ネットワークエンジニアに向いている人には、共通した特徴があります。この記事では、弊社プログラマカレッジキャリアアドバイザーのアドバイスを元に、ネットワークエンジニアに向いている人の特徴を紹介。さらに、仕事内容や必要なスキル、おすすめの資格も紹介します。
なお、未経験からネットワークエンジニアを目指すなら、就職率98.3%の無料で学べるスクールプログラマカレッジがおすすめです。
最終更新日:2023年10月26日
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 松山 光
キャリアアドバイザーと個別研修担当として、受講生に寄り添った支援を心がけております。はじめてのプログラミング学習に苦手意識をもってしまう方、逆に得意だと感じる方もいます。面接が得意な方もいれば不安な方もいるでしょう。誰一人同じということはなく、様々な受講生がいらっしゃいます。そのようなひとりひとりの個性を大切にしながら、皆様が自信をもって就職活動に臨んでいただけるよう研修と転職のサポートをさせていただきますので安心してご参加ください。
目次
• ネットワークエンジニアの仕事内容
• サーバーエンジニアとの違い
• ネットワークエンジニアの年収
• ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアの主な仕事は「要件定義」「設計」「構築」「運用」「保守」「監視」の6つに分類されます。
要件定義とは、顧客の要望を確認するとともに、どのようにすればその要望を満たせるか考え、決定することを指します。要件定義をもとに、どのようなネットワークを構築するか決定するのが設計です。さらに、設計をもとに実際に機器の設定やケーブルでの機器同士の接続などを行うのが構築です。ここまでの「要件定義」「設計」「構築」は上流工程と呼ばれます。
運用とは、必要に応じて設定の変更を行いながら、想定通りに動くよう環境を整えることを指します。トラブルが起きた際に復旧する仕事が保守です。また、トラブルが起きないよう監視の仕事も行います。ここまでの「運用」「保守」「監視」は下流工程と呼ばれます。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築・運用・保守が主な仕事です。業務では、主にネットワーク機器を扱います。
それに対してサーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築・運用保守が主な仕事です。業務では、主にサーバーOSを扱います。ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは、それぞれ扱うものは違うものの、システムを稼働させるための土台を作る仕事をするという点では共通です。
そのためネットワークエンジニアとサーバーエンジニアをまとめて、インフラエンジニアと呼びます。
マイナビエージェントが実施した調査によると、ネットワークエンジニアの平均年収は455万円です。また、国税庁が実施した「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は443万円です。この結果だけを比べると、ネットワークエンジニアは日本の平均と同程度に稼げる職業だといえるでしょう。
しかしネットワークエンジニアの平均年収は、年代によって大きく差があるのが特徴です。マイナビエージェントの調査では、20代のネットワークエンジニアの平均年収が376万円であるのに対して、30代のネットワークエンジニアの平均年収は554万円であると示されています。
このことから、ネットワークエンジニアは経験によって年収に大きな差が出る職業だといえます。
ネットワークエンジニアのキャリアパスは、主に「マネジメント・ゼネラリスト系」と「スペシャリスト系」の2種類にわけられます。
「マネジメント・ゼネラリスト系」とは、幅広いスキルを身につけ経営や進捗管理などの視点も交えながらプロジェクトを成功に導く役割を担う職種を指します。それに対して「スペシャリスト系」は、特定のスキルを徹底的に磨いた専門性の高い職種です。
それぞれの職種の例は以下の通りです。
マネジメント・ゼネラリスト系 | ||
---|---|---|
ITコンサルタント | 顧客の課題をITで解決する方法を提案する | |
プロジェクトマネジャー | プロジェクトを成功に導くため全体を管理する | |
フルスタックエンジニア | 複数領域のスキルを身につけ幅広い業務に対応できるエンジニア | |
クラウドエンジニア | クラウドサービスを活用してシステムの構築・運用を行うエンジニア | |
インフラエンジニア | ITインフラの設計・構築・運用・保守などを行うエンジニア | |
