「就職先におすすめの業種や業界を知りたい」「長く働ける就職先の選び方を知りたい」と思っている高卒者や大学中退者に向けて、本記事では、求人数が多く正社員を目指しやすい業界と主な職種・その仕事に向いている人の特徴を紹介。高卒者と大卒者の離職率が高い業種、高卒者の離職理由TOP11のほか、高卒で就職した人が高い年収を得るための方法、将来性がある業界、就活者に人気の書籍についても解説します。
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最終更新日:2024年1月9日
この記事の監修者
株式会社志木サテライトオフィス・ビジネスセンター
代表取締役社長 柴田 郁夫
目次
「高卒者が正社員になるために就活するならどの業界がおすすめ?」
「大学中退したフリーターだとどの業種でも正社員に就職するのは難しい?」
「高卒者や大学中退者が未経験から就職・転職しやすいのはどんな職種?」
このように考えながら、正社員への就職を成功させたいと考えている方もきっと多いかもしれません。
就職活動を有利に進めるためには、自分に適正のある職種についても知る必要がありますが、まずは業界ごとの求人数を大まかに把握しておくことをおすすめします。なぜなら、求人数が多い業界ほど応募できる求人の幅が広がりますし、自ずと内定を獲得できる確率も高まるからです。
こちらは、令和5年7月(令和6年1月時点での最新統計結果)に厚生労働省が発表した産業分類別の求人数をもとに割り出した一覧表ですが、高卒者・大学中退者向けの求人数ランキングは次の通りです。
業界名(産業分類) | 求人件数 | |
---|---|---|
1位 | 製造業 | 144,874件 | 2位 | 建設業 | 79,735件 | 3位 | 卸売業・小売業 | 52,311件 | 4位 | 医療・福祉 | 40,357件 | 5位 | 運輸業・郵便業 | 31,585件 | 6位 | サービス業(他に分類されないもの) | 27,136件 | 7位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 22,959件 | 8位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 15,485件 | 9位 | 学術研究・専門/技術サービス業 | 8,242件 | 10位 | 不動産業・物品賃貸業 | 5,339件 | 11位 | 複合サービス事業 | 4,510件 | 12位 | 情報通信業 | 2,929件 | 13位 | 農業・林業・漁業 | 2,663件 | 14位 | 金融業・保険業 | 2,647件 | 15位 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 2,208件 | 16位 | 教育・学習支援業 | 636件 | 17位 | 鉱業・採石業・砂利採取業 | 428件 | 18位 | 公務・その他 | 143件 |
出典:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ|厚生労働省
ここからは、それぞれの業界の特徴やおすすめの職種、その業界に向いている人についてを詳しく見ていきましょう。
【どんな業界?】
取り扱う素材は金属や繊維、紙、ガラス、ゴム、食品など多岐に渡り、製品は電子機器・自動車・医薬品などさまざまです。仕事内容は職種によって大きく異なり、製造現場での仕事としては素材を加工する鍛造や旋盤、加工されたものを形にする組み立て・塗装、製品を販売するための検査・梱包などがあります。
製造業は学歴不問のケースが多いため、高卒からの就職も十分可能だと言えるでしょう。
なお、令和5年7月(令和6年1月時点での最新統計結果)の調査によると、製造業の中でも求人数が多いTOP3は以下の産業です。
• 1位:輸送用機械器具製造業:23,848件
• 2位:食料品製造業:19,075件
• 3位:金属製品製造業:13,117件
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 形として残る製品を生産・販売したい人
• 自動車や電子機器の製造に関わってみたい人
• 現場仕事から管理職まで幅広く経験したい人
【どんな業界?】
マンション、一軒家といった住宅やビルのほか、学校・病院といった施設など、あらゆるインフラを含む建築物や設備を造るのが建設業ですが、一方で土木は、道路やトンネル、橋、ダム、空港などのインフラ設備を作ります。その他に、建物や設備の管理・補修・解体なども行うため、法律を含む幅広い知識が必要となるでしょう。
