「お客さんが本当に求めていることと、自分が深めたい知識との間にギャップを感じていました。」
そう語るのは、パーソナルトレーナーから未経験でITエンジニアへのキャリアチェンジを成功させた林さん。その裏にはトレーナー時代に培われた精神力と探究心、そして確固たる行動力がありました。
今回は、林さんが異業種への転職を決意した理由、プログラマカレッジでの学習が現在の仕事にどう活きているのか、そして彼のユニークなキャリア観について、詳しくお話を伺いました。

❶「ニーズが明確な世界で力を注ぎたい」それが転職のきっかけでした

【Q】本日はありがとうございます。まず、プログラミングという全く違う世界に飛び込もうと思ったきっかけを教えていただけますか?
まず僕の前々職はとび職で、前職はパーソナルトレーナーです。パーソナルトレーナーとしては3年ほど働いていたのですが、転職を考え始めたのが直接のきっかけです。
体の構造などを学ぶこと自体は、知的好奇心が満たされてとても楽しかったんです。この時代に得た、未知のことでも粘り強く学ぶ姿勢は今回のキャリアチェンジにも活きている面があるかもしれません。
ただ、自分がどれだけ知識を蓄えても、それがお客様の満足度や店舗の売上に直結しないという現実に、ずっと葛藤していました。お客様が求めているのは、専門的な知識そのものよりも、その場の雰囲気や居心地の良さだったりすることが多くて。
お客様が、居心地の良さを求めること自体は理解できます。一方で僕としては、非常にあいまいな要求に応えているような感覚があったんです。パーソナルトレーナーとしての知識を深めることや努力が、「あいまいな居心地の良さ」に繋がるかどうかがあまりに不透明だからです。
それならば、もう少しニーズが明確で、自分の努力やスキルが成果に結びつきやすい世界で力を注ぎたいと考え、プログラミングに興味を持ちました。
【Q】プログラマカレッジのことは何で知ったのですか?
既にプログラマーに転職していた知人に相談したところ、その人もプログラマカレッジの卒業生だったんです。 それで、無料だし一度やってみようかな、と。
実はプログラマカレッジに入る前にProgateなどでPythonを独学で少し勉強していた時期がありました。 でも、文法を学んで問題を解くことはできても、それを使って何かをアウトプットする、つまり「何かを作る」という段階に進めずに挫折してしまった経験があったんです。
国の教育訓練給付制度を使える有料スクールに通うことも検討したのですが、利用条件である雇用保険の加入期間に5ヶ月ほど足りなくて。5ヶ月待つよりも、無料ですぐに学習を始められるプログラマカレッジで1日でも早くスキルを身につけた方が良いと判断し、入校を決めました。
▲目次へ戻る

❷ 学習当時は「写経」。でも、その経験が今の仕事の土台になっています

【Q】プログラマカレッジでの学習はいかがでしたか?林さんは学習を、仕事と並行する形で進めていたので学習時間の確保は大変だったのではないでしょうか
当時も仕事をしていたので、学習はオンラインが中心でした。それでも、平日は毎日2時間くらいは学習時間を確保するようにしていましたね。
正直、学習の後半、特にデータベース接続など複雑な要素が入ってくるECサイト制作あたりは、内容を完全に整理しきれず、コードを書き写す「写経」のようになっていた部分もありました。
でも不思議なもので、その経験が今の仕事の土台になっているんです。今の会社に入ってからの研修で、プログラマカレッジで学んだSQL、フレームワーク、HTML/CSSといった内容がほとんど含まれていて。 一度やったことのある単語や概念に再び触れたことで、「ああ、あの時のあれはこういうことだったんだ!」と、点と点が繋がるように理解が進みました。
【Q】学習でつまずくことはありませんでしたか?
もちろんありましたが、講師の方々のサポートが素晴らしかったです。たとえばどんなエラーで質問しても、講師の方が「分からない」ということは一度もありませんでした。分野こそ違いますが、パーソナルトレーナーとして「教える」経験をしたことがあるからこそ、その凄さが僕には分かります。
教材通りのはずなのに動かない、といった場面でも必ず解決してくれたので、安心して学習を進められましたね。
特に印象的だったのは、オブジェクト指向です。プログラマカレッジにいた頃は、本当に概念を理解すること自体が難しくて。
でも講師の方やキャリアアドバイザーさんには「これは難しいから、すぐには出来ませんよ。それでいいんです。じっくり学びましょう」というお言葉を頂きました。
「すぐには出来ない」と断言していただいたのが逆に良くて、「じゃあ時間をかけて取り組もう」と覚悟を決められました。
【Q】講師やキャリアアドバイザーと密な信頼関係を築くことができたのですね
はい!ちなみに僕は野球経験者でして、学生時代からずっと野球部で、大学卒業後は本格的に社会人野球もしていました。そしてキャリアアドバイザー兼受講者サポートの松山さんも、野球の経験者だったんです!
野球の経験者同士って、どこか心が通じるものがあるように思います。松山さんと野球の話をして盛り上がる時間は、学習で疲れた時の癒しでした。松山さんは受講生のモチベーションの上げ方も上手で、精神的にすごく支えられました。
▲目次へ戻る

