ストレスフリーな仕事を探している方へ、一般的に職場のストレスにはどのような種類があるのか、それらのストレスはどんな職種だと少ないのか、具体的に紹介します。またストレスフリーな仕事への転職の成功事例や、実際に転職に向けてどう動けばいいのかのアクションプランを、現職のキャリアアドバイザーが解説します。
なおストレスフリーな在宅勤務も可能なプログラマーへの転職に興味があるという方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」もおすすめです。
最終更新日:2024年9月24日
目次
ストレスフリーな仕事とは、「職場の人間関係が良好」で「仕事の量が適切」で「地位・待遇が適切」なものであると言えます。
日本労働組合総連合会(連合)が行った「現在、自分の仕事や職業生活に関して、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じるものがあるか」の調査によると、18歳~65歳の被雇用者1,000名に聞いたところ「職場の人間関係」(30.9%)が最も多く、次いで「仕事の量」(22.8%)、「地位・待遇」(19.9%)との結果が出ています。この3つの要素に大きな問題が生じづらい仕事は、ストレスが小さめであると言えるでしょう。
出典:コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査2022|連合
離職率が低い職種として、「電気・ガス・熱供給・水道業(離職率8.7%)」や「建設業(離職率9.3%)」、「製造業(離職率9.7%)」などが挙げられます。全体的に雇用が安定しているインフラに近い職種、もしくは「情報通信業(離職率9.1%)」「金融業、保険業(離職率9.3%)」など、働き手自身が高い専門性を持っており、十分な待遇を得られるであろう職種で離職率が低い傾向が見られます。
離職率が高い職種として、「宿泊業、飲食サービス業(離職率25.6%)」や「生活関連サービス業、娯楽業(離職率22.3%)」、「その他のサービス業(離職率18.7%)」が挙げられます。令和3年の調査であったことから感染症の影響もありますが、全体的にサービス業は離職率が高い傾向にあります。また、サービス業に次いで離職率が高いのは「教育、学習支援業(離職率15.4%)」や「医療、福祉(離職率13.5%)」などであり、全体的に人との関わりの強い業種が、離職率が高い傾向にあるようです。
ストレスフリーと考えられる「離職率が低い職種」のうち、例えば「情報通信業」は離職率9.1%です。一方で離職率が高い職種のうち「宿泊業、飲食サービス業」は離職率25.6%と、両者には16.5%もの開きがあります。ストレスフリーな職種と離職率が高い職種を比較してみると、次のような違いが浮かび上がります。
離職率が高い職種は、どれも対人でなければ仕事ができない職種であることが大きなポイントです。
対して離職率が低い職種は直接顧客と関わる場面が少なく、かつリモートワークやテレワークなどへの対応が進んでおり、対人関係のストレスは少ないと考えられます。
サービス業界や医療・福祉業界は、身体面でハードな職種の多い業界です。基本的に立ち仕事が中心であり、体力に不安がある方には長く続けづらい仕事でしょう。
それに対して、エンジニアなどの職種は腰を落ち着けて作業をすることができます。ハードな仕事で体調を崩すリスクを考えると、あまり体力を使わない職種は「ストレスフリー」と言えるでしょう。
給料が上がりやすい仕事かどうかも、ストレスを考える上で重要です。ブルーカラーの仕事は年々、より安価な外国人労働者や産業用ロボットへの置き換えが進んでいます。よって給与は上がりにくいのが現状です。
ただし注意点として、現在ホワイトカラーと分類されている仕事もいずれはAI(人工知能)への置き換えが進むであろうと考えられることが挙げられます。ブルーカラーとホワイトカラーは優劣があるものではなく、共に「代替され得る」ことは認識した上で、「どちらを自分が選びたいか」を主観で考えるしかない部分も大きいのです。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
Webマーケターはオンラインマーケティング戦略の立案や実行に携わる職種で、デジタル広告やSEO対策、SNS運用など幅広い業務を行います。リモートワークにも適しており、対人関係のストレスが比較的少ないことから、ストレスフリーな職種の一つと言えます。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
ITエンジニアは、ソフトウェアやアプリケーションの開発、システムの設計や運用、ネットワーク管理などを行います。この職種は専門的なスキルが求められますが、リモートワークなどの柔軟な働き方にも適しているため、ストレスフリーとされています。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
自動車エンジニアは、自動車の設計や開発、改良を行う職種であり、クリエイティブな面の多い職種です。チームでの協力が重要ですが、対人関係のストレスは比較的少なく、技術を活かして働くことができます。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
開発研究職は、新しい製品や技術の開発や研究を行う仕事であり、研究所や企業の研究部門で働くことが一般的です。専門的な知識とスキルが求められますが、創造的な仕事が多く、対人関係のストレスも比較的少ないため、ストレスフリーな職種とされています。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
