えている人が対象です。

ITパスポートを取得することでITに関する幅広い分野の知識を身につけられ、事務系職種に応募する場合でもパソコンの基礎スキルを証明できるのがメリットです。

試験はコンピューターを利用するCBTという方式で行われます。出題分野はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3分野に分かれ、いずれも基礎的な内容を理解しているかが問われます。
合格までの勉強時間は50~100時間程度が目安です。

合格率 65.2%(令和2年4月度~令和2年8月度)
出題形式 四肢択一式
試験時間 120分
試験日 随時実施
受験料 5,700円
公式サイトURL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

 
新型コロナウイルスの影響により、試験会場ではマスクの着用が必要です。また、検温が実施され、発熱が確認された場合受験できず、受験料の返還も受けられないため注意してください。

感染状況に応じて試験が中止される可能性もあります。情報はホームページに掲載されるほか、登録したメールアドレスにも送られてくるので必ず確認しましょう。詳細については、公式HPをご確認ください。

参照:ITパスポート試験 試験結果

▲目次へ戻る

5-2. 基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT業界に転職したい、ITに関する基本的な知識を身につけたいと思っている人向けの試験です。ITパスポートがITを利活用する人向けの試験であるのに対して、基本情報技術者試験はIT業界で働くための基礎知識を問う試験です。

そのため、ITエンジニアを目指す場合ITパスポートは就職活動においてそれほど有利になる資格ではありません。一方で、基本情報技術者試験に合格していればITエンジニアとしての就職にも効力を発揮します。

出題分野はITパスポートと同じくストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野ですが、テクノロジ系では考え方を理解するだけでなく実際にプログラミング言語の習得を求められるなど、3つの分野それぞれにおいてITパスポートよりも難易度の高いものとなっています。

合格率 25.7%(令和元年度)
出題形式 午前:多肢選択式(四肢択一)
午後:多肢選択式
試験時間 午前:150分
午後:150分
試験日 年2回(上期、下期それぞれ一定期間)
受験料 5,700円
公式サイトURL https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

 
令和4年度の基本情報技術者試験は、CBT方式で実施されます。令和4年度上期における試験日程は2022年4月1日(金)~2022年5月29日(日)が予定されています。
新型コロナウイルス感染予防対策として、受験時のマスク着用等を定めています。

詳細は公式サイトでご確認ください。

参照:基本情報技術者試験(FE)~ ITエンジニアの登竜門 ~

なお基本情報技術者試験は、2023年4月より試験制度の大幅改訂が予定されています。
2023年度以降の受験を検討している方は、次の記事をご確認ください。

▲目次へ戻る

5-3. 応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、ITの応用的な知識を身につけたいと考えている人向けの試験です。難易度は高く、応用情報技術者試験に合格すると資格手当が出る会社もあるくらいです。そのため、まずは基本情報技術者試験の合格を目指しましょう。

出題分野は上記2つの試験と同じくストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系ですが、基本情報技術者試験よりもさらに高いレベルの知識や技術が求められます。

応用情報技術者試験に合格すれば、ITエンジニアとしての就職・転職のシーンで強い武器になる可能性はかなり高まるでしょう。

ただし、簡単に合格できる試験ではないことも事実ですから、基本情報技術者試験を受けた上で、さらに高いレベルを目指せるか見極めてから受験することをおすすめいたします。応用情報技術者試験に関しては、ITエンジニアとして実務経験を積んでから合格を目指しても遅すぎることはありません。

合格率 22.3%(令和元年度)
出題形式 午前:多肢選択式(四肢択一)
午後:記述式
試験時間 午前:9:30~12:00(150分)
午後:13:00~15:30(150分)
試験日 4月第3日曜日、10月第3日曜日
受験料 5,700円
公式サイトURL https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

 
新型コロナウイルス感染症の影響で、試験の中止や実施内容、試験地などが変更になる可能性があります。受験の際には公式サイトで最新の情報を確認してください。

参照:応用情報技術者試験(AP)~ ワンランク上のITエンジニア ~

▶ 参考記事:

応用情報技術者試験の合格率は?難易度と勉強時間の目安まとめ【2018年版】|プロエンジニア

▲目次へ戻る

6. 未経験からITエンジニアを目指すならプログラマカレッジがおすすめ

IT 資格 いらない プログラマカレッジ
IT業界への就職・転職活動のために資格取得を考えているのであれば、資格の勉強と並行してプログラミングスキルを身につける必要があります。未経験者を採用するIT企業も多くありますが、プログラミングスキルがあれば企業側はその分研修などの手間を減らせるため採用されやすくなります。

プログラマカレッジのような就職支援付きのプログラミングスクールであれば、プログラミングスキルを身につけると同時に、プロに資格取得の相談をすることも可能。
自分が目指すキャリアに合った資格はどれなのか、取得のためにどんな勉強をすれば良いのかなど、迷っている方はぜひプログラマカレッジの利用をご検討ください。

▲目次へ戻る

7. まとめ

ITエンジニアになるには、必ずしも資格が必要なわけではありません。ITエンジニアは資格だけあればよいわけではなく、資格よりもスキルや実績が重要視されます。

しかし一方で、資格があれば客観的に知識を示すことができ、努力のアピールにもつながります。また、資格取得のための勉強をすることで、エンジニアとしての適性を知ることも可能です。

そのため、未経験者の転職には資格取得が非常に有効だと言えるでしょう。ITエンジニアを目指すなら、プログラミングスキルの学習と合わせて資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

▲目次へ戻る

卒業生の声

SHARE

最新記事

無料相談する

INTERNOUS,inc. All rights reserved.