スペシャリスト系 | ||
セキュリティエンジニア | 情報セキュリティ関連の業務を専門的に行うエンジニア | |
ネットワークスペシャリスト | 専門知識を身につけ大規模なネットワークの構築・運用が可能なエンジニア |
IT業界の職種については、次の記事で詳しく紹介していますのであわせてご覧ください。
• ITに関心・興味がある人
• コミュニケーション力がある人
• 学習意欲がある人
• 地道な作業ができる人
• 論理的思考力がある人
ネットワークエンジニアに限ったことではありませんが、進化のスピードが速いIT業界では、常に最新の情報を積極的に入手し業務に取り入れなければなりません。
そのため、ITに関心・興味がある人はネットワークエンジニアに向いているといえます。
ネットワークエンジニアは、チームで仕事をすることが多い職種です。そのため、コミュニケーション力がある人の方が、ネットワークエンジニアに向いています。
コミュニケーション力がないと、チームメンバーと協力して仕事を進められず、業務に支障が生じてしまうこともあるでしょう。また、客先に常駐して仕事をすることが多い職種でもあるため、クライアント企業の人ともスムーズに仕事を進められるようなコミュニケーション能力も求められます。
ネットワークエンジニアは、日々進化し続ける技術の情報を仕入れるとともに、自分のものとして使いこなせるよう学習しなければなりません。そのため、学習意欲がある人はネットワークエンジニアに向いているといえます。
ネットワークエンジニアは、機器の設定や接続が主な仕事です。細かい設定をいくつもこなして環境を整えることも多く、人によっては地味な作業だと感じることもあるでしょう。しかし、トラブルのないようITインフラの環境を整えるためには、欠かせない重要な仕事です。
とはいえ、地道な作業が苦痛だと感じる人は、ネットワークエンジニアの仕事が嫌になってしまうケースも少なくありません。地道な作業を、コツコツとこなすことが苦ではない人には、ネットワークエンジニアの仕事は向いているといえます。
ネットワークエンジニアには論理的思考力が求められます。ネットワークをどのように構築すれば、効率よくスムーズにシステムを動かせるか考える必要があるためです。また、トラブルが発生した場合にはその原因を追及し、どのように対応すれば解消できるか突き止めなければなりません。
そのため、ネットワークエンジニアには論理的思考力が求められるのです。
• ITに関する知識・スキル
• ネットワークに関する知識・スキル
• サーバーに関する知識・スキル
• コミュニケーション能力
ネットワークエンジニアとして働くなら、ITに関する知識やスキルは必須です。ネットワーク分野の知識だけを持っていれば良いわけではなく、IT全般の基礎的な知識や技術を身につけておく必要があります。
また、IT全般のトレンドに関する最低限の知識やスキルも身につけておかなければなりません。知識やスキルを持っていること自体も大切ですが、どうすればトレンドの情報に触れられるのか、情報収集の手段を知っておくことも重要です。
ネットワークエンジニアとして働くなら、ネットワークに関する知識やスキルの習得は欠かせません。例えば、よく使われるネットワーク機器のスペックや特徴を把握しておくと、スムーズに仕事を進められます。
また、WANやLAN、インターネットといったネットワーク関連の技術も、ネットワークエンジニアの仕事を進めるうえでは欠かせないものです。インターネット技術の中でも特に重要な「TCP/IP」は、必ず理解しておかなければなりません。
ネットワークエンジニアであっても、サーバーに関する知識やスキルは持っていなければなりません。なぜなら、サーバーなしでネットワーク環境を構築するのは不可能なためです。
サーバーにはどのような種類のものがあるのか、それぞれのサーバーがどのような働きをしているのかなどを知っておきましょう。また、サーバーによく使われるLinuxというOSについて学んでおくのもおすすめです。
前述の通り、ネットワークエンジニアはチームで仕事を進めます。また、客先に常駐する機会が多い仕事でもあります。そのため、コミュニケーション能力は欠かせません。
さらに、自分が中心となってネットワークを構築するようになると、顧客からのヒアリングも必要です。顧客が求めているものは何かを適切に聞き出すとともに、専門的な知識を持たない顧客に対してわかりやすく説明する力が求められます。
基本情報技術者試験は、エンジニアの登竜門とも呼ばれる試験です。ITに関する基礎知識が網羅的に出題されるため、学習を進める中で体系的にITエンジニアに必要な知識を学べます。
ネットワークエンジニアに限らず、未経験からITエンジニアを目指す人におすすめです。
