廣瀬千晃さん(25歳:エンジニアカレッジ受講時点)は、婚約及びその婚約の「解消」が引き金となり、20代半ばにして3回の転職を経験しています。
そして3社目の「建築職人」としての仕事を退職した後、廣瀬さんはIT業界への転身を決意し、『エンジニアカレッジ』受講を決めたとのこと。
今回は廣瀬さんに「婚約解消から始まる再出発」とIT業界への転身の一部始終について、お話を伺いました。
❶ 婚約解消を期に考え始めた「元建築職人」からのキャリアチェンジ
【Q】まずはエンジニアカレッジ受講のきっかけを教えてください
実は非常に長い経緯があって、その間に複数回の転職もしたうえでの決断です。まず、特に契機となったのは、プライベートでの出来事です。
当時婚約していた方と将来設計を話し合う中で、当時勤めていた東京23区外のコンパクトマンション施工会社の退職を決めて、婚約者の地元である平塚市へ引っ越す決断をしたことが一番初めのきっかけです。
婚約者との今後のライフイベントを考慮した上で生活基盤を安定させるには安心安全な彼女の地元に引っ越すべきだと考えたんです。ただ現実には、引っ越しやそれに伴う転職は甘くはなかったですね……。
その後、一社を挟んでそちらを退職後、建築関係の職人さんの企業で3社目の職場に就きました。しかし、その間に婚約そのものが破棄になってしまったんです。

婚約解消を機に、その3社目も冬に退職してしまいました。それからはとにかく自分のキャリアと向き合う時間が増えて、その中で「IT業界への転向が出来ないだろうか」と考えるようになったんです。
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▸ 建築関連からIT業界への転向を決意!
【Q】波乱万丈なキャリアチェンジの経緯があったのですね。建築関連からIT業界への転向を決めるまでの経緯も教えてください
IT業界に転向を決めた理由は、元々いた建築業界で目撃したデジタル化の急速な進展に衝撃を受けたからです。たとえばiPadを活用した図面管理システムなどは既に当たり前のものですし、大手では重機の遠隔操作技術も広がり始めています。
そうしたことを目の当たりにする中で、ITに興味が湧いて、自分自身でも書店で購入したHTMLとJavaScriptの入門書を実践してみました。すると本来はただの文字であるコードを記述するだけで、自分が普段から使っているようなWebページが構築されるプロセスに強い魅力を感じました。
【Q】すると「独学」の経験がスクール受講前の時点で既にあったということですね。独学を継続するのではなく、スクールを選んだ理由は何でしょう?
過去に何度も転職を経験し、未経験分野にも挑戦した経験から「業務と自己学習の両立」がどれだけ困難であることか、痛感してたことが大きいです。勉強しながら仕事もするというのは、言葉で言うほど簡単なことではないです。
そして今回は3社目を退職済みだったこともスクール受講の動機となりました。どのみち離職済みなので急いで転職するというよりは、体系的なカリキュラムと就職支援が整った環境を求めてスクールを選択しました。
その中でも『エンジニアカレッジ』は運営元のインターノウスさんが無料で就職支援まで提供している点が魅力的でした。
【Q】ありがとうございます。ちなみに弊社では『エンジニアカレッジ』に加えて、プログラマー転職向けの就活直結型無料スクール『プログラマカレッジ』を運営しています。プログラマー転職ではなく、インフラ/クラウドエンジニアとしてのキャリアを選んだ経緯は何でしょうか?
独学をするうちにプログラミング開発の表舞台よりも、システムを支える基盤部分に興味が湧いたためです。元々「縁の下の力持ち」的なポジションを好む性格も、きっと影響していると思います。
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❷「すごい良かった!」エンジニアカレッジの平日コースを受講した日々
【Q】エンジニアカレッジの平日コースを受講した感想を率直に教えてください
「すごい良かった」という一言に尽きます!

