最近は、副業を許可する企業も増えつつあります。未経験者が稼ぐのは無理だと思われがちなプログラミング副業ですが、スキルアップ出来る学習サイトや案件受注の手段が増えたことによって、内容によっては初心者でも副業を始めることは可能です。本記事では、未経験者がプログラミング副業で収入アップを狙うためのステップや、副業案件ごとの収入の目安について解説します。
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2023年6月30日
目次
プログラミング学習をするための主な手段は独学とスクールの2つ。
最近では気軽に取り組める学習サイトも増えています。初心者がブラウザ上でコーディングしながら学びたい場合はプロゲート、コース数を重視したい場合はドットインストールを利用してみると良いでしょう。
出典:Progate
出典:ドットインストール
特定のフレームワークについて本格的に学びたい場合には、Ruby on RailsならRailsチュートリアル、Laravelならlaravel学習帳など日本語のチュートリアルサイトが充実してきており、教材に困ることはありません。
出典:Laravel学習帳
一方で、未経験からでもプログラミングスキルを習得し就職を成功させるためには、スクールで学ぶ手段がおすすめです。業界に精通したアドバイザーや経験豊富なプロの講師陣が就職をしっかりとサポートするため、初心者でも挫折せずにプログラミングを学習できる可能性が高まります。
プログラミングスクールは費用が掛かるというデメリットもありますが、中には弊社が運営するプログラマカレッジのように無料のスクールもあります。
✓ 以下ではプログラミングスクールを利用するメリットについてご案内しています。
プログラミングを利用した副業案件を受注する手段としては、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイト、ココナラなどのスキルシェアサービスが比較的気軽に利用できます。
また、SNSなどを介して個人間で案件を受発注するケースや、フリーランス向けに案件の紹介を行うエージェントも増加傾向となっているなど、案件の受注手段が多いことも特徴です。
dodaの転職求人倍率レポートによると、IT・通信に関する技術職の転職市場における有効求人倍率は2021年6月時点で5.53です。つまり、求職者1人に対して5件以上の求人があるという売り手市場です。
そのため副業案件も見つかりやすく、経験が1年未満程度のエンジニアでも内容によっては案件を獲得できる可能性もあります。プログラミングで副業を始めたい人にとってはチャレンジしやすい環境だと言えるためおすすめです。
IT系の企業では、副業人材やフリーランスの活用も進んでいますし、一般的に働き方の自由度が高い傾向があります。例えば、顧客との交渉に同席する際はスーツが必要ですが、普段は私服通勤が許可されているなど服装に関する規定が緩い企業が多くあります。
高度なセキュリティが求められる案件を除けば、開発環境があれば打ち合わせ時など以外は働く場所の自由度も高く、リモートワーク・テレワークに移行しやすいのも特徴です。
企業によって、採用する言語やフレームワーク、インフラなどが異なります。異なる要件の、さまざまな案件をこなす経験を得ることで本業にも役立つ可能性があります。
特に、本業でもIT業界で仕事をしている人の場合には、副業で技術知識を得てスキルアップすることが本業のキャリアに繋がることもあるでしょう。
株式会社GVの調査によると、副業の平均月収は4万7455円。さらに、副業者のおよそ8割が月3万円未満の副収入であることもわかっています。
一方で、月10万円以上の副収入がある人の特徴として「インターネットメディア運営(広告収入)」「専門職(資格保有)」「投資・シェアビジネス」など初期費用や時間がかかる職種を5年から10年以上続けているベテランであるということが挙げられます。
つまり、10万円の副収入を得ることができれば統計的には副業人材としてトップクラスの層と言えます。そのため、まずは10万円稼ぐことを目指すのをおすすめいたします。具体的には、5万円のLP制作を月に2本以上請け負ったり、10万円のアプリ制作を行えば目標を達成できます。
参照:【働き方改革・実態調査】副業している1000人に聞いた収入事情と満足度|PR TIMES
LP(ランディングページ)とは、主に集客用に使われる1ページに商品やサービスの情報をまとめたWebページのことです。
LP制作では、デザインがすでにあるページをコーディングする場合は1件につき1万円から5万円。プログラミング学習をする上でHTMLの基本は皆さん学習されていますよね。1枚で完結するLPコーディングであれば、プログラミングスクールや独学での学習後、プログラマとしての実績がなくてもチャレンジしやすい案件です。
