特に受験者数の多いIT系資格である基本情報技術者試験次のステップとして、応用情報技術者試験が挙げられます。今回は、その応用情報技術者試験の難易度を中心に、申し込み方法から勉強方法までご紹介したいと思います。
※応用情報技術者試験は、令和8年度よりCBT方式への移行が予定されております。
こちらの記事は令和7年度までの情報ですので、参考にしてください。
2026年2月現在、新方式の詳細は未発表です。発表され次第、更新いたします。
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最終更新日:2026年2月16日
目次

応用情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の区分のうちの一つです。基本情報技術者試験の上位に位置する資格であり、高度区分試験のような専門分野に分かれることもなく、広範囲の知識が問われる試験です。なおこの試験に合格することにより、高度区分試験の午前Ⅰ試験が免除になります。
参照:免除制度の概要|IPA

応用情報技術者試験の難易度を知るために、まず他の情報系試験と比較してみましょう。
経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)※1」によると、応用情報技術者試験の認定レベル、および各レベルで人気の試験は、次のようになっています。
※1 ITスキル標準とは:経済産業省が定めるIT関連能力を体系化したスキル指標
| ITSSの認定レベル | 同レベルの主な試験 |
|---|---|
| エントリレベル(レベル1) | ITパスポート試験※2、Ruby Silver、PHP初級、ORACLE MASTER Bronze など |
| エントリレベル(レベル2) | 基本情報技術者試験、CCNA、Ruby Gold、PHP準上級、ORACLE MASTER Silver など |
| ミドルレベル(レベル3) | 応用情報技術者試験、CCNP、PHP上級、ORACLE MASTER Gold など |
| ミドルレベル(レベル4) | 情報技術者試験(高度区分)、情報処理安全確保支援士試験、CCIE、ORACLE MASTER Platinum など |
※2 ITパスポートは2018年の改定によってITSSのレベル1からは外れました
このように基本情報技術者試験は「ミドルレベル(レベル3)」に分類されており、情報系の資格の中ではミドルレベル(中級者向け)とされています。とはいえ、ネットワークエンジニア向けの上位資格「CCNP」やデータベースエンジニア向けの上位資格「ORACLE MASTER Gold」、インフラエンジニア向けの「LPIC-3」などと並ぶ、かなり難度が高めの試験となっています。
ミドルレベルの資格はどれも実務経験者を想定した内容となっており、応用情報技術者試験も未経験者がいきなり受けるのは難しい資格となっています。IT関係が未経験で基本情報技術者試験が未受験という場合は、そちらを先に検討することもおすすめです。
| 日程 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
|---|---|---|---|
| 平成27年度春期 | 30,137 | 5,728 | 19.0 |
| 平成27年度秋期 | 33,253 | 7,791 | 23.4 |
| 平成28年度春期 | 28,229 | 5,801 | 20.5 |
| 平成28年度秋期 | 35,064 | 7,511 | 21.4 |
| 平成29年度春期 | 31,932 | 6,443 | 20.2 |
| 平成29年度秋期 | 33,104 | 7,216 | 21.8 |
| 平成30年度春期 | 30,435 | 6,917 | 22.7 |
| 平成30年度秋期 | 33,932 | 7,948 | 23.4 |
| 平成31年度春期 | 30,710 | 6,605 | 21.5 |
| 令和元年度秋期 | 32,845 | 7,555 | 23.0 |
| 令和2年度春期 | 中止 | ||
| 令和2年度秋期 | 29,024 | 6,807 | 23.5 |
| 令和3年度春期 | 26,185 | 6,287 | 24.0 |
| 令和4年度春期 | 32,189 | 7,827 | 24.3 |
| 令和5年度春期 | 32,340 | 8,805 | 27.2 |
| 令和6年度春期 | 36,730 | 8,677 | 23.6 |
| 令和7年度春期 | 38,663 | 8,527 | 22.1 |
出典:統計情報|IPA
表のように、応用情報技術者試験の合格率は20~25%で推移しています。実際に受験した中でも8割近くの受験者が落ちることとなり、かなりの難度の高さがうかがえます。さらに申し込んだものの受けないという人が申し込み者のうち4割近くにものぼり、計画的に勉強を進めておかなければ受験することすら難しく感じられる試験となっています。

応用情報技術者試験は、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、ペーパー方式で実施されていましたが、令和8年度(2026年度)に実施する試験から、ペーパー方式での実施からCBT(Computer Based Testing)方式での実施に移行する予定です。
それに伴いまして、試験会場・日程も変更になる予定ですので、申し込みの際には公式サイトをご確認ください。
▶ 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について|IPA
受験料は7,500円(税込)です。
応用情報技術者試験は、令和8年度(2026年度)からCBT(Computer Based Testing)方式での実施に移行予定ですので、申し込みの際には公式サイトをご確認ください。
応用情報技術者には、基本情報技術者試験のような講座の受講による免除制度はありません。なお応用情報技術者に合格すると、次のステップとして考える人が多い高度区分試験の「午前Ⅰ試験」が免除になります。なおこの「午前Ⅰ試験」免除の有効期限は、応用情報技術者試験合格から2年間です。