特に「良かった」と思う点は学習環境そのものと、学習を通じて生活リズムが確立されたことです。
平日コースでは毎朝、他の受講生の方と朝会をするのですが、その朝会の存在が学習継続の原動力になりました。一緒に頑張っている誰かがいるということと、講師の方がいるというのはやはり心強いです。個別学習では得られない相乗効果を実感しました。
教材自体は独学可能な内容も含まれているとは思うんです。しかし「質問する相手がいるということ」「どうやって学習すればいいのかが効率的に分かること」はやはり独学とは大きな違いです。
【Q】エンジニアカレッジのカリキュラムで「やりがい」を感じた個所などはありますか?
エラー解決のプロセスはやりがいを感じましたし、楽しかったです!
たとえば人間同士のコミュニケーションであれば、接続詞を文法通りに使わないことは「どうでもいいこと」ですよね。話し言葉の文法がたとえめちゃめちゃでも、意味が分かれば会話はできます。
しかしプログラミングを通じ、「パソコンとコミュニケーションする」となると話は変わります。
例えばスペースの全角/半角違いといった些細なミスでも、その小さなミス1つでエラーがでます。そして「エラーが出る」のは面倒くさいことのようですが、エラーメッセージを丁寧にたどれば必ず根本的な原因にたどり着けるということに、個人的にはやりがいや魅力を感じました。
こうしたプロセスを受講中に何度も経験できたことで、論理的に原因を追求する思考法を習得できたのは大きな収穫です。
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▸ エンジニアカレッジ受講中にLinuxの認定試験にも合格!
【Q】エンジニアカレッジのカリキュラムの学習に加え、受講期間中にはLinuC試験にも合格されていますね
受講期間中に、カリキュラム学習に加えて『Ping-t』(注:IT試験学習サイト)とLinuCの「白本」と呼ばれる書籍での学習も行い、LinuC 101試験に合格することができました!
通常のカリキュラム学習に加え、こうした試験学習も受講期間中に行うことができましたし、手厚いサポートをいただけたので助かりました。
【Q】エンジニアカレッジと同様の学習を他のスクールで行った場合、どの程度の費用がかかるイメージがありますか?
50万~60万円ほどの受講料が発生しても、全くおかしくないと思います。
エンジニアカレッジの受講前に色々と調べたのですが、他のスクールさんだと大体「30万円」が受講料の相場という印象でした。 その上で「講師とのマンツーマン学習」などを受講スタイルとして選ぶと、より相場が高くなるようです。
エンジニアカレッジは無料スクールにも関わらず、講師の方がマンツーマン指導に近い形で、質疑応答に応じていただいたり、エラー解決に寄り添ってくれる機会が少なからずあります。同等のカリキュラムを他社で受講するならば、やはり50万~60万円ほどの受講料が必要だろうと感じます。
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❸「IT未経験」という不安を解消し、インフラ/クラウドエンジニアへの転身に成功
【Q】エンジニアカレッジでの学習後は、就職活動へと進みます。就職活動の率直な感想を教えてください
キャリアアドバイザーさんは本当に温かくて、ポジティブな言葉を常に投げかけてくれました。「IT未経験」という経歴上の不安要素がある点は、心のどこかで不安要素として在り続けていたのですが、キャリアアドバイザーさんとのやり取りを通じて不安が消えていくのを感じられました。
【Q】就職活動時に考えていたキャリアパスなど「軸」はどのようなものでしたか?
ITコンサルタント・技術スペシャリスト・プロジェクトマネージャーの3方向性を視野に入れ、中長期の成長機会がある企業を選定し、最終的に8社の面接を受けました。
たとえば自分は高校の時に野球をしていて、部長としてチームをマネジメントすることが好きでした。そうした「人をマネジメントする」役割を将来的に担いたいですし、8社の面接を通じ、「早期にキャリアアップできそうだけれど、将来のキャリアパス自体は狭まりそうな企業」の選考は残念ながら途中で辞退させていただいたこともありました。
【Q】最終的に、株式会社共立ソリューションズさんへの就職が決定しましたね!おめでとうございます!同社への入社を決めた理由を教えてください
前提としてエンジニアカレッジからご紹介いただいた企業は、最終的には残念ながら辞退した企業も含め、素晴らしい企業ばかりだったんです。
そのため最終的には「この人の元で働きたい!」と思える方々との、面接での出会いを重視しました。

面接が進むとその企業の上層部の方々と、お話しさせていただく機会が少なからず存在するものだと思います。
そして共立ソリューションズを選んだ決め手としては、IT部門トップの技術責任者の熱意ある人柄と、入社後の成長ロードマップを明確に示していただけたことが大きいです。本当に「熱」を感じました!
【Q】エンジニアカレッジの受講を検討している方に向け、最後に先輩としてアドバイスをお願いします!
入校する前の方で悩んでいる方がいたら「悩んでやらない」のではなく「絶対にやった方がいい」と思います!
エンジニアカレッジはそもそも無料スクールです。もしも入校後に自分に合わないスクールだと後悔することがあっても、金銭的な意味で十二分に後戻りが効きます。だからこそ、もしも悩んでいるならばまずは受講を始めることを是非おすすめしたいなと思います。
そして実際に入校した後は、「最後までやりきる」ことをぜひ大切にしてください。受講期間は、数ヶ月に過ぎません。仮に合わないと思っても、決して我慢しきれないような長い時間ではないはずです。
まずは最後まで一回やり切ってみてください。講師の方の助けも借りながら、難しい内容にも粘り強く挑み続けると、その努力は絶対に自分の身を助けると思います!
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今回の担当者は…
キャリアアドバイザー 加藤憲康
キャリアアドバイザーとしてIT経験・未経験問わずに求職者様の転職活動をご支援をさせていただいております。
私自身、大学で情報工学を専攻後、メーカー系の大手Sierに就職し、SEとして働いていた経験があります。業界経験者であるという強みを活かし、求職者様に寄り添った面談を心がけております。