インフラエンジニアにはどんなキャリアパスがあるの?どうやってキャリアアップをしていけばいいの?と疑問を感じている方向けに、インフラエンジニアのキャリアパスと、キャリアアップのためにおすすめの資格を紹介。さらに、キャリアアップのために必要な経験やスキルも解説しています。
なお、未経験からインフラエンジニアを目指す方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」がおすすめです。
最終更新日:2023年9月27日
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 富永達彦
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目次
• スペシャリスト
• マネージャー
• ITコンサルタント
• セキュリティエンジニア
• 社内SE
上記のうち、スペシャリストとマネージャーはインフラエンジニアを極めた先にある職種です。それに対してITコンサルタントやセキュリティエンジニア、社内SEはインフラエンジニアとして培ったスキルや経験を活かしてキャリアアップ、キャリアチェンジできる職種です。
スペシャリストとは、特定の分野に関して深い知識とハイレベルなスキルを持ったエンジニアのことを指します。スペシャリストになると、一般的なインフラエンジニアよりも難易度の高い案件に参画できます。
スペシャリストを目指すなら、徹底的に自身のスキルを磨きましょう。まずは、ネットワークやサーバーなど、インフラエンジニアの仕事で扱う分野の中からどれか1つを選んでスキルを磨くのがおすすめです。
1つの分野を徹底的に学び、スキルを身につければ、難易度の高い案件に参加できる可能性が高まるでしょう。案件への参加も、自身のスキルを磨く良い機会です。
また、技術の進化が速いのもIT業界の特徴です。そのため常に最新の情報やトレンドを取り入れられるようアンテナを張っておくことも欠かせません。
マネージャーは、チームのトップとしてプロジェクトを成功に導くのが仕事です。マネージャーは、予算や納期、メンバーを管理しながらスムーズなプロジェクトの進行を促すとともに、トラブルが起きた場合の対処も行います。
大きなプロジェクトを成功させ、人の役に立っている実感が得られるのが、マネージャーのやりがいのひとつです。また、プロジェクトメンバーの成長を目の当たりにできる立場でもあります。
そのためマネージャーは、各種の調整が得意な人や人とのコミュニケーションが好きな人に適しています。チームをまとめなければならないため、リーダーシップも必要です。実際に技術的な部分に触れる仕事は多くありませんが、トラブル対応や各種の指示を出すためにインフラに関する深い知識を持っていなければなりません。
インフラエンジニアの経験を積んだ後にマネージャーになれるかどうかは、企業によって異なります。マネージャーを目指したいと考えているのであれば、インフラエンジニアからマネージャーになった人が多い企業を選びましょう。
ITコンサルタントとは、顧客企業が抱えている問題を、ITを使って解決する方法を提案する仕事です。インフラエンジニアとして働いた経験があれば、ITインフラを活用して問題を解決する方法を提案できる可能性があります。
これまでのスキルや知識を活かした働き方が可能とはいえ、ITコンサルタントとインフラエンジニアの働き方は全く違います。そのため、キャリアチェンジには新たなスキルや知識を身につける必要があるでしょう。
ITコンサルタントは、多くの人と関わりながら仕事ができます。また、多様な業種のビジネス課題を解決できる仕事でもあります。そのため、人と関わりながら働くのが好きな人や、自分のスキルや知識を活かして他者にアドバイスすることにやりがいを感じられる人におすすめです。
ITコンサルタントを目指す人向けの基礎知識は以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
▶ 参考記事:
ITコンサルタントになるために知っておきたいこと|プロエンジニア
セキュリティエンジニアは、セキュリティ面に特化した仕事を行うエンジニアです。技術的な仕事をするだけでなく、顧客に対してセキュリティ面のコンサルティングや対策の企画立案といった業務も行います。IT企業だけでなく、幅広い分野でセキュリティの向上が求められるようになったため、需要の高い職種でもあります。
インフラエンジニアも、ある程度はインフラに関するセキュリティの知識を求められます。しかしセキュリティエンジニアを目指すのであれば、それよりもさらに高度な知識やスキルが必要です。
クライアント企業やユーザーを外部の攻撃から守ることにやりがいを感じられる人には、特に適した仕事だといえるでしょう。また、セキュリティエンジニアとして働くうえで新しい技術や専門性の高い分野に関わりやすいのもメリットです。
セキュリティエンジニアの仕事内容や将来性については、以下の記事で詳しく解説していますので興味がある方はぜひご覧ください。
