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令和6年3月における高卒者の就職率は前年に引き続き98.0%という高水準でしたが、専門学校や大学に進んだ場合の就職内定率も気になることでしょう。そこで今回は、高校を卒業後に就職を考えている方に向けて、学歴や性別ごとの就職内定率や進学率を徹底紹介。過去37年間における高卒者と中卒者の就職内定率の推移や、高卒者におすすめな将来性のある業界、高卒フリーターが正社員就職を実現させる方法についても解説します。
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最終更新日:2024年7月17日
目次
卒業者 | 925,339人 | |
---|---|---|
就職希望者 129,907人 |
就職者 | 127,266人 |
未就職者 | 2,641人 |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について|文部科学省
文部科学省の調査によると、全国の卒業生925,339人のうち、就職希望者は129,907人です。そしてその中の127,266人の高校生が、無事に内定をもらって就職しています。
これを割合に換算すると、令和6年に高卒で就職を希望した人の割合は全体の約14%で、進学を選んだ人の割合は約86%です。また、就職を希望した人のうち就職が決まった人は約98%で、進路が決まらなかった人は全体の約2%という結果になりました。
【令和6年度】高卒者の男女別就職内定率
男女全体の就職率 | 98.0% |
---|---|
男子 | 98.4% |
女子 | 97.2% |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について|文部科学省
【令和6年度】高卒者の学科別の就職内定率
1位 | 工業 | 99.5% |
---|---|---|
2位 | 水産 | 99.2% |
3位 | 商業 | 98.9% |
福祉 | ||
5位 | 情報 | 98.8% |
6位 | 農業 | 98.7% |
7位 | 家庭 | 98.4% |
8位 | 看護 | 98.3% |
9位 | 総合学科 | 97.7% |
10位 | 普通 | 95.9% |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について|文部科学省
文部科学省の調べによると、2024年度において内定率が高い学科の第1位は、工業科の99.5%。2位は水産科の99.2%、3位は商業科と福祉科の98.9%でした。
工業科の主な就職先はメーカーの生産管理や技術職が多くみられ、商業科は簿記のスキルを活かして事務職や公務員になる方もいるようです。
一方、情報技術科の場合は、電力会社や電子機器メーカーのほか、プログラマーやエンジニアとして就職する方が多い傾向にあるようです。
また、ソニー生命の調べによると、 2023年度に男子高校生のなりたい職業ランキングの1位は公務員、2位はエンジニアでしたが、人気のエンジニアを目指せる情報技術科の卒業生の中には、都道府県や市町村の役所に就職する方もいるようです。
【令和6年度】高卒者の就職内定率が高い都道府県ランキング
1位 | 福島県 | 99.9% |
---|---|---|
富山県 | ||
3位 | 福井県 | 99.8% |
4位 | 三重県 | 99.7% |
5位 | 秋田県 | 99.6% |
和歌山県 | ||
香川県 | ||
広島県 |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について|文部科学省
全国の中でも有効求人倍率の高い北陸エリアは、製造業をはじめとした基盤産業があることでも知られています。
また、正規雇用者として働く人の割合が全国平均よりも高く、とりわけ富山は若年層(15歳~34歳)の正規雇用が全国トップで、県独自の職業教育など、正社員として安心して働ける環境も整っているため、高卒者の就職率も高いと言えるでしょう。
一方、高卒者の内定率が低かった都道府県はこちらのとおりですが、中でも内定率が最も低かったのは、沖縄県でした。
【令和6年度】高卒者の就職内定率が低い都道府県ランキング
1位 | 沖縄県 | 90.7% |
---|---|---|
2位 | 神奈川県 | 91.9% |
3位 | 千葉県 | 95.3% |
4位 | 滋賀県 | 95.7% |
5位 | 北海道 | 96.2% |
6位 | 大阪府 | 96.3% |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について|文部科学省
琉球放送 RBC NEWSによると、沖縄県の高卒就職内定率は26.9%と 21年連続全国最下位とのこと。また、この件について沖縄労働局は、”卒業までに就職先を決めればいいと考える人が多い印象” で、”採用活動の解禁日までに自己分析や企業研究などの準備ができていない人の割合が全国よりも多く、全体的に就職活動の初動が遅い” と指摘しています。
区分 | 就職率 | |
---|---|---|
高等学校(高校) | 98.0% | |
大 学 | 98.1% | |
国公立大学 | 98.5% | |
私立大学 | 97.9% | |
短期大学 | 97.4% | |
高等専門学校(高専) | 100% | |
専修学校(専門課程) | 97.5% |
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について/令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)について|文部科学省
大卒者の就職率は98.1%で、高卒者の就職率の98.0%とほぼ同じという結果でした。
