配列は、プログラムを組む際に便利に使用できるデータ構造です。
配列構造を持つ変数を使うと、1つの変数で沢山のデータを保持することができます。
今回は、このような配列について紹介します。
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目次
あるグループの名簿管理をしようとして、メンバーの名前を変数に代入する場合、「let name1 = “有田”」のような形で変数を作ると、人数分の変数を用意する必要があります。
let name1 = "有田"
let name2 = "上田"
let name3 = "徳井"
let name4 = "名倉"
let name5 = "原田"
let name6 = "堀内"
let name7 = "福田"
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沢山の変数を管理する事自体も大変ですが、メンバーの数が増えた時など、さらに煩雑になってしまいます。
これを、配列を使った変数を用いて表すと、次のようになります。
let name = new Array();
name[0] = "有田";
name[1] = "上田";
name[2] = "徳井";
name[3] = "名倉";
name[4] = "原田";
name[5] = "堀内";
name[6] = "福田";
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name という変数に、データが全て入っている状態です。
このように、配列を使うと、1つの変数に複数のデータを格納することができます。
配列は、Arrayオブジェクトを使用して次のように記述します。
let 変数名 = new Array();
変数名[0] = 値1;
変数名[1] = 値2;
変数名[2] = 値3;
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また、配列は、Arrayオブジェクトを使用せずに、次のようにも記述できます。
let 変数名 = [];
変数名[0] = 値1;
変数名[1] = 値2;
変数名[2] = 値3;
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次のような記述で、値を代入することもできます。
(下の例は宣言と同時に値を代入していますが、宣言後に値を代入する場合でも同じように記述できます。)
// Arrayオブジェクトを使用する場合
let 変数名 = new Array (値1, 値2, 値3);
// Arrayオブジェクトを使用しない場合
let 変数名 = [値1, 値2, 値3];
変数の宣言の仕方や値の代入方法に関係なく、変数を呼び出す際は次のように記述します。
alert(変数名[0]);
配列のインデックスは 0 から数えるので、1番目の値を呼び出す際は「変数名[0]」となります。
Array は、配列用に用意されたクラスです。
(2) let 変数名 = new Array([サイズ]);
(3) let 変数名 = new Array( 値1, 値2, 値3 );
(1)は、Array オブジェクトの変数であることのみを宣言したシンプルな記述方法です。
(2)は、サイズを指定して宣言する方法です。
サイズは配列の数を表しますが、これ自体に拘束力はなく、「ver name = new Array([5])」と宣言した後に、6番目以降の値を格納することもできます。
(3)は、宣言と同時に値を代入する方法です。
それぞれの値をカンマ(,)区切りで記述すると、左の値から順に「[0]、[1]、[2]」とインデックスが付きます。
配列のインデックスは 0 から始まります。
constructor | 配列を作成する関数を指定する |
---|---|
length | 配列のサイズ(配列変数の最大インデックスより 1 大きい数)を返す |
prototype | 配列のプロトタイプへの参照を返す |
配列変数に格納された値の数を使用したい場合は、次のように記述します。
let name = ("有田", "上田", "徳井");
alert("配列変数nameの中には" + name.length + "人分のデータが入っています。");
配列変数nameに、値を3つ代入しているので、これを実行すると、「配列変数nameの中には3人分のデータが入っています。」とアラート表示されます。
concat (Array) | 2 つの配列を連結した新しい配列を返す |
---|---|
entries | 配列のキーと値のペアを含む反復子を返す |
every | 配列のすべての要素に対して、定義されたコールバック関数が true を返すかどうかをチェックする |
fill | 指定された値を配列に設定する |
filter | 定義されたコールバック関数を配列の各要素に対して呼び出し、コールバック関数が true を返す値の配列を返す |
findIndex | コールバック関数で指定したテスト条件を満たしている最初の配列の値のインデックス値を返す |
forEach | 配列の各要素に対して、定義されたコールバック関数を呼び出す |
hasOwnProperty | 指定した名前のプロパティがオブジェクトにあるかどうかをtrue又はfalseで返す |
indexOf (Array) | ある値が配列内で最初に見つかった位置のインデックスを返す |
isPrototypeOf | オブジェクトが、別のオブジェクトのプロトタイプ チェーンに存在するかどうかをtrue又はfalseで返す |
join | 配列内のすべての要素を連結して 1 つの String オブジェクトとして返す |
keys | 配列のインデックス値を含む反復子を返す |
lastIndexOf (Array) | 指定した値が配列内で最後に見つかった位置のインデックスを返す |
map | 定義されたコールバック関数を配列の各要素に対して呼び出し、結果を含む配列を返す |
pop | 配列の最後の要素を削除し、削除した要素を返す |
propertyIsEnumerable | 指定したプロパティがオブジェクトの一部であるかどうか、および列挙可能かどうかをtrue又はfalseで返す |
push | 配列に新しい要素を追加し、その要素を追加した後の配列の長さを返す |
reduce | 定義されたコールバック関数を配列のすべての要素に対して呼び出し、単一の結果に累積する コールバック関数の戻り値は累積された結果で、コールバック関数の次の呼び出しの引数として提供される |
reduceRight | 定義されたコールバック関数を配列のすべての要素に対して降順に呼び出し、単一の結果に累積する コールバック関数の戻り値は累積された結果で、コールバック関数の次の呼び出しの引数として提供される |
reverse | 要素が反転した Array オブジェクトを返す |
shift | 配列の先頭の要素を削除し、削除した要素を返す |
slice (Array) | 配列の一部を返す |
some | 配列の任意の要素に対して、定義されたコールバック関数が true を返すかどうかをチェックする |
sort | 要素の順序を並べ替えた Array オブジェクトを返す |
splice | 配列から要素を削除し、必要に応じて新しい要素を削除位置に挿入し、削除した要素を返す |
toLocaleString | 現在のロケールを使用して文字列を返す |
toString | 配列の文字列表現を返す |
unshift | 配列の先頭に新しい要素を挿入する |
valueOf | 配列への参照を取得する |
values | 配列の値を含む反復子を返す |
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