String オブジェクトのtrim メソッドは、文字列の中の空白を削除するメソッドです。
今回は、文字列の空白を削除する方法について紹介します。
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String オブジェクトのtrim メソッドは、文字列から先頭および末尾の空白と、行終端記号の文字を削除するメソッドです。
(行終端記号については、次章で一覧表示します。)
trim メソッドは、次のように使用します。
文字列 .trim( );
文字列は、trim メソッドでは変更されません。
削除される文字は、空白の他、タブ、フォーム フィード、キャリッジ リターン、ライン フィードが含まれます。
( 次章で、空白と行終端記号の文字一覧を表示します。)
trim メソッドを使用して、文字列の中の空白を削除してみます。
let str = " 東京都千代田区霞が関1-2-3 霞が関ビル ";
str.trim();
「 str.trim(); 」を出力すると、次のように表示されます( 上:str、下:str.trim() )。
先頭と末尾の空白が削除されました。
空白と行終端記号の文字は、次のような種類があります。
【空白】
\t | タブ |
---|---|
\v | 垂直タブ |
\f | フォーム フィード |
\s | スペース |
【行終端記号】
\b | バックスペース |
---|---|
\n | ライン フィード (改行) |
\r | キャリッジ リターン |
\” | 二重引用符 (“) |
\’ | 単一引用符 (‘) |
\\ | 円記号 (\) |
trim メソッドは、文字列の先頭と末尾の空白を削除するメソッドですので、文字列の中間にある空白も削除したい場合は、replace メソッドを使用して、空白文字を空文字に置換する処理をします。
そして、空白は半角空白と全角空白がありますので、正規表現で置換すると漏れなく処理できます。
replace メソッドについては、以下のページもご参照下さい。
JavaScript【 replace 】1. 文字列の置換
JavaScript【 replace 】2. メタ文字を使用した置換
JavaScript【 replace 】3. 様々な置換方法
replace メソッドを使用して、文字列に含まれる空白を削除します。
次の入力欄に、空白入りの文字列を入力して、空白削除ボタンをクリックしてみて下さい。
ソースコードは次の通りです。
<script type="text/javascript">
function dispAry() {
let str = document.getElementById("txt").value;
let str2 = str.replace(/\s+/g, "");
document.getElementById("dat").value = str2;
}
</script>
<div style="background-color : #CCC; padding : 20px;">
<form>
<input type="text" id="txt" placeholder="空白入りの文字列を入力して下さい">
<input type="button" value="空白削除" onClick="dispAry()">
<input type="text" id="dat" placeholder="空白削除後の文字列を表示します">
</form>
</div>
「str.replace(/\s+/g, "");
」で、置換対象を 正規表現「 /\s+/g 」で指定しています。
「 \s 」は 空白文字 を表しています。
さらに、「 + 」を付けることで、1文字以上連続するすべての空白文字を置換対象としています。
最後に記述する「 g 」は グローバルサーチという正規表現フラグで、指定した正規表現のパターンにマッチする全ての文字列を返します。
正規表現の記述については、正規表現をご参照下さい。
文字列の 先頭( 左端 )の空白のみを削除することもできます。
replace メソッドを次のように記述します。
let str = " 東京都千代田区霞が関1-2-3 霞が関ビル ";
str.replace(/^\s+/,"");
「str.replace(/^\s+/,"");
」を出力すると、次のように表示されます。
( 上:str、下:str.replace(/^\s+/,””) )
出力された文字列を全て選択して、空白を確認してみて下さい。
文字列の 末尾( 右端 )の空白のみを削除することもできます。
replace メソッドを次のように記述します。
let str = " 東京都千代田区霞が関1-2-3 霞が関ビル ";
str.replace(/\s+$/,"");
「str.replace(/\s+$/,"");
」を出力すると、次のように表示されます。
( 上:str、下:str.replace(/\s+$/,””) )
出力された文字列を全て選択して、空白を確認してみて下さい。
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