また、読売新聞によると、「少子化で社員の年齢構成が高くなり、若い人材の確保に動く企業が多いため」、近年は大卒よりも高卒者を積極的に採用する企業が増えている傾向にある、とのこと。しかし、高卒者、大卒者、短大卒者、高専卒者、専門卒者を問わず、95%以上の学生が就職に成功している現在は、「就活売り手市場」であることに変わりはありません。
【令和6年3月卒】中学新卒者の就職状況
就職内定率 | 79.5% |
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就職内定者数 | 272人 |
求人数 | 986件 |
求職者数 | 342人 |
求人倍率 | 2.88倍 |
出典:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)|文部科学省
中学新卒者の就職内定率は79.5%で、高卒者の就職内定率は98%に対して18.5ポイントほど下回っていますが、大多数が内定をもらっている状況です。
また同年度の高卒者向け求人数は482,270件に対して、中学新卒者向けの求人数は986件です。そして、中学新卒者の求職者数は342人と、高卒者の約121,123人に対して圧倒的に少ない結果となりました。
出典:【24卒】高校新卒採用についての企業動向調査(2023年4月)|株式会社ジンジブ
マイナビの調べによると、2023年度において、大学を既に卒業した者のうち「現在内定を保有している」と回答したのは全体の34.8%で、昨年に比べて10ポイント減少しています。
出典:2023年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査|マイナビ
内定状況 | 全体 | 学部 | 性別 | ||
---|---|---|---|---|---|
文系 | 理系 | 男子 | 女子 | ||
保有している | 44.8% | 41.1% | 55.6% | 48.4% | 39.5% |
保有していない | 55.2% | 58.9% | 44.4% | 51.6% | 60.5% |
出典:マイナビ 2022年度 既卒者の就職活動に関する調査|マイナビ
出典:大都市の若者の就業行動と意識の展開「第4 回 若者のワークスタイル調査」|独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
高卒フリーターと高卒正社員の年齢別年収差や生涯賃金差、老後における年金額の差については、以下の記事も参考にしてください。
こちらは、過去37年間における高卒者の就職率の推移を表したグラフです。
出典:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)/(第6表抜粋)|厚生労働省
バブル崩壊後、内定率が最も低下した年は2002年です。この時期は、1993年から2005年頃までを指す就職氷河期と呼ばれ、特に2000年には大卒者の無業者率が22.5%に達し、5人に1人が大学卒業後に進学も就職もできない時代でした。
その後、リーマンショックの影響で2010年に再び内定率が低下しましたが、徐々に回復し、2024年の現在は、新型コロナウイルスの影響を受けてもなお、99%台を維持しています。
その結果、企業は若年層の採用活動において日々困難に直面しており、採用活動や働き方、教育などを見直し、高卒新卒者の採用に力を入れている傾向があるようです。
この状況は、高卒新卒者にとって有利な市場環境を意味し、今後も高卒就職の内定率は高い水準をキープし続けることが予想されます。
出典:【25卒】高校新卒採用に関する企業動向調査(2024年4月)を公開しました。|ジンジブ
出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について/令和5年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値|文部科学省
こちらは昭和60年(1985年)3月から令和元年(2019年)3月における、高等学校卒業者の主な進路状況の推移を示したグラフです。
出典:令和元年度学校基本調査査(確定値)について|文部科学省
国立教育研究所の調べによると、昭和60年の大学進学者の数は41万8,952人で、就職した人の数は54万7,372人とのこと。
39年前の1985年は、大学に進学する人より高卒で就職する人の数が12万8,420人ほど上回っていますが、その後、少子化の影響で18歳の人口がだんだん少なくなるにつれ、平成6年(1994年)を境に高卒で就職する学生の割合が再び減少しました。
そして、平成22年(2010年)は、リーマンショックの影響を受けて、高卒就職者の割合が54.8%まで低下しています。
就職率と内定率の主な違いについてまとめた表が、こちらです。
就職率 | 内定率 | |
---|---|---|
とは? | 卒業生全体の人数における就職者の割合 | 就職希望者のうち内定をもらった人の割合 |
計算式 | 就職決定者数÷卒業者 | 就職決定者数÷就職希望者数 |
公的統計 | 文部科学省 | 厚生労働省と文部科学省(共同) |
発表回数 | 年1回 | 年4回 |
調査対象 | 全国の学生 | 調査校112校、調査対象者6250人(抽出) |
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大卒者にはない高卒者のフリーターの強みは、主に次の2つです。
高卒フリーターの方が有利に就活を進めるための方法は、主に次の4つです。
正社員経験のないフリーターの方が「就職は難しい」と感じやすい理由については、以下の記事も参考にしてください。
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