大学中退後、イベントスタッフのアルバイトをしながらIT企業を目指して就活をした髙島渉さん(28歳:エンジニアカレッジ受講時点)。
何とか一度は正社員転職を実現するも、実際に入社してみると、就活の時とは全く違う業務内容であり、なおかつ勤務地も地方だったとのこと。早々に退職を決めた後は長いバイト生活に再突入してしまいます。
5年以上、コールセンターでアルバイトを続けながらキャリアを再考していた高島さん。将来への焦りを感じていた時に出会ったのがエンジニアカレッジだったといいます。
大学中退から就活失敗やアルバイトを経てエンジニアに再挑戦した高島さんにお話をうかがいました。
❶ 大学中退→正社員就職も即退職→5年以上のバイト生活へ
【Q】高島さんは大学中退後に一度就職された後、アルバイト生活をされていたそうですね。まずはエンジニアの仕事に興味を持ったきっかけを教えていただけますか?
正直なところ、最初は消極的な理由でした。
キャリアを振り返ると、まず最初の就職は大学を一身上の都合で中退することになった時のことです。バイトで日銭を稼ぎつつ、急遽就職活動をしたという感じです。就活の軸は「IT系」かつ「正社員になれる企業」というもので、このときからIT系には興味自体はありました。
とはいえ大した理由では無いです。「なんとなく自分は理数系が得意だと思っていた」という程度です。
そして幸いにも「IT系」かつ「正社員になれる企業」から内定はいただけたんです。そうして喜んで入社してみたら……。全然、就活の時に聞いていた仕事内容ではなかったんです。
IT系の仕事でもなければ、勤務地は地方で。結局、早々に退職しました。
退職後は、コールセンターのアルバイトを始めました。以後は、ずっと「今後の働き方」を考えていたような感じです。5年以上、コールセンターでバイトをし続けていました。「さすがにそろそろ、きちんとしたキャリア形成に向けて動き出そう」と考えて、焦りが生まれていました。
ただしこの5年間、変わらなかった思いもあって。それは「IT系」で「正社員」として働きたい、というものです。
とはいえ5年間のアルバイトでITスキルを身につけられたわけではありません。するとプログラミングなどITスキルを専門的に学べるスクールに通うべきで、できればそのスクールから就職支援を受けられた方が有利だろうとも思いました。
そうしたスクールは無いものかと調べるうちに、たまたま見つけたのが「プログラマカレッジ」さんでした。IT企業の正社員を目指す就職活動は今回が2度目ですし、今度こそ失敗しないように就活がしたいと思っていました。
そこでプログラマカレッジを受講し、プログラマーに転職できないかと思い、面談に申し込んだんです。
【Q】しかし最終的に入校したのは「エンジニアカレッジ」で、ITインフラの勉強をされたんですよね
面談を行う中で「プログラマーよりもインフラエンジニアの方が向いているのではないか」とキャリアアドバイザーさんからアドバイスをいただき、エンジニアカレッジの受講へと方向性を切り替えました ※。
自分の性格や適性、現時点でのITスキルなどを総合的に評価したうえで「インフラ向き」だと見極めていただいたことに感謝しています。
※編集部注:エンジニアカレッジはプログラマカレッジと同じ運営会社が手掛けるITインフラに特化した無料プログラミングスクールです。プログラマカレッジの説明会申し込み後、インフラエンジニアとしての就職を希望される方にはエンジニアカレッジをご紹介するケースがあります
【Q】ちなみに申し込みにあたって、他のスクールとの比較検討はしましたか?
あまりしていません。まず受講料に高額な費用をかけたくないとも思っていました。それに他のスクールは長いスパンでじっくりと受講し、より深くIT系の知識を身につけてからの転職を訴求するものが多いと感じていました。
個人的には受講自体は数ヶ月に留め、より早いスパンで転職し、あとは現場で学びたいと感じていました。そうした転職までのスパンに対する考え方が、自分とプログラマカレッジ及びエンジニアカレッジは強くマッチしていると思いました。そのため、すぐに受講を決めた感じです。
【Q】エンジニアカレッジへの入校前に、インフラについて勉強したことはありましたか?
まったくありません。前職のアルバイトは主にコールセンターだったのですが、Microsoft Officeなどに触れる機会はあっても、インフラエンジニア向けのツールを触る機会はまったくなかったので。
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❷ 周囲の人がいる環境で「頑張れている」と自信を持てたエンジニアカレッジでの受講
【Q】エンジニアカレッジでは「平日コース」を受講されました。エンジニアカレッジでは「個別コース」も用意していますが、平日にみっちり他の受講生もいる環境で学ぶ「平日コース」を選んだのには、どのような理由があるのでしょうか?
小さい頃、塾に通わせてもらっていた原体験が大きいです。自習より、周りに人がいて、自分の勉強の進捗が監視されている環境の方がはかどるんです。
エンジニアカレッジの実際の研修では、Zoomの同じ部屋に他の受講生の方と入って、それぞれ勉強しながら時折情報交換をするといった具合でした。
【Q】実際にエンジニアカレッジを受講した感想を教えていただけますか?