薬剤師は、医薬品の調剤や管理、患者への服薬指導を行う専門職です。対人関係のストレスはある程度あるものの、専門性が高く、安定した給与や労働環境が整っていることから、比較的ストレスフリーな職種と言えます。
「年収の目安」の出典:2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職
清掃員は、オフィスや公共施設、住宅などの清掃を行う職種です。単純作業が中心であり、対人関係のストレスが少ないため、ストレスフリーな職種とされています。
「年収の目安」の出典:ネット受注をするフリーランスに関する調査2020|日本労働組合総連合会
クラウドワーカーは、インターネットを通じて様々な業務を請け負う働き方で、ライターやデザイナー、プログラマーなどが該当します。自由な働き方ができ、自分のペースで仕事ができるため、ストレスフリーな職種とされています。
ストレスフリーな仕事には専門的なスキルや資格が必要な職種も多く、簡単に就職・転職できるわけではありません。新たなスキルを身につけるための時間や努力が必要です。
ストレスフリーな仕事への転職を考える場合、すぐに活躍できるスキルや経験が求められる傾向にあります。そのため、全くの未経験から始めることが難しい場合もあります。
まず、自分にとって現在受けているストレスの主原因が何かを見極めることが重要です。対人関係や労働環境、報酬など、主なストレスの原因は人それぞれ異なっています。
特にストレスを感じている原因を特定したら、該当するタイプのストレスが小さいと考えられる職種をリストアップします。
ストレスフリーな仕事に転職するためには、必要なスキルを新たに身につけることも大事です。職業訓練校や有料スクールでスキルを習得し、自分をアップデートしましょう。
スキルや経験を身につけたら、いよいよ転職活動を始めましょう。転職エージェントや求人情報サイトを活用して、ストレスフリーな仕事に就くためのアプローチを積極的に行いましょう。
【卒業生の声:佐々木さん】飲食店店長からエンジニアへ転身。人生の転機を求めて資格を取得し、複数内定から一番自分の特徴を見てくれた企業を選択しました
前職は飲食店にて店長業務を経験された佐々木さんは、25歳を迎えたタイミングで人生を変えようと、転職を決意されました。未経験からIT業界へ挑戦するため、ITの基礎から実用的な技術までを無料で学べる「プログラマカレッジ」への入校を選択。初めの半月くらいは全く分からず、見よう見まねで授業を受けて焦りもあったという佐々木さん。しかし、実習(サーバーの実機を用いた学習)が始まった頃から理解が加速した実感があったそうです。
受講修了後にキャリアアドバイザーと共に挑んだ就職活動では、複数社からの内定を得て、その中から最も自分に合うと感じた企業へ就職を果たしました。このように、全く違う職種からIT専門職へ転職された方も数多くいらっしゃいます。この機会に、私たちと一緒にITエンジニアを目指してみませんか?
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 加藤憲康
キャリアアドバイザーとしてIT経験・未経験問わずに求職者様の転職活動をご支援をさせていただいております。私自身、大学で情報工学を専攻後、メーカー系の大手Sierに就職し、SEとして働いていた経験があります。業界経験者であるという強みを活かし、求職者様に寄り添った面談を心がけております。
特に上司とうまくいかなかったパターンをよく聴きます。
• 怒鳴られる
• 物を投げられる
• 無視される
• 仕事を教えてもらえない
など、典型的なパワハラです。加えて、そういった上司がいる環境だと、周りのメンバーがそれを助けようとしてくれないことも多いです。総じて人間関係がよくなく、コミュニケーションが十分に取れていない環境だとストレスが大きく、中には鬱病になって辞めてしまっている人も珍しくありません。
【改善方法】
ちなみによほど辛い経験である場合、当時の話を聴くと面談中に泣き出してしまう方もいらっしゃいます。
例えばプログラミングをやりたいと思って入社したのに、事務やコールセンター、あるいは営業など、全く異なる仕事を担当することになった場合、ストレスを感じやすいです。
プログラミング関連のテストやシステムサポート、または同じIT関連でインフラなどであれば、まだその先のキャリアアップを望むことはできますが、上記のような場合それは難しくなります。100%希望条件通りの仕事を担当することは難しくても、それに近い仕事を担当できないと、日々「こんなはずじゃなかった」とストレスを抱えている方もいます。
【改善方法】
多くの方は残業が多くても、それに見合った給料をもらえていれば、納得感もあり、大きなストレスにはなっていません。しかし、残業が多いにも関わらず、中には残業代がほとんど支払われないというケースも耳にします。この場合、残業と給料のバランスが悪く、それによってストレスを抱えてしまう人もいます。
【改善方法】
メリットは時間ができることと、それによって気持ちに余裕が生まれることだと思います。
仕事をしていると、どうしても時間的な余裕がなく、次のことを考えようにも「疲れていてそれどころではない」という人が多いです。仕事を辞めれば時間的な余裕ができるため、次のことをゆっくり考えることができるのはメリットになると思います。
失うものとしては、次の4つが挙げられます。
1. お給料が入らなくなる
2. 経歴が一つ多くなる
3. 辞め方によっては職場の人間関係を失う
4. 社会的信頼(無職となった場合)
