【Q】最初にプログラマカレッジ受講のきっかけを教えてください
まず、自分のキャリアは客観的に見るとかなり奇異なものに見えると思います。音楽大学を1回中退し、別の大学に入り直して卒業し、測量関連の会社に就職したのですがその会社を1年未満で辞めています。
一般的には「良い経歴」とは到底言えない悪い経歴だと思うのですが、このキャリアを歩む中で途中から強烈に芽生えたのが「プログラマーになりたい」という気持ちでした。
特に一社目への入社後、その思いは強くなり「短期で離職になっても、いち早くプログラマーになりたい」という思いの方が強かったんです。
ただ、転職する際に「未経験で転職活動し、入社」するのではなく、ある程度勉強してから入りたいなという気持ちもありました。測量士の仕事で得たスキルは、IT業界で活きるものとは言えないです。
すると現実的に学習期間が必要ですが、前職を続けつつ学習するのは時間的に厳しいです。加えて金銭的な面として、有料スクールの受講も難しいと思いました。
そんな時、ひょんなことから知り合った無料のプログラミングスクールに通って転職した方から「無料スクールの受講」という学習の選択肢があると聞きました。自分で調べていくうちに、「これなら自分でもなんとかやれそうだ」と思ったのがきっかけです。
【Q】前職を離職してでも「いち早くプログラマーになりたい」と思うほどの強い思いが芽生えたきっかけは何でしたか?
原点は音楽大学中退後に、入り直した大学のゼミでの経験です。
当時、ゼミでPythonを少し触れる機会がありました。ほとんどプログラミングというよりは「写経」のような形でしたが、それでも面白さは感じていました。
もっとも最初の大学が音楽関連で、次の大学が文系大学だったので、卒業後にプログラマーになるという発想はその時点ではあまりなかったです。とはいえ「プログラミングは面白い」という十分な原体験を、ゼミで得られたと思います。
もう1つとして、一社目に長く勤務した際に実現できるキャリアは「自分がやりたいこと」とマッチしていると言えるのだろうかという疑問もありました。先にお話ししたような原体験を活かせる仕事ではありませんでしたし、業務で得られる専門スキルは別分野でも活かせるようなものではありませんでした。
一社目でお世話になった方々には申し訳ないのですが「だらだら仕事を続けてもな……」という気持ちになったのも本音で、そうした気持ちを持ち続けて働くよりは、大学時代の原体験をたどるようにして「プログラマーとしてのキャリアにチャレンジしたい」という思いが強くなったのです。
【Q】大学時代に既にプログラミング経験があるならば、その経験をもとに「未経験からのプログラマー転職」に向けていきなり就職活動をするという手もあるように思えます
確かにスクールを探すのと並行し、IT求人を探したりもしました。ただ、なかなか「求人応募」という行動には移せませんでした。自分の経歴が特殊なこともあり「本当にプログラマーをやる気があるのか」と見られるかもしれないという不安もあって、そのまま転職活動に踏み切れなかったというのがありました。
だからこそ「プログラマーとしてキャリアを歩んでいきたい」という本気を証明するためにも、スクールでの学習を行うことは絶対に必要でした。卒業後のいまでもプログラマカレッジを受講して、本当に良かったと思います。
【Q】実際に受講を始めてみて、率直な感想はいかがでしたか?
特に辛いという印象は全くなくて、自分でも楽しみながら進められたと思います。ちなみに受講に際しては、親にも「スクールに通うけど大丈夫か」という相談を事前に行い、なおかつ家の近所でのアルバイトも並行して始めました。
そのため受講開始後は少なくとも週に4日ほど午後から2〜3時間ほどZoomに参加して勉強し、それ以外の時間はアルバイトに行くという形でした。アルバイトとの両立も無理なくできました。
【Q】学習する中で「少し難しかった」部分はありましたか?
