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転職ノウハウ

2021.02.09

ITエンジニアのポテンシャル採用とは?内定獲得に向けたポイントも解説

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プログラマカレッジ編集部

未経験からプログラマーになりたいと考えてる皆さまに、プログラミング言語の基礎知識や、プログラマーとしての転職ノウハウ、転職に役立つ資格、IT業界情報など、お役立ちコラムを配信しています。

求人情報誌でよく見かける「ポテンシャル採用」という言葉。新卒やキャリア採用との違いをご存知ですか?本記事ではITエンジニアの中途採用におけるポテンシャル採用を徹底解説!企業がポテンシャル採用に求めることや面接での質問例文、内定獲得のポイントなどをご紹介します。未経験だけどIT業界に興味がある、転職を考えているという方はぜひご覧ください。

なお、未経験からITエンジニアへの就職・転職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。

最終更新日:2023年6月7日

1. ITエンジニアのポテンシャル採用とは

ポテンシャル採用 プログラマカレッジ
本記事ではITエンジニアの中途採用におけるポテンシャル採用を中心に解説していきたいと思います。キャリア採用や新卒採用と何が違い、企業はポテンシャル採用にどんなメリットを感じているのかなどをご紹介します。

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1-1. ポテンシャル採用とは

まずはポテンシャル採用そのものについてご説明いたします。
「ポテンシャル採用」とは、その人の持つポテンシャル(潜在能力)を重視した採用方法で、スキルや経験ではなく、人柄や素養、可能性などを評価することが特徴です。

経験や専門知識を問わないため、主に新卒採用や未経験者の中途採用において使われています。

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1-2. キャリア採用と違い潜在能力を重視した採用

次に中途採用におけるポテンシャル採用についてご案内いたします。
企業の中途採用には、「キャリア採用」と「ポテンシャル採用」の2つがあります。キャリア採用では、入社後すぐに即戦力として活躍できる人材かどうかが重視されるので、これまでの経験やスキルが評価されます。

しかし、ポテンシャル採用では基本的に入社後に研修などを通してスキルを磨くことを前提としているため、高いスキルはあまり求められない傾向にあります。

中途採用におけるポテンシャル採用は、経験やスキルよりも潜在能力を重視して、その人の将来性に期待する採用方法であると言えるでしょう。

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1-3. 企業にもメリットがある採用

中途採用におけるポテンシャル採用は、企業にもメリットがある採用だと言われています。主なメリットは次の通りです。

  • 社会経験があるため、新卒ほどの教育コストがかからない
  • →コスト削減、優秀な人材の確保

  • 新卒と同じく、自社のやり方を一から教えることができる
  • →求める人材を育成しやすい

  • 採用後の研修制度などをアピールすることで、若手層の応募が集まりやすくなる
  • →企業の若返りを図れる

  • 未経験者にも挑戦の機会を与える会社というイメージがつく
  • →好感度アップ、若手層の応募が集まりやすい

内閣府の調査によると、新卒学生のエントリー数は年々減少傾向にあると言います。特にIT業界は深刻な人材不足に悩まされているため、少しでも若く将来性のある人材を確保するために、今後より一層ポテンシャル採用が広まっていくことでしょう。

参照:エントリー数が減少…売り手市場で新卒採用はどう変わる?|doda

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1-4. ポテンシャル採用は20代がターゲット

IT業界のポテンシャル採用は、若手と呼ばれる20代が理想のターゲット層と言われています。20代であれば未経験であっても成長が期待できますし、長期的な就業を期待できるからです。

30代になってくると、やはり実務経験を活かした即戦力としての活躍が期待されがち。可能性はゼロではありませんが、よっぽどの高学歴などでない限り、ポテンシャル採用される確率は低くなるでしょう。

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2. ポテンシャル採用で企業が評価していることと面接での質問例

ポテンシャル採用 プログラマカレッジ
次に、ポテンシャル採用では企業が何を重視し、評価しているかを具体的にお伝えしていきたいと思います。面接での質問例もあわせてご紹介いたしますので、ぜひ参考になさってください。

