ITコラム

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スキルアップ

2020.08.31

Webエンジニアはきつい?辛い?理想の労働環境を得るためにすべきこと

柔軟な働き方が増えてきた現在においてエンジニア(SE)は最先端の働き方かもしれません。ネットがあれば働けるため家やカフェから出勤する人も増えている職業の一つだからです。
一方で「IT土方」と言われることもあるように、職場によっては労働環境が辛く、きつい仕事場も存在しているのが現状。今回はエンジニア(SE)になりたいと思っている方に向けて、エンジニア(SE)になるリスクやデメリットを分かりやすく解説していきます。

最終更新日:2020年8月31日

目次

1. Webエンジニアは「きつい」「辛い」のはウソ?本当?
 1-1. 金銭的なきつさ・辛さ
  1-1-1. みなし残業の企業が多い
 1-2. 体力的なきつさ・辛さ
  1-2-1. 仕事が属人化しやすい
  1-2-2. プログラマ35才定年説は「ある意味正しい」
 1-3. モチベーション面のきつさ・辛さ
2. Webエンジニアの労働環境は悪いのか?
 2-1. IT業界のピラミッド構造を問題視する識者は多い
 2-2. 給与水準は高い
 2-3. 求人倍率も高く多くの企業で人手不足が深刻化
 2-4. アジャイル開発の主流化によってスピードが求められる
  2-4-1. インフラ構築・運用自動化など業務効率化も進んではいる
3. きつくない働き方をしているWebエンジニアもいる
 3-1. 開発スタイルが違う企業に転職する
 3-2. 上流工程に専念する
 3-3. フリーランスエンジニアになる
4. Webエンジニアでとしてきつくない働き方をするには?
 4-1. ウォーターフォール開発とアジャイル開発の両方を体験しておく
 4-2. 柔軟なリモートワークができる企業で働く
 4-3. 学習する技術を「長期的に廃れないであろうもの」に絞る
 4-4. 思い切って休む
5. まとめ

1. Webエンジニアは「きつい」「辛い」のはウソ?本当?


Webエンジニアについて調べると、「きつい」や「辛い」と出てきます。これは本当なのでしょうか?どの業界、職種でもそうですが仕事をしていれば辛い時はあります。様々な観点からエンジニア(SE)はきつい、辛いのかについてみてみましょう。

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1-1. 金銭的なきつさ・辛さ

まずは金銭的なきつさと辛さについてです。
リクナビの出しているエンジニア(SE)の年収データによると30代に入ると最も平均年収が高い「プロジェクトマネジャー」(733万円)と、「運用、監視、テクニカルサポート、保守」(477万円)の差は256万円と、職種によって同年代でも給与の差異は大きくなっています。

このようにエンジニアと一口に言っても職種によって大きく月収に差が生まれます。
年功序列や年齢に応じた基本給のアップなどは基本的になく、実力主義のためスキルがなくては給料がアップしないことから「きつい」「辛い」と言う方もいるようです。

参照:30代エンジニア2180人に聞いた平均年収の実態と満足度|リクナビNEXT

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1-1-1. みなし残業の企業が多い

インターネット業界は下記の資料から分かるように、数ある業種の中でも残業時間は多い業種です。
特にインターネット業界は裁量労働制や固定残業代、みなし残業を採用している企業が多いため、企業から正しく残業代が支払われなかったり、エンジニアが止むを得ず低賃金で残業せざるを得ないケースがあるようです。

実際にサービスをリリースする直前、リリース直後などはバグの対応に追われ、営業終了後までエンジニアが会社に残って対応するケースも少なくありません。

出典:約6万8000件の社員クチコミから分析した’残業時間’に関するレポート|OpenWork

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1-2. 体力的なきつさ・辛さ

エンジニア(SE)は工事現場など現場に出て体力を使う仕事と比べ、基本は椅子に座って行うため、筋肉痛のようにダイレクトにきつさが来るわけではありません。しかし、エンジニアという職業ならではの体力的なきつさ、辛さも存在しているのです。

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1-2-1. 仕事が属人化しやすい

経済産業省のデータによると、IT人材が2020年に36.9万人、2030年には78.9万人不足すると言われていいます。このデータによると2020年現在ではすでに約37万人不足していると思われるため、エンジニア(SE)は多くの企業で人手不足に陥っています。

参照:IT人材需給に関する調査|経済産業省

慢性的な人数不足かつ、エンジニア業界では転職が当たり前のため、あるエンジニアが担当している業務を他のエンジニアが引き継ぐことがスキル的に難しいケースも多いのです。

よって仕事が属人化し、納期が迫った案件などではエンジニアが長時間労働してなんとか間に合わせるという状況に陥ることも珍しくありません。

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1-2-2. プログラマ35才定年説は「ある意味正しい」

「プログラマは35歳が定年だよ」と世間で言われることもあります。35歳を超えてプログラマとして活躍している人は多いためこの説の信憑性は非常に薄いものです。ただしみなし残業の多さや属人的な仕事の多さ、新しい技術を学び続けるハードさなどが原因で「きつい」と感じる人が多くなる年代ではある傾向です。