基本情報技術者試験については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
CCNAとは、ネットワークエンジニアの仕事でよく使われるシスコの製品についてのスキルや知識を問う試験です。難易度が低いため初心者や未経験者でも取得しやすく、ネットワークエンジニアの仕事で必要な知識やスキルに関する問題が多く出題される点もメリットです。
以下の記事では、CCNA取得に向けたおすすめの勉強法を紹介していますので、あわせてご覧ください。
LinuCは、サーバーでよく使われるLinuxの知識やスキルが問われる試験です。ネットワークエンジニアにはサーバーに関する知識やスキルも求められるため、LinuCを取得しておくと役立ちます。初心者であれば、まずレベル1から挑戦してみましょう。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザーや編集部員が担当する以下の記事では、LinuCについて詳しく解説していますので興味がある方はぜひご覧ください。
▶ 参考記事:
「LinuC」とは?システム構築・管理のスキルを示すLinux技術者認定試験|プロエンジニア
ネットワークエンジニアとして活躍するには、以下の記事で紹介しているような資格もおすすめです。初心者向けの資格を取得したら、ぜひ挑戦してみてください。
▶ 参考記事:
ネットワークエンジニアに役立つおすすめ資格と資格取得のメリット|プロエンジニア
• ITやネットワークの基礎知識を学ぶ
• 資格を取得する
• IT専門の転職エージェントを活用する
未経験者を採用する企業は多くありますが、未経験とはスキルを持っていないことではありません。あくまでもIT業界で働いたことがなくても良いという意味で、スキルや知識は求められます。
そのためまずは、ITやネットワークの基礎知識を学びましょう。ネットワークの基礎を中心にサーバーやクラウド、さらにはIT全般の基礎知識も学んでおくのがおすすめです。
基礎知識を学ぶには、初心者向けの本や学習サイトを使って独学する方法と、スクールを活用して学ぶ方法があります。
ある程度基礎的な知識を身につけたら、次は資格取得に挑戦しましょう。資格を取得するための学習の中で自分の知識を整理できるとともに、知識が不足している分野も見つけられます。
資格取得は自分のスキルを客観的に示せるだけでなく、目標に向けて計画的に勉強できることの証明にもなります。
まったくの未経験からITを学習したい方には、ITパスポートの取得がおすすめです。ITパスポートは、ITを利用するすべての人を対象とした資格で、IT入門レベルの知識を問われます。ITパスポートの詳細については、以下の記事で解説しています。
ITパスポートの取得後に、先ほど紹介した以下の3つの資格取得を目指しましょう。
プログラマカレッジのクラウドエンジニアコースには、LinuCの資格取得サポートがあります。LinuCの受験には通常受験料が16,500円(税込)かかりますが、クラウドエンジニアコースの受講生であれば、プログラマカレッジが受験料を全額負担します。つまり受講生は、受験料の負担なしでLinuCを取得できる可能性があるのです。
基礎学習や資格取得に向けた学習と並行して、IT専門の転職エージェントを活用しながら転職活動を進めましょう。
求人サイトにもIT業界の求人情報は掲載されていますが、求人サイトを活用した場合、1人で活動を進めなければなりません。転職エージェントを活用すれば、履歴書の添削や面接対策といったサポートを受けながら転職活動を進められます。また、自分の希望に合った企業の紹介も受けられます。
ITに関心・興味があり、地道な作業が苦にならない人であれば、ネットワークエンジニアに向いています。未経験からネットワークエンジニアを目指すのであれば、まずは基礎知識を学習し、資格を取得しましょう。
プログラマカレッジのエンジニアコースには、次のような特徴があります。
• オンラインにも対応した実践形式授業
• チャットや掲示板で不明点はとことん質問可能
• 実際の現場さながらの実習あり
• Linuxの資格『LinuC』が無料で取得できる
• 5000件を超える求人からの紹介や面接対策など、就職までしっかりサポート
未経験から本気でネットワークエンジニアとして就職したい方におすすめです。
この記事を参考に、プログラマカレッジを利用してネットワークエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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ネットワークエンジニアとはどのような職種なのか、以下の点についても確認してみましょう。