❸ 人生初の本格的就活。「やる気」を見てくれた社長との出会いが決め手に

【Q】学習を終え、いよいよ就職活動ですね
実は、きちんとした就職活動は人生で初めての経験だったんです。 前々職のとび職も、その次のパーソナルトレーナーも、野球の延長で入社が決まったような感じです。だから本当に書類の書き方も面接で何を喋ればいいのかも、全く知らなかったです。だからこそ書類から面接まで、段階的に手厚くサポートしてもらえたので本当に助かりました。
最終的には9社ほど面接を受け、3社から内定をいただくことができました。
【Q】林さんは株式会社Empireへの入社が決定しました!おめでとうございます!今の会社に入社を決めた、一番の理由は何だったのでしょうか?
ありがとうございます! 社長の人柄と会社の考え方に、自分の「本音」がマッチしたのが一番の理由です。
選考を受ける側は就活で「建前」を、あれこれ話すことは多いと思います。しかし僕の場合、本音の就活軸は「自分が成長できる、学びの機会があるか」でした。未経験である以上、しっかり勉強する時間が欲しかったんです。
他の企業の面接では「未経験ですが、何ができますか?」と聞かれることが多かったのですが、正直、その時点では「何もできません」としか言えませんよね。
でも、今の会社の社長は一次面接で「何ができるか」ではなく、「やる気はありますか?」とだけ聞いてくれたんです。その言葉がすごく正直で、心に響いて。「この会社で頑張りたい」と強く思いました。
▲目次へ戻る

❹ アイデアを形にできるエンジニアへ。プログラマカレッジでの学びが未来を創る

なお今(注:インタビュー実施は2025年7月)は研修期間中で、プログラマカレッジで学んだことを復習・深掘りしながら、より実践的な学習を進めています。最近は「設計」の難しさと重要性を痛感していますね。コードを書き始める前に、どういう構造にするかを考える。その部分を鍛える必要があると感じています。
驚いたのは、カレッジの最終課題で作成したECサイトのコードが、今見返すと本当に良くできていることです。 オブジェクト指向でしっかり作られていて、今の僕にとって最高の教材になっています。当時はただ作るのに必死でしたが、今になってその価値と、いかに良いものを使っていたかを実感しています。
【Q】最後に、これからプログラミングを学ぶ方へメッセージをお願いします
学習中は教材のコードをその通りに打ったところで、その後、何に繋がるのか分からず不安になる瞬間もあると思います。僕もそうでしたから。
でも、学習当時に完全に理解できていなくても、その経験は絶対に無駄になりません。 ターミナル画面を見たことがある、コマンドを打ったことがある、そういった断片的な記憶が、後になって必ず助けてくれます。
現場で実務に触れた時に「あ、これはあの時の!」と必ず繋がる時が来ます。だから、今は分からなくても大丈夫です。「どうせ後からわかるから」と信じて、まずは目の前のカリキュラムをやりきってみてください。誰でもきっと出来るようになります。応援しています。
▲目次へ戻る
今回の担当者は…
キャリアアドバイザー 松山 光
キャリアアドバイザーと個別研修担当として、受講生に寄り添った支援を心がけております。はじめてのプログラミング学習に苦手意識をもってしまう方、逆に得意だと感じる方もいます。面接が得意な方もいれば不安な方もいるでしょう。誰一人同じということはなく、様々な受講生がいらっしゃいます。そのようなひとりひとりの個性を大切にしながら、皆様が自信をもって就職活動に臨んでいただけるよう研修と転職のサポートをさせていただきますので安心してご参加ください。