MOS資格は、Microsoft Officeのスキルを証明するための資格です。「MOS資格は役に立たない」という声を聞き、取得すべきかどうか迷っている方もいるでしょう。そこで本記事では、MOS資格のメリットや他の資格との比較、後悔しない活用方法についても解説します。あなたの疑問や不安を解消し、MOS資格を取得すべきか考える材料にしてください。
なお、ITスキルを身につけて就職活動に役立てたい方には、無料のプログラミングスクールプログラマカレッジがおすすめです。
最終更新日:2025年4月8日
目次
• MOSは簡単に取得しやすく、就活で有利な材料にはなりにくいから
• MOSの資格取得だけを目指すと、実務で使いこなせるスキルが身につかないから
せっかく資格取得を検討している時に、「役に立たない」という噂を聞くと不安を感じてしまいますよね。まずは”なぜ役に立たないと言われているのか” その理由を詳しく知り、本当に役に立たないかどうかを見極めることが大切です。
以下では巷の声を参考にしながらその理由を詳しく解説していきたいと思います。
【QAサイトからの意見】
MOSを持っていると就活とかで最低限pcスキルがあることを証明できます。
ですが、働いていればすぐ身につくスキルなので、人事からはさほど重視されない。
出典:Yahoo!知恵袋
【QAサイトからの意見】
意味が無くはないけど、それだけで就職に有利になるかと言えばそうでもないといった感じだと思いますよ。
出典:Yahoo!知恵袋
「働いていればすぐに身につくスキル=難易度が低そう」と思われている点が、持っていてもあまり役に立たないと思わせてしまう理由のひとつです。比較的簡単な資格であることから「合格して当たり前」という印象が強く、ファイナンシャルプランナーや行政書士のように”持っていると必ず強みなる” といった資格などに比べ、軽くみられがちです。
【QAサイトからの意見】
MOS資格を持っていても資料作成等をしたことがない場合、運転免許を持っているけど公道で運転をしたことがないペーパードライバーと一緒です。
出典:Yahoo!知恵袋
【QAサイトからの意見】
MOSの問題演習を繰り返して合格した場合(要領かまして出ることだけやる)は、実務で使えないと思います。
出典:Yahoo!知恵袋
MOSの資格は、資格取得だけを目的とした勉強法で合格してしまうと、社会に出た時に役立ちません。合格点が取れるようにと満遍なく勉強しただけの知識では、資料作成などを実践する際に知識が足りず、実務に活かせないといった状況に陥ってしまいます。
【QAサイトからの意見】
今やどんな会社もExcelやWordを使いこなせる人はいくらでもいます。Excelが使えれば良いのではなく、それをどう業務に活かすのかが重要なんです。しかもExcel程度なら数日間もあれば誰でも使えるようになります。
世の中で働く人のほとんどが使うOfficeソフトは、資格が無くとも実務レベルで出来る人も多く、資格を持っていること自体はあまり評価されません。そもそも、社会に出る前から日常的に使う機会も多いため、「今さら取得しなくても」と思われがち。
MOSの受験料はMOS2016のWord、Excelのエキスパートの場合、一般価格1万2,980円(税込)。高い受験料のわりに得られるメリットが少ないことから、費用対効果が低いのではと感じている人が多いようです。
MOSはマイクロソフト オフィス スペシャリストの頭文字を取った名称で、Excel、Word、PowerPointなどMicrosoft Officeのソフトの操作スキルを証明する資格です。
難易度は比較的低めであるものの、国際資格であるため認定されたスキルは世界で通用します。社会人に必須なPCスキルを身につけることができるため、就職を控える若い世代に人気の高い資格です。社員教育として導入する企業もあります。
一般レベルの「スペシャリスト」と上級レベルの「エキスパート」の2種類があるため、自分のスキルや業務での活用度合いに応じてどちらを取得するか検討するとよいでしょう。
参照:MOS公式サイト
例えばMOSは次のような場面では役にたちます。
✅ オフィス業務でのスキル証明:事務職や営業職など、ExcelやWordを頻繁に使用する職種では、一定のスキルを持っていることの証明になります。