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2-1. 成長意欲があるか

自ら学び、成長したいという前向きな気持ちがある人は、採用後も積極的に仕事を覚えてくれるだろうと判断され、採用されやすい傾向にあります。

特にIT業界は技術革新にあわせて日々勉強が必要な職種です。成長することに前向きな姿勢であるかどうかは、とても重要視されています。

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2-1-1. 成長意欲を問われる質問例

Q. 弊社について、どの程度ご存知ですか?

事前に志望する会社の情報収集をしっかりできているかで、どのくらいの意気込みがあるのか、仕事内容にどれだけ興味を持っているのかを確認しています。

Q. プライベートで、継続的に学んでいることがあれば教えてください

普段から自分を磨く努力などをしているのかを質問することで、学習意欲をチェックしています。 学生時代や前職での経験をもとに判断されるケースも。

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2-2. 社会人としての基礎力が備わっているか

社会人としての基礎力が備わっているかも、重要な評価基準のひとつです。
コミュニケーション能力や問題解決能力、課題解決能力、情報収集力など、あらゆる面から評価をされるでしょう。

ここで注意しておきたいのがコミュニケーション能力についてです。採用担当者は、明るい、話好きな人をコミュニケーション能力が高いとは判断しません。適切な言葉選び、相手の真意を理解する能力を評価しますので、自分の意思だけを通すような話し方には注意してください。

また、現在はコロナ禍の影響でオンラインだけのやりとりが多いため、ちょっとした仕草や言葉遣い、メールの文章などにも気をつけましょう。

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2-2-1. 社会人としての基礎力を問われる質問例

この項目に関しては質問というより、あなたの態度や所作から採用担当者は社会人としての基礎力を確認します。

✔ 書類での判断

履歴書や職務経歴書に書かれた学歴や経歴、経験談を元に判断。内容はもちろんですが、丁寧に分かりやすく書いてあるかなども大切なポイントです。

✔ 面接時の話し方

落ち着いて話せているか、ハキハキと受け応えできているか、正しく敬語や謙譲語が使えているか、伝わりやすい会話を心がけているかなどを評価されます。

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2-3. 新しい環境への適応能力があるか

中途採用におけるポテンシャル採用では社会人経験のある人を採用するため、適応能力があるかどうかも評価の対象になります。新しい環境に馴染みやすく、成長スピードも速い人は即戦力になると考えられているからです。

どんな価値観を持っているのか、素直さ、柔軟性などが判断材料となります。

まずはどういったことを大切に物事を判断しているか、仕事に対する考え方など、しっかり自分自身を分析することで事前対策をしていきましょう。

また、社風にマッチする人物であるかも重要な判断基準。事前に会社概要やHPを読み込み、しっかり予習をしておきましょう。

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2-3-1. 適応能力を問われる質問例

Q. 前職の退職理由を教えてください

履歴書や職務経歴書を参考に、あなたの本音を聞き出そうとしています。前職を悪く言わないか、前向きな退職理由かどうかなどを採用担当者は重視しています。

Q. これまでに何か失敗・挫折した経験はあればお聞かせください

あなたが壁にぶち当たった時、どんな対応ができるのかを聞き出そうとしています。失敗や挫折をしたエピソードを聞きたいのではないので、その後どうしたのかをしっかり答えるようにしましょう。

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2-4. 将来どんなキャリアを描きたいか

ポテンシャル採用に限らず、企業・就職希望者ともに『お互いにとってプラスとなる採用』であることが就職には大切です。

せっかく就職しても、自分にマッチしていない職場では意味がありませんよね。将来どんなキャリアを描いているかを知ってもらうことで、採用担当者に“自身と企業の志向性がマッチしているかどうか”をジャッジしていただくつもりで面接に挑みましょう。

もちろん採用されるように回答することも大事ですが、受かろうとして自分のキャリアプランからかけ離れた発言をするのは、後々自分を苦しめることになるので控えましょう。

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2-4-1. キャリアの志向性を問われる質問例

Q. どうして当社を志望したのですか?

どのようなビジョンを持って働きたいと思っているのかを聞き出すとともに、企業のビジョンもしっかり理解できているかどうかを評価される質問です。事前の企業研究は怠らないようにしましょう。