このきつさを回避するためには、経営サイドに回ったり、独立して好きな時間に好きな場所で働くなど自分でキャリアパスを検討すべき年代でもあります。

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1-3. モチベーション面のきつさ・辛さ

新しく登場したプログラミング言語が業界でのスタンダードになるなど、常に新しいスキルや情報を吸収し続ける必要があるのがエンジニアの働き方の特徴。学習意欲が減退すると仕事へのモチベーションを保つのがきついと感じることも増えるでしょう。

IT業界の技術のトレンドは早く、様々なサービスが産まれるにつれ、プログラミング言語も増えていきます。

求人検索エンジン「スタンバイ」によれば2018年のプログラミング言語別年収ランキング1位はGoとなっています。
Goは2009年に誕生したプログラミング言語で、同じく4位のKotlinは2011年の誕生と比較的新しいプログラミング言語です。

参照:プログラミング言語別年収ランキング2018|ビズリーチ

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2. Webエンジニアの労働環境は悪いのか?


実際に働くとなると労働環境も気になるところ。「周りにWebエンジニアがいなくてどういう労働環境なのか聞く人がいない」という方も多いため、有識者や給与水準などから労働環境について見てみましょう。

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2-1. IT業界のピラミッド構造を問題視する識者は多い

日本最大の電子掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の設立者のひろゆき氏は「SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略」という記事の中でSierの問題点についてこの様に語っています。

はっきり言って、SIerで働いているエンジニア(SE)は今すぐ逃げた方がいい。

他社にものを納品するビジネスモデルの会社は、同じような企業がたくさんある中での競争になるから、その競争に勝つためにはどうしたってコストを削減せざるを得ない。コストを削減すれば、当然給料も安くなる。それをしなければ競争に負けて潰れるだけ。

引用:SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略

Sierは他社の仕事を請け負うだけなので、一件あたりの利益の幅も広がることがないのでひたすら疲弊する一方だ、ということですね。

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2-2. 給与水準は高い

エンジニア(SE)の平均年収は、派遣を含めた場合はおよそ350万円正社員のみに絞った場合はおよそ430万円です。

この数値は全職業の平均年収額(派遣込み:230万円、正社員のみ:325万円)と比べると高いです。100万円以上高い水準にあります。

参照:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

また、年収を上げるためには、『開発力』『マネジメント力』『営業力』などどこに自分の適性があるかを把握し、上流工程での仕事をすることが必要となるでしょう。

詳しくは以下の記事にてまとめているので、合わせてご覧ください。
▸関連記事:エンジニア必見!年収1000万以上を稼ぐための方法を解説

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2-3. 求人倍率も高く多くの企業で人手不足が深刻化

dodaの出している転職求人倍率レポート(2020年7月)によれば、IT技術職の求人倍率は4.70と、今回一番低かった小売・飲食の0.51と比べ4ポイント以上の開きがあります。

このデータから分かるようにエンジニア(SE)は多くの企業から人材を求められている状態です。これからエンジニアを目指す人にはよいデータである一方、常に人手不足とも言えるため実際に就職・転職すると仕事は非常にハードということも少なくありません。

参照:転職求人倍率レポート(2020年7月)|doda

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2-4. アジャイル開発の主流化によってスピードが求められる

昨今ではアジャイル開発(迅速なソフトウェア開発)が主流になってきているため、短い期間でどんどん機能をリリースしていくことが求められます。特にベンチャー企業のエンジニア(SE)に求められる開発のスピードは青天井。

機能追加や柔軟性が高い開発が楽しめるエンジニア(SE)にはメリットですが、よりスピードが求められる他、ウォーターフォールほど仕様が決まっていないため厳格な仕様がないと不安な人には辛いと言えるでしょう。

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2-4-1. インフラ構築・運用自動化など業務効率化も進んではいる

最近ではDevOpsが推進されインフラ構築・運用自動化が進んでいます。Ansible、Chefらによるサーバーやインフラ周りの構成を管理・制御するツールの自動化。

Jenkinsによるソースコードのビルドやテストの自動化など。業務効率化も非常に進んでいます。

今後インフラ構築や運用自動化がどんどん進めば、業務は効率化され、エンジニア(SE)としての労働環境も改善されていくかもしれません。

▸関連記事:よく耳にするDevOpsとは?わかりやすく解説します

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3. きつくない働き方をしているWebエンジニアもいる


ここまでの説明だと「エンジニアは辛そうだから辞めようかな」と思うかたもいらっしゃるかもしれません。しかしきつくない働きかたをしているWebエンジニアももちろんいます。ここからはエンジニア(SE)に関する明るい話をしていきましょう。

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3-1. 開発スタイルが違う企業に転職する

SIerや下請け企業のSEではウォーターフォール開発が主流で、一次請け企業・二次請け企業・三次請け企業といったピラミッド構造が存在しています。
 

【一次請け企業の役割】

  • 顧客と直接打ち合わせを行う
  • 大まかな仕様書や設計書類などの作成
  • スケジュールや費用なども顧客と相談

 

