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2021.04.15

Webディレクターとは?役割・必要なスキル・年収や魅力を解説!

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プログラマカレッジ編集部

未経験からプログラマーになりたいと考えてる皆さまに、プログラミング言語の基礎知識や、プログラマーとしての転職ノウハウ、転職に役立つ資格、IT業界情報など、お役立ちコラムを配信しています。

Webディレクターとは、Webサイト制作や、企画、運用の現場においてリーダーの役割を担う職種です。多くの業務をこなすため大変な仕事ではありますが、その分やりがいや魅力もある仕事です。本記事では、Webディレクターの具体的な仕事内容や求められるスキル、年収について解説!未経験からWebディレクターに転職するために必要なことも紹介します。

なお、未経験からITエンジニアへの就職・転職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。

最終更新日:2022年12月20日

1. Webディレクターとは

Webディレクターとは プログラマカレッジ
「ディレクター」とは、演出家や監督のこと。テレビ番組で言えば、現場にいるスタッフに指示を出し、番組を作り上げていくのがディレクターの役割です。

同様に、Web制作の現場で演出家や監督のような仕事をするのがWebディレクターです。ここでは、Webディレクターの役割や仕事内容について解説します。

▶ 参考:Webディレクターフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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1-1. Webディレクターの役割

Webサイトを作成する際には、Webデザイナーやライター、SEO 担当者、プログラマーなどさまざまな職業の人が集まって業務を行います。そうしたWeb制作を行うチームをまとめるのがWebディレクターの役割です。

顧客へのヒアリングからWebサイトのコンセプトや目的を決定。その目的に沿って Webサイトの作成方針を決定し、スケジュール管理や各種の調整を行いながら完成へと導きます。

SEO (Search Engine Optimization) とは「検索エンジン最適化」の略語で、Webサイトの成果を向上させる施策のこと

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1-2. Webディレクターの4つの種類

Webディレクターは、役割によって以下の4種類に分類されます。それぞれ必要とされるスキルが異なるほか、所属する会社や部署にも違いがあります。
 
◆ 企画系

各事業のターゲット層に向けたWebサイトを制作する際に活躍するWebディレクターです。ターゲット層がWebサイトに訪問した際にWebサイトで課題が解決できるか、必要な情報が提供できているかといった戦略を考え、クライアントへ企画を提案。さらに、企画の意図を制作チームに伝え、Webサイトの制作ディレクションを行います。

企画系のWebディレクターとして成果を挙げるためには、マーケティング能力や発想力も必要。主に、広告代理店や、Web制作会社、企業内のWeb企画系部署に所属しています。
 
◆ アート・クリエイティブ系

ユーザーの使いやすさを考慮したWebデザインや、インパクトを与えるデザインなど、Webサイトの目的に合わせてデザインを提案するWebディレクター。企画系ディレクターが担当する場合もあります。

アート・クリエイティブ系ディレクターとして成果を挙げるためにはデザインに関する知識が必要です。主にWeb制作会社に所属しています。
 
◆ システム系

Webサイト制作において、システム開発要望が含まれる際に、設計内容の提案を行うWebディレクター。プログラミング言語の知識やシステム開発における要件定義能力が必要です。主にシステム会社やWeb制作会社に所属しています。
 
◆ 営業系

ディレクションだけでなく、営業活動も行うWebディレクター。獲得した案件に関して、企画の提案や納期の交渉なども行います。顧客へのヒアリングから必要なものを的確に把握し、自社サービスの強みを売り込む力も求められます。Web制作会社に所属しています。

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1-3. Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事内容は、Webサイトの企画から運用までを担う非常に幅広いものです。上記で紹介したうちのどのWebディレクターになるかによって仕事内容は異なりますし、顧客や所属する会社、チームメンバーによっても違いが生じる場合もあります。

その幅広い仕事の中で、代表的なものが以下の3点です。

◆ プロジェクトメンバーの調整・確保
目標とするWebサイトを作成できるスキルを持ったスタッフの選定、外注手配など

◆ スケジュール管理
スケジュールの作成、進捗管理、他部署や他社との調整など

◆ 成果物の品質管理
記事構成、デザインの確認、クオリティチェックなど

その他、アクセス解析、テスト実施、SEO施策の実施、サイト更新などを行うサイト運用や、見積書や提案書、会議資料などのドキュメント作成作業、予算管理などもWebディレクターの仕事です。

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2. Webディレクターに必要なスキル

Webディレクターとは プログラマカレッジ
Webディレクターの業務範囲は幅広いため、当然必要なスキルも多くなりますが、ここでは、Webディレクターに必要なスキルとして代表的なものをご紹介します。

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2-1. コミュニケーション能力

Webディレクターはチームメンバーと信頼関係を築きながら業務を進めていくため、高いコミュニケーション能力が必要です。社内やチーム内に限らず、クライアントからのヒアリングにおいても正確に要望を聞き取り、それを制作スタッフに正しく伝えるためにもコミュニケーション能力が役立ちます。