実際にクラウドソーシングサイトに掲載されている案件の例としては以下のようなものがあります。
【LPのコーディング作業】
出典:クラウドワークス
上記はコーディングのみの例ですが、コーディング以外にデザイン、SEO対策、バナー作成、などのスキルが求められる案件もあります。
コーポレートサイトとは、企業概要やIR情報、サービス内容などが掲載された、会社の顔ともいえるWebサイトです。
コーポレートサイト作成の相場は、コーディングのみの場合10万円から20万円が多く見られます。
実際にクラウドソーシングサイトに掲載されている案件の例としては以下のようなものがあります。
【コンサルティング会社のHP制作】
出典:クラウドワークス
コーポレートサイトの作成では、LPと異なり複数ページあるWebサイトの構築を行います。LP作成よりも高度なスキルが求められるケースも多くありますが、その分得られる収入も大きくなります。独学やプログラミングスクールでWEBサイトの構築を経験された方ならチャレンジしやすいでしょう。
Webアプリケーション開発の場合には、開発の規模などによって金額が大きく異なります。
実際にクラウドソーシングサイトに掲載されている案件の例としては以下のようなものがあります。
【Laravel(PHP)とJavaScriptでのWebアプリ開発】
出典:クラウドワークス
Webアプリケーション開発では、1回で大きな金額を稼げる案件もありますが、未経験者の場合は実際に独学やプログラミングスクールでアプリ開発の経験を持ち、ポートフォリオを依頼主に提示できることができる程度の経験値は最低限必要になると考えておいたほうがよいでしょう。
他にも次のような簡単なプログラムから実績を積むこともできます。
【iPhone・スマートフォンの最新ニュースサイト「iPhone大陸」運営事務局がクラウドワークスで発注した例】
出典:iPhone大陸
副業を始める前に、まず最初に副業の目的や目標を言語化しましょう。代表的なものとして「収入アップ」「能力を試したい」「人脈が欲しい」などがありますが、もちろんそれ以外の目標でも構いません。
目的をはっきりさせてから副業を始めることで、「目標が達成できそうか」という観点からも案件を選べるようになります。
次に、自分のスキルや実績、志向性を言語化します。
「他人と比べてこれならば負けないと言える、自分の強みは何か」「今までの業務経験の中で身につけたスキルはどんなものか」「会社で働く中で磨かれた能力はあるか」などを考えることで、自分のスキルの棚卸しができ、言語化が可能になります。
エンジニアであれば、これまでに手がけたWebサービスのURL、採用言語やフレームワーク、開発時に担当したポジションなどをまとめてポートフォリオを作成します。Qiitaや個人ブログの技術記事をまとめることもアピールに繋がります。
✓エンジニアのための評価されるポートフォリオの作成については、以下の記事でもご紹介しています。
初心者であれば、まずはプログラミング学習を始めて技術をしっかりと身につけましょう。プログラマカレッジなどのスクールを利用して学習を進めることがおすすめです。学習を進める中で、最低でも1つ以上はWebアプリケーションを要件定義から実装まで行い、リリースするところまで経験することが必要です。
アプリの企画を思いつかない場合は模写でも構いません。プログラミングで言う模写とは、既存のサービスと同様のものを、ソースコードを見ずに作り上げていく学習方法です。
模写の対象として有名なのがiSaraです。iSaraが模写に利用される理由として、ボリュームがあり多くの技術が学べることに加えて、条件を守れば模写をポートフォリオに掲載可能だという点が挙げられます。ある程度の知識がついたら、ぜひiSaraの模写に挑戦してみることをおすすめいたします。
出典:iSara
LP制作は、工数が少なく技術的にもシンプルなものが多いので初心者の方におすすめです。必要な言語はHTML/CSS/JavaScriptなどがあります。
コーポレートサイト制作などを受注していくことを目指すならば、PHPも学習しておきましょう。PHPのシェア率は80%で、全サイトの1/3はWordPressを使用して作成されています。Wordpressに触れたことがなければ、こちらも同時に学習しておくことをおすすめいたします。
参照:PHPシェア80%、全Webの1/3がWordPressの時代に埋もれないためのエンジニアキャリアセミナー|impress
副業を行う目的や自分のスキルを整理し、プログラミング副業に必要な技術を身につけたら次は実際に副業向けの開発案件を探します。開発案件を探す方法としては、クラウドソーシングサイトやスキルシェアサービス、エージェントなどを利用する方法があります。
それぞれどんなサービスなのか、詳しく解説します。
