CCNAを取得したくて参考書をめくってみたけど、難しすぎる!と感じている未経験の方は多いかと思います。また実務経験があるから内容は分かるけど、受験料が高額だからしっかりと試験対策したいという方にも、それぞれのパターンに分けて勉強方法をご紹介します。
CCNAの難易度や受験料などについて詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
なおCCNAを取得してインフラエンジニアとして就職したいと考えている方には、無料で学べるプログラマカレッジの「クラウドエンジニアコース」もおすすめです。
最終更新日:2023年10月11日
目次
CCNAは、シスコ技術者認定試験というベンダー試験です。広くネットワークに関する知識が問われるだけでなく、特にシスコ社製品に関する詳しい知識や経験が問われる試験となっています。ネットワークエンジニアの実務経験、特にシスコ社製品を実務で操作したことがある人とそうでない人では、試験への対策方法が大きく異なります。
CCNAには、他の試験にはない特徴的な出題方法があります。それは「シミュレーション問題」と呼ばれる、「現場さながらにコマンドを打ち込み、ネットワークの設定を行う問題」のことです。参考書を読んだだけでは感覚がつかみにくいもので、実務経験のない方はこの問題に対応できるかどうかが合否を分けるカギになりがちです。
しかし高価なシスコ社製品を個人で用意するのは、なかなか難しいと思います。そこで活躍するのは、シスコ社が公式で提供しているシミュレーター(Cisco Packet Tracer)です。Cisco Networking Academy の無料アカウント登録だけでダウンロードできますので、ぜひ導入してから学習を始めてください。シミュレーターの導入方法は、この記事で後ほどご紹介します。
⇒ 2. CCNAシミュレーション問題の対策方法へ
ネットワークの実務経験がある方の場合、後でご紹介する白本(参考書)の最新版を入手して、まず初めに全体をさっと読み流してみることがおすすめです。実務経験があっても、まんべんなく全ての知識が身についていることは稀ではないかと思います。最初に試験の全範囲を知り、初めて見た項目があればチェックしておいて、まずはその部分を理解するところから始めます。
⇒ 3. CCNAのおすすめ参考書へ
特に詳しい方であれば、無料の勉強サイトで公開されている教科書で、試験範囲のチェックを行う方法もおすすめです。
⇒ 6. CCNAの勉強サイトへ
全範囲を把握し終えたら、後はできるだけ練習問題の数をこなしていきましょう。練習問題はWebでも多数公開されているので、後ほどご紹介します。
⇒ 4. CCNAのおすすめ問題集へ
⇒ 6. CCNAの勉強サイトへ
シミュレーション問題の練習には無料で使える公式のシミュレーター「Cisco Packet Tracer」の利用がおすすめです。ただこのシミュレーターの導入には英語が必要です。英語が苦手な方にはブラウザ上で動作するシミュレーターを提供してくれている参考書もありますので、ご紹介します。
まずCISCO Networking Academy のサイトにアクセスします。
日本語はないので、Englishを選択して「Get Started」をクリックします。
登録画面が表示されます。メールアドレスのほか、Googleアカウントでログイン可能です。ログインしたら必要事項(国、生年月)を入力し、サインアップします。
確認事項が表示されるので、内容を確認したらチェックをいれて「Accept & Continue」を押します。(公式からのお知らせメールがいらない場合は、下のチェックは不要です)
Packet Tracer の使い方を説明する、チュートリアル画面が表示されます。
画面のガイドに従って、Learning Resources の画面に進みます。
MacOS、Ubuntu、Windows 用それぞれの環境に合わせたファイルが用意されているので、Packet Tracer のダウンロードをすすめてください。
Packet Tracer の使い方は、先ほどのチュートリアルの続きで解説されています。
英語が苦手等で Packet Tracer の設定が難しい場合、ここばかりに時間をかけすぎてしまっては本末転倒です。そこで、CCNAの試験対策に特化したシミュレーターを使う方法があります。
■ 短期集中! CCNA Routing and Switching/CCENT教本
▸ 著者:のびきよ
▸ 出版社:マイナビブックス
▸ 発売日:2014年9月19日
▸ 価格:3,080円
▸ ページ数:336ページ
公式サイト:マイナビブックス
この参考書では、ブラウザ上で簡単に使えるシミュレーターが提供されています。ただし試験内容としては改訂前の古いものなので、参考書としては別に最新のものを用意することをおすすめします。
実務に役立つスキルを本気で身につけて就職したいという方には、無料スクールの受講もおすすめです。「プログラマカレッジ」のクラウドエンジニアコースでは、最新のクラウドを含む各種サーバーの構築など、実務さながらの演習を通してスキルを身につけることができます。
実務経験のない方とある方に分けて、おすすめの参考書を紹介します。
■ 1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版
▸ 著者:宮田 かおり
▸ 出版社:インプレス
▸ 発売日:2021年4月13日
▸ 価格:2,640円
▸ ページ数:336ページ
公式サイト:インプレスブックス
未経験からCCNAを目指している方におすすめの入門書です。ネットワークの基礎を分かりやすく学ぶことができます。タイトルに「1週間で」とあるように全7章で構成されており、実際に7日間で無理なく終えることのできる内容になっています。
■ シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301
▸ 著者:林口 裕志、浦川 晃、中道 賢(監修)
▸ 出版社:翔泳社
▸ 発売日:2020年6月24日
▸ 価格:4,268円
▸ ページ数:888ページ
公式サイト:翔泳社
通称「白本」と呼ばれる、おなじみの参考書です。参考書と2回分の模擬試験(うち1回分はPDFでダウンロード)が一体となっており、帯に書かれている通りこの1冊しっかりと学べば合格できる作りになっています。
■ 徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応
▸ 著者:株式会社 ソキウス・ジャパン
▸ 出版社:インプレス
▸ 発売日:2021年4月21日
▸ 価格:3,828円
▸ ページ数:688ページ
公式サイト:インプレスブックス
通称「黒本」と呼ばれる、おなじみの問題集です。500を超える豊富な演習問題とその解答&解説が掲載されているほか、模擬試験(100問)がPDFでダウンロード可能です。CCNAは試験時間に対して出題数が多いため、本番同様に時間を計って模擬試験を解いてみることがおすすめです。さらに隙間時間にチェックできるスマホ問題集も付属しています。
シスコシステムズが実施している資格試験では、過去問は公開されていません。また受験者による試験問題の口外も公式に禁止されているため、現時点で正規の手段で過去問を入手することは不可能となっています。
そのため、問題集や次に紹介する勉強サイトなどの利用がおすすめです。
CCNAにはWeb上で勉強できるサイトが充実しています。中でも人気の2サイトをご紹介します。
練習問題が公開されているだけでなく、とても詳しく技術解説までされている無料のWeb教科書になっています。実務経験がある方は、まずこのサイトで試験範囲の確認をしてみるのもおすすめです。
ログインが必要ですが、一部無料でWeb問題集が提供されています。有料ですが、簡易シミュレーターも提供されています。特におすすめなのは、合格体験記のコーナーです。ここでは合格するまでにかかった期間や使用したテキスト、学習方法などが多数投稿されていますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
CCNAの勉強方法や難易度は実務経験によって大きく変わりますが、完全未経験からでも、多くの方が合格しています。この機会に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
もしあなたが「CCNAを取得してこれからインフラエンジニアとして就職したいけど、もっと実践的な勉強をしてみたいな……」と考えているのなら、無料で学べるITスクール「プログラマカレッジ」の、クラウドエンジニアコースもおすすめです!
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