英語でのコミュニケーションが取れるとさらに2つのメリットがあります。ひとつめは、Web業界に関する最新の情報を入手できること。Web業界の情報は海外、主に欧米から発信されます。英語のスキルがあれば、そうした情報をより早くキャッチできます。

ふたつめは、英語圏の企業とのやりとりも可能になること。グローバル化によりビジネスシーンで英語が必要とされる場面は以前より多くなりました。Web業界においても制作過程の一部を海外企業に外注する可能性があります。

その際、通訳を介してコミュニケーションを取るのではなく、直接会話ができるとより信頼関係を築きやすくなるでしょう。

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2-2. Webマーケティングに関する知識やセンス

Webディレクターには、Webマーケティングに関する知識やセンスも求められます。ユーザーに求められている機能やデザイン、コンテンツを盛り込んだWebサイトを作るためにはトレンドや最新情報を常に把握しておくことが必要。

SEOやリスティング広告などのWebマーケティングに関する知識は、多くの人に活用してもらえるWebサイトの作成や運用に役立ちます。

公開後のトラブルを避けるためには、正しい引用の方法や景品表示法、薬機法など作成するWebサイトの内容やクライアント企業の業界に関する法律の知識も要求されます。

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2-3. Webに関するテクニカルスキル

Webディレクターはコーディングやプログラミングなどのフロントエンドに関する知識や、編集、ライティング、デザインなどWeb制作に必要な技術について最低限の基礎知識を学ぶ必要があります。知識がなければクライアントの求めるWebサイトを作成するためにどのような技術を利用するのか、そもそも要求された機能が実現可能なのかといった判断ができません。

また、知識を持つことで専門的なスキルを持つチームメンバーとのコミュニケーションに役立つほか、各メンバーへ具体性を持った的確な指示を出しやすくなります。

ブラウザ上で見えているものに関する技術的な知識

▶ 参考:フロントエンドエンジニアフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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2-4. マネジメント能力

マネジメント能力は、Webディレクターの仕事をする上でもっとも重要と言っても過言ではないくらい必要性の高いスキル。リーダーシップやスケジュール管理、進行管理、クオリティ管理、分析能力などWebの制作や運用に関わる業務を総合的にマネジメントする能力が求められます。

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2-5. 企画・提案スキル

クライアントからヒアリングした内容をもとに、企画を考え提案することもWebディレクターの仕事。クライアントが何を実現したいのか、もしくは何を課題だと感じているのかを考え、それを解決できる企画力が求められます。

クライアントやチームメンバーに企画を説明する際には、相手のスキルに合わせて内容を的確に説明できるプレゼンスキルも要求されます。

また、提案や各所への説明に伴って必要となる企画書や要件定義書、見積書、ワイヤーフレーム、サイトマップなどのドキュメント作成もWebディレクターの仕事です。ドキュメントによって異なる作成ソフトの使い方を覚えるとともに、見やすくわかりやすいドキュメント作成について学ぶ必要があります。

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3. Webディレクターの年収

求人ボックスによれば、Webディレクターの平均年収は正社員で498万円。日本の平均年収と比べると高い傾向です。ただし、全体の給与幅としては343~832万円と広く、さまざまな条件によって年収に差が出やすい職種であることもわかります。
年収に差が出る理由としては、年齢や経験、スキルの他にWebサイト制作会社か広告代理店かなどといった所属先の違いも挙げられます。特に好条件の募集が多いのが、SNSなどを利用した長期的なマーケティングスキルを持った人材やバックエンド領域まで設計が可能な人材。

これからWebディレクターを目指すのであれば、こうしたスキルを身につけられる学習を進めてみてはいかがでしょうか。

出典:Webディレクターの仕事の年収・時給・給料情報|求人ボックス 給料ナビ

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4. Webディレクターのやりがいや魅力

Webディレクターとは プログラマカレッジ
Webディレクターは、企画提案から納品、Webサイトの運用まで関わり続ける職種です。やることや求められるスキルが多く大変な仕事ですが、プロジェクトの最初から最後まで携わることができる分大きな喜びと共にやりがいを感じることが出来るでしょう。

Webディレクターとして経験を積んでいくと、Webに関して幅広い知識を得られるとともに、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが高まる点も魅力。これらのスキルはIT業界以外でも活かせるものであり、キャリアアップや転職において選択肢の幅を広げてくれます。

IT業界におけるWebディレクターのキャリパスとしては、Webプロデューサー、Webプランナー、Webマーケター、Webアナリスト、Webコンサルタントといった道があります。

Webディレクター「経験者の声」

元々は事業会社のWebデザイナーでしたが、自身のスキルを棚卸しした時にデザインスキルを磨くよりも、コミュニケーションや調整、人脈スキルを活かせる仕事が向いているのではとWebディレクターに転身しました。最初は制作ディレクターですが、今はコンテンツマーケティングや、Web広告の運用、Webサイトのリニューアル企画、戦略立案まで幅広くスキルを身につけることができています。ゆくゆくはWebコンサルタントを目指せるよう、日々の業務でもスキルアップや情報収集がかかせませんが、頑張り次第で新たなキャリアを築けるのがWebディレクターの魅力ですね。
◆平尾 美絵|インターノウス株式会社