また、建設業は少子高齢化などの影響により働き手が減っている業界でもあるため、学歴不問としている企業も増えてきているようです。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 人々の生活に必要な建物や設備を作りたい人
• 人と話すことが好きな人、体を動かすことが好きな人
• もの作りが好きな人、ひとつのことを長期間続けられる人
【どんな業界?】
一方で卸売業は、小売業者や企業・法人などに対して商品を販売する業務のことです。
つまりは、客先が業者の場合は卸売業、そして顧客が一般の消費者であれば小売業に分類されますが、小売業と卸売業とでは販売先の顧客の種類だけでなく取り扱う商品も異なるため、この業種へ就職したい場合はその違いについても把握しておきましょう。
また、「学歴不問」「業界未経験可」といった求人も比較的多く存在するので、他の業界に比べると正社員として就職できる確率がより高い傾向にあるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 商品の販売に興味がある人
• コミュニケーション力に自信がある人
• 最新の動向やトレンドに敏感な人
【どんな業界?】
近年のコロナ禍や高齢化社会などの影響だけでなく、また国際医療福祉大学の調査によると、2022年から24年にかけて団塊の世代が75歳になるだけでなく、今後30年の間に75歳以上の高齢者が急速に増加することからも、以前にも増して需要が高まりつつある業界であるとも言えるでしょう。
専門知識や資格を持っていないと対応できない業務が多いものの、高齢者向けの福祉施設などに勤務する介護職などの場合は、特別な資格がなくても採用されることがあります。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 専門職に興味がある人
• 人と関わることが好きな人
• 臨機応変な対応ができる人
【どんな業界?】
一方で郵便業とは、郵便物などの引受け・収集・配達を行う事業のことです。
どちらも、中心となる仕事は自動車などの運転となるため、運輸業・郵便業で働きたい場合は運搬車両を運転するための知識やスキル知識を身に付ける必要があります。
近年では、Amazonやメルカリなどのフリマアプリをはじめとする「小口配送」が急激に増えていることから、ドライバーの人材不足問題が深刻化しており、高卒者や未経験者を積極的に受け入れる企業も増えています。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 運転が好きで体力に自信がある人
• 落ち着いて冷静に仕事ができる人
• 正確な作業に自信がある人
【どんな業界?】
• 個人向け:宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、教育、学習支援業、医療、福祉業
• 法人向け:情報通信業、学術研究、専門・技術サービス業
これらのほか、サービス業には、人材業や広告業、コンサルティング業といった幅広い業種も含まれており、またどのサービスを扱うにしても顧客との対話が重要となるため、コミュニケーション力やホスピタリティといった高い対人スキルが求められるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 人と接することが好きな人
• コミュニケーション能力に自信がある人
• トレンドや顧客ニーズの変化に敏感な人
【どんな業界?】
主な勤務先としては、旅館やホテル、リゾート施設、レストラン、食堂、専門料理店、喫茶店などがあり、コロナ禍により需要が高まった持ち帰り・配達飲食サービス業も、飲食サービス業に含まれます。
宿泊業で働くには、マナーや礼儀作法、ホスピタリティ・コミュニケーション力といった接客スキルのほかに、英語などの外国語を習得しておくと就活が有利に進みます。また、飲食サービス業へ就職したい場合には、細やかな気配りほかに調理や片付けなどを手際よくこなす能力が求められるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 体を動かすことや人と関わるのが好きな人
• チームプレイができる人、食べることや料理が好きな人
• 語学や海外の文化が好きな人、国際交流が好きな人
【どんな業界?】
• 生活関連サービス業:クリーニング、理容店・美容院・エステ、公衆浴場、家事代行、衣服裁縫、冠婚葬祭業、観光業
• 娯楽業:映画館、劇場、競輪・競馬場、スポーツ施設、カラオケボックス、ゲームセンター、演芸・スポーツ等の興行団
一般的にこれらは「サービス業」に分類されますが、どの仕事でもその業界に関する興味や知識のほかに、コミュニケーション力や対人マナーをはじめとする基本的な接客スキルが必要となるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 趣味や好きなことを仕事にしたい人
