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2023.04.13

バックエンドエンジニアって何をするの?仕事内容や必要なスキル、なり方を紹介!

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プログラマカレッジ編集部

未経験からプログラマーになりたいと考えてる皆さまに、プログラミング言語の基礎知識や、プログラマーとしての転職ノウハウ、転職に役立つ資格、IT業界情報など、お役立ちコラムを配信しています。

バックエンドエンジニアは、バックエンドと呼ばれるユーザーから見えない部分を構築・開発・運用するエンジニアです。今回はバックエンドエンジニアの仕事内容と必要なスキル、さらに未経験からのなり方について解説します。ITエンジニアへの転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。

最終更新日:2023年4月13日

1. バックエンドエンジニアとは

バックエンドとはWebサイトで「ユーザーから見えない部分」を指します。
バックエンドエンジニアはサーバーサイドエンジニアとも呼ばれ、Webサイトを動かすサーバーの構築・運用、データの保存処理などのアプリケーションの設計・開発などユーザーから見えない部分を担当するエンジニアです。以下でバックエンドエンジニアの仕事内容や年収、他のエンジニアとの違いについて解説します。

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1-1. バックエンドエンジニアの仕事内容

バックエンドエンジニアには大きく分けて次の3つの仕事内容があります。

サーバー環境の構築
ミドルウェアの構築
アプリケーションの開発・運用

実際のプロジェクトでは、3つの仕事内容を複数人で分担して行います。
作業の安全確認の観点からも1人のバックエンドエンジニアが担当するのではなく、作業するエンジニアと作業内容をチェックするエンジニアなど複数人で分担して行うのが基本です。

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1-1-1. サーバー環境の構築

バックエンドエンジニア プログラマカレッジ

仕事は、環境に関する要件の整理・決定→設計→構築作業という流れです。
プロジェクトの規模が大きくなると、サーバー環境の設計・構築に特化したインフラエンジニアが担当する場合もあります。その一方で、小さなプロジェクトではバックエンドエンジニアが担当することが多いです。
担当したときに備えて、クラウド環境やサーバ機器、OS、セキュリティソフト、ネットワークなどの知識についても理解しておくことをおすすめします。

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1-1-2. ミドルウェアの構築

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ミドルウェアとは、データベースなどのOSとアプリケーションの架け橋になるソフトウェアのこと。Webサイトが稼働するには、データベースやWebサーバー、サーバーサイド言語などのミドルウェアのインストールが不可欠です。
プロジェクトの規模によっては、インフラエンジニアが設計・構築を担当する場合もあります。しかし、ミドルウェアにはアプリケーション固有の設定をすることが多いため、バックエンドエンジニアが担当することが多くなります。
アプリケーションの開発でもミドルウェアは切り離せない重要なソフトウェアなので、バックエンドエンジニアを志すなら、ミドルウェアの知識は身に付けておいて、損はない知識でしょう。

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1-1-3. アプリケーションの開発と運用

バックエンドエンジニア プログラマカレッジ

バックエンドエンジニアの主な仕事はアプリケーションの開発と運用です。サーバー環境の構築やミドルウェアの構築は、主な仕事ではありませんが、アプリケーションを動かすために必要な作業です。
Webサイトの開発では、ユーザーから見えないアプリケーションを開発する工程に一番人手がかかります。そのため、バックエンドエンジニアの大半は、アプリケーションの開発をメインに担当しています。
また、アプリケーションのリリース後は、一般的にWebサイトが安定して稼働できるよう、不具合改修、障害対応などを担当する専門のバックエンドエンジニアに引き継がれます。

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1-2. フロントエンドエンジニアとの違い

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バックエンドエンジニアとよく比べられるエンジニア職に、フロントエンドエンジニアという職種があります。フロントエンドエンジニアは「ユーザーから見える部分」を担当するエンジニアです。
Twitterを例にすると、フロントエンドエンジニアはツイートの一覧や投稿画面の見た目などを担当しています。そして、バックエンドエンジニアは、Twitterが稼働するサーバーの運用や、Twitterのログイン処理などの見えない部分の処理の設計・開発を担当しています。