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5. Webディレクターに向いている人

Webディレクターに向いているのは以下のような人です。
 
◆ コミュニケーションが好きな人

Webディレクターは多くの人と会話や調整が欠かせない仕事。そのため、コミュニケーションが好きな人はWebディレクターに向いています。中でも、他の人との何気ない会話から、相手が求めているものや考えていることなどを察するのが得意だという人はWebディレクターとして活躍できる可能性が高いと言えます。
 
◆ トレンドや変化に敏感な人

Web業界は移り変わりが早い業界でもあります。トレンドや世間の変化に敏感で、常にアンテナを張って情報収集できる人はWebディレクターに向いています。受け身ではなく、自分から情報を取りに行く姿勢が大切です。
 
◆ 分析が得意な人

Webサイトが計画通りに役割を果たしているかを確認するためには、アクセス解析などを用いた分析が必要です。分析結果によって、サイトの修正やコンテンツの追加が必要か判断します。分析が得意で、より的確な判断を行える人は、Webディレクターに向いていると言えます。
 
◆ リーダーシップがある人

チームに一体感を持たせ、1つの目標に向かって進むために必要なのはリーダーシップです。各技術者に仕事を任せるだけでなく、モチベーションをキープすることや、負担が大きくなっているメンバーはいないかなど気遣いができるリーダーシップのある人はWebディレクターに向いています。

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6. 未経験からWebディレクターになるには

Webディレクターとは プログラマカレッジ
ここでは、IT業界未経験からWebディレクターを目指すために、まず取り組みたいことや必要なことについて解説します。

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6-1. Webリテラシーを高めよう

Webディレクターとして仕事をするためにはプログラミングやSEO、Webマーケティングなどの知識が必要です。プログラミングに関しては、エンジニアを目指す場合ほど本格的な理解は必要ありませんが、基本的な知識については学習しておきましょう。

プログラミングスキルを身につけるためには、プログラミングスクールを利用すると効率よく学習できるのでおすすめです。
弊社が運営する無料のプログラミングスクール「プログラマカレッジ」では、無料で1からプログラミングを学べるため安心です。プログラミングスクールを探している方はぜひご検討ください。

SEOやWebマーケティングについてはさまざまな学習方法がありますが、実際に自分自身でブログを開設し、Webサイトの分析をすると理解が深まります。

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6-2. ポテンシャルやこれまでの経験を活かそう

ITやWeb以外の業界でも、リーダーやマネジメントの経験があれば採用される可能性は充分にあります。

また、未経験者の場合、Webに関するスキルだけでなく今までの経験やポテンシャルが重視されることもあります。そのため、特別なスキルがなくても、一般的に求められるコミュニケーション能力や論理的な思考、さらにチャレンジ精神があれば評価される可能性があるということです。

先に述べたプログラミングの知識と合わせて、Web業界やマーケティングに関して少しでも良いので勉強し、面接で話せるようにしておくと、チャレンジ精神があるという点について説得力のあるアピールができます。

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6-3. Webディレクションの実務経験を積もう

未経験からWebディレクターとして採用される企業では、最初はアシスタントディレクターとして仕事を始めることが一般的です。
アシスタントとして働きながらトレーニングを受け、Webディレクターとしての業務を少しずつ覚えます。実務経験の中で必要なスキルを磨きステップアップを目指すと良いでしょう。

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6-4. 資格取得もおすすめ

Webディレクターになるためには、資格は必ずしも必要ではありません。しかし、資格取得によってスキルを証明できますし、学習を行う過程で新たな知識が身につきスキル習得に近づくほか、Webに関するリテラシーを高めることも可能です。

以下でWebディレクターを目指す人におすすめの資格4つをご紹介いたします。
 
◆ Webディレクション

Web制作の工程管理や現状分析、プロジェクト企画、集客施策の立案・実施などに関する幅広い知識が問われます。

【公式サイト】

Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)の概要|Web検
 
◆ Webリテラシー

Webリテラシーは、Webに関わる人全てを対象とした資格です。仕事を行ううえで標準的な知識を備えているかが問われます。

【公式サイト】

Webリテラシー試験(資格名:Webアソシエイト)の概要|Web検

◆ ITパスポート

ITパスポートは、ITを利用する人を対象に基礎的な知識を問う国家試験です。IT業界以外に転職する際にも役立ちます。



◆ Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Google アナリティクス個人認定資格は、アクセス解析に使われるGoogleアナリティクスの習熟度を認定する試験。アナリティクス アカデミー コースの受講料とGoogle アナリティクス個人認定資格試験の受験料はどちらも無料です。

【公式サイト】

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法|Google

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7. まとめ

Webディレクターの業務は、プロジェクトの進行からマネジメント、品質管理までと多岐にわたるものです。コミュニケーションスキルや管理能力、分析能力など求められるスキルも多く、簡単な職種とは言えませんが、Webに関する幅広い知識や経験を身につけることができるため、キャリアアップには最適です。
クライアントやチームメンバーと共にプロジェクトを成功へ導くことは、大きな達成感ややりがいとなるでしょう。

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