大学を休学すると、就活には不利になってしまうのでしょうか。休学のメリットやデメリットについて紹介します。また実際に休学を経験した方々による就活準備の進め方についても紹介していますので、ぜひご覧ください。
なお学費が厳しくて休学を検討している方や、IT業界に進路変更を考えているという方には、無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」もおすすめです。
最終更新日:2024年7月24日
目次
休学制度とは、大学生が一時的に授業や試験を受けないまま、大学に籍を置いておくことを認める制度です。休学期間は学期単位で決まり、大学にもよりますが、おおむね最長で4年間まで可能です。ただし連続しての休学は、特別な理由がない限り1年を上限とする大学も多いようなので、あらかじめ所属大学に確認してください。休学するためには、大学の規定に従って申請書を提出し、許可を得る必要があります。
学生の身分を保ちつつまとまった時間ができる休学中には、大学では得られないような経験をすることもできます。例えば、海外留学やボランティア、インターンシップなどです。これらの活動は、自分の視野を広げたり、コミュニケーション能力や問題解決能力を高めたりすることにつながります。
休学して時間を作ることで、自分の興味や目標に合わせて、資格やスキルを取得することもできます。例えば、英語やプログラミングなどです。これらの資格やスキルは、就活や将来のキャリアに役立つだけでなく、自分の個性や強みをアピールすることにもつながります。
休学理由が不明確だったり、自己啓発や趣味が理由だったりする場合、企業側からマイナスに捉えられる可能性があります。
休学すると、同学年の友人たちと学年がずれることになります。復学後は、友人たちが先に卒業してしまったり、新しいクラスメートに馴染みにくかったりすることも。これは、学校生活に対するモチベーションを低下させる要因になります。
上でも挙げたように、休学理由が不明確だったり、自己啓発や趣味のためだったりする場合は、企業側からマイナスに捉えられる可能性があります。
企業側は、休学理由が自分の成長や目標に関係しているかどうかを重視します。また、休学中に何をしていたかも評価の対象になります。
休学経験をプラスに転じさせる方法は、休学理由と休学中の活動を明確に伝えることです。休学理由は、自分の強みや志望動機につながるものであれば有利です。休学中の活動は具体的な成果やスキルをアピールすることで、プラスに評価されやすくなります。
休学期間と理由は、履歴書の学歴欄に記載する必要があります。休学期間は、「〇年〇月から〇年〇月まで」という形式で書きます。
休学理由は、できるだけ簡潔に書きます。
例えば、「海外留学のため」「家庭の事情により」などです。
休学中の活動・成果・成長は、履歴書の自己PR欄や職務経歴欄に記載します。休学中に何をしていたかだけでなく、次のような目的や成果、成長について、具体的に示します。
• 休学中に何をしていたのか
• 休学にどういう目的や意義があったのか
• 休学中にどういうスキルや知識を身につけたのか
• 休学の結果、どのような成果や反響があったのか
プログラマカレッジ
キャリアアドバイザー 加藤憲康
キャリアアドバイザーとしてIT経験・未経験問わずに求職者様の転職活動をご支援をさせていただいております。私自身、大学で情報工学を専攻後、メーカー系の大手Sierに就職し、SEとして働いていた経験があります。業界経験者であるという強みを活かし、求職者様に寄り添った面談を心がけております。
プラスの印象に変える答え方として、次の2つが挙げられます。
それぞれの方法について、以下で詳しく解説します。
休学は理由によってポジティブにもネガティブにもなりえるポイントですが、基本的にネガティブにうつりやすいです。しかし面接官が納得してくれるような背景を明確に伝えることによって、ネガティブなイメージを打ち消すことができます。
【事例1】働かなければいけなかったため
働かなければいけなかった背景として、例えば次のような理由が挙げられます。
• 家業が農業であり、両親の体調不良から自分が収穫作業などを行う必要があった。
• 学費を自分で出しているため、休学してまとまったお金を貯める必要があった。
【事例2】留学のため
留学する理由として、語学留学やその他の専門を学ぶための留学が挙げられます。
【事例3】病気になってしまい、治療に専念するため
ただし精神的な病気である場合には、そのまま伝えるとストレス耐性の弱い人という印象となってしまう可能性があります。説明する際には注意してください。
休学中に得たスキルや経験の内容と、志望する職種での活用方法を説明できると、アドバンテージになります。
