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最終更新日:2026年1月23日

基本情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の区分のうちの一つです。ITエンジニアとしてひととおり知っておきたい基本の知識が詰まった、「ITエンジニアの教養」的なポジションといえる試験です。一度取れば有効期限もなく、受験料もベンダー試験に比べて安いので、迷っている場合は取っておくことがおすすめです。
| 項目 | 内容詳細 |
|---|---|
| 受験日 | 通年実施(年末年始等を除き、希望の日時を自由に選択可能) |
| 試験時間・ 出題形式・ 出題数 |
【科目A】 試験時間:90分 出題形式:多肢選択式(四肢択一) 出題数:60問 【科目B】 試験時間:100分 出題形式:多肢選択式 出題数:20問 |
| 受験方法 | CBT方式(全国のテストセンターのコンピュータで受験) |
| 合格基準 | 科目A、科目Bともに600点以上 (1,000点満点) |
| 出題範囲 |
【科目A】 (出題数60問のうち評価は56問で行い、残りの4問は今後出題する問題を評価するために使われる)
【科目B】 (出題数20問のうち評価は19問で行い、残りの1問は今後出題する問題を評価するために使われる) |
| 期待する 技術水準 |
IT全般に関する基本的な知識・技能をもち、上位者の指導の下で、システムの設計・開発・運用やプログラム作成ができるレベル。 |
基本情報技術者試験は、その名の通り「ITエンジニアの基本」です。その内容は学生の時に情報系の学科で勉強したり、情報系の業界で働いていたりするとよく聞く用語から構成されています。ピンポイントで実務にすぐ役立つ知識ばかりではありません。しかしIT業界でエンジニアとして長く働いていると、これらは「知っている前提」で話をされる内容ともいえます。
そのため、特に情報系以外の出身者の方が基本情報に合格していれば、情報系の出身者と同等レベルの基本知識を備えているというアピールになるのです。

