求人・転職サイトdodaの最新調査によると、20代全体の平均年収は348万円ですが、毎月の手取り額に換算すると実際にいくらもらえるのかも気になりますよね。そこで今回は「自分の年収って、同世代の年収と比べて高いほう?それとも低いほう?」と考えながら働く20代のみなさんに向けて、年代別・男女別・業種別・職種別の給料事情を徹底紹介。20代で収入を上げる方法や同世代のリアルな給与明細も必見です!
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最終更新日:2023年5月23日
目次
2020年にdoda(デューダ)が集計した年収調査によると、20代男性の平均年収は371万円、また20代女性の平均年収は321万円。そして20歳〜29歳の年齢別にみた男女の平均年収は、以下のような結果となりました。
年齢 | 平均年収 | ||
---|---|---|---|
全体 | 男性 | 女性 | |
20歳 | 279万円 | 309万円 | 256万円 |
21歳 | 280万円 | 305万円 | 259万円 |
22歳 | 283万円 | 295万円 | 272万円 |
23歳 | 294万円 | 309万円 | 281万円 |
24歳 | 323万円 | 340万円 | 306万円 |
25歳 | 346万円 | 365万円 | 326万円 |
26歳 | 365万円 | 385万円 | 340万円 |
27歳 | 382万円 | 407万円 | 350万円 |
28歳 | 394万円 | 421万円 | 358万円 |
29歳 | 404万円 | 432万円 | 363万円 |
20代全体 | 371万円 | 371万円 | 321万円 |
出典:平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】|求人情報・転職サイトdoda(デューダ)
※調査期間:2019年9月~2020年8月
この表を見ると、20代全体の平均年収は348万円。しかし実際にもらえる手取り給与の金額は、およそ「額面給与の8割」が目安となるため、この金額をまるまる手にできるというわけではありません。
額面から引かれる額の具体的な内訳については後ほどこちらでご説明しますが、ボーナスが支給される場合とされない場合では、毎月もらえる手取りの額にこんなにもの違いがあることをみなさんはご存じでしょうか?
▪ ボーナス2ヶ月分・年2回支給される場合
手取り給与:348万円÷16ヶ月×80%=17.40万円/月
▪ ボーナス2ヶ月分・年1回支給される場合
手取り給与:348万円÷14ヶ月×80%=19.88万円/月
▪ ボーナスが支給されない場合
手取り給与:348万円÷12ヶ月×80%=23.20万円/月
ボーナスが2ヶ月分・年2回支給される場合だと、月の手取りは約17.4万円。またボーナスが支給されない場合の手取りは約23.2万円と、同じ年収であっても、毎月もらえる額に5.8万円もの差が生じることに。
したがって「自分の手取りは、20代の平均より高いのか?それとも低いのか?」と悩んでいる方は、上記3パターンの中から「自分と同じ条件に当てはまる平均手取り額」と「いまの手取り額」を比較してみましょう。
その結果、もし「低い」と感じたならば、早いうちにスキルアップやキャリアチェンジを検討してみるのも良いかもしれません。
とはいうものの、働く業界が違えばもちろんお給料の額も異なります。続いては、20代の平均給与と手取り給与を業種別にチェックしてみましょう。
業種 | 20~24歳 | 25~29歳 | ||
---|---|---|---|---|
平均給与 | 平均手取り | 平均給与 | 平均手取り | |
電気・ガス・ 熱供給・水道業 |
41.13万 | 32.90万 | 51.37万 | 41.10万 |
金融業・保険業 | 36.68万 | 29.34万 | 45.92万 | 36.74万 |
情報通信業 | 34.27万 | 27.42万 | 41.85万 | 33.48万 |
建設業 | 34.15万 | 27.32万 | 41.37万 | 33.10万 |
運輸業・郵便業 | 33.58万 | 26.86万 | 40.49万 | 32.39万 |
製造業 | 32.18万 | 25.74万 | 40.12万 | 32.10万 |
医療・福祉 | 31.53万 | 25.22万 | 35.85万 | 28.68万 |
複合サービス事業 | 28.89万 | 23.11万 | 34.96万 | 27.97万 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 28.85万 | 23.08万 | 37.92万 | 30.34万 |
不動産業・物品賃貸業 | 25.78万 | 20.62万 | 41.95万 | 33.56万 |
農林水産・鉱業 | 23.72万 | 18.98万 | 32.32万 | 25.86万 |
サービス業 | 23.49万 | 18.79万 | 32.30万 | 25.84万 |
卸売業・小売業 | 19.55万 | 15.64万 | 33.19万 | 26.55万 |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.26万 | 11.41万 | 26.22万 | 20.98万 |
【全業種】給与と手取りの平均額 | 29.15万 | 23.32万 | 38.27万 | 30.62万 |