• 働かなければいけなかったため
• 留学のため
これらの背景が実際にあった方による、回答例を見てみましょう。
■ 働かなければいけなかったため
• 家業が農業であり、両親の体調不良から自分が収穫作業などを行う必要があった方の場合
• 学費を自分で出しているため、休学してまとまったお金を貯める必要があった方の場合
■ 留学のため
• 語学留学へ行くために休学した方の場合
ネガティブな印象を受ける休学理由として、次の2つが挙げられます。
• 勉強へのモチベーションが下がってしまったため
• 精神的な病気になってしまったため
上で挙げたようなネガティブな理由は、そのまま伝えてしまうとどうしても印象がよくありません。そのため、次のように伝えてもらうケースが多いです。
• 将来の方向性に悩んでしまい、一度じっくり考えようと思ったため。
• 経済的な事情により、アルバイトを優先的に行う必要があったため。
• 趣味のスノーボードで大会出場を目指していたため、集中して練習に取り組みたかったため。
※スノーボードは他の趣味に置き換え可
ポジティブな印象を受ける休学理由として、次の2つが挙げられます。
• 留学
• ボランティア
• 留学
アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス等の留学経験者を担当しています。
目的は語学やスポーツ、料理など様々でしたが、海外での挑戦という共通点があります。そのため、まず行動力をアピールすることができます。他にも、海外の文化の違いに触れたことで価値観が広がり、自分自身を成長させることができたというお話しや、忍耐力、積極性、表現力が養われたなどとアピールすることも可能です。
• ボランティア
東南アジアへ行き、教育(日本語を教える)、建設(学校を作る、公共インフラの整備)植林活動などに参加されていた方がいました。
日本と比べて衣食住が整っていない地域に出向いているため、適応能力の向上をアピールできます。言葉が通じなくても、伝えようとする気持ちと熱意があればなんとかなると学んだと伝えれば、ストレス耐性にも強く、どんな環境でもやっていけそうな人だという印象になると思います。
また、ボランティアという性質上、「人の役に立つことによる社会貢献の実感」という経験を得られたとアピールすることも可能です。
農家を営んでいるご両親の体調が良くなかったため、自分が手伝わないといけなくなったという方がいました。
幼い頃から手伝いはしていたものの、自分が先頭に立ってやらなければいけないというのは初めての経験だったそうです。そのため継続的に取り組むことの重要性や、毎日の変化への気配り、そして収穫時期などを考えながら行動することができるようになりました。
このように「社会に出る前に経験できてよかったこと」をポジティブに話せると、好印象になりやすいと考えられます。
面接で聞かれやすい深掘り質問には、次の2つが挙げられます。
• 休学期間中に得られたものは何ですか?
• 休学期間での経験を、今後どのように活かせると思いますか?
■ 休学期間中に得られたものは何ですか?
• 留学経験を通じて語学力を向上させることができた。
• 海外での異文化交流によって、視野を広げることができた。
• 職場体験を経て、今後やりたいことをより明確にすることができた。
■ 休学期間での経験を、今後どのように活かせると思いますか?
• 行動力
何事にも臆せず積極的に仕事に取り組んでいけると思います。
• 忍耐力
ストレス耐性が強くなったと思いますので、様々な人間関係や職場環境の中でも継続的にやっていける自信があります。
• 計画性
先を見据えて優先順位を考えるようになり、事前にリスクについても意識をするようになりました。スケジュールの管理能力は、どのような仕事にも活かしていけると思います。
• コミュニケーション力
誰とでも話ができるので、どんな職場でも良好な人間関係を構築していくことができると思います。
就活サポートを利用する一番のメリットは、休学経験がデメリットにならないように、履歴書の添削や面接対策を行ってもらえるという点です。ネガティブな理由で休学をしている場合には、その人に合った別の理由を考える必要があります。
前述したように、勉強へのモチベーション低下や精神的な病気が理由となる場合は、そのまま伝えてしまうと、そこが懸念点となって見送りになる可能性があります。休学理由を素直にそのまま答えてしまう人は多いのですが、言い方を少し変えるだけでも印象はがらっと変わります。
このように、就活支援機関を利用することで、内定の確率を上げるためのサポートを受けることが可能です。
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