▶ 参考記事:
セキュリティエンジニアとは?仕事内容はきつい?資格・将来性も解説|プロエンジニア
社内SEとは、自社のシステム構築や保守運用、社員へのITサポートなどを行う仕事です。システムの企画から保守運用まですべての業務に関わることに加え、社内で発生する各種問い合わせに対応しなければならないため、幅広い知識とスキルが求められます。
一般的にSEの仕事では商品を他社に販売する場合が多いのですが、社内SEは自社のためにシステムを開発します。自分が開発に関わったシステムが実際に稼働している現場を見られるため、より一層仕事への愛着や責任感が得られるケースも多いでしょう。
また、社内システムの開発や社員へのサポートを行う業務のため、直接感謝されるシーンが多いのも社内SEの特徴です。開発以外の業務にも幅広く携わりたい人や、人から感謝されることにやりがいを感じられる人に適した仕事です。
社内SEの仕事内容や、システムエンジニアとの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
• クラウドの知識とスキル
• プログラミングスキル
• 高いコミュニケーション力
• 英語力
従来は、社内にサーバーマシンを設置するオンプレミスでのサーバー構築が主流でした。しかし現在では、クラウド上にサーバーを構築するケースが増加しています。
そのため、インフラエンジニアがキャリアアップするためには、クラウドの知識とスキルが欠かせません。オンプレミスとクラウドの違いを把握するとともに、AWSやAzureなどよく使われるクラウドの知識を身につけておきましょう。
以下の記事では、未経験からフリーランスのインフラエンジニアになった方の体験談を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
▶ 参考記事:
未経験でもフリーランスになれた秘訣は自己学習と資格取得!オンプレを熟知した上で、クラウドにも特化したインフラのスペシャリストに|プロエンジニア
インフラエンジニアにとって、プログラミングは必須のスキルではありません。しかしITインフラの仮想化にともなって、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが求められるようになりつつあります。
仮想化とは、1台のコンピューター上で複数の仮想コンピューターを動かす技術のことです。クラウド上へのサーバー構築は、仮想化の技術を用いて行われています。仮想化したインフラは、コードを使って制御することも多くあります。そのため、インフラの仮想化にともなってプログラミングのスキルが求められるようになるのです。
また、プログラミングスキルがあると業務効率化にも役立ちます。プログラミングスキルがあれば使えるツールの選択肢が増えることに加え、自分自身で自動化のためのプログラムを組むことも可能なためです。
インフラエンジニアのキャリアアップには、技術的なスキルだけでなく高いコミュニケーション能力が求められます。
多くの場合インフラエンジニアの仕事はチームで行います。チームメンバーと密にコミュニケーションを取りながら、連携して目的達成を目指す必要があるのです。
インフラの構築に使われるサーバーやネットワーク関連の機器は、マニュアルが英語で書かれているケースもあります。不明点がある場合や何らかのトラブルが起きた場合、インフラエンジニアはマニュアルを確認しなければなりません。そんなとき、マニュアルを読めるだけの英語力があれば、スムーズに仕事を進められるでしょう。
翻訳ツールを使えば、英語ができなくてもマニュアルを読める可能性はあります。しかし、英語力がある人と比べた場合、時間がかかってしまうでしょう。つまり、英語力があれば同じ時間でより多くの仕事をこなせる可能性があるのです。
資格名 | 概要 | 有効なキャリアパス |
---|---|---|
LinuC | Linuxの知識を中心に、仮想化技術やネットワーク、セキュリティ分野の知識も問われる資格です。基本操作を問われるレベル1から専門家としてのスキルを証明するレベル3まで、3段階の難易度が用意されています。 ▶ 関連記事 |
・スペシャリスト ・セキュリティエンジニア |
CCNP | シスコシステムズ社が実施している、シスコ技術者認定資格です。プロフェッショナルレベルの知識とスキルが求められる試験で、分野ごとに5種類の認定が用意されています。CCNP取得後は、上位資格のCCIEに挑戦するのもおすすめです。 ▶ 関連記事 |
・スペシャリスト ・セキュリティエンジニア |
応用技術者試験 | ITエンジニアに必要な知識やスキルを幅広く問われる試験です。技術だけでなく、管理や経営・戦略立案・企画など、システム開発に関連するあらゆる分野の知識とスキルが問われます。 ▶ 関連記事 |
・マネージャー ・ITコンサルタント ・社内SE |