バックエンドエンジニアは、プロジェクトのスタートからリリース後の運用まで幅広い工程に関わることが可能です。Webサイトを動かすサーバーからアプリケーションの開発・運用など作業に関わる幅広い分野の知識を習得する機会や、その分野のエンジニアに会う機会が多い職種です。フロントエンドエンジニアよりも学ぶ知識の量や接する人が増えますが、好奇心旺盛な人や、チームプレーが好きな人にとってやりがいを感じる職でしょう。

▶ 参考:フロントエンドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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1-3. サーバーサイドエンジニアとの違い

実はサーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアの間には明確な境界線がなく、ほぼ同じ意味で扱われることが多い職種です。仕事内容はほとんど変わりませんが、バックエンドエンジニアはWeb開発においてフロントエンジニアの対として使われることが多く、Webサービスを扱う企業でよく見られる職種といわれています。

一方でサーバーサイドエンジニアは、サーバ側で動作するシステムの構築・管理を担い、IT領域・Web領域に限らず広い範囲を指して使われる傾向にあり、基幹系企業でよく見られる職種といわれています。

▶ 参考:サーバーサイドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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1-4. バックエンドエンジニアの年収

バックエンドエンジニアの年収について、ご紹介いたします。
マイナビAgentのバックエンドに近しい職種から、20代~30代の平均年収をピックアップしてみました。

バックエンド系エンジニア
(システムエンジニア・プログラマー)
443万円

出典:システムエンジニア・プログラマー|マイナビエージェント

IT業界の平均年収427万円と比較すると、バックエンド系エンジニアの方がIT業界の平均年収より高いことがわかります。
(出典:IT業界全体と年代別の平均年収|マイナビエージェント

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2. バックエンドエンジニアに必要な知識とスキル

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次にバックエンドエンジニアに必要な知識とスキルを解説します。バックエンドエンジニアを志す方は、ぜひ参考にしてください。

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2-1. サーバーサイドのプログラミング言語のスキル

バックエンドエンジニアの主な仕事は、ユーザーから見えないアプリケーションの開発です。まずは、ユーザーから見えないサーバーサイドのプログラム言語を学び、使えるようになる必要があります。
サーバーサイド言語には、PHP、Python、Ruby、Javaなど様々な種類の言語があります。バックエンドエンジニアは、いずれかのサーバーサイド言語を1つ以上は習得しておいた方がいいでしょう。

言語によって採用している会社のタイプが変わってくるので、就職したい会社で必要とされる言語を学習することをおすすめします。
PHP、Python、Ruby スタートアップ企業※1・ベンチャー企業で多く採用
Java、C 大企業・大規模なプロジェクトを扱うSIer企業※2 で多く採用

※1 会社を設立してから2~3年と若い会社

※2 お客様からの依頼でシステムを開発する会社

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2-2. フレームワークのスキル

フレームワークとは、プログラミング言語をより使いやすくするために、よく利用する機能があらかじめセットされたモノです。フレームワークを使うことで、アプリケーション開発を効率的に進められます。

どのプログラム言語でもフレームワークが提供されていますが、同じプログラム言語でもフレームワーク毎に使い方が異なります。そのため、よく採用されているフレームワークを習得しておいた方が就職に有利でしょう。

Web開発でよく採用されているフレームワークを紹介しますので、参考にしてみてください。

PHP Laravel
Ruby Ruby on Rails
Python Flask、Django
Java Spring、Play Framework

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2-3. OSやミドルウェアの知識

OSやミドルウェアの知識は構築を担当したときに限らず、アプリケーションを開発する上でも重要な知識です。また、アプリケーションを開発する中で、OSやミドルウェアの操作が必要になります。