基本情報技術者試験の難易度を知るために、まず他の情報系試験と比較してみましょう。
経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)※1」によると、基本情報技術者試験の認定レベル、および各レベルで人気の試験は、次のようになっています。
※1 ITスキル標準とは:経済産業省が定めるIT関連能力を体系化したスキル指標
| ITSSの認定レベル | 同レベルの主な試験 |
|---|---|
| エントリレベル(レベル1) | ITパスポート試験※2、Ruby Silver、PHP初級、ORACLE MASTER Bronze など |
| エントリレベル(レベル2) | 基本情報技術者試験、CCNA、Ruby Gold、PHP準上級、ORACLE MASTER Silver など |
| ミドルレベル(レベル3) | 応用情報技術者試験、CCNP、PHP上級、ORACLE MASTER Gold など |
※2 ITパスポートは2018年の改定によってITSSのレベル1からは外れました
このように基本情報技術者試験は「エントリレベル(レベル2)」に分類されており、情報系の資格の中では入門者(エントリ)向けながら、ネットワークエンジニア向けの人気資格「CCNA」やデータベースエンジニア向けの人気資格「ORACLE MASTER Silver」などと並ぶ、少し難度高めの試験となっています。
なお基本情報技術者試験はまだちょっと難しいという方が先に受けることを考えるのは、「ITパスポート試験」。基本情報技術者試験をクリアした方が次に目標とするのは、「応用情報技術者試験」というケースが多いようです。
基本情報技術者試験(FE)の過去10年分(2015年度〜2024年度)の統計データをまとめました。
基本情報技術者試験は、2020年度(令和2年度)からパンデミックの影響で試験形式が変更され、さらに2023年(令和5年)4月からは通年受験可能なCBT方式(年間を通じて好きな時に受験できる形式)へと大幅にリニューアルされています。
■ 基本情報技術者試験 統計推移(過去10年)
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | 試験形式・トピック |
|---|---|---|---|---|
| 2015 (H27) |
107,311 | 27,103 | 25.3 | 筆記形式 (春・秋実施) |
| 2016 (H28) |
110,652 | 27,337 | 24.7 | 筆記形式 |
| 2017 (H29) |
108,075 | 25,750 | 23.8 | 筆記形式 |
| 2018 (H30) |
111,241 | 27,278 | 24.5 | 筆記形式 |
| 2019 (R1/H31) |
116,134 | 30,551 | 26.3 | 筆記形式 (最後) |
| 2020 (R2) |
52,993 | 25,491 | 48.1 | パンデミックにより10月に一度だけ実施 |
| 2021 (R3) |
84,334 | 34,704 | 41.1 | CBT方式 (上期・下期) |
| 2022 (R4) |
100,530 | 38,622 | 38.4 | CBT方式 (上期・下期) |
| 2023 (R5) |
121,611 | 57,278 | 47.1 | 新制度開始 (通年CBT受験可能) |
| 2024 (R6) |
133,732 | 54,501 | 40.8 | 通年CBT |
2019年以前(筆記時代)は合格率が25%前後でしたが、CBT方式導入後の2023年以降は40%〜50%前後で推移しています。これは、試験内容が一部簡略化(アルゴリズム等の個別問題から、よりコンパクトな科目B試験へ)されたことや、通年受験により準備が整った人が受験しやすくなったことが要因と言われています。
SEの新人研修中に基本情報技術者試験に合格した筆者が、実際に使った勉強時間をご紹介したいと思います。
■ 情報系学科卒業の筆者の場合
筆者が合格までに勉強した時間は新人研修中の2週間、計50時間ほどでした。
毎日の研修のあとに3時間ずつ設けられた自習時間が10日間で、計30時間。それと休日の自習が計20時間ほどです。この研修でほぼ全員が取っていると先輩から聞き、自分は情報系出身なのに落ちたら恥ずかしいかもとかなり集中して取り組んだ結果、あまり余裕のない点数で合格できました。
ただ筆者の場合は情報系出身だったので、テクニカル系の内容はほとんど学んだことのあるものでした。そのため参考書の学習はほぼストラテジ系とマネジメント系のみで、配点の6割を占めるテクニカル系の学習は過去問の演習から始めることができたのが、時間短縮になったと思います。
逆にストラテジ系やマネジメント系は、学生の頃には全く見たことのない用語ばかりが並んでいて焦りました。情報系出身という方も、油断せず早めの着手がおすすめです。
■ 情報系以外の学科を卒業した同期の場合
同期には情報系以外の出身者が、3~4割ほどいました。うち一人は生物系出身でIT関連は完全な初心者でしたが、同期で一番高い点数で合格しました。彼女は研修が始まる前から勉強を始め、春休みから研修中までの計2か月半ほど、ほとんどの自由時間を試験勉強に費やしたようです。特に理解に時間がかかったのは、テクニカル系だったとのことでした。
このように基本情報技術者試験は試験範囲がかなり幅広いため、試験範囲を丁寧に学習することで、これまで学んだ専門に関係なく良い結果を出せる試験といえるようです。