【二次請け企業の役割】

  • 一次請け企業から請け負ったシステム開発
  • 仕様書や設計書類を作りプログラミングやテストを行う

 

【三次請け企業の役割】

  • 二次請け企業から依頼されたテストやプログラミングを行う

 
再委託が繰り返されるたびにマージンが抜かれ、なおかつ仕様書通りにシステム開発をする必要があるため、下層のエンジニア(SE)は低賃金で決められた通りにコードを書くだけの仕事になりやすいのも特徴。

孫請けIT(SES)企業できつい働き方をしている場合は、自社サービスを開発する企業に転職するのも選択肢の1つ。こちらは自社サービス開発のためアジャイル開発が主流で柔軟な仕様変更と開発ができ、なおかつ設計から開発まで自社で担当するため構造的に無駄がない働き方と言えるでしょう。

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3-2. 上流工程に専念する

コードを書くのを現場のプログラマに任せて自身は過去の技術知識と経験を生かし、経営サイドとの橋渡しのような役目に専念するのも良いでしょう。

目指す役職としてはテックリードCTOがあげられます。

▸関連記事:CTOの役割とは?エンジニアのトップキャリアパスを目指す方法

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3-3. フリーランスエンジニアになる

この記事を見ている多くの人の理想はフリーランスエンジニア(SE)かもしれません。

フリーランスエンジニアの平均年収は840万~960万円と正社員のエンジニア(SE)と比べても高い水準にあります。なおかつ会社へ出勤していない人も少なくないため、自分の理想とするライフスタイルを手に入れるための近道ともいえるかもしれません。

プロエンジニアのフリーランス案件情報を見ても年収1000万程度の案件は少なくないため、フリーランスエンジニアになれば年収1000万円を目指すことも現実的といえるでしょう。

参照:フリーランス案件情報|プロエンジニア

▸関連記事:エンジニア必見!年収1000万以上を稼ぐための方法を解説

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4. Webエンジニアでとしてきつくない働き方をするには?


エンジニア(SE)として会社員になったとして、きつくない働き方をするにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは最新の情報からいかにきつくなく働くためにすると良いことを紹介していきます。

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4-1. ウォーターフォール開発とアジャイル開発の両方を体験しておく

ウォーターフォール開発とアジャイル開発、どちらを採用しているかは企業によります。

開発スタイルが違えばエンジニア(SE)の働き方も違うため、体感として「きついか」「きつくないか」も変わってくるでしょう。よって「エンジニアの働き方はきつい」と1つの開発手法を経験しただけで判断するのはおすすめせず、いろんな開発スタイルを経験し自分にあったスタイルを採用している企業で働くことがおすすめです。

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4-2. 柔軟なリモートワークができる企業で働く

長時間の通勤に伴う体力的なきつさなどが原因の方は、リモートワークができる企業に転職・もしくは独立して案件を受注、在宅勤務で仕事をすると良いでしょう。

例えば、こちらの案件は月額単価70万~90万円と金額の条件も悪くない上、会社への出勤は必要のない在宅ワークでの雇用となっています。

出典:【TypeScript/React】フロントエンドエンジニア★新規ヘルステックサービスの開発|プロエンジニア

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4-3. 学習する技術を「長期的に廃れないであろうもの」に絞る

新しく産まれるプログラミング言語で開発するものあれば、ずっと昔からあるプログラミング言語を使って開発するものもあります。2020年には米ニュージャージー州のマーフィー知事が1959年に誕生したCOBOLという言語を使える人を募った例も。また1986年に誕生したErlangというプログラミング言語も、2012年に脚光を浴びたときがありました。

インフラや組み込み開発など長期にわたる安定稼働が求められる案件に関する技術は、長期的に使われ続ける分、後年になってもこちらの記事のケースのように需要が存在し続けることもある面白い例と言えるでしょう。

長期的に廃れない技術は何か、自分なりに考えて学習することで将来的な学習コストは低くなります。ただし長期的に廃れないとはいいつつも、マイナーすぎて現時点での案件がないということにならないようにしましょう。

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4-4. 思い切って休む

「本当にキツい」と感じたら思い切って休むのも大切です。先程紹介した様にエンジニア(SE)の求人倍率は、数ある職種の中でもトップクラスです。

そのため休職・退職したとしても転職先は見つけやすいのが特徴。自分の体を疲弊させてキツイ会社で働き続けるよりは、一度休んで自分の人生について考えて見るのも良いでしょう。

休んだとしても仕事が見つけやすいという意味でも、エンジニア(SE)は魅力的な仕事の一つだと言えますね。

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5. まとめ


エンジニア(SE)はきついのか、辛いのかなどについて多方面から解説をさせていただきました。最後に書いたようにエンジニア(SE)は全業種の中でも非常に求人数が多い職種と言えます。ただしい勉強法でエンジニア(SE)になり自分のライフスタイルに合った働き方を選べる会社を見つけることでストレスフリーで働くことができるでしょう。

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