WebデザイナーやWebエンジニアなど、Web業界の仕事には華やかで魅力的なイメージがある一方で、なぜ「Web業界はやめとけ」という声もあるのでしょうか。本記事では「Web業界はやめとけ」と言われる理由と真相を解明。Web業界の転職事情や未経験から転職を成功させるコツについて、Web業界の本当の魅力と共に転職のプロが伝授します。
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2024年3月29日
理由は主に以下の3つです。
【Web業界はやめとけといわれる3つの理由】
• Web業界はイメージほど華やかな世界ではない
• Web業界は努力し続けなければ生き残れない業界
• Web業界は採用のハードルが高い
それぞれの理由について具体的にご紹介いたします。
Web業界は、目まぐるしく技術が進歩しているため華やかなイメージを持たれがちです。しかしそれは、裏を返せば仕事量が多いということでもあり、さらには残業の多さにも繋がります。人手不足も、仕事の多さに拍車をかけています。
さらに、スタートアップ企業やベンチャー企業の場合には資金が潤沢でないため、優秀な人を集める一方で人数を絞って少数精鋭で運営していることも少なくありません。人数が少ない分、1人あたりの負担は大きくなります。
Web業界の仕事の獲得は、新規開拓として飛び込み営業を行うこともあれば、広告代理店に行き、仕事の依頼を頂いてくることもあります。小さなベンチャー企業の場合、営業以外にもさまざまな仕事をしなければいけないケースもあります。
Webに関する技術の進化は目まぐるしく、常に勉強をする必要があります。最新の情報をピックアップし、仕事に活かさなければいけない業界であるため、そこに抵抗感を持つ方や、ついていけるか不安に思う方がいるのも事実です。
未経験者におけるWeb業界への転職状況のデータとして、弊社が運営するプログラマカレッジ卒業生の就職状況を見ると、SIer向け常駐型企業への就職が65%。それに対して、Web系企業向け常駐型の企業と、Web系受託開発の企業はそれぞれ15%、Web自社サービスの企業に就職した人は5%となっています。
出典:インターノウス自社内調査(2020年)
このことから、SIerへの就職に比べて、Web業界への就職は未経験者にはチャンスが少ないことがわかるでしょう。
特に自社のアプリやゲームを作る、Web自社サービスの企業は転職の難易度が高い傾向があり、SierやSESの企業と比べると、狭き門だと言えるでしょう。
狭き門だということは、その分ハードルが高いということ。志を高く持ってWeb系企業への就職を目指すのは良いことですが、叶わぬ夢で終わる人も多くいます。
▶ こちらの記事も要チェック
【Web業界の魅力3つ】
• 開発していて楽しい
• 成長するにはうってつけ
• 努力できる人には最高の世界
エンジニアとして働く人にとってのWeb業界は、開発の楽しさが感じられる業界です。新しい技術と向き合える機会が多く、スキルアップしたい人には最適な業界だと言えるでしょう。一方で、自ら新しい技術を学ぶ姿勢は欠かせません。
さらに、Web業界でメジャーなアジャイル開発は、従来の開発手法と比べると工程が少なくストレスを感じにくいとされる方法です。一方で、属人的な部分が多くなる手法でもあるため、個人のスキルアップが重要になります。
✓ アジャイル開発についての詳細は以下の記事で解説しています。
▸ アジャイル開発のメリットを解説!デメリットも理解してリスクを回避|プロエンジニア
Web業界は、手に職をつけることができる業界です。新しく学んだ技術を活かした開発では、挑戦した先で成長を実感しやすいのも特徴です。スキルが重視されやすい業界でもあるため、Web業界で着実に成長していけば、転職など現在の環境を変えたいときにも役立つでしょう。
キャリアアップ・キャリアチェンジの幅が広がりやすいのもWeb業界の特徴です。例えば、Webサイトをコーディングするコーダーからキャリアをスタートして、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアにステップアップすることも可能です。
Web業界にはこの他にもCTO、テックリード、といった特徴的なポジションもあります。技術職のスペシャリストを目指したい、という方には最高に魅力的な業界とも言えるかもしれません。
▶ 参考:
• コーダー/マークアップエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• Webデザイナーフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• フロントエンドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
• CTO/VPoEフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