特にデータベースとWebサーバー※1、言語によってアプリケーションサーバー※2 は、利用頻度が高いため、サービスの起動・停止などの基本操作は覚えておくことが望ましいでしょう。

※1 Webサーバーは、 ブラウザから送られたリクエストを処理するサーバです。サイトのロゴなど頻繁に変更がないデータはWebサーバー内で処理をします。頻繁に変更があるデータはアプリケーションサーバーに処理をお願いします。PHPのプログラムだけは、Webサーバー上で動作します。

※2 アプリケーションサーバーは、RubyやJavaなどのアプリケーションが動作するサーバーです。Webサーバーから依頼を受けた処理をRubyやJavaなどのサーバーサイド言語が処理し、その結果をWebサーバーに送ります。

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2-4. フロントエンドやUI/UXの知識

よりよいバックエンドの処理を実装するには、ユーザーから見える部分「フロントエンド」の知識を学び、習得することも必要です。また、プロジェクトの規模が小さい場合は、バックエンドエンジニアがフロントエンドを担当する場合があります。
そのため、フロントエンドのプログラム言語や、見た目(UI)・ユーザーが使いやすいデザイン性(UX)の知識を身に付けられるといいでしょう。
フロントエンドのプログラム言語には、WebページとなるHTMLやページを飾るCSS、ページに動きを持たせるJavaScriptがあります。

最近では、フロントエンドのフレームワークがよく利用されるため、次のようなフレームワークを知っていると、採用の幅が広がります。
HTML・CSSのデザインテンプレート Bootstrap
JavaScriptのフレームワーク React、Angular、Vue

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2-5. クラウドサービスのスキル

Amazonが運営するAWSや、Microsoftが運営するAzureといったクラウドサービス※1 にWebサイトを構築することが多くなりました。従来のサーバー機器にWebサイトを構築するよりも気軽にWebサイトが構築できるため、バックエンドエンジニアがサーバー環境を構築する機会も増えています。
また、クラウドサービスは、Webサイトを国や地域に分散して構築できるため、アプリケーション開発でもクラウドサービスの特性を理解した開発が求められます。

※1 ここでいうクラウドサービスとは、インターネット経由でデータベースやサーバー環境などを提供するサービスのことです。

今まで紹介したスキルの中では習得する優先度は低いですが、身に付けておいた方がいいスキルの1つです。

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3. バックエンドエンジニアの将来性

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技術の進歩でバックエンドエンジニアの仕事がなくならないか、心配に思う方もいるでしょう。確かに画面操作だけでWebサイトを作成できるツールも世の中にはあります。
しかし、まだまだ複雑な処理にはバックエンドエンジニアの力が必要とされるため、今後も需要は伸び続けていくでしょう。

▶ 参考記事:フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの将来性|プロエンジニア

バックエンドエンジニアという職種には将来性がありますが、バックエンドエンジニアの市場価値はスキルの需要に大きく左右されます。

スキルの需要は時とともに移り変わるため、自分の市場価値を高く維持するには需要のあるスキルを常に身に付けていくことが必要です。
また、リモートワークの拡大により1人のエンジニアの成果が可視化、数値化されていくことが考えられます。そのため、自己管理ができない人や成果が低い人は需要が無くなる可能性が出てくるでしょう。

▶ 参考記事:【2021年最新版】プログラミング言語おすすめ人気ランキングベスト10|プロエンジニア

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4. 未経験からバックエンドエンジニアへの転職を目指すなら

バックエンドエンジニアをはじめとするITエンジニアは人材不足のため、未経験からでも目指すことは可能です。とはいえ、雇用環境が整った会社に勤めるためにはそれ相応のスキルを身に付ける必要があります。
ここでは、スキルを身に付けるためにおすすめな方法をお伝えします。

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4-1. 需要の高いサーバーサイドのプログラミング言語を学ぼう