また20代前半で平均給与が高い業種のBEST3は、以下のとおりです。
【1位】電気・ガス・熱供給・水道業:41.13万円(平均手取り:約32万円)
【2位】金融業・保険業:36.68万円(平均手取り:約29万)
【3位】情報通信業:34.27万円(平均手取り:約27万)
一方、20代後半で平均給与が高い業種のBEST3は、このような結果となりました。
【1位】電気・ガス・熱供給・水道業:51.37万(平均手取り:約41万円)
【2位】金融業・保険業:45.92万(平均手取り:約36万円)
【3位】不動産業・物品賃貸業:41.95万(平均手取り:約33万円)
こうしてみると、人々の生活を支えるインフラ業界や、専門の知識・資格が必要とされる業種は、平均給与が高い傾向にあることがわかります。
大卒者と高卒者の平均月収差や、男女別・年齢別による月収の違いについては、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
このようにお給料の良い業種を選べば、年収の高い仕事に就ける確率はぐんとアップしますが、どんな職業なら20代のうちから高収入が期待できるのかも気になりますよね。20代の平均年収が高い職種のトップ11は以下のとおり。
順位 | 職種 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) | 497万円 |
2位 | 企画/管理系 | 395万円 |
3位 | 技術系(電気/電子/機械) | 381万円 |
4位 | 営業系 | 378万円 |
5位 | 技術系(IT/通信) | 372万円 |
6位 | 技術系(建築/土木) | 372万円 |
7位 | 技術系(メディカル/化学/食品) | 351万円 |
8位 | 金融系専門職 | 343万円 |
9位 | クリエイティブ系 | 320万円 |
10位 | 事務/アシスタント系 | 303万円 |
11位 | 販売/サービス系 | 298万円 |
出典:平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】|求人情報・転職サイトdoda(デューダ)
※調査期間:2019年9月~2020年8月
1位の「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」は497万円となっており、2位「企画/管理系」の平均年収と比べると、102万円もの差があります。
そして、インセンティブにより高年収を狙える「営業系」が4位にランクインしているものの、ランキング上位のほとんどは専門・技術系の職種となっています。
またランキング全体で見ても、平均年収が高い職種には「専門的なスキルが求められる職種」や「仕事での成果が直接給料に反映される職種」が多い傾向にあることがわかるでしょう。
ところでみなさんは、毎月のお給料における「基本給」と「手取り額」の違いをご存じでしょうか?
求人内容をよくよく見ると「高卒:160,000円/大卒:200,000円」などと書かれていますが、この金額はあくまで基本給。そのため、この表示額のお給料が毎月そのまま振り込まれるというわけではありません。
上記のような基本給のうち、実際に振り込まれるお金が「手取り額」となりますが、その内訳は以下のとおり。
基本給・福利厚生・各種手当を足した金額が「総支給額」となり、そこから各種控除の合計額が差し引かれます。したがって、手取り額は「総支給額ー控除の合計額」で算出されると覚えておくと良いでしょう。
またお給料に関する各用語についても、一度おさらいしておきましょう。
ベースとなる毎月の給料額(別名「額面」とも呼ばれている)
交通費、住宅手当、家族手当など
役職手当、資格手当、営業手当など
(1)社会保険料(健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料)
(2)税金(住民税、所得税)
福利厚生とは、その会社で働く人に一律で支給される手当のこと。一方、手当はその役職や職務に対して与えられる手当なので、誰もが一律にもらえるものではありません。
求人欄を見ているとどうしても額面ばかりに目がいきがちですが、福利厚生とプラスされる手当の内容によっては、基本給が同じでも手取り額に大きな差が出る場合もあります。
それにいくら希望の企業に就職できたとしても、毎月振り込まれる手取り額があまりに少なければ、仕事へのモチベーションも上がらないものです。
入社したあと、実際にもらえる手取り額にがっかりしないためには、以下3つの項目についても事前にしっかりチェックしておきましょう。
特に営業職の場合は、成果によってインセンティブがもらえるかも要チェック。会社によっては残業代が固定(みなし残業)の場合もあるので、長い勤務時間が見込まれる職種に就く予定の方は必ずよく確認しておきましょう。
20代で年収をアップさせるための基本的な方法は、主に以下の4つ。
✔ 専門的なスキルを身に付けて自分の市場価値を高める
✔ 学歴不問で働ける自分に適した業界の企業に就職する
✔ 自分軸をしっかり持ち自ら考えて答えを出す癖をつける
✔ 職業人生の設計方法を本で学び「判断軸」を身に付ける
もし手堅く給料アップを狙うなら、専門的なスキルを身に付けることをおすすめします。なぜならこちらでご説明したとおり、専門スキルが必要な職種ほど年収が高い傾向にあるからです。
いまの職場においても、業務に関する知識を深めたり技術のスキルレベルを上げれば、あなたにしかできない仕事も増えていくため、転職しなくとも昇進・給料アップの可能性も期待できるでしょう。