✓ 上記でご紹介した職種についての詳細は以下の記事で解説しています。
▸ テックリードとは?エンジニアチームリーダーとしての役割を解説|プロエンジニア
▸ CTOの役割とは?エンジニアのトップキャリアパスを目指す方法|プロエンジニア
きっかけはどんな理由だったとしても、手に職をつけたくてエンジニア職や技術職を選んだのであれば、Web業界を拒む理由は一切ないでしょう。
Web業界は、比較的自由度が高い業界です。フレックス制やリモートワークを取り入れている会社も多く、働く場所や時間を比較的自由に決められることも。
また、好きな技術をとことん勉強できる環境があるのもWeb業界の特徴です。ただしこれは、教えてもらう機会が少ないことの裏返しでもありますから、自ら知識を吸収する姿勢が重要になります。
成果主義であるのもWeb業界の特徴です。スキルを身につければ年収が上がりやすいですし、年齢が高いと不利になりがちな転職市場でもスキルがあればそれほど不利になりません。
転職の時に、失敗したくないという気持ちは誰しも持っているものですよね。Web業界への転職に失敗しないためには
• 「向き不向きを確かめる」
• 「情報収集をする」
• 「プログラミングスキルを身につけて基礎力を養う」
• 「転職エージェントを利用する」
といった4つのポイントが重要です。以下ではそれぞれのポイントについて解説します。
まずは、自分が企業に対して何を求めているのか、どんな企業を優良企業と感じるのかといった価値観を明確にしましょう。それから、Web業界への向き不向きを考えます。
例えば、スタートアップ企業での開発が好きなエンジニアの場合、月の稼働時間が200時間を超えていても、チーム一丸となって好きなサービスを開発しているなら辛くない、ブラックと感じないかもしれません。
200時間働くためには、月の稼働日数が22日の場合、毎日1時間程度の残業が必要です。同じ労働時間でも、ワークライフバランスを重視する人であれば、ブラックと感じるかもしれません。
企業内部の細かいことは正直入ってみないとわからないことも多いのですが、Web業界に関する向き、不向きを知るとともに、自分自身の希望についても再確認し、何をやっていきたいのかを考えてみてください。
• Web業界に向いているのは次のような人です。
• 流行に敏感な人
• 成長意欲の強い人
• 柔軟性がある人
• 逆に、Web業界に向いていないのは次のような人です。
• プロセスをきちんと進めたい人
• 安定を求める人
• 細かい作業が苦手な人
• スタッフのインタビューが載っている
インタビューが掲載されている企業は、離職率が低い傾向があります。
• 技術スタックが載っている
技術スタックを参考にすれば、自分のやりたい技術との齟齬が生まれにくくなります。
• 提供しているサービスや導入先が開示されている
どんな仕事をしているのか、自分にとって魅力のある仕事かを確認できます。
• 直近の資金調達額などを開示している
経営状況を知ることができます。情報を開示しているのは堂々と開示しても問題ない内容だからと捉えられるため、経営に関する知識がなくてもある程度安心できるでしょう。
✓ Web業界についての情報収集は、以下の記事も参考にしてみてください。
特にスタートアップやベンチャー企業は少数精鋭で狭き門であるため、経験やスキルと合わせて自己学習などでのトレンド技術のキャッチアップが必要です。Web業界の求人は、即戦力を求めるものがほとんど。
✓ 未経験からWeb業界を目指す方法については以下の記事で紹介しています。
転職先を探す方法はいろいろありますが、Web業界に初めて転職する場合には業界のことをよく知るエージェントを利用するのがおすすめです。
さらに、エージェントは独占求人や非公開求人を持っているのも強みです。応募の際の手続き代行や面接対策、PR文の添削などさまざまなサービスが受けられるので、転職の際にはぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
✓ 転職エージェントの効果的な活用法や、サービスを利用する手順については以下の記事で解説しています。
Web業界は「やめとけ」と言われる理由は、就職のハードルが高く、努力し続けなければいけない業界であるためです。一方で、技術発展が速く成長するにはうってつけの業界であり、努力する人にとっては最高の世界でもあります。
Web業界に興味を持った方は、まずはプログラミング学習からスタートしてみてはいかがでしょうか。
未経験からプログラミング学習をスタートするのであれば、無料の転職支援付きプログラミングスクールプログラマカレッジがおすすめです。
Web業界への転職を成功させるために、プログラミングの学習と合わせて就活支援を是非有効活用してみてください。
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