ITエンジニアとして就職を志すなら、複数の言語を一度に学ぶよりも、手堅く需要の高い言語をまずはしっかりと学んだ方が良いでしょう。日本の求人需要は、下記の図のようにプログラミング言語により差があり、その中でもJavaとPHPが大きな割合を占めています。
JavaやPHPを身に付けると、それだけ就職のチャンスが生まれやすいと言えるでしょう。

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出典:言語別Webエンジニア求人数の割合|プロエンジニア

プログラミング言語を学ぶ方法としては次の方法があります。

• 本で学ぶ
• Progateなどの学習サイトで学ぶ
• YouTubeやUdemyなどの動画で学ぶ
• プログラミングスクールに通う

本などの独学では、サーバーサイド言語でWeb開発ができるまでのスキルを身に付けることは難しく、挫折してしまう方が多いのが事実です。そのため、プロの講師に学べるプログラミングスクールに通うことをおすすめします。

弊社が運営するプログラマカレッジでは、受講料無料でJava・PHPの基礎から実践まで講師のサポートを受けながら学べるためプログラミングが初めての方でも安心です。バックエンドエンジニアを志す方は、ぜひ検討してみてくださいね。

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4-2. ポートフォリオを作成する

サーバーサイド言語を身に付けたら、次にスキルをアピールできるようなポートフォリオを作成しましょう。自社サービスや請負開発をしている会社へ就職したい方は、ポートフォリオがあると有利になります。
作成するポートフォリオは、Web開発でよく採用されるフレームワークを利用して、バックエンドの基本動作を盛り込んだWebサイトを作成することをおすすめします。

【バックエンドの基本動作】

• Webサイトへのログイン
• データの登録
• データの更新
• データの削除
• データの参照

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4-3. 資格取得もおすすめ

バックエンドエンジニアになるために、必ずしも資格は必要ということはありません。しかし、SIer企業と呼ばれるお客様からシステム開発をお願いされる企業では、採用時に資格を評価される可能性が高くなるため、取得しておくと良いでしょう。
また、未経験者にとっての資格取得のための学習は、体系的に知識を学べるためおすすめです。

バックエンドエンジニアにおすすめな資格には次のようなものがあります。

• 基本情報技術者試験
• ORACLE MASTER Silver
• Oracle Certified Java Programmer,Silver SE 11※1
• PHP技術者認定試験 初級※2

※1 Javaを学んでいる方におすすめの資格です。

※2 PHPを学んでいる方におすすめの資格です。

ある程度実務能力を付けた後で、応用情報技術者試験やOracle Certified Java Programmer,Gold SE 11、PHP技術者認定試験 上級などを取得すると、転職時により有利になります。

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4-4. 就活支援付きのプログラミングスクールはおすすめ

Web開発には、データベースなどのミドルウェアの知識も必要なため、未経験からサーバーサイド言語でWeb開発ができるまでのスキルを身に付けることは容易ではありません。
プログラミングスクールでは講師のサポートを受けながら学べるため、効率的で挫折しない環境があります。なかでも就活支援付きのスクールでは、企業が求めている人材の傾向を把握出来たり、面談の練習なども出来るため未経験者には特におすすめです。

プログラミングスクールを選ぶ際には以下のようなポイントを確認すると良いでしょう。

• 受講料は無理のない範囲の金額か
• 無理なく続けられる受講スタイルか
• スクールで学ぶ言語は需要があるか

プログラミングスクールの選び方について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご参照ください。

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5. まとめ

今回は、バックエンドエンジニアの仕事内容や仕事の魅力、目指すために必要なスキルなどを解説してきました。
バックエンドエンジニアはユーザーから見えない部分を担当するエンジニアです。
様々なプロジェクトを通して、幅広い分野の知識やエンジニアに関われます。そのため、好奇心旺盛な人やチームプレイが好きな人にとってやりがいを感じる職種です。
未経験からバックエンドエンジニアを目指す場合、まずはプログラミングスキルをしっかり身に付けることから始めてみてはいかがでしょうか。

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