• 得意なスキルを人に教えたい人、人と話すことがが好きな人
• 気配りのできる人、体力に自信のある人
【どんな業界?】
• 学術的研究や試験、開発研究などを行う事業
• デザイン・文芸・芸術作品の創作、法律や財務、会計などに関する事務や相談、経営戦略など専門的な知識サービスを提供する事業
• 広告に関する総合的なサービスを提供する事業
• 獣医、土木建築に関する設計や相談、商品検査、計量、証明写真制作といった専門的な技術サービスを提供する事業
どの業務をこなすにしても専門的な資格だけでなくその分野においての知識や技術が求められますが、特に著述・芸術家業やデザイン業はセンスやスキルが重視されている分、学歴は不問としている企業もあります。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 専門分野で手に職をつけたい人
• 長期間ひとつのことに打ち込める人
• 専門的な知識や技術を活かして顧客のニーズを満たしたい人
【どんな業界?】
一方で物品賃貸業は、産業用機械器具や事務用機械器具、自動車、スポーツ・娯楽用品などの物品を賃貸する事業を指します。基本的に接客業務を行うため、主にコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 接客に興味がある人
• コミュニケーションや交渉が得意な人
• 向上心や新しいことを学ぼうとする意欲が高い人
【どんな業界?】
• 銀行窓口業務
• 銀行窓口業務保険窓口業務
• 郵便事業
• 信用事業
• 共済事業
• 購買事業
• 厚生事業
就職するには、各業務についての専門知識や対人スキルなどが求められるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 接客に興味がある人
• コミュニケーション力に自信がある人
• 専門的な知識を学ぶことに抵抗がない人
【どんな業界?】
• ソフトウェア業
• 情報処理・提供サービス業
• インターネット附随サービス業
近年、情報通信業界の人材が大幅に不足しているといわれており、「学歴不問」「未経験可」といった求人が増加しています。また、インターネットやスマートフォンなどの普及によりIT系サービスの需要が増大しているため、将来性のある業界といえるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 手に職をつけたい人
• 将来性のある業界で働きたい人
• 技術を身に付けることが好きな人
未経験からIT業界を目指したい方には、ITパスポート試験の資格取得もおすすめです。
【どんな業界?】
そして林業は、森林を保全しながら木材を生産する事業です。木材だけではなく、山菜や木炭の生産・販売も行います。漁業は、海や河川で魚などを養殖したり獲ったりする仕事のことです。さらに、魚の加工・販売なども行います。
どの業界も高齢化や人手不足などが問題視されているため、多くの求人は学歴不問で就職することが可能です。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 自然が好きな人、一次産業に関わってみたい人
• オフィス以外で働きたい人、体力や忍耐力に自信がある人
• 地道な作業が苦にならない人
【どんな業界?】
銀行業やクレジットカード業、資金取引の仲介機関などが金融業にあたります。一方で保険業は、生命保険や損害保険、共済事業・少額短期保険などの提供・代理業務などを行う事業です。
顧客や取引先企業とのやり取りが多く発生するため、営業力やコミュニケーション力、金融に関する幅広い知識が必要となるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 数字やお金などを扱うことに抵抗がない人
• 銀行や証券会社、保険会社などで働きたい人
• 忍耐力や学ぶ意欲がある人
【どんな業界?】
人々の生活に欠かせないものを提供しているため安定性があり、平均年収も高い傾向にあるため、就職希望者からの人気が高い業界となっています。「未経験可」「学歴不問」といった求人もありますが、エネルギー業界に関する用語などの知識が最低限必要となるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 人々のインフラを支える仕事がしたい人
• 安定性のある業界・企業で働きたい人
• 粘り強さや忍耐力に自信がある人
【どんな業界?】
ただし、小学校・中学校に勤務するには大学で指定の単位を取得し、教員採用試験に合格して「小学校教諭」や「中学校教諭」などの免許を取得する必要がありますが、事務職などは学歴不問で募集している場合もあります。