✅ 就職・転職時のアピール:新卒や未経験の人にとって、PCスキルを証明できる数少ない資格の一つです。
✅ スキル向上の指標:資格取得の過程で、効率的な操作方法を学ぶことができ、実務に役立ちます。
逆に以下のようなケースでは「役にたたない」と感じてしまうかもしれません。
✅ 実務での即戦力にはならない:資格を持っているだけでは、業務での応用力が問われるため、実際に使いこなすスキルが求められます。
✅ 専門職では評価が低い:IT系の職種やエンジニアなど、より高度なスキルが求められる職場では、MOS資格の評価は低めです。
MOS資格に対する評価は企業によって異なります。
事務職や営業職の場合「基礎的なパソコンスキルを持っている証明」として評価される可能性が高いでしょう。
一方で、経験者採用の場合には、資格よりも実務経験が重視されます。そのため、MOS資格単体では、評価は限定的だといえます。
どのような職種を目指すか、どのような人材を求めている求人に応募するかによって、MOS資格の評価には差があるといえるでしょう。
未経験の職種に応募する場合、MOS資格を持っているとアピール材料として活用できます。
ただし、採用の際には、資格を持っているかどうかよりも実際にExcelを使いこなせるかどうか、といった実務のスキルが重視されます。そのため、資格を取得するだけでなく、面接時に具体的な活用事例を話せるように準備しておきましょう。
履歴書への記載方法は、公式サイトに記載がありますのでぜひ参考にしてください。
▶ 履歴書への記載方法を教えてください。|MOS公式サイト
MOSは資格取得のための学習によって、まったくパソコンに未知だった人でもOfficeソフトを使うスキルが身につくメリットがあります。もちろん資格がなくてもOfficeソフトを難なく使えている方も多いと思いますが、資格を取得すると大幅にスキルを上げることが可能。合格とともに、Officeソフトを使ったパソコン業務が難なくこなせるようになるのです。
【QAサイトからの意見】
MOSは、アプリの基本的機能が理解し使えることの証明になり、ご自身でも基本的な機能を習得でき自信につながります。
自己流で偏った機能だけを使用していた方も、広く機能を覚えることができるので、決して無駄にはならないはずです。
出典:Yahoo!知恵袋
【QAサイトからの意見】
MOSレベルの作業が出来なければ、仕事に支障をきたします。そういった意味でも自分のスキルアップと考えて取得したほうがいいかと思います。
出典:Yahoo!知恵袋
【合格者の意見】
WordやPowerPointを使った資料作成にかかっていた時間が、以前の3分の1ぐらいまで短縮化できました。文字要素を減らし、グラフや表などを多く取り入れることで取得前は読みにくかったレポートや資料が改善されました。
出典:MOS公式サイト
【合格者の意見】
資格取得後は、いままでやっていた面倒な作業がコマンドや関数1つで解決できることを知り、もっと早く勉強していれば良かった・・・と後悔したほどです。
出典:MOS公式サイト
MOSを保有していると、どのくらいのパソコンスキルを持っているのかを客観的に証明することができます。ひとことに「Officeソフトが使えます」といっても、そのレベルは人によってさまざま。せっかく高度なスキルを有していても、言葉だけでは面接官にその実力は伝わりにくいものです。
資格があると一定のスキルを持ち合わせていることを証明できるので、就職や転職の際にアピールしやすくなります。
【合格者の意見】
就活で、面接官の方から「どこの会社に行ってもExcelとWordの基礎知識は社会人として必須です」といった内容を聞きました。MOSを取得していたことで、自分の技術と知識をきちんと証明することができました。
出典:MOS公式サイト
【合格者の意見】
実際仕事の書類選考で、有資格者は通って、私はスキルに自信があったのに落ちたことがあり、そのときに痛感した悔しさをバネにMOSの取得を決意しました。
出典:MOS公式サイト
【卒業生の声:白石さん】
営業職からプログラマーへ転身。技術系の資格を取得しておくと、就活の際に企業からいただけるオファー数が増えると感じました。資格取得や転職支援が手厚いスクールなので、全くの未経験者でも安心です!