2023年4月から通年試験(CBT方式)が導入されたため、かつてのように「春・秋の年2回」という固定日程ではなく、ご自身の都合に合わせて日時や会場を自由に選べるようになっています。
| 項目 | 内容 | 補足・詳細 |
|---|---|---|
| 試験日程 | 通年実施(随時) | 年末年始等を除き、希望の日時を自由に選択可能。 |
| 試験会場 | 全国のテストセンター | 全47都道府県にある指定のCBT会場で受験。 |
| 受験料 | 7,500円(税込) | クレジットカード、コンビニ、Pay-easyなどで支払い。 |
| 試験方式 | CBT方式 | 会場のコンピュータを使用して解答する形式。 |
| 申込期限 | 試験日の3日前まで | 予約の空きがあれば直前でも申し込み・変更が可能。 |
| 再受験規定 | 前回受験から30日超 | 不合格や欠席後、中30日あける必要があります。 |
詳細な会場検索や最新の空席状況については、以下のリンクよりご確認ください。
▶ CBT-Solutions 申込ポータル(会場検索・予約)
基本情報技術者試験(FE)の申し込みは、試験運営委託先であるCBT-Solutionsのウェブサイトから行います。
通年試験となっており、手続き完了後すぐに試験日が確定するのが特徴です。具体的な手順を5つのステップで解説します。
■ 受験申し込みの5ステップ
1. マイページアカウントの作成(初回のみ)
• メールアドレスを登録し、送られてくるURLから氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力します。
※このIDは他の情報処理技術者試験(セキュマネ等)でも共通で使えます。
2. マイページへログイン・試験の選択
• 試験一覧から「基本情報技術者試験(FE)」を選択します。
3. 試験会場・日時の選択
• 会場:都道府県から検索し、空きのあるテストセンターを選びます。
• 日時:当月から3ヶ月先までの月末までの範囲で、空いている枠を選択できます。
※アンケートへの回答もこのステップで行います。
4. 受験料の支払い
• クレジットカード:決済即完了。
• コンビニ/Pay-easy:申込日を含めて3日以内(かつ受験日の2日前まで)に支払う必要があります。期限を過ぎると予約が自動キャンセルされるので注意してください。
5. 予約完了メールの確認
• 受験票の発行はありません。当日はこのメールに記載された「確認書」を印刷するか、スマホ画面で提示できるようにしておき、本人確認書類を持って会場へ向かいます。
■ 注意点:科目A免除を利用する場合
特定の講座を修了して「科目A免除」の資格を持っている場合は、申し込み時のアンケート回答欄や専用の入力項目で免除決定番号を入力する必要があります。これを忘れると一般受験(免除なし)扱いになってしまうため、必ず手元に番号を用意して手続きを始めてください。
IPAが認定した特定の講座やeラーニングを受講すると、「午前試験免除に係る修了試験」という試験を受けることができます。この試験に合格すると本番の試験会場で午前試験を受験する必要がなくなります。なおこの免除の有効期限は、修了試験から「1年間」です。

試験の申し込みをする前に、ざっとでいいのでまず参考書を全体通して読んでみることがおすすめです。
全体のレベル感をチェックして、もし難しすぎると感じた場合は、ITパスポート試験からの挑戦も検討してみてはいかがでしょうか。
1章から順を追って勉強していくのではなく、まず全体をざっくり読んで、知っている分野と知らない分野を切り分けてから始めることがおすすめです。試験日までに確保できそうな時間を考えて、その配分が重要になります。あまり時間がない場合は用語を全く知らなかったところだけ参考書を読み、あとは過去問を解きながら間違えたところだけしっかりと解説を確認していく方法もおすすめです。
特にIT未経験の方におすすめの参考書を、ピックアップしてみました。
■ キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和08年

▸著者:きたみりゅうじ
▸発行年月日:2025年12月3日
▸サイズ:A5
▸ページ数:888ページ
▸価格:¥2,420(税込)
イラストが多く、初心者がとっつきやすいことを最重要視しているタイプの参考書です。
これを読んで内容が難しいと感じる場合は、ITパスポート試験から始めることを検討してみることもおすすめです。
【良いレビュー】
基本情報技術者試験(FE)の出題範囲を視覚的に理解できるように工夫された教科書です。
単なる用語説明ではなく、概念・仕組み・関係性をイラストで可視化し、理解の「つまずきポイント」を丁寧に説明しています。(一部抜粋)
【良くないレビュー】
イラストがわかりにくい。
何言ってるのかわからなくて、結局youtube見て勉強して合格した。
字のクセが強くて読めない部分のストレスと話してる内容に共感できないキャラクターたちの会話が合わなかった。評価高くて何故だろうと思っていたが、高評価してるのは、先取りプログラムの人たちっていうので納得した。
別の本買えば良かった。
出典:Amazon
■ 【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集