また学習支援業とは、学校教育の支援活動を行う事業のこと。
具体的には学習塾や通信教育、図書館などがこれに当てはまり、音楽教室や英会話教室、スポーツクラブなどのほか、公民館、博物館や美術館、動物園・水族館・植物園なども含まれるので、人の成長や喜びの瞬間に関わることができるやりがいのある業界と言えるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 子供やお年寄りまで幅広い世代の人と交流することが好きな人
• 人の成長を支援したい人、コミュニケーション能力に自信がある人
• 物ごとに対して根気強く取り組める人
【どんな業界?】
主に岩石・砂利などの採取や運搬を行うため、体を動かしたりダンプといった重機を扱うことに抵抗がない人に合っているでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 体力に自信がある人
• 重機の扱いに興味がある人
• 慎重に作業することが得意な人
【どんな業界?】
公務員の職に就くには公務員試験を受ける必要があり、試験は原則として学歴不問となっているため、高卒からでも挑戦することができます。ただし、筆記試験のボリュームが多いため、しっかりと対策する必要があるでしょう。
【主な職種】
【こんな人におすすめ】
• 地域や国に貢献したい強い人
• 地道な仕事が苦にならない人
• 安定した環境で働きたい人
ここまで、求人数ランキングに沿ってさまざまな業界について紹介しましたが、高卒男女の就職先におすすめな業界と職種は次の9つです。
それぞれの特徴や具体的な仕事内容、どんな人におすすめかについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
これから就活をしようと思っている人の中には、「せっかく正社員になるのなら、離職率が高い会社に応募するのは避けて長く働きたい」と考えている方も多いでしょう。
では、離職率が最も高いのはどの業界なのでしょうか?
高卒者・大卒者が新卒で就職した後、3年以内の離職率が高い業界のTOP5は、以下の通りです。
高卒者 | 大卒者 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 62.6% | 宿泊業・飲食サービス業 | 51.4% | ||||
2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 57.0% | 生活関連サービス業・娯楽業 | 48.0% | ||||
3位 | 小売業 | 48.3% | 教育・学習支援業 | 46.0% | ||||
4位 | 教育・学習支援業 | 48.1% | 医療・福祉 | 38.8% | ||||
5位 | 医療・福祉 | 46.4% | 小売業 | 38.5% |
出典:新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します:令和5年10月20日|厚生労働省
厚生労働省の調べによると、最も離職率が高いのは、高卒者・大卒者ともに「宿泊業・飲食サービス業」という結果に。次いで、「生活関連サービス業・娯楽業」の離職率が高い数値となっています。
離職率が高い原因として、サービス業は人との関わりが多い分、人間関係によるストレスがかかりやすいことが考えられます。また、働く会社によっては休日や深夜の勤務が発生したり、人手不足の穴を埋めるために長時間労働となったりするケースもあるため、それを負担に感じて辞めてしまう人もいるでしょう。
また、生活関連サービス業・娯楽業は、「労働時間が長い」「販売のノルマが厳しい」「同じ仕事の繰り返しでキャリアアップが見込めない」といった理由で退職する人も多いようです。
では、これらの人々は実際にどのような理由で離職しているのでしょうか?高卒者の離職別理由のTOP11を男女別に比較した表は、次の通りです。
離職理由 | 男女計 | 男 | 女 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 仕事が合わない | 412 | 237 | 175 |
2位 | その他 | 205 | 106 | 99 |
3位 | 傷病等健康上の理由 | 173 | 73 | 100 |
4位 | 家庭の事情 | 108 | 61 | 47 |
5位 | 就労意欲が乏しい | 106 | 74 | 32 |
6位 | 他からの働きかけによる転職 | 94 | 53 | 41 |
7位 | 人間関係がうまくいかない | 74 | 35 | 39 |
8位 | 職場環境が合わない | 68 | 37 | 31 |
