プログラマーを目指すにあたって、資格取得すべきなのかどうか迷っている方向けに、必要性を解説。さらに、プログラマーに資格はいらないと言われる理由や未経験者におすすめの資格も紹介します。ぜひご覧ください!
なお、未経験からプログラマーをはじめITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2024年1月24日
目次
プログラマーに資格はいらないと言われる理由のひとつは、資格がなくてもプログラマーになれるからです。
医者や弁護士などは、資格がなければ就けない職業です。それらの職業を目指すなら、資格取得は避けて通れません。
一方で、プログラマーの場合には一般的な企業に就職する際と同様に、就職のための面接などを通過し採用されればプログラマーになれます。実際に、資格を持たずにプログラマーとして働き、ベテランになっている人も珍しくありません。
プログラマーをはじめとしたIT業界では、資格よりもスキルが重要視されることも、プログラマーに資格はいらないと言われる理由です。
企業が求めているのは、実際に現場で即戦力となれる人材です。新卒の場合には、成長の可能性を見込んでポテンシャル採用が行われますが、中途の場合には持っているスキルが特に重要です。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• オープン系SE・プログラマフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• スマホアプリエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
プログラマーを目指すために資格を取得した方が良い理由は次の3つです。
それぞれ、詳しく解説します。
資格を取得すると、就職や転職に有利になります。例えば、政府や公共の仕事、金融系などの仕事では、参画の条件として資格が求められる場合もあります。
特に未経験者の場合では、転職活動の際に提出できる実績や経験がありません。そのため、資格を取得しておくことで自分のスキルを示せます。
また、資格を取得することで、学習意欲の高さを示すことも可能です。プログラマーは就職してからも勉強し続けることを求められる職業ですから、自主的に勉強する姿勢は評価される可能性が高いでしょう。
近年、書籍や学習サイトなどを利用して独学すれば、だれでもプログラマーを目指せるようになりました。だからこそ、しっかりスキルを身につけるとともに、資格を取得しておくことで周囲に差をつける必要があります。
企業によっては、基本給に加えて資格手当を別途支給してくれる場合もあります。
そのため、希望職種に関連した資格を就活前に取得しておくと、就職・転職時も最初から手取り額のアップが期待できます。また難易度の高い資格ほど、考慮される額も上がる傾向に。
リクナビNEXTによると、平均的な資格手当相場は次の通りです。
• 基本情報技術者:月額4,650円
• ORACLE MASTER silver:月額6,625円
• Javaプログラミング能力検定試験1級:月額10,000円
• CCNA:月額11,250円
参照:リクナビNEXT「国家資格が有利?IT系資格で会社にいくらもらえるか」
資格取得の難易度による金額の違いはありますが、5,000円~10,000円程度の差だと考えておけば良いでしょう。
資格取得のために勉強をすると、プログラミングの応用力が得られ、仕事の幅が広がります。仕事の幅が広がることで、収入アップの可能性も高まります。
さらに、資格取得のための勉強をしていく中で、自分の興味がある分野を見つけることも可能です。興味がある仕事に積極的に関わることで、仕事に対するモチベーションが高まりやすくなるでしょう。
資格の難易度を知るための指標のひとつとして、ITスキル標準があります。ITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)とは、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を数字で明確に表したもの。
以下でこれから紹介する資格については、ITスキル標準のレベルも記載しますので、参考にしていただければ幸いです。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験。
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき知識のほか、企業活動、経営戦略、会計や法務など、ITを活用する上で前提となる幅広いスキルをバランス良く習得できます。
対象者 | ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生 |
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ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格率 | 社会人(IT系):53.5%、社会人(非IT系):57.4%、大学生:48.8% ※令和4年4月度~12月度 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 100問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること |
受験日程 | 全国各地のプロメトリック認定会場で随時実施 |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 情報処理の知識がある場合、約30時間程度(1日3~4時間で2週間程度) 情報処理の知識がない場合、約180時間程度(1日2時間で約3ヶ月ほど) |
▶ 公式サイト:ITパスポート|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門とも言われている王道資格。未経験からITエンジニアになりたい方は、ぜひこの資格からトライしてみましょう。