クラウドソーシングサイトとして有名なのがクラウドワークスとランサーズです。どちらも仕事をしたい人と仕事を依頼したい人をマッチングするサービスで、仕事を依頼する側が案件の内容と予算を提示します。
出典:クラウドワークス
出典:ランサーズ
スキルシェアサービスとして有名なのがココナラです。ココナラでは、クラウドソーシングサイトとは逆に、仕事を受注する側ができることと料金を提示します。
出典:ココナラ
転職エージェントのひとつとして、弊社が運営するプロエンジニアがあります。プロエンジニアでは求人の紹介だけでなく、面接の調整やキャリアコンサルタントによるサポート、無料IT研修を提供しています。
出典:プロエンジニア
受注したい案件が見つかったら、案件に対して自分を売り込みます。自分が提供できる価値や、案件を円滑に進めるための方法、さらなる改善提案などを行います。見積りが必要な場合はこの時点で提示します。
人気の案件であれば、依頼者側が複数の提案の中から実際に発注する1つを選びます。そのため、ライバルに負けないような、なおかつ自分にとって不利にならないような提案を行う必要があります。
自分の提案が選ばれ、発注主との間に信頼関係が築ければ発注に至ります。決められた納期までにプロダクトを完成させ、納品しましょう。納品した制作物の質やコミュニケーション次第で、継続的な取引に繋がる可能性もあります。
副業を始めてしばらく経つと、作業に慣れて仕事のスピードが上がります。また、継続的な案件の受注や、クラウドソーシングサイトの使い方に慣れるなどで事務作業の時間が減らせれば、その分をプロダクトを作るための時間として使えます。
上記のような方法で作業を効率化し、受注数を増やすことで月10万円以上を継続的に稼ぎ続けられる可能性があります。例えば、はじめのうちは1件5万円のLP制作案件を月に1~2件受注していたものを、3~4件に増やせれば、単純計算で20万円程度まで収入をアップできます。
同じような内容でも、単価は案件によって異なります。単価の高い案件は人気が出やすいため受注のハードルが上がりますが、初心者向けの案件で実績を作ったら、より高単価の案件を中心に引き受けるようにすることで副収入を増やせる可能性があります。
また、信頼関係がある企業と継続的な取引に移行した場合には、「よりコミットする代わりに、単価を引き上げてください」などの交渉をしてみるのも良いでしょう。
例えばLP制作の場合、積極的にテンプレートを活用することで作業の効率化が可能です。
中規模~大規模な案件であれば、要件定義の段階で「自分が担当する部分」と「外部に再委託するもの」を切り分けることが可能な場合もあります。外部に再委託するものに関しては、作業効率化やコストカットなどのメリットを打ち出してクライアントに提案すれば、自分の担当する作業の割合を少なくできる可能性があります。
プログラミングに限らず、副業を始める際には税金について考える必要があります。副業で確定申告をしなければいけないのは、主に以下の2つのパターンです。
• 年間の副業収入が20万円を超えている
• 2箇所以上から給与をもらっている
上記の条件に当てはまる場合、事前に確定申告について調べておくと安心です。副業の収入は、雑所得として申告します。また、取引先が源泉徴収してくれている場合、20万円以下でも確定申告をすることで払いすぎた税金が戻ってくる場合があります。
公務員の場合、国家公務員法の103条及び104条、地方公務員法の38条で営利を伴う副業が禁止されています。一部自治体では副業を認めるところも出てきているようですが、基本的には公務員の副業は禁止であると考えておいた方が安心です。公務員で副業を考えている場合には、必ず規定を確認しましょう。
自分自身で規定を確認して副業をしても問題ないと思った場合でも、念の為上長に副業について報告しておくと、無用なトラブルが避けられるでしょう。
クラウドソーシングサイトで思うように案件を受注できない時には、発注主の視点から見て、案件への応募文面が信頼できないと感じられるものになっているかもしれません。スキルに自信があるにも関わらず受注に繋がらない場合には、第三者に応募文面を見てもらうと思わぬ欠点を発見できる可能性があります。
また、純粋にスキル不足で受注に至らない場合もあります。スキル不足であれば、再度スクールに通い直すなどして案件を受注できるまでのスキルアップを目指しましょう。
プログラミング学習サイトや案件の受注手段の増加によって、プログラミング副業は未経験からでも挑戦しやすい環境にあります。副業を考えているのであれば、まずはプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか。
副業によって収入アップはもちろん、スキルアップや人脈作りも期待できます。新たに副業に挑戦するあなたを応援しています!
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