MOSはOfficeソフトの実践力を高めることが目的の資格。資格を取得すると、今まで知らなかったOfficeソフトのテクニックを知ることができ、業務や作業効率が向上するというメリットがあります。
【MOS調査データ報告書より】
「MOSの取得トレーニング後は、 以前は仕上げるのに90分かかっていた作業が45分でできるようになった」 と言う管理職もいます。MOSは従業員の生産性を高め、時間とコストの節約につながるのです。
また、MOSを取得した従業員の83%が、「Officeソフトの知識とスキルを頻繁に、または常に活用している」と回答し、管理職の85%が、「MOSを取得した従業員は、仕事の生産性が以前より高まった」と回答しています。
出典:MOS公式サイト
前述したように、MOSは資格取得することで仕事における実践力がUPするため、結果的に自身の仕事に対する自信や満足度を高めることができます。
【MOS調査データ報告書より】
MOSを取得した従業員の82%が、「仕事の能力に対 する自信が強まった」と回答。MOSを取得した従業員の81%が、「資格を取得する機会を得たことで会社に対するロイヤルティが高まった」と回答しています。
出典:MOS公式サイト
【合格者の意見】
資格取得によって習得したスキルを仕事に活かせていることはもとより、パソコンに対する苦手意識がなくなり、「自分でも、やればできるんだ」という自信が持てた点が何よりも良かったと思っています。
出典:MOS公式サイト
ITに関する知識やスキルがあることを示したい場合には、ITスキルを証明する他の資格の取得を検討するとよいでしょう。例えば、ITパスポートや基本情報技術者などがおすすめです。
✅ ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を幅広く問う国家資格です。MOS資格がOfficeソフトの操作スキルに特化した資格であるのに対し、ITパスポートは情報セキュリティやネットワーク、データベースなど、より広範囲なIT知識をカバーしています。
MOS資格は、日常的な事務作業の中でOfficeソフトを頻繁に使う職種を目指す方や、基本的なPCスキルを証明したい方におすすめです。それに対してITパスポートは、IT業界への就職を目指す方や、より幅広いITの知識を身につけたい方に適しています。
✅ 基本情報技術者
基本情報技術者は、エンジニアの登竜門とも呼ばれる国家資格です。IT業界で働くために必要となる基本的な知識やスキルを問われます。
MOS資格は、ITエンジニア以外の職種を目指す方におすすめの資格です。ITエンジニアを目指す方や、より高度なITの知識やスキルを習得したい方には、基本情報技術者がおすすめです。
事務職でより役立ちやすい資格を取得する場合には、簿記や秘書検定などの資格を取得しておくとよいでしょう。
✅ 日商簿記
日商簿記は、企業の経理や経営管理に必要な知識やスキルを問う資格です。3級から1級までの難易度別に分かれているため、目指す企業や業務の内容、自分のスキルに応じて適した難易度の取得を目指しましょう。
✅ 秘書検定
秘書検定は、秘書として必要な資質だけでなく、ビジネスマナーや一般常識、来客対応などに関する知識やスキルも問われます。どのような企業で働く場合でもこうしたスキルは必要になる可能性が高いため、Officeに関する知識だけでなく働くうえで必要なスキルや知識を幅広く身につけたい方におすすめです。
MOS資格を取得する前に、まずは目的を明確にしましょう。
就職・転職のため、日々の業務効率化のため、自己啓発のためなど、さまざまな理由が考えられます。
目的を決めたら、MOSの取得がその目的達成のために最善の手段なのかどうかも考えてみてください。例えば、ITエンジニアを目指している場合、就職・転職のために取得するならMOSよりも基本情報技術者の方が適しています。
資格取得のために学習するだけでなく、日々の業務の中で実際にOfficeソフトを活用してみましょう。
学んだ知識を実際に使ってみることで、学習した内容をより深く理解できるとともに、スキルとして定着しやすくなります。
MOS資格は、他の資格と組み合わせることでより強力なアピール材料として活用できます。
例えば、簿記資格とExcelのMOS資格を組み合わせれば、経理・事務系の職種で有利になる可能性があります。
また、Webデザインの資格とPowerPointのMOS資格を組み合わせれば、プレゼンテーション資料作成のスキルをアピールできるでしょう。
MOS資格は、基礎的なパソコンのスキルを証明する資格であり、特に事務職や未経験者向けの求人に応募する際に役立ちます。
ただし、実務での応用力が求められるため、資格取得だけで満足せず、実際に活用することが重要です。
他の資格との組み合わせやスキルアップの工夫をすることで、より価値を高められるでしょう。
MOS資格のメリットとデメリットを正しく理解し、自身の目的やキャリアプランに合わせて賢く活用することが重要です。
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