Q. 将来どのようなキャリアプランをお考えですか?

前述したように、就職希望者と企業が同じ方向を向いて働けるかどうかを確認するための質問です。就職活動を始める前にしっかり自己分析をし、意見を述べられるようにしておきましょう。

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3. ポテンシャル採用を取り入れている企業とは

ポテンシャル採用 プログラマカレッジ
ここからは、実際にポテンシャル採用を積極的に取り入れている企業について解説していきます。

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3-1. 企業がポテンシャル採用に注目する理由

ポテンシャル採用が企業に注目されている理由として、「若手社員の人材不足」と「採用競争の激化」が挙げられます。
バブル崩壊後、積極的に新卒採用をしてこなかった日本企業はベテラン社員が多く、若手社員が少ないという傾向にあります。そのため、ベテラン社員の退職によって人材不足が深刻化する前に、積極的に若い世代を採用しようという企業が増えているのです。さらに少子高齢化により、採用競争は今後より一層激化すると予想されます。
このような理由から、早期に優れた人材を確保するために、企業は積極的にポテンシャル採用に取り組んでいるのです。

参照:
日本で人手不足経済化が進む|東洋経済オンライン
35歳以上のミドル求人、2020年も増加見込み 若手の人材不足で枠が拡大|J-CASTニュース


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3-2. ポテンシャル採用に積極的な企業

Yahoo!やサイボウズなど、多くの大手企業がポテンシャル採用を実施しており、ソフトバンクでは新卒・既卒は問わず挑戦可能な独自の「ユニバーサル採用」を採用。
IT企業でもポテンシャル採用は積極的になされており、当社のキャリアアドバイザー調べによると、コロナ禍を経て、特に大手企業が多くポテンシャル採用に取り組むようになったと言います。

参照:
ポテンシャル採用|サイボウズ
ユニバーサル採用|ソフトバンク
ポテンシャル採用|Yahoo!


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4. IT業界のポテンシャル採用におけるコロナの影響

2020年、新型コロナウイルスの蔓延により、私たちの暮らしは大きく変わりました。世界的な不況は、IT業界のポテンシャル採用にも少なからず影響を与えています。以下ではコロナの影響により、どのように就職状況が変わっていったのかを解説します。

業界の動向を知っておくことは、就職活動できっと役立ちますので参考になさってください。

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4-1. コロナ禍でビジネスのIT化は増加傾向に

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークの導入など、あらゆる業界・職種でビジネスの軸をIT化・ネット化する企業が増えました。その結果、従来から取り組まれていたDX(デジタル・トランスフォーメーション)を急速に推進するために情報システム部の社内SEやCIOなどのポジションが増加傾向にあります。特に非IT系企業では、独自に社内システムを持っていないことも多く、その代替として、RPA(Robotics Process Automation=ロボットによる業務自動化)の導入やSaaS(Software As a Service=クラウド経由でサービスを提供するツール)系ツールの導入が活発に行われています。

dodaの転職市場予測によると、即戦力となるITエンジニアだけでなく、未経験者の採用ニーズも堅調に推移していると記されています。実際に当社でもIT業界未経験でも、UiPath社の発行する資格をオンラインで取得さえしていれば、RPAのプロジェクトに携われるという案件も増えています。コロナ=不況のイメージですが、IT業界にとってはプラスの影響もあるようです。

参照:転職市場予測2021上半期 IT・通信|doda

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4-2. コロナの影響による未経験者求人数の推移

当社で算出したデータによると、コロナの影響によりIT業界の未経験求人数は一時的に激減したものの、2020年8月以降、採用状況が改善されています。

未経験エンジニアの求人数は増加傾向にあり、2021年度より採用を再開する企業も増えるため、今後はより一層活発になっていくことでしょう。
ポテンシャル採用 プログラマカレッジ
しかし、ポテンシャル採用は景気動向に左右されやすいので、今後もコロナの影響に大きく左右される可能性があります。面接や研修におけるオンラインのノウハウを備えた企業もたくさん増えてきているので、あまり悲観する必要はなさそうですが、景気に左右されやすいことは頭の片隅で覚えておいてください。

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5. ITエンジニアのポテンシャル採用で内定を獲得するためのポイント