AWS認定ソリューションアーキテクト(SAA) | AWSを使ったインフラ構築のスキルや知識が問われる試験です。アソシエイトとプロフェッショナルの2段階が用意されているため、まずはアソシエイトレベルから挑戦してみると良いでしょう。 ▶ 関連記事 |
・スペシャリスト ・セキュリティエンジニア ・マネージャー |
ネットワークスペシャリスト | ネットワークに関する高いレベルのスキルと知識が問われる資格です。取得するためには、目的に合った大規模なネットワークの構築・運用に関わる幅広い知識が必要です。 ▶ 関連記事 |
・スペシャリスト ・マネージャー |
データベーススペシャリスト | 企業で扱う膨大なデータを適切にかつ効率良く利用できるデータベースを構築し、データ分析基盤を提供するためのスキルや知識が問われる資格です。データベース技術について幅広い知識を持ち、目的に応じて適切な選択ができるスキルが求められます。 ▶ 関連記事 |
・スペシャリスト ・マネージャー |
プロジェクトマネージャ試験 | プロジェクトを柔軟に運用し、成功に導くためのスキルや知識を問われる試験です。システムの構想や計画の策定、メンバーの選定や管理、ステークホルダーとの関係構築やリスク管理など、幅広い対応力が求められます。 ▶ 関連記事 |
・マネージャー |
ITストラテジスト | 経営戦略に基づいたIT戦略の策定や、ITを利用した事業改革、競争優位を獲得する製品やサービスの企画・推進などに関する知識とスキルを問われる資格です。全体の戦略に基づいた助言や、システム化構想、戦略実現上のリスクについて原因の分析や対策の策定・実施などができる力を求められます。 ▶ 関連記事 |
・ITコンサルタント ・社内SE |
• システム運用や保守・ヘルプデスクから経験を積む
• 資格取得を目指す
• 未経験者向けのエンジニアスクールを活用する
システムの運用や保守・ヘルプデスクは、未経験者でも採用されやすい仕事です。
インフラは、構築した後もソフトウェアのアップデートをはじめとした各種のメンテナンスが欠かせません。運用・保守とは、システムが問題なく稼働するか監視し、メンテナンスを行う仕事です。
ヘルプデスクは、機器に関する問い合わせに対応します。また、トラブルが発生した場合には、トラブル解決のために自分自身で動くこともあれば、テクニカルサポートと呼ばれる専門部署に対応を依頼することもあります。
運用や保守・ヘルプデスクの業務でスキルと経験を積めば、より難易度の高い仕事に関わることも可能です。ただし、企業によって関われる仕事の内容は異なります。
そのため、理想のキャリアパスを進むためには、事前に自分がどんなキャリアパスを歩みたいか考えておかなければなりません。自分自身が理想とするキャリアパスを考えるとともに、それを実現できる企業を選んで転職しましょう。
未経験の場合、どの程度のスキルや知識を持っているか示しにくいものです。それを客観的に示すのが資格です。また、資格を取得しておけば、目的のために計画を立てて着実に学習を進められる人物であることや、転職に対する熱意も伝えられます。
■ ITパスポート
ITパスポートは、ITを活用するすべての人を対象に、基礎知識を問う試験です。エンジニアを目指す人だけでなく幅広い人を対象としているため、比較的難易度が低く取得しやすい資格でもあります。
■ 基本情報技術者
エンジニアの登竜門とも呼ばれる資格です。ITを活用したサービスや製品・システムなどを作る人材を対象としており、基本的な技術を持っているか、それを活用できるかが問われます。
■ CCNA
シスコ認定資格の一種で、ネットワークに関する基礎知識が問われます。入門レベルの難易度であるため、未経験者でも挑戦しやすいでしょう。ネットワークエンジニアを目指したい人に、特におすすめです。
IT業界への転職が有利になる資格は、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。
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プログラミングスクールが就職に強い理由は、以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
✔ クラウドエンジニアコース(エンジニアカレッジ)を受講した卒業生の声も是非参考にしてみてください。
【卒業生の声:佐々木さん】
【卒業生の声:佐藤さん・高橋さん】
インフラエンジニアのキャリアパスは、スペシャリストの他にもマネージャーやITコンサルタントなど幅広い可能性があります。ただし、キャリアアップのためには、地道なスキルアップとキャリアの構築が欠かせません。資格の取得も効果的です。
未経験であれば、まずはインフラエンジニアとしてキャリアをスタートするところから始めましょう。この記事を参考に、インフラエンジニアを目指して活動を始めてみてください。
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