しっかりとした基礎を身につけることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。試験は科目A試験と科目B試験に分かれており、両方の対策が必要です。
対象者 | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけたい者 |
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ITスキル標準(ITSS) | レベル2 |
合格率 | 34.8%(令和4年上期実績) |
問題形式 | 多肢選択式 |
問題数 | 科目A試験:60問 科目B試験:20問 |
試験時間 | 科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
合格ライン | 60% |
受験日程 | 通年(任意の日程で受験可能) |
受験料金 | 7,500円(税込) |
勉強時間の目安 | 情報処理の知識がある場合、50時間程度(1日3~4時間で2週間程度) 情報処理の知識がない場合、100~200時間程度(1日5~6時間を週3~4日で2ヶ月程度) |
▶ 公式サイト:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
なお基本情報技術者試験は、2023年4月より試験制度の大幅改訂が予定されています。
2023年度以降の受験を検討している方は、次の記事をご確認ください。
Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer)は、日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格。「Bronze」「Silver」「Gold」の3種ありますが、日本国内でのみ有効な「Bronze」は自宅受験ができるかつ難易度が低め。したがって就活でも評価対象になりにくいため、就職や転職に活用するなら「Silver」がおすすめです。
Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミング知識を持ち、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができることを示す初心者向け資格なので、未経験からでも十分に狙えるでしょう。
対象者 | 初級Javaプログラマ |
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ITスキル標準(ITSS) | レベル2 |
合格率 | 非公開 |
問題形式 | CBT(選択問題) |
問題数 | 80問 |
試験時間 | 180分 |
合格ライン | 63% |
受験日程 | 全国のピアソンVUE公認試験会場で随時実施 |
受験料金 | 37,730円(税込) |
勉強時間の目安 | 未経験者は80~100時間程度(1日2時間で約3ヶ月) 経験者は20~30時間程度(1日2時間で約2週間) |
▶ 公式サイト:Java SE 11 認定資格|Oracle University
職種や目的に応じて、取得する資格を選ぶのもおすすめです。ここでは、職種・目的別におすすめの資格を紹介します。
職種・目的 | おすすめの資格 |
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Webプログラマー | PHP技術者認定試験 Ruby技術者認定試験 Python3 エンジニア認定基礎試験 |
ゲームプログラマー | C言語プログラミング能力認定試験 Unity認定試験 |
アプリケーションプログラマー | システムアーキテクト試験 Android技術者認定試験 |
組み込み系プログラマー | 応用情報技術者試験(AP) ETEC(組み込み技術者試験制度) |
インフラ系プログラマー | LinuC シスコ技術者認定 |
データベースエンジニア | ORACLE MASTER |
あらゆる業種のプログラマー | Googleデジタルワークショップ TOEIC MOS(Microsoft Office Specialist) |
それぞれの資格の詳細については以下の記事で紹介しています。
プログラマーは、資格よりもスキルを要求される仕事です。未経験者であれば、スキルを身につけるのと同時に知識をつけて資格取得を目指すと相互にメリットがあります。
プログラミングは簡単に学習を始められるため、基礎を学ぶだけでなくしっかりとスキルを身につけて周囲の人に差をつける必要があります。未経験者を採用する企業も多くありますが、スキルがあればその分研修などの手間を減らせるため、採用される可能性が高まります。
未経験からプログラマーへの転職を希望するなら、プログラミングスクールを利用することがおすすめです。
プログラマカレッジのような就職支援付きのプログラミングスクールであれば、プログラミングスキルを身につけると同時に、プロに資格取得の相談をすることも可能。
自分が目指すキャリアに合った資格はどれなのか、取得のためにどんな勉強をすれば良いのかなど、迷っている方はぜひプログラマカレッジの利用をご検討ください。
【卒業生の声:菊地さん】
【卒業生の声:岡嶋さん】
プログラマーは、スキルがあってこそ仕事ができる職業です。
資格を持っていることは、スキルがあることやプログラミングができることには直結しません。しかし、資格を取得することで知識があることや目標に向かって学習する意欲を証明できるため、持っていると有効です。
未経験者であれば、資格取得を目指して知識をつけながら、同時にプログラミングスキルを身につけると、効率よく学習を進められますよ。
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