また、収入を増やすには自分の軸をしっかりと持ちながら、自ら考えて答えを出す癖をつけることも重要です。
自分軸を持ち、仕事の進め方や問題解決方法を考えられる人は、何をすれば効率よく仕事を回せるかを同時に判断できるので、自ずとリーダーシップ力も培われます。組織を成功に導くにあたり、多くのメンバーをまとめられるようになれば、たとえ20代であっても、平均年収の高いマネジメント職(管理系)に昇進できる可能性も十分にあるでしょう。
しかし学歴がネックとなり、いまの会社での収入アップが難しいと感じた場合は、実力次第で稼げる業界の企業に就職するのも一つの手段です。
そのほか「いまの会社で給料を上げる努力をすべきか悩んでいる」「転職したほうが給料が増えるって本当?」と悩んでいる方には、職業人生の設計方法について学べる本を読んで、自分なりの「判断軸」を身につける方法もおすすめですが、その具体的な方法については、以下の記事も参考にしてみましょう。
将来的に収入をアップさせる方法はわかったとはいえ、毎月振り込まれる手取りの額を見るたびに、思わずため息が出てしまう人は多いもの。
「まわりのみんなは、いまの手取り額に満足してるのだろうか?」
「自分と同世代の人たちって、実際にいくらぐらいもらっているんだろう…」
「職種ごとのお給料にどれぐらいの差があるのか?リアルな声も聞いてみたい」
現在こんなふうに思っている方たちに向けて、ここではお給料・手取り額・年収を公開している10代~20代のYouTuberを男女5人ピックアップ。動画の中で紹介している、給料明細とその金額もそれぞれ抜粋してみました。
どの方も「みなさんのお役に立てれば」という思いで公表してくださっているので、動画をチェックした際は高評価&感謝のコメントもお忘れなく。
以前は週1~2回飲食店でバイトに入り、月30,000円、よくて50,000円ほどの収入だったとのこと。そして事務所に入ってからのお給料は、こんな感じだそうです。
これまでの最高月収は、100,000円とのこと。徐々にお仕事も増えているそうなので、今後はさらなる収入UPが見込めそうですね。
手取り額は残業時間によって変わるので、月によっても変動があるとのこと。勤続年数8年目のすねげさんは、平均的な手取りと最も忙しいピーク時期の手取りを2パターン教えてくれました。
【月の平均手取り】169,780円
【ピーク時期の手取り】205,027円
ご本人曰く、公務員は忙しい時期と忙しくない時期の差が激しく、勤続8年目にして手取り額がはじめて20万円を超えたのだとか。
夏と冬のボーナスは、合計で70万円ぐらいもらえるそうですが、「20代そこそこの公務員の手取りはこれぐらい」だと語っています。YouTubeではさらに入社時の初任給も公開してくれているので、これから公務員を目指している方は、動画で続きを観てみてください。
そんなブーフカルビたんさんが公開する入社1年目の手取り額は、148,172円。
基本給は大卒・短大卒・高卒・中卒も同じ扱いで、園によっては差があるところもあるそう。そのため4大卒で保育士資格・幼稚園教諭1種免許状の資格を持っていても、お給料が考慮されることはないそうです。
なお残業代の14,520円は約9時間分の手当で、1年での昇給額は2,000円とのこと。また「借り上げ社宅制度」が導入されているため、毎月約8万円分の家賃を園が支払ってくれるのだそうですよ。
残業時間によっては手取りが13~16万円のときもあるようですが、現在は退職されてしまったとのこと。とはいえリアルな体験談をたっぷり聞けるので、これから保育士を目指している方はぜひチェックしてみましょう。
実務経験1年4ヶ月現在のお給料は、392,157円で、実際にもらえる手取りの総額は274,581円。その内訳はこちらです。
気になる時給は2,500円。上記は1日7.5時間/週5日働いた場合の月収で、年収に換算にすると約470万円となるので、ハラカズさん曰く同世代の人からも「すごい」と言われるとのこと。
とは言うものの「正社員とは違ってボーナスが出ないというデメリットもある」とも語っているので、くわしい内容は動画でご本人から聞いてみましょう。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
都内の高校を卒業後、2年間営業として働き、その後専門学校に通って設計施工の会社に転職。そして25歳で独立して、27歳の現在、年収1000万を達成したのだそうです。
起業した理由は、「設計事務所の給料が安かったため」。最低限の生活を送るお金を稼ぐだけなら自分一人でもできるのではないだろうか、また自分だったらもっとお客さまを幸せにできるかもしれないと思い、転職よりも起業を選んだとのこと。
でも最初から今のように稼げたのではなく、今まで出会った人たちを大切にしてきた結果、周りの人たちから仕事の話が来るようになり、いつの間にか生活するのが困らなくなったと言います。
動画では起業するにあたって大事なことや成功した秘訣についても語っているので、 高校卒業後に建築業界を目指したい方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
今回は20代の平均年収や手取り額、年収を上げるための方法などを解説していきましたが、いかがでしたか?たとえ20代であっても、専門スキルを身につけて自身の市場価値を高めることができれば、収入アップを狙えることがおわかりいただけたでしょう。
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