カリキュラムそのものに関しては、スムーズに進められたと思います。一方、「カリキュラムそのものには載っていないコードを追加で書く」課題があった時には、最初は躓いてしまいました。はじめのうちは自分が書いたコードのミスをどのように見つければいいのか、エラーの探し方が分かっていなかったのが原因です。
講師の方に質問し、エラーの探し方を教えてもらえると、後半は自分でもエラーの原因を突き止めてガツガツとコードを書けるようになりました。
【Q】ちなみにプログラマカレッジを受講される方の中には、受講期間中に資格を取得される方もいます。資格学習はされましたか?
いえ、カリキュラム学習の終了後は最短で就職活動を始めました。その代わり、入社後にITパスポート試験と基本情報技術者試験に最短で合格できるように、内定獲得後からすぐに勉強を始めました。
【Q】プログラマカレッジでの学習後は、就職活動へと進みます。就職活動の率直な感想を教えてください
キャリアアドバイザーさんに真摯に対応していただいたことが、とてもありがたかったですし、希望通りの就職活動ができたと思います。
実はキャリアアドバイザーさんには面接練習は最小限にとどめ、本番の面接をどんどん受けたいと希望をお伝えしていたんです。
というのも、面接で大事なことは「場慣れ」と「数」だと思うからです。
自分では失敗したと思う面接であっても、一次面接だけでも通れば「それでも、あの受け答えで良かったんだ」と思えて自信になることがあるはずです。それにどれだけ面接練習を重ねたところで、実際の就職活動では面接官の方との相性も大切ですし、数をこなさないと分からないことは絶対にあります。
だからこそ「数」をこなすことを重視して、キャリアアドバイザーさんには短期間で10社以上の面接をセッティングいただきました。この面接数は多い方だと思いますし、対応いただけたことに感謝しています。
【Q】10社以上の面接を受ける中で、重視していた会社選びの軸はありますか?
「しっかりコミュニケーションが取れる会社」かつ「変化に貪欲である会社」を選びたいという軸がありました。
まずプログラマーという仕事は技術職ではありますが、実際には社内外の多くの方とお話しすることが多い仕事でもあると思います。チームで動く際には技術や書類云々ではなく「実際に話してみないと分からないこと」が山ほどあるはずです。だからこそ、気持ちよくコミュニケーションができる雰囲気がある企業には魅力を感じました。
もう1つの「変化への貪欲さ」ですが、この点は前職で苦い経験をしていることが大きいです。前職は「変化を求める派」「現状維持派」で社内が二分されていて、しかも現状維持派が多数を占めており、会社として緩やかに衰退に向かっているようなどんよりとした空気が漂っていました。
だからこそ「新しいことにアンテナを張って、どんどん挑戦していく風土がある企業で働きたい」という軸を強く持ったうえで、就職活動を進めました。
【Q】最終的にアイアンドエルソフトウェア株式会社さんに就職が決まりましたね。おめでとうございます!入社を決めた要因は何でしたか?
研修制度が充実してるところが魅力だと感じました。いろんな企業さんの面接を受けたのですが、研修については「実地研修」で、入社後そのままチームに合流して教えてもらうという形の会社さんが多いです。
その点、アイアンドエルソフトウェア株式会社さんは入社後、3ヶ月の研修制度をしっかり立てている点が魅力的でした。また入社直後の研修だけでなく、キャリアパスに応じ、将来的にも研修を受けるチャンスがあるようです。将来を見据えた時にキャリアパスを描きやすく、成長のチャンスを掴める環境があると感じました。
【Q】最後にプログラマカレッジの受講を検討している方に、先輩としてアドバイスをお願いします!
スクールの受講は「受講するまで」も大切ですが、受講後の勉強の進め方自体もとても大切です。
その上で、勉強の進め方については「焦らずにじっくりと学習する」ことをおすすめします!
内心で焦りを感じながら学習をしていると、分からないことに直面した際、自分でじっくりと考えを深める前に講師の方を頼ってしまうことが増えると思います。しかし、実際にはプログラマーは自己解決の能力を求められる職種です。
そのため「講師の方に聞くことも大切」「自分で調べたり、考えることも大切」という塩梅は自分自身でコントロールしながら、じっくりと学習することをおすすめします。
その塩梅は、実際に就職した後には「上司への質問力」と「自走する能力」をそれぞれ高める際に大事なものとなるはずです!