▸著者:高橋 京介
▸発行年月日:2025年11月28日
▸サイズ:A5
▸ページ数:800ページ
▸価格:¥1,997(税込)
本書は、IT未経験者でも短期間で一発合格できるよう構成された、基本情報技術者試験の対策本です。最新のシラバス9.xに対応し、豊富な図解による丁寧な解説と、厳選された頻出過去問386問を収録。重要用語を効率よく暗記できるスマホ用シートなどの特典も充実しており、効率的な学習をサポートします。
【良いレビュー】
基本情報技術者試験の対策本として選びましたが、「この1冊で合格できる」という宣言は大げさではありませんでした。
内容の丁寧さ、図版の多さ、問題量、学習サポートの手厚さ…どれを取っても非常に完成度が高いです。(一部抜粋)
【良くないレビュー】
基本情報技術者の学習にちょうど良いと思い選びました。
本書は厚さもそこそこありますが図版とレイアウトの工夫が多く、読み進める負担は少なかったです。
各テーマが短く区切られ、要点整理のあとに確認問題と過去問へ進む一般的な構成です。
最近のトピックにも触れているので、知識の更新にも役立ちました。
一方で掲載問題はほぼ過去問という印象もあり、価格相応の内容という印象です。
また、科目Bについて本書のラストに気持ち触れているだけなので、その点は表紙やタイトルで記載が必要と感じました。
出典:Amazon
なお上記で紹介した参考書2冊は、わかりやすさを重視しているため試験範囲の網羅性には欠けているという声もあがっています。IT経験者の方など簡単な内容では物足りないという場合には、「基本情報技術者 合格教本」がおすすめです。
難解な表現も多いですが、とにかく試験範囲の網羅性が高い一冊となっています。
実は筆者は、この合格教本の受験当時のバージョンを使用して合格しました。ただあまりにも情報量が多いので、きっちり全て覚えようとすると厳しいです。あまり立ち止まらずに全体を早めに読み流して、過去問演習しながら分からないところを調べる辞書的に使う利用法がおすすめです。
どれが自分にあっているか迷った場合は、ぜひ実物をお近くの書店で手に取ってみて下さいね。
参考書で試験範囲の確認が終ったら、次はひたすら過去問を解いて出題傾向をつかんでいくのがおすすめです。まずは無料で過去問をチェックしたいという方へ、過去問を掲載しているサイトをご紹介します。
■ 情報処理技術者試験 公式サイト

▸ URL:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/sg_fe/koukai/index.html
公式が提供する過去問題です。問題と解答例のみで詳しい解説などはありませんが、とにかく早くアップされるのが特徴です。
■ 基本情報技術者試験ドットコム

▸ URL:https://www.fe-siken.com/
このサイトの「過去問道場」というコーナーでは、無料で過去問とその詳しい解説をチェックすることができます。オリジナルの模擬試験も2回ぶん用意されており、本番さながらのマークシートも付いているPDF版と、いつでも手軽にアクセスできるWeb版の2種類の形で挑戦することができます。さらに受験者用の掲示板などのコンテンツもあり、とても充実したサイトとなっています。
■ かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和8年度

▸著者:株式会社ノマド・ワークス
▸発行年月日:2025年09月19日
▸サイズ:B5
▸ページ数:472ページ
▸価格:¥1,650(税込)
最新のシラバス9.1に対応した用語解説に加え、科目Aの全問題に独自の「予測出題率」を掲載しており、効率的な学習が可能です。また、難所の科目Bは「プログラム」と「問題」を分けた丁寧な3ステップ解説で理解を深められます。スマホ単語帳や過去問22回分のPDFなど、充実の特典も魅力です。
【良いレビュー】
基本情報技術者試験の勉強用に購入しました。過去問が体系的に整理されていて、出題傾向をつかみやすいのが良かったです。解説は丁寧で、初心者でも理解しやすく図や表も豊富なので知識が整理しやすいと感じました。章ごとに重要度が示されているため、効率的に学習を進められるのも助かります。
出典:Amazon

今回は基本情報技術者試験についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。この試験は一度合格すれば有効期限のない国家試験である上に、ITエンジニアに必要な基本が全部入りの試験となっています。迷った場合は、一度受験してみて損はないのではないでしょうか。
もし基本情報技術者試験を足がかりとして「プログラマになりたい!」という希望がある場合には、「プログラマカレッジ」もおすすめです。「プログラマカレッジ」は、本気でプログラマを目指す方のための受講料無料の研修所です。基礎から始める豊富なカリキュラムで、IT未経験者からWebプログラマとして就職するまで、プロが完全にサポートします。本気でプログラマとして就職・転職したいという方は、一度のぞいてみて下さいね。
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