9位 | 進学等のため | 64 | 49 | 15 |
10位 | ホームシック | 59 | 38 | 21 |
11位 | 希望条件と労働条件の違い | 31 | 15 | 16 |
出典:第8表 離職理由別状況(構成比)/学卒就職者の離職状況調査結果(令和3年3月中学・高等学校卒業者):令和5年3月発表|東京労働局
一番の理由として挙げられているのが、「仕事が合わない」という意見です。入社後にミスマッチを起こさないためには、業界や企業の研究を入念に行い、自分に合った仕事かどうかを調査しておくとよいでしょう。
※小数点第二位以下の四捨五入は切り上げ
出典:令和4年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
こちらは、高校卒業後に正社員として働く男女の給料を男女別・年齢別に比較したグラフです。
10代のうちは、男女の差が1万8,900円、20代前半では3万4,500円、20代後半では5万8,600円と、年齢を追うごとに開きが見られます。
そして、40代になると11万4,900円もの差が広がりますが、最近では在宅ワークや副業による副収入を得ている女性も増えているため、複数の仕事を掛け持つなど働き方を工夫したり、プログラミングなど「手に職」を付けるためのスキルアップを図りながら、専門職への転職を検討すれば、女性でも月収アップは見込めるでしょう。
男女問わず、学歴を問われることなく高収入が見込めるのは、実力やセンス、ポテンシャルや才能で勝負できる技術職がおすすめです。未経験からITエンジニアを目指したい方は、一度IT業界の専門家に相談してみても良いでしょう。
年収についての詳細は、以下の記事も参考にしてください。
高校を出てすぐに働く方ややむを得ない理由により大学を中退した方にとっては、大卒者より早く社会人になるぶん、「できるだけ早いうちから高年収を稼げるようになりたい」と思う方もきっと多いでしょう。
ここでは、高卒で就職した人が年収を上げるための方法を4つほど解説します。
就活前に読んでおきたいおすすめの本も紹介するので、これから就職する方も現在転職を考えている方も、ぜひ参考にしてください。
まず1つ目は、専門スキルを身に付けて自分の市場価値を高めることです。
ここで言う市場価値とは、ビジネスの場において、どれだけ必要とされている人材なのかということ。
会社の仕事とは、一般的に「需要」と「供給」の関係で成り立っているので、自分が勤めたい業界の動向をしっかり見極めてスキルを積んでいくことも、自らの市場価値を高めるためには必須です。
また専門的なスキルが高い人になればなるほど、その人にしかできない仕事が多くなり、結果として貴重な経験を得られる機会も増えていきます。
こうした体験は仕事の実績だけでなく自分の自信にもつながるので、専門スキルが高い人ほど将来的にも会社の組織や景気に左右されない自由な働き方を選べる傾向に。
とはいうものの、いきなり「自分の市場価値を高めろ」と言われても、これから目指す方向性が決まっていない方であれば「何をどう高めたらいいの?」と思うかもしれません。
もしまだ働いてみたい業界に出会っていないのであれば、未経験から手に職を付けて働けるIT業界がおすすめです。「でもどうやって目指せばいいの?」と思われた方は、ぜひ一度IT業界の就職専門家に相談してみましょう。
高卒で就職を目指す女子にとって、就活が有利になる人気の資格については、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
2つ目は、学歴不問で採用している自分に合った業界の企業に就職することです。
コロナ禍にあっても高卒者の採用予定人数を増やしている企業もあるとはいえ、業界によっては、大卒者を優遇する企業もまだまだ数多くあります。
また自分に合った業界を見極めずに就活すると内定をもらいにくくなるだけでなく、入社する業界を一歩間違えると、たとえどんなにあなたが優秀でポテンシャルが高かったとしても、将来的にも年収を上げることすら難しくなる可能性もあるでしょう。
そのため、就職活動を始める前には「自分にはどんな業界が適しているか」を冷静に見極めることが重要です。
高卒男女の就職先としてもおすすめな将来性のある職種や職業については、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
そして3つ目は、自分の軸をしっかりと持ち、自らの考えでオリジナルの答えを出す習慣を身に付けることです。
10代や20代だけでなく、30代40代と年を重ねてもなお仕事や生き方の方向性に悩む人のほとんどは、若いうちから他人と比較することを軸にしながら生きてきたため、大人になっても自分軸を持ち合わせていないことも原因のひとつ。
「どのような状態でいると自分は幸せを感じるのか?」