ストレスへの対処法としては、まずはできるだけ上の立場の人に相談してみることです。
同僚や先輩に相談をしても、話すことによる一時的なストレス緩和にはなるかもしれませんが、根本的に改善に繋がることは少ないと思います。社内のことで何かを変えるには、上の立場の人に働きかけてもらうのが一番です。
面識がない、日常的に会うことがない、そんな時はメールから一本連絡を入れてみたり、社内ポータルがあれば、そこらから連絡してみるのもいいと思います。
また、厚生労働省が管轄するメンタルヘルスサポート「こころの耳」もありますので、まずは外部の人に気軽に相談をしてみたいということであれば、利用してみることもおすすめです。
仕事を辞めることによる影響範囲は人それぞれだと思いますが、キャリア的には経歴が1つ増えることになります。面接の時には、「なぜ辞めたのか」を聞かれやすいため、退職理由の説明方法を準備しておくことが大切です。
また、生活面においては、お給料が入ってこない状況になると思いますので、支出を抑えたり、自分の行動を制限したりと、お金に対して気を遣うシーンが増えるのではないかと思います。
1番望ましい(良好な関係で辞められる)のは、仕事の切りのいいところで退職することです。
エンジニアであればプロジェクト単位、もしくは契約単位で働いていることが多いでしょうから、そのタイミングを狙うと退職もスムーズにいくと思います。
また、退職の意を伝えるのは、可能なら2~3ヶ月前がおすすめです。
ほとんどの会社が就業規則で「退職は1ヶ月前に申し出ること」と定めていますが、実際1ヶ月前に言われても、そこから採用活動を始め、採用した人の研修や業務の引き継ぎを考えると、1ヶ月ではとても足りません。可能な限り早く伝えることで、会社側にも次の準備をする時間を与えることができます。
仕事を辞める方法として、次の2つがあります。
1. 上司に退職願いを出す
2. 退職代行を利用する
できるだけ1を選択しましょうと言いたいのですが、ストレスのある状態ではなかなか難しいかもしれません。できる限り上司と話はしたくないといったケースもあるでしょう。
そんな時は退職代行サービスを利用することで、スムーズな退職が可能です。お金はかかってしまいます※ が、利用することでほぼ確実に退職できます。
退職に関わる会社とのやりとりは全て、退職代行業者が行なってくれるため、何もしないで退職できます。ただし、それを使ってしまうと、その会社の人たちと、その後良好な関係値でいつづけるというのは難しくなると思いますので、その点は覚悟しておきましょう。
※ 相場は3万円~5万円です。
退職代行サービスは、民間企業及び、弁護士事務所、労働組合などが運営しています。
仕事である以上、全くストレスがかからないということはないと思いますが、まずは人間関係が良好であるかどうかがストレスフリーには欠かせません。
その上で、「仕事内容×働く時間×待遇(給料)×働く場所」これらが全て満たされるのであれば、ほぼストレスフリーになれると思いますが現実的には不可能です。
優先順位を決めて、外せない条件を洗い出しておくことが大切ですが、状況によってはその優先順位を変える必要も出てくると思います。
前の回答にも出てきた4点を、必ず確認するようにしましょう。
• 仕事内容
• 働く時間(残業)
• 待遇(給料)
• 働く場所
また、入社後のことについても考えておく必要があると思います。
• ずっと同じ業務で昇給はほとんどないけど、残業が少なく安定した環境で働きたい
• ステップアップができて、苦労はあるけど昇給も臨める環境で働きたい
この中間という選択肢もあると思いますが、自分がどちらのタイプであるかを自分で理解しておく必要があると思います。
仮に希望条件が全て揃っていたとしても、ストレスに大きく関わる人間関係は入社してみないとわからないことが多いです。そのため、できるだけ一緒に仕事をするであろう人たちとは、入社を承諾する前に顔合わせをお願いすることをおすすめします。
顔合わせをお願いする相手は、具体的には同僚と上司です。特に上司との関係値は大事になってくると思いますので、特に
• 誠実な人か
• 相談に乗ってくれそうか
• コミュニケーションがとりやすそうか
この3点を、入社前に確認しておきたいところです。
ここまでの説明と重複しますが、以下の2点について把握しておきたいです。
• 転職先を選ぶポイントの優先順位をしっかり考えておくこと
• 退職の時期、退職の旨を伝えるタイミングを考えておくこと
また転職後の仕事内容によっては、未経験分野への挑戦になる可能性もあると思います。その場合は、仕事をしていくための勉強を事前に行っておく必要があります。
もしあなたが「いずれ柔軟に働ける仕事がしたいけど、何から始めたらいいんだろう?」と考えているのなら、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」で、私たちと一緒にプログラミングを学んでみませんか?
実はプログラマーは、身体面や対人関係のストレスがとても少ない現場が多い職種です。リモートワークに対応している企業が多く、さらに参加するプロジェクトごとに職場の人間関係が刷新されるタイプの現場もあり、ストレスフリーと感じる方も多いのです。
パソコンを使い慣れていない職種の方や、これまでデスクワーク経験のない方でも大丈夫。パソコンの基礎知識から実務に対応できるITリテラシーまで、まったくの未経験からまるごとマスターすることが可能です。
ぜひこの記事を参考に、ストレスフリーな仕事への転職を検討してみてくださいね。
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