やはり独学や「個別コース」での受講ではなく、周りの人がいる環境を選んでよかったと思いました。
カリキュラムで難しい箇所があった際に、他の人も同じように悩んでいると「この箇所を難しいと思うのは自分だけではないんだ」と思えました。
逆に他の人が悩んでいる箇所を自分はすいすいと進めることができた時は「頑張れているな」と感じ、自信にもなりました。
ただ、欲をいえば、自分はコミュニケーションが結構好きな方なので、もっともっと交流したかったとは思いました(笑)。レクリエーションやグループワークの機会がもっとたくさんあっても良かったと思います。
もちろん、そういう交流が好きではない方もいるとは思うので、あくまで個人的な感想ですが。
【Q】学習の内容については、どのように感じましたか?
本当に初歩の初歩、一から教えていただいたという感じです。特に最初のうちは、あまり難しい内容ではなく「コマンドを入力するとどういう結果が出るか」といった点を誰でもわかる形で教えていただいたので、すんなりつまずかずに学習できました。
課題も、分からない点が出てきた時には調べればだいたい疑問が解決できました。加えて講師の方も丁寧に質問に対応してくださったので、助かりました。
【Q】受講していて「無料スクールだから仕方ないな」と思ってしまうような、教材の品質の低さなどはありましたか?
あえていえば、「動画教材の画質や録音環境」ですかね。ごくたまにではあるのですが、動画の音声のノイズや解像度の低さが気になることはありました。
しかし、裏を返せばその点くらいです。教材そのものの品質の低さや、講師の方の対応が悪いといった問題点は一切感じませんでした。
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❸ 1日3社の面接を受けた日もあった就職活動
【Q】2ヶ月の研修をやりきった後は、就活がスタートしますよね。就活の感想を教えていただけますか
まずは、キャリアドバイザーさんの対応に安心感を感じました。
特に面接が不安だったのですが「こういう質問が出るかも?」という想定問答集に基づき、面接練習を組んでいただきました。さらに練習を終えた後「追加でさらに面接練習をしたい」と申し出たら、快く応じていただくこともできました。
【Q】就活では、何社くらい面接を受けたのでしょうか?
11社くらい受けました。受講生の中でも、面接件数としてはかなり多い方だったと思います。1日3社の面接を受けた日もありました。人と喋るのは好きなのですが、スケジュールがパンパンな分、疲れはしました(笑)。
ただ、たくさんの面接を受けたことは本当に良い経験になったと思っています。面接を受ける中で「この企業の方とは話がすごく盛り上がるので、入社してからも楽しく働けそうだぞ」「この企業の方とは、少し働き方への価値観が違うかもしれない」などといろいろな気付きがありました。
さらに、想像以上に自分の過去のキャリアに対して関心を抱いてくださる企業が多いことにも、良い意味での驚きがありました。
たとえばとある企業からはインフラエンジニアとしてのポジションだけでなく、コールセンターの経験を活かしたヘルプデスクのポジションも用意可能だとのご提案もいただきました。
インフラエンジニアとしては実務未経験での採用になるけれど、ヘルプデスクとしてであれば通常よりも良い条件で採用していただけるとのことでした。
このように一人一人のキャリアに丁寧に向き合って面接し、採用するポジションを検討してくださる企業が多いと感じました。
【Q】最終的に何社ほどの内定を獲得しましたか?
株式会社インフランディングさんへの入社を決めた段階で、合計で6社の面接が順調に進んでいる状態でした。
【Q】株式会社インフランディングさんへの入社を決めた理由をお伺いできますか?
面接で話をしていて「雰囲気がとても良い」というのを感じました。一緒に働いていく上で、やはり人間関係は大事だと思っています。面接を受けてみないと分からない部分も多いのですが、その中で一番「良い印象」を抱いた企業でした。
また、自分の中では「努力を評価していただけるか」という点も重視していました。株式会社インフランディングさんでは、努力を評価する制度が設けられていたことも、入社を決めた理由の一つです。
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❹ エンジニアカレッジの受講を検討されている方へのアドバイス
【Q】現在エンジニアカレッジの受講を検討されている方に、何かアドバイスをいただけますか?
エンジニアカレッジのカリキュラムには「練習問題」「応用問題」があります。この「応用問題」は積極的に解きましょう!
そのためには学習用の動画を、2倍速で見るのがおすすめです。2倍速でいち早くその回の教材の全容を把握し、画面で実際にコマンドを叩き、さらに応用問題も進めると理解が深まります。
平日コースで他の受講生の方と情報交換しながら、受講したからこそ分かるのですが「学習が遅れがちな人」は練習問題までしか解かず、知識が定着しないままカリキュラムを進めてしまうことが多いようです。
せっかく受講をするのであれば、応用問題もどんどん解いていくのがおすすめです。
もっとも1日に学習できる時間にも限りがある方は多いと思います。だからこそ受講を始めたら、2倍速での動画再生はテクニックとして活用してみてください。
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今回の担当者は…
キャリアアドバイザー 加藤憲康
キャリアアドバイザーとしてIT経験・未経験問わずに求職者様の転職活動をご支援をさせていただいております。
私自身、大学で情報工学を専攻後、メーカー系の大手Sierに就職し、SEとして働いていた経験があります。業界経験者であるという強みを活かし、求職者様に寄り添った面談を心がけております。