試験の申し込みをする前に、ざっとでいいのでまず参考書を全体通して読んでみることがおすすめです。
応用情報技術者試験は、未経験者の方にはかなり難度の高い資格です。まずは全体のレベル感をチェックして、余裕のありそうな場合以外は、基本情報技術者試験から挑戦することがおすすめです。
応用情報技術者試験は申し込み者数に比べて実際の受験者数の減少が激しい試験であり、試験勉強が間に合わなかったという人が多いようです。そのため1章から順を追ってじっくり勉強していくのではなく、まずは全体を一通り流して弱点になりそうな分野を把握することがおすすめです。あとは過去問を解きながら解説を勉強すること中心にすすめてみて下さい。ひとつのところに時間をかけすぎないよう、時間配分が重要な試験になります。
詳しさ重視の参考書と分かりやすさ重視の参考書から、それぞれ一冊ずつおすすめのものをピックアップしてみました。
■ 令和08年 応用情報技術者 合格教本

▸著者:大滝 みや子、岡嶋 裕史
▸発行年月日:2025年12月10日
▸ページ数:808ページ
▸価格:¥3,300(税込)
とにかく網羅性が高く、科目A・B試験両方に対応しています。これさえあればOKな一冊です。
【良いレビュー】
「いちばん詳しい」と謳っているだけのことはあります!
試験範囲の網羅性がものすごく高くて、ただ合格するだけでなく体系的にしっかり理解したい人向けです。
旧試験や高度試験の傾向まで分析されてて、解説が深いので、読み応えもしっかりあります。
分からない単語が出てきた時に調べれば必ず答えが見つかるのも良いポイントです。
個人的に最強だと思ったのがアプリで、過去25回分もの午前問題がスマホで解き放題になります。
結構本が分厚いので、わざわざ持ち歩かなくてもスキマ時間に演習ができます。
知識のインプットは本でじっくり、アウトプットはアプリでサクサク、という使い分けができるのが効率的だと感じました。
【良くないレビュー】
ひたすら用語の定義や一般化した数式が繰り返されるだけで、用語や単元、技術の関連、分かりやすい解説や考えのポイント、具体例などが非常に少ない。教本という言葉をあえて使用しているのはそのためなのか、テキストではなく辞典と呼ぶ方が適していると思う。
出典:Amazon
■ キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和08年

▸著者:きたみ りゅうじ
▸発行年月日:2025年12月3日
▸ページ数:952ページ
▸価格:¥3,630(税込)
上の合格教本が合わなかった人向けです。イラストが多く丁寧な説明で、直感的に理解しやすい構成になっています。
【良いレビュー】
テキスト等でイラストを使ってるモノは珍しくはないですがんだんに使われているのでマンガのよう。とっつきにくい内容をかみ砕いて可愛く表現しているし、使われてるフォントも手書きが多く、吹き出しも頻繁に使われていて頭にすーっと入りやすい。
段落ごとに問題もすぐ出されるので、本当に理解しているか、その都度自分でチェックしながら進める。
分厚く重く持ちながら読むと手が疲れる程だけど内容はびっちりと濃い。
【良くないレビュー】
最初は分かりやすくスラスラ読めていたが、後半も昔の寒いギャグが多く読んでいて疲れました。
読み進める内にキノコとドングリと人間のキャラクター、擬人化キャラクター等が冗長でウザく感じられるようになっていき疲れている時に読むのが苦痛になっています。
出典:Amazon
どちらが自分にあっているか迷った場合は、ぜひ実物をお近くの書店で手に取ってみて下さい。
応用情報技術者の試験勉強は、過去問の演習中心がおすすめです。この項目では、無料で過去問をチェックできるサイトを2つご紹介します。
■ 情報処理技術者試験 公式サイト

出典:|過去問題IPA
IPA公式が公開している過去問題とその解答例です。詳しい解説はありませんが、最新の過去問をいち早く手に入れることができます。
■ 応用情報技術者試験ドットコム

こちらのサイトには無料で利用できる「過去問道場」というコーナーがあり、過去問の問題と解答例だけでなく、詳しい解説まで掲載されています。さらに受験者同士で交流できる掲示板などのコンテンツも提供されています。
■ 令和08年 応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

▸著者:加藤 昭、高見澤 秀幸、矢野 龍王
▸発行年月日:2025年12月18日
▸ページ数:464ページ
▸価格:¥2,420(税込)
CBT移行後も応用情報技術者試験の過去問題を学習できる問題集です。特に苦手な人の多い科目B試験の攻略法が丁寧に解説されているという特徴があります。読者特典の過去問演習アプリ「DEKIDAS-WEB」を使用するといつでもどこからでも問題を解くことができます。
【良いレビュー】
範囲が膨大で、テキストを一周しただけでは到底太刀打ちできない応用情報技術者試験。
この本は演習量を確保しつつ、理解の底上げをしてくれます。
この本では、単なる正解の提示だけでなく、誤答の選択肢がなぜ違うのかということまで丁寧に説明されています。
午前(科目A)問題は見開きで完結するレイアウトのため、通勤中などの隙間時間に一問解いて、その場ですぐ周辺知識までセットで吸収できる効率の良さがあります。
特に対策が難しい午後(科目B)問題については、解答の着眼点が示されているのがありがたいです。
問題文のどこを読み、どう思考を組み立てれば正解に辿り着くのかというプロセスが可視化されていて、初見の問題に対する対応力が養われます。
出典:Amazon

今回は応用情報技術者試験についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。この試験は試験範囲が幅広くかなりの高難度の試験となっていますが、合格すればIT技術者として確かな知識を持っていることを示すことができます。応用情報技術者試験に合格すると、資格手当を支給する企業もSIerを中心に存在するほど人気の試験です。ベンダー試験と比較して受験料も抑えめなので、一度実力を試してみてはいかがでしょうか。
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