「将来どういう自分でありたいか?」
「そのためにはいま何ができるのか?」
このようなイメージや気持ちをあなた自身が把握していなければ、具体的な仕事の目標だけでなく、将来的なキャリアプランを立てること自体が困難になる可能性もあるでしょう。
とはいえ、今はコロナの影響により自分が思った通りに行動を移せない場合もあるかもしれません。しかしそんな状況だからこそ、” 自分軸を見つける ”ためには、こうして自問自答しながら自分の内面と向き合う行為が必須です。
特にいまは、自分が興味のあることや好きなことをとことん突き詰めていくと、そのまま仕事につながりやすい時代。そのためにもまずは自分軸をしっかりと持ち、あなただけのオリジナルストーリーを描いてみましょう。
「でも自分が何をやりたいのかなんて、全然思い付かない…」
「自分軸については何となくわかったけど、それを仕事に活かす方法がわからない…」
という方も意外と多いかもしれません。そんな方は、職業人生の設計方法がわかる本を読んでみるのもおすすめです。なかでもYouTubeやAmazonでも評価が高い書籍は、こちらの一冊。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
▸北野 唯我(著)
▸内容(「BOOK」データベースより)
転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく、確かな「判断軸」である。一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法。
▸単行本(ソフトカバー):260ページ
▸出版社:ダイヤモンド社 (2018/6/21)
▸発売日:2018/6/21
出典:Amazon
本のタイトルには「転職の思考法」とありますが、これから新社会人となるみなさんが就活する前に知っておくと有益な情報がたくさん載っています。
気になる口コミは、以下のとおり。
- 「もし可能ならば『キャリアがスタートするタイミング』において全ての人にこの本を手に取ってほしい。この本で説明されている内容を理解しているか否かで人生が180度変わる事だってあり得ると思うから」(20代男性・学生)
- 「企業という組織の体勢、出世構造、マーケットバリューのつくりかた。1つ1つが構造化されて、文系脳でも手に取るように分かりやすく説明されています。転職した人も、これから社会に出る若者にも読んでほしい」(20代女性・メーカー)
- 「小説形式だからとても読みやすかったです!『上司ではなくマーケットを見て働く』という部分、まさに! と思いました」(30代女性・3児の母として専業主婦→HRベンチャー)
この書籍によると、”人間には「何をするか」に重きをおくto do型の人間と、「どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる” とのこと。
そのうち99%の人間がbeing型であるため、”「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はまったくない” と語られています。
そんなbeing型の人間が仕事を楽しむための2つの条件は、自分の市場価値を高めることと、迷ったら自分を嫌いにならない選択肢を選ぶこと。
さらに具体的な市場価値の高め方や「一生食える」仕事を確保するためのステップのほか、心から納得のいく仕事の見つけ方も解説しているので、就職や転職で悩んでいる方は、新たな視点で考えるための思わぬヒントがきっと見つかるかもしれません。
高卒で就職した人が高い収入を得るためには、まず専門的なスキルを身に付けて自分の市場価値を高めるとともに、学歴不問で働ける自分に適した業界の企業に就職するのが有効です。そして未経験からスキルを習得して学歴不問の求人を見つけたいなら、IT業界がおすすめです。
もしあなたがこれから「未経験からIT業界に就職したい」「就職支援のあるスクールに通いたい」と考えているのなら、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒にプログラミングを学んでみませんか?
パソコンにはじめて触る高校生や、デスクワーク経験のないフリーターの方でも大丈夫。パソコンに関する基本知識から実務に対応できるITリテラシーまで、まったくの未経験からまるごとマスターすることが可能です。
また未経験からプログラマーとして働きたい10代~20代の方には、「ITパスポート試験」の取得もおすすめです。
現在プログラマカレッジでは、ITパスポート試験に合格して入社決定に至ると、受験料金を全額返金キャンペーンを実施中。
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