ここからは、ITエンジニア職のポテンシャル採用で内定を獲得するためのポイントをご紹介します。
ポテンシャル採用は、未経験からITエンジニアを目指す人にとって人気の採用方法。つまりそれだけライバルも多いということです。

また、新卒では取れなかった人材を探すため、応募のハードルは低いものの、採用基準のハードルは高め。ライバル達と一歩差をつけるためにも、企業から必要と思ってもらえる人材になるためにも、ぜひ下記のポイントを参考に、レベルアップしてから就職活動に挑むことをおすすめします。

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5-1. プログラミングスキルを身に付けよう

未経験からの採用という立ち位置のポテンシャル採用ですが、ITエンジニアを目指すのであれば、プログラミングスキルを身に付けておくことにこしたことはありません。

完璧に使いこなせるまでいかなくとも、前向きに勉強すれば”適性がある” との評価も得やすくなり、全く無知の状態よりも断然有利です。

また、プログラミングスクールなどに通い、最後まで学び続けた、作品をつくったなどの経験があれば、成長意欲も評価されるため、採用される確率は間違いなく上がることでしょう。

受験する企業によって評価の基準は違いますが、ポテンシャル採用は基本的に即戦力を求めていないので、あまり気負わずにまずは勉強してみることをおすすめします。いずれITエンジニアとして働きたいのであれば、プログラミングは学習しておいて損のない知識です。

未経験からプログラマーを目指すなら無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」へ

▶ 参考:

コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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5-2. 資格習得を目指そう

資格取得もITエンジニアになるための適性を示したり、ライバルに差をつけたりするのに有効的です。

IT業界に関する基本情報がマスターでき、履歴書の資格欄にも記入できるため、資格取得はいいことづくしです。以下にIT業界未経験者におすすめの資格をご紹介しましたので、ぜひ参考になさってください。

ITパスポート
入門レベルのIT基礎知識を証明できる、経済産業省認定の国家資格。IT未経験者・初心者向けであることから、情報処理技術者試験の中でもファーストステップとしてオススメの資格です。

情報技術者試験
ITエンジニアの登竜門とも言われている資格。しっかりとした基礎を身に付けることができ、その後の応用力の幅が格段に広がります。

Oracle Certified Java Programmer
「Bronze」「Silver」「Gold」の3種ありますが、Java Silverの取得がおすすめ。Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミング知識と、上級者の指導のもとで開発作業ができるスキルを身につけられる初心者向けの資格です。

下記の記事もぜひ参考になさってください。

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5-3. 未経験者には就活支援があるプログラミングスクールがおすすめ

未経験者でポテンシャル採用を目指すのであれば、就活支援があるプログラミングスクールに通うことをおすすめします。

プログラミングスクールは、プログラミングについて学べることはもちろん、キャリアアドバイザーから的確な就職支援を受けられることが魅力です。
ポテンシャル採用 プログラマカレッジ
ポテンシャル採用は潜在能力を面談だけで判断するため、採用後に勤め先の企業とのミスマッチが生じてしまうリスクがあります。そういったミスマッチを防ぐためにも、キャリアアドバイザーと相談しながら就職先を考えられるプログラミングスクールはおすすめなのです。企業との架け橋となり、きっとあなたの就職活動を支えてくれることでしょう。

プログラマカレッジなど、無料で学べるスクールもたくさんあるので、ぜひ検討してみてください。

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6. まとめ

IT業界ではポテンシャル採用をおこなう企業が年々増えており、ITスキルがなくとも積極的に採用される傾向にあります。

しかし、同じようにポテンシャル採用でITエンジニアを目指すライバルと差をつけるには、事前のプログラミング学習がおすすめです。尻込みすることはありません。たとえ自分にマッチしなかったとしても、プログラミング学習や資格取得は、きっとあなたの将来に役立つはずです。

転職活動は、自分を知り、新しい可能性を見出すよい良い機会。
経験はないけれどIT業界に興味がある」「転職を考えている」「新しいことにチャレンジしたい」など、少しでもIT業界のポテンシャル採用に興味があるのであれば、本記事の内定獲得へのポイントなどを参考に、ぜひ挑戦してみてください。
みなさんの健闘を祈っています!

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